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京都の「六地蔵めぐり」のお地蔵さん方は全て「化粧地蔵」
です。木造のお地蔵さんで化粧つまり彩色が施されている
例は珍しいのですが、町中の祠の石のお地蔵さんは、よく
お化粧が施されています。昔は8月24日の地蔵盆を前に
子供達が「お地蔵さんもおめかししましょ。」とばかり、白粉
を顔に塗り、墨で目鼻を書き、口元に朱を指したようです。
今では、世話役の大人たちがお化粧の落ちてきたお地蔵
さんにリメイクをしているようですが、まだ子供達がその役
目をしている町内が有るかも知れませんね。一度お化粧を
すれば2-3年くらいはそのままで大丈夫というお地蔵さん
も多いようです。
「化粧地蔵」は何を表現しているかということですが、おそ
らくは「民と共にありたい。人々と一緒の目線でありたい。」
というお地蔵さんの本願を表しているのではないでしょうか。
こんな伝説があります。昔、村の子供達が石のお地蔵さん
を引っ張ってきて、川を堰き止めて遊んでいたそうです。そこ
に伍兵衛という大人がやってきて「こらー!お地蔵さんでそっ
たら遊んでねえどー!」と怒って子供達を追っ払ったそうです。
そして石のお地蔵さんを元の場所に戻して、手を合わせてから
家路につきました。その日伍兵衛の夢枕にお地蔵さんが現れ
「これこれ伍兵衛よ。昨日私は折角子供達と一緒に遊んでおっ
たのに、邪魔をしおってからに。」と嗜(たしな)めたそうです。
翌朝、伍兵衛は子供達が遊んでいるところに、石のお地蔵さん
を背負っていったそうです。