放射線治療 よもやま

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テーマ: 放射線治療(26)
前回、線量を確定するところまでを話したのですが、まだ問題は続きます。
患者さんに放射線治療をするには、5cm×5cmのような小さい照射野から20cm×20cmのように大きい照射野まであります。深さ方向も2cmくらいの浅い部分を治療する場合と、10cmを超える深い部分を治療する場合があります。
放射線治療の機械は融通の利かないもので、100マシンユニット(MU)をセットして照射した時、1Gyになるのは10MVのX線の場合,10cm×10cmの照射野で2.5cmの深さの部分のみです。

10MVのX線を100マシンユニット(MU) 5cm×5cmの照射野で2.5cmの深さの部分は1Gyより少なく、例えば0.9Gyです。一方、20cm×20cmでは1Gyより大きく、例えば1.1Gyです。

これら、深さ方向と照射野の大きさの補正をして、例えば5cm×5cmの照射野で2.5cmの深さの部分は110マシンユニット(MU)リニアックから照射して、その大きさ深さでちょうど1Gyになるようにしています。

これらの補正を正確にする事が、照射前の大切な仕事です。

今回はちょっとややこしいので、次回はもう少し簡単な放射線治療の話しにします。





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最終更新日  2014.08.08 08:16:56
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