『断食博士の「西式健康法」入門』甲田光雄監修・三五館・2007年11月29日初版
【胃腸が弱く、しょっちゅう下痢をしますが、おなかの具合が悪いときは、ヘソの周りだけではなく、太ももの内側も冷たくなります。
体の表面の温度差は、体の異常を知らせるサインだと聞いたことがあるのですが、本当ですか。】
皮膚の感じ方は一律ではなく、過敏な所とそうでない所があります。
過敏な部分を「ヘッドの過敏帯」といいますが、どこが過敏かは人によって違います。
たとえば、鉛筆の芯で皮膚をつつきますと、圧を感じる所と、ほとんど感じない所があります。
実は、その敏感な部分が内臓と関係しているのです。
なぜかといいますと、脊髄に神経の束が通っていますな。
そこから枝分かれして体に張り巡らされているわけですが、1本の神経が内臓にも行っているし、皮膚表面ともつながっているのです。
ですから、皮膚の過敏な所は、そこへ伸びる神経が過敏なわけで、
つながっている内臓にもなんらかの異常があるかもしれないということです。
たとえば、胸の下あたりの皮膚感覚を司る神経は、肝臓にも行ってます。
ですから、そのあたりが過敏になっているということは、肝臓に異常があるかもしれないわけです。
太ももの内側の神経は大腸や膀胱とつながっています。
内股が冷えるときは、おなかの調子が悪いのも当然のことです。
本来なら、体を触れば、温度差などの違いによって、どこが悪いかある程度わかります。
必ずしも病気というわけではありません。
病気以前の状態、いわゆる未病ですな。
でも、その段階で対策を立てるのが大病を防ぐ秘訣です。
もっとも、現代人は体の感性が鈍っていますから、
こういった不調を感じとる感覚も鈍くなっていますけどね。
内臓をよくするには、まず、皮膚表面の感覚神経を改善することです。
仰向けに寝て手脚を床に垂直に伸ばし、手脚を細かく振動させる毛管運動や、裸療法がいいです。
また、脊髄の神経の働きを改善するには、背腹運動や金魚運動がいいでしょう。
冷たいと感じる部分に温冷湿布をする方法もあります。
冷たいと、たいていの人はカイロなんかで温めますな。
でも、温める、冷やす、を交互にやったほうが神経が整えられるのです。
これには、西式の「七掛け温冷湿布」というのがお勧めです。
まず、洗面器に45℃程度のお湯と10℃程度の水を用意して、
それぞれにタオルを浸しておきます。
それを、肌に交互に当てるわけですな。
この方法は、腰痛や打ち身、捻挫なんかで痛みがあるときも非常に効果があります。
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