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ケルンの尾根を越えて,すぐに火山石地帯を過ぎると,見事な紅葉がひろがっているトムラウシ公園に着きます。

夏は高山植物が広がり,何ともゆっくりしたいところです。
でも,山頂はもう少しあるので,先を急がなければなりません。ついでにいうと,ここでちょっと下ってしまうのも残念です。
帰りには登りになりますからね。

ここから山頂へはトムラウシの横をトラバース気味に歩いて行きます。
風はますます強くなってきますが,もうちょっと登れば山頂に着くと思うと,無心に歩くことができました。他の人々を追い抜いたり,追い抜かれたり,各自のペースで歩いていますが,
私はトムラウシ分岐で一休み。

レーズンパンを食べて,お腹をふくらませます。
山頂直下で空腹になると,つらいですからね。
また,ここで防風用のパーカーと手袋を身に付けます。
この判断は,バッチリでした。
山頂までの道のりでは,帽子が飛びそうになることがしばしばでした。
パーカーのフードで防ぐことができました。

そして,長かった登り道もここで終了です。
28年ぶり3回目のトムラウシ山登頂です。
風が強くて,展望もあまり良くはなかったけれど,今年の課題を一つ達成したという満足感はありました。
石の陰に隠れてパンを食べていると,シマリスが近づいてきました。
2m手前までやってきたリスの口には,巣の材料にするのでしょう,
どこからか拾ってきた木の枝がくわえられていました。

下りの時間を考えると,あまりゆっくりしていられません。下山途中山頂直下では,東の方向だけ山がくっきり見えていました。
先に下りた女性2人パーティーが前で座りこんでいます。
追い抜きざま見てみると,額のあたりから出血していました。
量は多くなかったのですが,したたるくらいのもので,おそらく転倒して頭をぶつけたのでしょう。
「大丈夫ですか?」と尋ねてみましたが,私も絆創膏くらいしか持っていなかったので,何もできませんでした。
いざというときのために,医薬品はしっかり持っていかないといけませんね。
でも,幸い大きなケガでもなかったのが不幸中の幸いでした。

上から見る南沼キャンプ指定地もすっかり初冬の感じでしょうか?この風でテントが飛ばされないのか心配になります。
この後は,ただ黙々と下っていきます。
トムラウシ公園とコマドリ沢分岐で,ちょっとエネルギー補給をした以外はほとんど歩きました。2箇所の登りもゆっくりゆっくりバテないようにしてパスしました。
長い時間歩いた脚はもう所々痛くなってきて,無理はできませんでした。

カムイ天上上部で,ニペソツともお別れです。(この後も見えましたが)
落としたはずの熊よけの鈴を探しながら歩きましたが,とうとう見つかりませんでした。最後に,残り10分のところで転倒したり,私の入山届の下山時刻に何ものかが記入していたなど
残念なところもありましたが,無事ほぼ予定どおりの時刻に短縮登山口に到着できました。
帰りは,テントの撤収とくったり温泉での入浴を経て,9時30分に旭川に着くことができました。遠くて大変でしたが,満足感の残る山行でした。
平山―軍艦山(撤退) 22.09.17 2022.10.23
中岳温泉 22.09.11 2022.10.15
ユーフレ小屋荷揚げ 22.08.27~28 2022.10.10