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koike1970

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2005.11.05
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カテゴリ: 文学
 IFJTにてR先生の講義、第5回。

 このところ、なんとなく『ロル~』の雰囲気を把握できるようになってきた感じがする。そこで、春学期のサルトル『嘔吐』のときはどうだっただろう?と思って過去の日記を読み返してみた。
5月14日の日記 に、こうある。「これまでの『嘔吐』で、ロカンタンの正体が見えづらかったが、少しずつシッポが出てきたようにも思う。」
 春学期の第5回のことである。折り返し地点のこのあたりが、やはりポイントになっているのだろうか?

 とは言いつつ、予習は相変わらず不十分。いや、ほとんどゼロ。遅れを取り戻そうとやや急ぎ気味のR.先生のスピードには当然ついていけず…そうなると、自分勝手なことを想像しながら講義を受ける傾向が強くなってしまう。

彼女は黒のスポーティなスーツをさりげなく
  羽織っていた。
  (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.57)


タチアナ・カルルが今度は裸で、黒髪を垂ら
  して、ゆっくりと光の舞台を横切る。
  (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.63)




ロルはドレスを一着買った。彼女はこのむず
  かしい買物をするため、タチアナ・カルルへ
  の訪問を二日延ばした。彼女は白の真夏用の
  服に決めた。彼女の家のみんなの意見による
  と、この服は彼女にとてもよく似合った。
  (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.69)


 「白」=blanche。この名前の人物が、テネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』に出てくる。英語での読みは、ブランチ、となる。映画では、ヴィヴィアン・リーが演じていた。潔癖症でシャワーばかり浴びている女性である。
 どこか、ロルに似ていないか?

ロルはS・タラの生家を、U・ブリッジの家
  とおなじきわめて綿密な配慮をもって整備し
  た。彼女はその家にもおなじ冷ややかな秩序
  をもちこみ、おなじ時間的リズムに従わせる
  ことに成功した。
  (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.33)


 潔癖症と几帳面。両者は多少違うかもしれないが、エロチックと対極にある清潔・無垢、時には《白痴》をも髣髴とさせる「白」で飾られている…そんなところで、彼女たちはつながっていないだろうか?…

 どうでもいいようなことを考えている間に、講義は終了していた。
 次週は、少しくらい予習をしておこう。夢想するために出席しているのではないのだから…





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Last updated  2005.11.09 22:40:26


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