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2008年09月28日
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カテゴリ: 青春の山

偵察行のつもりで西黒尾根~国境稜線を歩いた
夜行列車を降りヘッドランプ頼りにトップで西黒尾根を頂上目指して登り出した
谷川岳頂上まで1時間手前まで登った時に後続から自分と同じように
単独行者が急接近してきて、ご苦労様でしたと挨拶を受けると
私がラッセル替わりますと告げトップを膝上のラッセルで引き継いでくれた
その日の頂上へ一番乗りの夢は儚くも消え失せてしまった
トップ交代後の彼のスピードは速かった
後続から登る自分も引き離されてしまうほどでした
頂上には10分遅れ位で到着できたが彼の凄さに驚いた
頂上では彼が待ち受けていてくれ一緒に写真も写して
後で送るので連絡先を聞く。
以後、茂倉岳まで同歩調で前後したが、私が夏道の空洞に
落ちるアクシデントが発生した。3mくらいは下の空洞に落ちたのだった
彼は急に見えなくなった私を彼は叫ぶように呼んでくれた
大丈夫ですぅ~と返事すると、よかったですねぇ~と安心した返事
雪上に這い出すように上がって状況を彼に話した
いやぁ~ 下に夏道のトンネルがありましたよ!
20m以上は続いて見えました!と意外な落とし穴に二人で笑ってしまった
茂倉岳から彼は茂倉沢をダイレクトに滑り下って行った
彼の姿を見送り自分は尾根づたいに茂倉新道を土樽まで下った

我々二人の出会いは偶然のようで必然でもあったのだった!
二人の思いは冬季一の倉沢の偵察であったからだ
奇しくも当日、我々が国境稜線から一の倉沢を見下ろしている最中に
著名でもあった登山家、長谷川恒夫さん単独と岳志会パーティーにより
滝沢第二スラブの冬季初登攀が繰り広げられていたのだった

自分も彼も登る手段を模索すべく密かな思いでいたので心境は複雑であったと思う
その彼から聞いた名前から後で分かったがオーソドックスな山登りで知られる
ようになった細貝栄氏であったのだ
その後、彼は冬季の一の倉沢、幽の沢のルンゼをほぼ全ルート登攀したことでも
知られるようになった伝説の岳人と呼ばれるようになってしまった
彼はそれだけではなく、関東北方国境(那須岳~浅間山までの290Km)を
単独、ノーデポ、ノーサポートで踏破したり、冬季単独日高山脈全山縦走、
冬季単独南アルプス全山縦走など自分などとは異次元的な登山をしている
最近では冬季単独日本百名山に挑戦中とか風の便りが伝えてくれた
私は売名行為もせず自分の思うがままの自然な山への気持ちを
持っている素晴らしい岳人(細貝栄氏)と出会えたことは、その後の自分の
登山に多大な影響を及ぼした人物であろうと彼との出会いを宝物と思っています
自分は彼のような素質も無く、努力もしない岳人でしたから余計に彼を
尊敬もするし憧れでもあります。 今の今になっては後の祭りですがぁ~


若き日にトライした冬季登山です

谷川岳・土合駅~西黒尾根~谷川岳~茂倉岳~土樽駅

1974年3月


この時期がピオレトラクション技術を駆使した冬季ルンゼ登攀の幕開けであったのだろう
当時までは冬季のルンゼ登攀は自殺行為とまで言われていたからだった
自分は一の倉沢四ルンゼしか登ることができなかったが力量の差と諦めるしかなかった









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最終更新日  2008年10月05日 19時56分44秒
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