ボロボロになった身体を引きずって、
いつもの街で酒を煽ったあの夜
出会いと別れを繰り返し、
なにを信じればいいのか、
どこに向かっていけばいいかわからなかった
あの夜に天使が舞い降りた。
まばゆい光を放つ君の姿を見て、
自分の醜い身体やココロがさらけ出されるのを感じた。
リセットボタンを押せずに、
糸の切れた凧のようにいつもの街に
流れ着いた俺にそっと手を差し伸べた君がいたんだ。
でも君は自分のことをブサイクという。
もちろん、俺のこともブサイクという。
夏の暑さに負けないくらい熱かったあの夏に
全ての出会いがどうでもいいような錯覚に陥った。
確かにどうでもよくなかったヒトはいたんだ。
紡いでいけば紡いでいくほど、
姿がはっきりとして、自然と少し先の約束を
お互いに交わすようになる。
なんとなく。
『天使は昼、舞い降りない。』
2001/12/02


