西式甲田療法

 西式甲田療法

2010年04月14日
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カテゴリ: 甲田療法

副腎皮質ホルモン剤はもちろんのことですが、いままで例をあげて説明して参りました抗ヒスタミン剤や喘息の治療剤などすべては、抗原が体内へ侵入してしまってから、その対策をいかにすべきかという問題に終始して、開発されたものであります。

犯人が家の中へ侵入してしまってから、それをどうするかとわいわい騒いでいるのと同じであります。

これではすでに後手にまわっているのです。

それよりも、犯人を体内へ侵入させないようにするにはどうすればよいかという問題をどうして真剣に考えないのでしょうか。

さらに問題なのは、いったん犯人が体内へ侵入してきたら、それを捕捉すべく警官たち(抗体やリンパ球など)が活躍する結果、その間のトラブルで起こってくる波紋(アレルギー症状)をやっかいな事故(病気)とみなして、警官たちが犯人を捕まえるのを止めさせる(脱類粒現象を起こさせない)ような薬を使ったり、いっそのこと警官を撤退させてしまうような政策(免疫抑制策としての副腎皮質ホルモン剤)を採用したりすることです。

ここで問題になるのは、アレルギーは敵か味方かということです。

すなわち症状即療法の見地に基づいてアレルギーなる現象に対処するのがよいのか、あるいは症状即疾病の見地に立脚して、その対策を講ずるのがよいのかという問題であります。

このことは現代医学の根本的課題であり、それによって治療方針が大変革されることにもなってきます。

現代医学はアレルギー症状を病気とみなして、できるだけすみやかにこれを消退させようと必死になって研究し、各種の療法を開発しているのであります。

しかし、もしこの考え方が誤りであり、症状即療法として対処しなければならないとしたら、どうでしょうか。

現在使われている各種の治療薬が患者さんたちのためにはなっていないということになるでしょう。

いや、それどころか、薬を使ったために、健康になるどころかかえってますます悪くなるという、悲しむべき状態におちいってしまうことになるでしょう。

一体、犯人が家の中へ侵入してきているのに、それを捕まえる警官たちの行動を抑制したり、あるいはもっと徹底して、警官たちを撤退させてしまうようなことをしていて、本当に正しい対策を講じていると思われますか。

現代医学がいつまでもこのようなことをしていては、アレルギー病はますますまん延して、まさに"文明病"として全国民が苦しむことになるだろうと筆者は憂えているのです。

"煩悩即菩提"という有名な佛典の教えが厳然として現代にいたるまで伝えられてきたのを見てもわかるとおり、"症状即療法"の見地に立脚した医学的対策があるべきだと考えても、当然ではありませんか。

"煩悩即地獄"ならば、"症状即疾病"でもよろしいが"煩悩即菩提"であるならば、あくまでも"症状即療法"でなければなりません。

このような問題を深く考察するとき、これまで現代医学者たちのやってきた道は、どうやら近い将来ゆきづまりを迎えるのではないかと思われるのであります。

最近の医学研究ではアトピー性皮膚炎で増えてくるIgE抗体をどうすれば減らすことができるかという問題に大きな関心が寄せられております。

アレルゲン(犯人)が体内(家)に侵入してきてもそれを捕捉する抗体(警官)を減らすにはどうすればよいかという滑稽な研究であります。

よく調べてみると、IgE抗体をつくらせる遺伝子がどうやら第六番、第一一番目の染色体上にあるということがわかってきました。

そこで、この染色体上の遺伝子に手を加えてやればIgEをつくらせないようにできるという考えで、いま専門家が精力的に研究しておられます。

はたして、これでアトピー性皮膚炎の根治法が究明されるのでしょうか。

もし、IgE抗体をつくらせている遺伝子が染色体上のどこにあるか、正しく突き止められ、それに手を加えて、IgE抗体を増やさないようにしたら、体内へ侵入してきたアレルゲン(犯人)をどうして処理するのでしょうか。

これを処理するため、今度は腎臓など他の器官が犠牲になるものと考えられます。

そのため、ムクミ易い身体になり、脱毛が起こったり、白内障のような恐ろしい病気が併発して苦しむことになるのではないでしょうか。

昔の人は「皮膚の湿疹は体内の毒がそこから排泄されているのだ。もし、この毒素を腎臓を通して排泄すると、腎臓が大きな傷害を受けることになる。

だから、皮膚に現われた湿疹も喜んで迎えるべきだ」と考えていたことを私達はいま改めて考え直す必要があると思います。

アトピー性皮膚炎の患者さんでムクミ易い人が多いのも心配な徴候の一つではありませんか。







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最終更新日  2010年04月14日 19時32分52秒
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