くろの旅

くろの旅

2006年02月20日
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くろにとって、すごく特別な瞬間です。
その一瞬のことを
がんばって描写してみたいと思います。



ジャンプ台が迫ってくるまでは、
時間がものすごいスピードで迫ってきます。

どこまで加速するかという計算、
どの角度で入るかという判断、
着地地点は一体どうなっているのかという予測、

スーパーコンピューターでも適わないくらいの作業を
脳と体の各部が猛スピードで処理しています。



そしてジャンプした瞬間。
体が重力から解き離れている間のほんの1秒かそこら、
時間が完全に止まったように感じます。

その間はなんの音も聞こえません。
心も空っぽになります。


遥か下に見える着地点、
その先に広がるスキー場、
遠く山のふもとの盆地に広がる街、
その更に向こうに連なる壮大な山並み。


何ものにも属さない自分。

敢えて言うなら空の一部。
心の中もまさに空(から)。

自分が所属している全てのカテゴリー
会社員

その前に男性
その前に人間
その前に動物
その前に生物
その前に有機物

全てから解き放たれ、
自分が「空」とか「地球」とかの
一部になってしまったような
瞬間なのです。



最高到達点に達し、
再び重力が体を引っ張り始めると、
徐々に、
そして加速度的に急速に、
再び時間が流れ始めます。


着地点の雪の状態を観察し、
自分の体の重心を整え、
数メートルの高さから落下する衝撃を予測し、
体中の各関節と各筋肉が
猛スピードでそれに備え始めます。

そして着地。
時間の流れは通常通りに戻り、
くろは再び地上の人となります。


でも飛んでいる間だけは、
何からも自由になれるんです。

心も体も開放され、
時の流れからだって
自由になれるんです。



がんばって書いてはみましたが、
やっぱり、空を飛んでいる瞬間の
あの不思議な感覚を
うまく表現することはできませんでした。

残念です・・・。





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最終更新日  2006年02月21日 02時24分46秒
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