The Sky

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2009/01/21
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テーマ: 稽古(629)


 キャリアの浅いメンバーにグローブを着用させ、突き蹴りを自由に攻撃させ、
 ベテランがそれを受けるという形式で組手。

 本来もっと身体を解してからの方がいいのだが、怪我をしないギリギリのところで
 唐突に攻撃を受けさせるのも、自分の実力の「下限」が把握できるので良い。

 稽古の終盤でやっても、その人間の調子の良い時(上限)が把握できるだけで、
 試合前などのメンタルトレーニングには資するが、自分を鍛え上げる稽古では、
 下限を底上げしなければ無意味である。


 者で、想像以上に伸びのある攻撃を見せてくれた。

 結果、現在最古参のベテランさえ、見事な右ストレートを顔面に喰らってしまった。
 もちろん、効いたそぶりも見せず、また、微妙に力を逃がしてはいたが、
 「しまった!」という表情が垣間見えた。

 原因は、このところ、「受ける側」に回ることが多い彼が、受けを堅牢にするあまり、
 云うところの「後屈立ち・前羽の構え」でキッチリ構えすぎ、軸足を動かしづらくなって
 しまっていたため、回り込まれての連打を喰らってしまったのである。

 確かに、速い突きを正確にたたき落とす彼の受けは見事であるが、連打、特に横に
 動かれての連続攻撃には、対応に限界がある。

 彼がこのことに気づいて、工夫を講じることができるかどうか、楽しみである。


 実力の裏付けのあるラフファイタータイプには対応できない。

 かくいう私も当然受けたが、受けること、相手の突きに合わせての前蹴りカウンター
 などは、思いどおりに出来たものの、相手の順突き(ジャブ)に合わせての左上段
 回し蹴りのカウンターは、やや鈍っていたようである。歳か(笑)

 その後、蹴りを中心にした組手を1時間以上、たっぷり行い、運動不足になりがちの

 いる古参の「返し技」にさらにカウンターを合わせる技術を、数回見せた。

 例によって「引き出しの多さ」に感心してもらったのには恐縮したが、「返しの返し」の
 レベルがまだまだあることを知ることが、彼らの今年の稽古意欲を高めることになる
 だろうと確信している。

 本当は皆、かなり強くなっているのは客観的な事実なのだが、彼らのためにもこの
 レベルで天狗にするわけにはいかない。

 以前もそうやって、高齢のメンバーを育てたが、レスラー並のドイツ人や、空手経験者
 と組手をやってみて初めて、彼も、自分が成長していることに気がついたぐらい、
 彼の自惚れの「芽」は徹底的に潰してきた。このやり方が奏功して、うちのメンバーは
 自惚れることがまずない。だから伸びるのである。





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Last updated  2009/01/21 12:13:00 AM
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aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701 @ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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