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甘えと愛着
日本は、甘え社会と言われたことがあります。これは、日本では赤ちゃんを可愛がることから生じることと考えられています。母親が赤ちゃんを愛し可愛がるので、母子関係が深まり、子どもは母親に甘えると考えられます。
しかし、親に世話をしてもらうことで子どもは安心し、親との安心に基づく関係ができるのですが、子どもは安心すると親に頼らなくなります。つまり、好きなことを始めることになります。愛着が深まると甘えがなくなるということです。
十分安心すれば、親に頼る必要はなくなります。甘えなくなるわけですから、甘え社会と言えないのではないかと思われます。甘えを親の愛情を求める行為と考えると、安心することで愛情を求める必要がなくなることになります。
甘えには、もう一つの意味があると思われます。つまり、愛されていると安心するために、つらいことは親がやってくれると苦労をしなくなることです。本来は自分ですべきことも、安心して親がやってくれるものと思い込むということです。
精神的に親に頼っていないのに、実質的に親を頼りにしているのです。これは親にとっては不条理なことです。子どもは「なんとかして」と親に頼みに来ないのに、親が世話をするのが当然と思い込んでいるからです。親が子どもの世話をするのが当然と思い込んでいると、親が世話をしても、子どもはそのことで親に感謝しないことになります。これも、親にとっては面白くない話でしょう。親が世話しているのに感謝しないわけですから。
親が世話してくれると思って依存している。これが甘えの状態と言えます。しかし、子どもは安心しているので、親を頼っていない。頼っているのに頼っていないということになります。なぜ、こんなことになるのでしょうか。
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ゆうにゃん2134さんコメント新着