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2023.02.23
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カテゴリ: 糖尿病治療
先日より時折出てくるGI値

今日はこのGI値について少しだけ専門的に話していこうと思います

糖尿病の方や血糖値を気にされる方にとっては食後血糖値がどのくらい上昇するかが気になるところだと思います

正常の方であれば食事をして血糖が上昇すると、インスリンによって臓器へ糖が取り込まれることで血糖値が正常ラインまで下がります

しかしながらインスリン分泌量が少なかったり、分泌のタイミングが遅いと血糖値が急激に上昇してしまいます
またインスリンの分泌に関係なく血糖値の上がりやすい食べ方をしていると肥満や身体の不調につながりかねません

このように高血糖になる要因にはいくつかありまずが、血糖値の上がりにくい食品を選択することで回避できるという考え方からGI値(グリセミックインデックス指数)が生まれました

GI値とは「 ある食品を炭水化物量50g食べた時の血糖値の上がり具合を、ブドウ糖摂取した時を基準(100)として数値化したもの 」です


GI値70以上 → 高GI値
GI値69~56 → 中GI値
GI値55以下 → 低GI値

高GI値のほうが血糖値が上がりやすい食品となるわけです

しかしながらGI値には落とし穴があります

それは私たちが一般的に食べる一食量を加味していないことです
食品に含まれる炭水化物量はさまざまです
炭水化物量50g分のチョコレートは板チョコ約1.5枚なのに対して、人参では約4~5本分に相当します
チョコレートなら知らず知らずのうちに1.5枚くらい食べてしまいそうですが(笑)人参4~5本はさすがに一気に食べることはないですよね(;^_^A

そんなことから「 普段食べる量を踏まえて数値化したもの 」がGL値(グリセミックロード)という考え方なのです
GL値の計算方法は
GL値=食品の標準摂取量 × GI値 ÷ 100

一般的に
GL値20以上 → 高GL
GL値11~19 → 中GL
GL値10以下 → 低GL

となっています


普段の食事でGL値の低いものを意識すると血糖値が上がりにくい食生活になるというわけです

ただ、低GL値の食品ばかり食べるといった偏った食生活は栄養の偏りも生じてきてしまうのでやはりバランスが大切

食事は単品を食べるのではなくほかの食品と一緒に食べることが一般的ですよね
食物繊維と一緒に食べることによって血糖値の吸収が遅くなったりすることもわかってきていますので食べ方の工夫によっても血糖値上昇を抑えることはできるのです

メリハリをつけてバランスよく食べることが一番大切なのだと思います


また少しずつお話していきたいと思います





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最終更新日  2023.02.23 23:53:34
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