地を這う虫

2023/10/21
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カテゴリ: オーディオ
さきほどアップした別記事  NPB パ・リーグCS Final Stage 第三戦のこと、「中電」製MMカートリッジMG-3675のセットアップのこと  でスルーしたMMカートリッジMG-3675のヘッドシェルへのセットアップと再生音を聴いてみた感想です。

一昨日(23/10/19)にアップした  「中電」製の高出力MMカートリッジを購入  の最後の文章を再掲しておきます。

>中電の推奨針圧までの不足分は0.4gです。今はヘッドシェル付属のアルミ製ネジを使用していますが、真鍮製のネジ(山本音響工芸製)も持ってるので、それに交換すれば0.4gくらい増やせるかな~~。ただ、適当な長さのネジがなかったんだよな~~。長いネジにナットをかませて使えばなんとかなるかな~~。長さ分とナット分の質量増+比重の違いによる質量増で0.4gくらいは十分稼げそうだわなぁ・・・。

>後は適当な長さのネジがあるかどうか・・・・


昨夜セ・リーグCSの試合中継をテキトーにながら見しながら(笑)、推奨針圧の2.5gかけられるようにネジ交換を行いますた。

カートリッジをヘッドシェルに取り付けるためのネジは非磁性体の素材であるアルミ、真鍮、銅、ステンレス、樹脂等が使われます。最初に使ったネジはヘッドシェル付属の長さ12mmのアルミ製です。このネジではカートリッジ+ヘッドシェル+ネジの合計重量が針圧2.5gをかけるには足りません。なので、アルミよりも比重が大きい真鍮製のネジに交換して重量を稼ごうというプランです(苦笑

(比重)

真鍮  :8.5

なので、同サイズのネジであれば約3倍重いです。針圧測定用のデジタルスケールで計測しても真鍮製ネジはアルミ製のほぼ三倍重かったです。当たり前か(笑

使用しているヘッドシェルaudio-techinicaのLT-13aはネジ穴が貫通していないタイプなので、ピッタリサイズのネジでないとカートリッジ取り付けができません。適合サイズは長さ12mmのみなんですね。で、、、
12mmの真鍮製ネジはDENON DL-103の取り付けに使用済みで他に在庫を持っていません。最初は手持ちの長さ15mmにナットをかまして取り付けたのですが、これだと重量は十分OKなんですが、ネジの頭とレコード面との距離が近すぎて怖いです。針圧をかけたことによってカンチレバーが曲がる(沈み込む)とネジ頭がレコード面に触れるかもしれません。なので、このプランはボツですた。

う~~ん。15秒くらい熟考した結果、DL-103に使ってる真鍮製12mmのネジを使うことを決断しますた。DL-103はネジ穴貫通タイプのOrtofon製ヘッドシェルを使用しているので、こっちは長さ15mmのネジでも使用可能です。ただ、ネジの先端がヘッドシェルから数ミリくらい上に飛ぶ出すだけです(苦笑


ネジ交換後の画像は以下です。左がDENON DL-103、右が中電 MG-3675です。




真鍮製ネジへの交換後は推奨針圧2.5gを問題なくかけられますた。試してませんが理論上(笑)3.0gくらいまでは十分かけられるはずです。


先日の試し聴きの際にはトーンアームのインサイドフォースキャンセル重りを外してましたが、それをちゃんと針圧2.5g用の位置にセットしました。トーンアームの高さはパッと見問題なさそうなので再調整せず。この状態で何枚かレコードを聴いてみますた。昨夜は遅かったのでヘッドフォン使用、今日は昼なのでSPから比較的大きめの音を出して聴きますた。





結果として、

実売価格1万円前後でこの音が鳴れば十二分に素晴しいですわ。レコード針で有名なナガオカやaudio-techinicaにも1万円前後で購入できるMMカートリッジがあります。私はそれらの商品を聴いたことがないので、競合商品と比較してどうこうと言うことはできません。

現在の価格で3.5万円くらいするDENON DL-103、同じく4~4.5万円くらいするaudio-techinicaのVM750SHに比べて、中電の1万円のMG-3675の方が音が良い、なんてことは全くありませんが、オーディオ機器がむやみに高額化している昨今、町工場製、純made in JAPANの1万円のカートリッジからこれだけの音が出れば十二分に素晴しいですわ! これマジです。

とはいえ、価格を無視してMG-3675の再生音質をDL-103やVM750SHと比較すると、周波数レンジは明らかに狭い、特に高音域の伸びはないです。なので、高音域に少しザラツキ感があります。中低音域の厚みについてはDL-103(+FRのFRT-4トランス使用)と比較すればかなり薄っぺらいです。VM750SHとの比較では大差ないかもしれません。あ~~~、これらはDL-103やVM750SHの再生音記憶との比較で語っているので、あまり信用しないでください。というか、耳鳴り持ちのジジイの極私的感想・印象に過ぎないことをご承知おき下さいね(オイオイ



このカートリッジを何故買ったのか、と問われると答えに困る面もありますが、

・オーディオ機器を何か買いたかった(苦笑
・町工場の株式会社中電の売上に貢献したかった

ということにしておきませう。


Ann Burton "Blue Burton"
Ann BurtonのVocal、Louis Van DykeのPiano、Piet NoordijkのAlto Saxの音、いずれにも特段不満はありません。




Niels-Henning Orsted Pedersen "Double Bass"





門あさ美 "Semi Nude"
門あさ美さんの歌声に特段不満はありません。ただ、DL-103+FRT-4の艶のある、コクのある歌声と比べると違いは小さくないとも言えます。




Art Pepper "Meets The Rhythm Section"
Roy DuNannによる素晴しい録音、当時のMiles Davis Quintetの"The Rythm Section"の3人を従えたArt Pepperの超名盤です。MG-3675はいい音で鳴らしてます。文句はありません。




【23/10/22 01:20追記】
Fusion系のアルバムもニ枚聴いてみました。夜なのでヘッドフォンで聴きました。MG-3675の再生音に特段の不満点はありません。しばらくはこのカートリッジを使っていきませう。

Marlena Shaw "Acting Up"
半世紀近く前のFusion系Jazz Vocalです。今聴いても全く古臭くありません。MG-3675の音はよかですわ。余談ですが、アルバムジャケットは水濡れ起因のシミで悲惨な状態です(涙
B面最後の曲は"Theme From "Looking For Mr. Goodbar" (Don't Ask To Stay Until Tomorrow)"です。映画「ミスター・グッドバーを探して」のテーマ曲ですね。当時すごく人気があった女優ダイアン・キートンの主演映画です。映画館で観たような気もするし、観ていないような気もします(苦笑




Spyro Gyra "Morning Dance"
発売当時、一世を風靡したヒットアルバムです。Fusion系を許容するジャズ喫茶ではよく聴きました。今となっては若干古臭い印象があります。音楽のことですけどね。







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Last updated  2023/10/22 01:20:47 AMコメント(0) | コメントを書く


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