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2006.10.07
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カテゴリ: 文学
東京日仏学院 第1回

 講義で使われるのは、Jule Renard 『 Poil de Carotte 』Pocket 1998。
 個人的に邦訳も入手した。ルナアル作・岸田国士訳『にんじん』岩波文庫 1976年改訂。

 初回の講義ということもあり、作者のルナールに関する話や、作品のタイトル・にんじん毛=赤毛に関する話が中心となった。以下、話題になった事柄についてメモにする。

・『にんじん』は子供向けの作品ではない。
・『にんじん』には、ヴァロトンの挿絵が入ったものが良く知られている。Pocket版には、挿絵がないのが残念。

・赤毛はマージナルなキャラクターとして位置づけられることが多い。刻みつけれられたイメージ:stigmateとも言える。
・『にんじん』はフランスでも非常に良く知られた文学作品。映画化もされている。ジュリアン・デュヴィヴィエが手がけた作品が知られているが、1970年代にフィリップ・ノワレが出演したテレビ映画もある。
(追記:近年ではリシャール・ボーランジェ監督の『にんじん』もある。 NHK・BS2 で放映されたらしい。)
・漫画家の ジャン・クロード・メジエール による、このような パロディ もある。
・『にんじん』が書かれた頃(19世紀末~20世紀初頭)のフランスは、首都パリでさえ鄙びた環境: monde ruralであった。フランス各地で都市化が進むのは、1960年代になってからと言える。
・ルナールが活躍していた頃は、舞台作品で成功を収めることが作家として評価される条件であった。
・『にんじん』の冒頭は「鶏:Les poules」であるが、定冠詞 lesが付されていることに注目。既に話題に上ったもの・既知のものに関して使われるべき定冠詞がここにあることにより、鶏のいる鄙びた環境が当たり前のものとして存在する、ということを表現している。
・最初に鶏が話題になるのは、作者の名前がルナール:狐だからである。狐は鶏を襲うものであり、鶏には狐が《つきもの》である。そうした洒落がここに込められている。







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Last updated  2006.10.10 10:33:03


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