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長谷寺本堂の中央、御本尊である十一面観音像の横に
難陀龍王像と雨宝童子像が脇侍の如く安置されています。
観音菩薩を守護するのは難陀龍王と跋難陀龍王の兄弟で
あることが多く、多くは観音菩薩の中でも凖提観音であるこ
とが多いのですが、長谷寺では十一面観音像であるため
少し変則的になっているのかも知れません。
こもりくの里、初瀬の里を慈悲の心で守ってくれる十一面
観音、そして里に水の恵みを約束してくれる難陀龍王、また
長谷では雨宝童子を天照大神の本来の姿と考えているため
まさしく太陽の化身とみるべきでしょう。それゆえに赤精童子
とも呼ばれているようです。そのお姿はお顔が理知的でキリ
ッと凛々しく、髪型は古代の美豆良(みずら)、聖徳太子が
大人になるまでにしている髪型です。西日本の人達が長谷
まで、お参りした後は、その延長線上に伊勢神宮があります。
その存在をアピールするかのように長谷寺の観音さんの横
にいらっしゃるというのも象徴的ですね。造立年代は本尊の
十一面観音立像と雨宝童子像は室町時代、難陀龍王像は
ひと時代古く、鎌倉時代の作です。