2010年05月02日
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                        その上、生まれつき股関節が悪くて、

                        そのせいでか、膝も悪かった。


                        おばあちゃんの普段着は着物だったけど、

                        たいていは、叔母ちゃんが作ってくれてた。

                        洋服も、叔母ちゃんが、おばあちゃんのサイズに合うように、

                        作ってくれていた。


                        おばあちゃんの形見になった着物は、



                        もとは、叔母ちゃんが作ってくれたものだから、

                        叔母ちゃんに持って帰ってもらったらいいなぁ。


                        私が今夜、解いていたのは、例の、ダンボール2箱分の

                        大量の古着の山の着物たちの中でも、

                        信じられないようなすごいぼろぼろのもので、

                        はじめて見たときに捨てなかったのは、

                        捨てる勇気がなかったからに他ならない。


                        でも、その後、色々と勉強して、

                        改めて、中身を見直していった時、

                        化繊の安物だと思い込んでいた着物が、

                        たとえば、お召縮緬の織り込み模様のものだったり、



                        木綿の絵絣の着物だったりした。


                        ひどいものばかりと思った男物も、

                        ほとんどが、なんと大島紬だったり・・・


                        で、件の着物は、もう裂けていて、どうしようもないし、

                        裏地は木綿だし、



                        余りにもバカバカしいちゃちなプリントで、

                        見たくなかった物だった・・・

                        使いようもないと、正直思っていた。


                        ところが、前回の見直しの時に、

                        生地が、「紬」であることに気付き、

                        もう少し、注意深く観てみようと思ったのだった。


                        今日、別の着物を解きかけて、

                        掛け襟をはずしただけで、ちょっと中断した。

                        面白い織り地だと、裏をみてわかったから。。。

                        解くか、解かずにリフォームするかを、

                        明日太陽の下で見てから決めようと思った。


                        代わりにほどこうとしたのが、黒地の紬に黄色のプリント。

                        聞こえよく言えば、「染め大島紬風」だと・・・


                        まあ、とてもそうは見えない、

                        本当に本当に残念なプリントなんだけど・・・


                        でも、ほどいているうちに、気持ちが改まった。



                        この着物の元の持ち主の人は、本当にこの生地が好きで、

                        愛着を持って何度も何度も仕立て直して、

                        それどころか、最後は黒染めの上に、あんなプリントまでして、

                        ほつれや、穴あきを目立たなくして、

                        更に最後の仕立て直しをして、着ていたのだと思った。

                        袖の裏地も、劣化して裂け始めた薄紫の絹と、

                        袖口のところのグレーの化繊と、

                        力布の絹織物と、もとは黄色だった木綿と、

                        しかもその木綿は別の着物からの仕立て直しで、

                        左右の袖の同じところに丁寧にツギがあててあった。


                        八掛けの黒い布は、全然傷んでいなかった。

                        木綿だけど、反物ではなく、滑らかで、柔らかい良いものだ。

                        表地は横糸よりも縦糸が早く劣化しているようだった。

                        裂けても目立ちにくいように、黒い八掛けにしてあったのだろうか。


                        胴裏も、しっかりした木綿だが、こちらは、白だった。

                        その胴裏の汚れ方から、もしやと思ったが、

                        表地は、確かに紬で、絹の焦げるにおいがした。

                        そして、白い陶器の上においての燃焼実験で、

                        泥染めに特有の難燃性が確認されるとともに、

                        なんと、陶器の上に、藍染の青い色素が、出た!


                        3月中、散々燃焼実験を繰り返して、

                        色々な端切れの繊維を燃やしてきたから、

                        間違いないと思う。。。


                        どれほど、大事に思ったいたかは、元の大島紬としての価値が、

                        それだけ高いものであったことにもよるだろう。


                        絹は、突然裂ける。

                        私も愛用の夏物のズボンが2枚裂けたから、

                        すごく良く分かる。


                        生地の命を全うさせてやりたいと、思って解いている。。。

                        元の持ち主の人の人生に思いを馳せながら。。。









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最終更新日  2010年05月03日 01時25分18秒
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Re:着物を解いていると・・・色んなことを考える。。。(05/02)  
jun2912  さん
着ものに込められた想いを 感じたり 想いを馳せたり・・・

ゆっくりとした時間が流れていきますね。

叔母からもらった 袖を通してない着物
それは 叔母が結婚する時 叔母をずっと想っておられた方(画家を志す書生さん)が ご自分で 黒の着物地に 漆で紅葉を描いた反物を贈ってくださったものだと、そっと教えてくれました。
叔母は 戦時中も その後の混乱の時期も その着物を手放さなかったのね。  (2010年05月03日 06時21分47秒)

日本人の全てが、着物を着ていた時代から・・・  
小芋さん  さん
まだそんなに経っていませんよね。

私のおばあちゃんが子供の頃なんか、ほとんど、着物だったはず。

1シーズン着て、解いて洗って、次の季節になるまでに仕立てて・・・

染め直したり、繕ったり・・・

おしゃれな特別なものとしてでなく、

日常、身につけるものとしての着物。

そして、一生に一度しか着ないはずの色打掛。。。

農民には許されなかった絹物。。。

色んなことを、本当にあれこれ考えながら、時間が過ぎていきます。

叔母様は、深いところで、想いを受け止めて生きられたのですね。 (2010年05月03日 22時49分05秒)

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