旧クロノスえもん

2005/07/21
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砂の中にどんどん引きずり込まれていく弓骨の姿にみとれていると、
後方から聞き覚えのある地響きが聞こえてまいりました。

あのうちわを持った巨大ロボです。
今度は沢山の鳥をお供に連れています。

大慌てで地図を開き、
砂漠の南にある町まで全速力で逃げました。
巨大ロボの恐るべき凶器であるうちわが轟音を立てて
ボクの頭上をかすめるのと、
ボクが砂漠の町の門に半泣きで飛び込むのは全く同時でした。


ふと手に持ったトンカチに目をくれました。
初めて砂漠に来たときに比べて、
鳥や砂の怪物と互角以上に闘えていたことに気が付いたからです。
それは恐らくこのトンカチによるものではないかと思いました。
大事にふんどしの中にしまっておくことに致しました。

ともかく町の中なら安全なようです。
前に来たときにまだ見ていなかった場所もありますし、
のんびりと町を散策してみることに致しました。
すると町の片隅にいたデン助賭博の胴元オヤジが声をかけてきます。

「あんたの顔みたような気がするなあ、どこでみたんだったかなあ」

ボクは先ほどふんどしの中にしまった


「思い出しトンカチ~!」

と叫びました。

「これで頭を叩くと忘れていたことを思い出せるんだ。
さあ、頭をだして」

とオヤジに説明をしたのですが、

堪忍してえなという震える声が聞こえたような気もしましたが、
ボクは全力をもってして、
持てる力の全てを出し切って、
オヤジの頭をトンカチで殴りました。

オヤジの鼻からは鼻血が、
ぱっくりと割れた頭からは脳漿と鮮血が噴き出し、
辺りを美しく赤く、そして紫色に染め上げていきました。
オヤジがうわ言を話し始めます。

「ああ・・・、
これまでのわしの人生が走馬灯のように目の前を駆けていく・・・、
あんなこともこんなことも・・・・・・、
思い出した・・・わしの人生・・・・・・・、
悪くは・・なかったかもしれんね・・・・・・・、
はっ!
お、思い出した!
ああああ、あんたの顔・・・そこの張り紙に・・・、
う!」

オヤジは近くにある小屋の壁を指差しながら絶命しました。
小屋のほうをみてみると、たしかに張り紙がしてあります。
ボクの顔写真が貼られていて、

「クロノス城下での大量撲殺犯
この顔にピンときたら 9604(クロノス)110番」

などと説明がなされているではありませんか。
これは大変です。
無実の罪でボクが指名手配されているようです。
速攻で逃げなければなりません。
ゲート前に立つマエルのじじいをトンカチで脅し、
どこか遠くへ高飛びすることに決めたのです。



お話は、夢と希望に満ち満ちた明日へと続きます。
続かなくていいような気も致しますが。





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Last updated  2005/07/31 11:20:10 PM
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