くろの旅

くろの旅

2005年12月24日
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カテゴリ: くろの創作童話
しあわせなクリスマス


クリスマスイブの夜、
あるおんなの子が、部屋の窓から、外を眺めていました。
空からは、音もなく、しんしんと雪が降っています。
「今年は、本当にいい子にしていたから、
サンタさんは、きっと素敵なプレゼントをくれるに違いないわ」
そして、枕元に吊るしたくつしたを結び直すと、
ベッドに入り、うとうとしはじめました。

夢の中で、おんなの子は、

素敵なミトンが入っているのを見つけました。
おんなの子は、早速そのミトンをはめると公園に行き、
お友達とみんなで、大きな雪だるまを、作り始めました。
「なんて楽しいクリスマスなんでしょう!」
おんなの子は、眠ったままで、
「クスッ、クスクスッ」
と笑い始めました。

「クスッ、クスクスッ・・・」



おんなの子の部屋の扉が、そっと開きました。
「どれどれ、おんなの子のお部屋は・・・
おっ、ここじゃ、ここじゃ。」


「おやおや、なんと? この子は、寝ながら笑っておるぞ。」
サンタさんは大きな袋から、ピンクのミトンを取り出し、
枕元のくつしたに入れると、
おんなの子の寝顔をしげしげと見つめました。
「なんとまあ、楽しそうな笑顔じゃのお。

クスッ、クスクスッ」

そして、おんなの子にそっとキスをすると、
次のこどもが待つ家へと向かいました。
「クスッ、クスクスッ・・・」

サンタさんは、街中のこどもたちのくつしたに
プレゼントを入れているあいだ中ずっと、
笑いが止まりませんでした。
「クスッ、クスクスッ・・・」

こどもたちはみんな、夢の中でサンタさんの笑い声を聞きました。
そして、楽しくなって、みんな眠ったままで、
「クスッ、クスクスッ」
と笑い始めました。
「クスッ、クスクスッ・・・」



「ガラーン ゴローン ガラーン ゴローン」
翌朝、教会の鐘が、街中に鳴り響きました。
こどもたちは一斉に飛び起き、
すぐにくつしたの中をのぞきこむと、
プレゼントをとりだし、歓声をあげました。

プレゼントの包みをあけながら、
こどもたちは、昨日の夜の事を思い出していました。

「なんだか、よく覚えていないけど、
なんだか、とっても楽しい夢を見ていた気がするなぁ」

そして、一斉に、
「クスッ、クスクスッ」
と笑うと言いました。

「メリークリスマス! クスクスッ」


                        おしまい


ご意見、ご感想など、お寄せいただければ幸いです。

そして、これを読んでくださったあなたにも、
しあわせなクリスマスが訪れますように!
クスクスッ

                        くろ





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最終更新日  2005年12月25日 04時51分48秒
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