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こまさボーズ

こまさボーズ

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May 13, 2003
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カテゴリ: カテゴリ未分類
働き始めて、ちょっと経った頃
バイトに入って来た青年がいた。

背があまり高くなく
線が細くて、色の白い体つき。
細かい所にまで気が付き
さり気なく心配りが出来る
今どき、珍しい青年だった。

彼には恋人がいた。

・・・恋人も、男だった。



彼は彼女の存在を知っていた。

そんなことは関係ない
自分が彼を好きで
彼も好きだと言ってくれる
それだけでいいの・・・。


彼はいつもそう言って微笑んだ。

理屈は、あってるが・・・

・・・・・いーのか?

昼ごはんに出た揚げ物なんかを
「これ、彼が好きなんだ」
そう言って
自分のおかずを減らしても
お持ち帰りに包んでもらう姿は
かいがいしいなぁ、と思ったが

夜は彼が寝てから寝るの
洗顔したり、お手入れに忙しいし。
朝は彼より絶対、先に起きるの
彼が起きる前に、ホラ


この一言は、妙~に生々しかった。


彼はいわゆるニューハーフではなく
おすぎさんピーコさんタイプだったので
夜に明るい店で会うと
明らかに男の顔だったのだ。

あご、青いし・・・。


男の彼女が、思いがけず
彼の存在を知ってしまったのだ。

彼と男と彼女が揃って
不思議な形の三者面談が始まった。
オロオロする男
泣叫ぶ彼女
そして、彼。

一緒にいても、頭のどこかで
いつかこうなるかもしれないって
いつも思ってたから・・・。


のち、彼は微笑んで言った。

彼女と婚約まで進んでいたことは
彼も、その時初めて聞いたらしい。
彼女は泣き叫んだ。

あたしとその男と、どっちを選ぶの?

しかし・・・
男が握った手は、彼の手だった。

凍りつく空気の中で
彼はだんだん醒めて行く自分に気付いた。
そして彼は
静かに男の手を払ったそうだ。

彼は立ち去り際
生気を失っている彼女に
最後に言い放ったという。

あんた、自分が
女だってだけで、甘えてない?
運良く女って性別に生まれただけで
何もしないで、磨かなきゃ
男にだって、勝てないのよ。


彼はそう報告してくれたあと

やっぱりねー
相手が100%
自分のものになっちゃうとダメみたい。  
急に醒めちゃってさ~。
またいい男捜さないとね・・・。


そう言って
いつものように微笑んでいたが
それが本心だったのかは
その時も、今も分からない。

彼の恋人への愛のカタチは
おいらの理解の域を越えているが
それも一種の『愛』だったのかも。

それも愛
きっと愛

・・・・・・か?

こまさボーズでした。





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Last updated  May 14, 2003 05:05:26 PM


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Comments

かしのきタール @ 興味津々 断面を拝みたいものです。
こまさボーズ @ おでんはいつでもよし To 働く人さん コンビニも大変ですよね…
働く人@ 正月からおでんもよし 近所のコンビニのお姉さんは、今年の元旦…
こまさボーズ @ おいらも言われる To すがですがさん ご無沙汰です。 …
すがですが@ よく言われるけど お久しぶりでございますぅ。 おいらも顔…

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