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kugutsushi

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2003.01.08
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カテゴリ: ことばの処理
あなたとわたしから始めると (Python で人工無能)

人工無能は対話型のアプリケーションだ。対話の中心は二者。「わたし」と「あなた」。わたしを人工無能とすると、あなたは人工無能を使う人。わたしは、すべての入力をわたしの情報とする。そして何らかのリアクションを返す。リアクションに対して、さらにあなたがリアクションをとれば、それが新たな情報となって次のわたしのリアクションにつながる。

Eliza なんかの場合だと、英語を対象としているから主語が明確。あなたが何か自分の思っていることを入力するときは、I で始まるし、人工無能に対して語りかけたければ You ではじまる。主語のあとには、動詞または助動詞が来るし(まあ副詞が来ることもあるとかもおいておく)。比較的英語の場合は構文が明確にとりやすい。第三者に対する言及か対話者間の言及かを区別しやすいわけだ。肯定文を疑問文に書き換えるのも楽にできるし。

日本語の場合は、主語が省略されることが多い。「今日は元気だ。」なんて、主語の「私は」が隠れてしまっているものね。チャットの場合は特に省略が多くなる。「あなたは今日は元気なのですね」とあなたを補ってやりたくなるところだ。ただ、冷静に考えると、英語で、"The sky is blue." 「空が青い(空は青い)」がどの程度客観性があるかというと、また、疑問がある。I see the sky is blue. なのか、I think the sky is blue. なのか、I believe the sky is blue. なのか・・・。You say you believe the sky is blue. 青いといったり灰色といったりするなら、確信度が変わってきて発言が変わっていくとか。やっぱり過去の発言は保存しておいて何らかの形で使いたい。人工無能は、ある意味知識表現をすべて中心人格の「エゴ」に還元してしまうようなものだと面白い。まあ、これは長くなるのでおいといて。

「わたし」の表現として、私、わたし、我、俺、僕、あたし、アタシ、あたい、手前、朕、・・・、そして人工無能の名前。あなたの表現として、貴方、あなた、お前、テメエ、あ・な・た・・・。まあ、いろんな表現が考えられるわけだが、それぞれトーンが違っている。主語を補完しつつ、トーンを微妙に変えていくことができると面白いだろう。

でも「猫は病気だ」の場合は、どうだろう。「あたなたは、猫が病気だと思っているのですね」と返したら、おもしろいかもしれない。このあたりどうするかなー。とりあえず、人称表現については一通りリストに持っておいて、これに加えて、Eliza のように家族の表現も用意して(父、母など)、それ以外はとりあえず知らんということにしよう。Eliza はコンピュータって言葉が嫌いだけど、これは軟化茶化したことを考えたい。

あ、そういえば 言い換えシステム KURA もおもしろいな。人工無能の1つの本質が、言い換えをどれだけうまくできるかってことだから。この周辺の論文でも眺めていれば、アイデアがいろいろ浮かんできそう。 奈良先端科学技術大学院大松本研究室 っていうのはすごいな。 学生

ふと思ったが、大学・大学院の研究室のレベルのメーリングリストなんかが、どんどん公開されて、FreeML みたいな形で簡単に検索できて購読できるようになるとよいのだろうな。そうすると、個々の研究室が浮かび上がって、どこでどんな研究がされているのかが一般の目に触れやすくなる。そうすれば興味を持つ学生も増えるだろうし、企業との結びつきももっとできやすくなるし、認知度も高まって予算がとりやすくなり、また、大学/研究室のブランド構築にも役立つわけだし。高齢化社会・生涯教育ということを考えてみても、いったん企業に入った人が大学にまた戻るという機会もこれから増えていくのだし(大学は生き残りのためにそうしたところにも力を注ぐわけだし)、FreeML の大学特化版みたいのがあるといいかもしれない。で、著作権なんかもちゃんと気を払ってあげて、そのへんも明確な形で行えるようにする。メールマガジンなんかも作って、おもしろくて購読者が多いようなものだったら出版につなげていくとか。

今、日本の大学の出版事業はあまり盛んに見えないけれど、電子出版も含めて大学出版局が頑張ると面白いのだな。どこかの傾きかけている出版社に複数の大学が共同出資して、大学出版局の実務を行わせればいい。一般の大手出版社が書籍をつまらなくしているところがあるのだから、新しい出版のブランドを複数の大学が共同で作り上げていけばいいのだ。少数の部数でも適切なコストで出せるようにやっぱり電子出版を中心にした方がいいな。紙で出力されたものが欲しければ、プリンティングサービスも提供して。





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Last updated  2006.09.12 20:19:22
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