寂しい人は声を出さないのよ!
寂しすぎるから何も言えないの!
神から救助隊メンバーに与えられたのは、携帯電話と通信機、暗視ゴーグルと地図。そして救助活動において、何よりも重要なメガホン。
暗視ゴーグルで人の心の『ぶれ』を見て、危険度を赤・青・黄色信号に分ける。そうして人の中に入って、その心情をモニターして自殺企図の原因を探る。
原因が判明したら、メガホンで相手の心に直接訴えかける・・・。
救助活動の流れだけを書きだすと非常に事務的で淡々とした感じですが、そう甘く簡単なものではなく、まずモニターが大変な目に。
何しろ他者とシンクロするので、その心身の苦痛も、底無しの哀しさも、時には恐ろしい幻覚さえも観えてしまいます。
第三者の力も借りて、悪戦苦闘の末に第1号救助対象者を救った後にメンバーの心に残ったものは救出成功の喜びや達成感だけではなく、複雑な思い。
自殺を踏みとどまった人と、死んでしまった自分たち。
その違いは何処にあったのか?誰かが優しい言葉をかけてくれたなら、死なずに済んだのか?
たった、それだけのことで?
作中で『あまりにも呆気ない』と言われる、『たったそれだけのこと』が多分生きている間は、とんでもなく難しいことなんだろう。
読み始めてすぐに、胃の中にまるで重たい石を入れている気分になりました。
サイトで紹介させていただいています【天使のオラクルカード】ですが、知ったのは1年前くらいだったかな・・・?
初めて購入してみた【エンジェルオラクルカード2】をつらつらと眺めて、実際に使ってみて暫らくは
『なんだか、お気楽極楽なカードだなあ』
・・・などと正直なところ、思っていました
警戒させるメッセージ性がほぼ無い、というのが理由です。
せいぜい在っても【ちょっと待って】【もう一度よく考えて】程度のカード。タロットのように、もう少し注意深さを与えてくれても良いのでは?と
使っていて度々思うところがありました。
でも『幽霊人命救助隊』を読み進めているうちに、
天使のメッセージの在り方としては、これで正しいのでは?と
今ではすんなりと受け入れることが出来てきた気がします。
・・・うまく言えないのですが。
『もっと気楽でいいんだよ』とか『そんなに気に病まなくてもいいんだよ』とか、
『自分を責めるな』
何らかの、何気ない言葉で【死】に傾き始めた人を引き戻せることが出来たら
それはとても凄いことだと思います。
救助隊の彼等のように
天使工房読書日記◇幽霊人命救助隊 2010/11/23
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