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いつまでも満足しない子(満足しにくい子ども) 前回は、親がしぶしぶ子どもの要求に従い、そのために子どもが満足感を得られなかった例を述べました。今回は、子ども自体が満足しにくい場合について説明しましょう。 満足するということは、そもそも要求がかなって、喜び、リラックスすることです。喜び、リラックスすることで「ああよかった」としみじみと感じやすくなります。リラックスすることで、休みに入ることができます。 しかし、子どもによっては、リラックスしにくい子がいます。喜ぶ時に、緊張したり興奮したりは出来ても、リラックス出来ない子がいます。そういう子は、もっと喜びたいと思うようになります。また、嫌なことがあった時に、緊張や興奮しても、リラックス出来ない子がいます。そういう子は、しかたがないとあきらめることができずに、もがき続けることになります。 これは、生まれつきの気質からそうなると言えます。もちろん生まれてからの経験の仕方にも関係しています。快や不快で緊張・興奮が高まっても、適切な働きかけをするとリラックスできるようになります。しかし、常識的な働きかけをするだけでは、なかなかリラックスできません。するといつまでも活動や感情が止むことなく続いてしまうことになります。 例えば、不安で母親に抱っこを求めるけれどもリラックスしにくい子は、母親に抱っこしてもらっても、安心してリラックスできません。ですからいつまでも抱っこを続けなければならなくなります。こんなに多く子どもの求めに応じて抱っこしているのに、子どもは母親から離れたがらず、抱っこを求めてきますから、母親は疲れてしまいます。そうすると、前回説明した状況へと発展してしまいます。母親はしぶしぶ子どもを抱っこし、子どもはそのためにますます満足を感じられなくなります。 母親に遊びを求める子でリラックスしにくい子は、母親とさんざん遊んでももっと遊んでほしいとなかなか遊びを終わらせてくれません。楽しいと感じるばかりで、もっともっとと要求し続けるのです。楽しく遊んで「ああ、よかった」と満足してリラックスしてくれないのです。そういう子は、疲れたり飽きたり。他のことに気をとられたりしなければ、遊びを止めてくれません。やはり、親はいい加減にしてくれと思ってしまいます。 嫌なことがあっていつまでも泣き続ける子もいます。親が慰めてもいつまでも泣き続けるので、親の方も疲れてしまいます。 さて、このような子は、感情が高ぶってリラックスできにくいという特徴がありますから、リラックスできるように働きかけることが大切です。リラックスのさせ方については、キンドル版の本を参考にしてください。落ち着きのない子も落ち着けるhttp://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS
2017年02月20日
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