こぶたの部屋(別館)& むむりく通信

こぶたの部屋(別館)& むむりく通信

PR

×

Calendar

Comments

りぃー子 @ Re:大晦日(12/31) 今までの経験を生かして、お店を持たれる…

Archives

October , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

May 6, 2016
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
kinnjirareta

timbkutu



先日、神戸で観てきた映画「禁じられた歌声」。

 観てからもう四日もたっているのに、ラストを
思うとじんわり涙が浮かんでしまいます。

 この映画、関西では小さな映画館でしかやっていません。
ふた昔前なら、中規模の映画館でやっていた内容です。


舞台はマリ共和国のティンブクトゥ。郊外の樹木もまばらに
生える丘の斜面にテントを張って暮らす少女トヤの家族。
町にはジハーディストたちが機関銃を手に人々を制圧し、
歌や人が集まったり、少年たちにサッカーを禁じ、女性たちには


トヤの一家は元は遊牧民だったのでしょう。イスラム教徒では
あるけれど郊外に暮らしていたので夜こっそりギターを父親が
弾いても兵士たちには見つかりません。街中では集まって演奏
していた若者たちが逮捕されてしまいます。

郊外に暮らしていたおかげで、町の人よりは恐怖を感じずに
いたトヤの一家ですが、飼っていた牛が猟師の網を破って
しまったことがもとで・・・





解説によると、牛飼いの少年イサクは孤児で、トヤの父が
ひきとっていた設定でした。トヤもイサクも、そのあと
どうなったんだろう、と、実際の事件をもとに描かれた

後の人生を考えてしまうくらいリアルなんですよね。

あんなに純粋で、両親にいつもべったりとはりついていた
トヤが、その後はどうやって生きていくのか。
 おそらくは、うしろにあった3つほどのテントの住人たち、
(たぶんは同じ部族とか、親類ではないかと)彼らに

以前テレビで聞いた「イスラム社会には餓死者がいない」と
いう話。現にトヤの父親はイサクをひきとっていたわけで
彼らもまた誰かが面倒をみるのでしょう。
 映画の中でも、トヤの父親は自分がいなくなったあとの
心配するそぶりがないので、不思議に思いました。ですが
あのテレビの話を思い出して、やはり今でも本来のイスラム
社会なら、他人の子供でも寛容に受け入れているのでは
ないかと思いました。

そして、ラストシーン。イサクから知らせを聞いて、必死に
駆け出すトヤ。カメラは後ろからではなく、カメラに、向かって
走ってくる彼女のアップで終わります。
 映画をみた翌々日、あのシーンのことを考えていたら、
故淀川長治氏のことを思い出しました。

淀川さんは、ラジオでもテレビでも、何度かラストシーンに
ついてお話されていたのですが、その中で、

「主人公が画面から向こうに去っていく場合、その人物は
不幸になる暗示である。幸福になる人物たちはカメラにむかって
歩いてくる」

ということをよく仰ってました。

だとするとトヤは将来、幸せになるのでしょうか。
トヤが幸せになるということは、暴力の支配する
世界は終わるだろうということでしょうか。

その両方になりますように。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 6, 2016 03:43:22 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: