鴨がワインしょってきた

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2017.02.17
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 翌1月10日、朝は小雨が降っていた。この日の午後7時過ぎにディジョン中央駅を出発するTGVがタイムリミットである。頑張って周遊しようと意気込む。 宿泊したのはディジョンだが、本当は過去何度か利用しているシャニーの駅至近の有名レストラン「ラムロワーズ」に泊まりたかった。オーナーが変わり、ああだこうだ言われているレストランを実際に自分で利用してみようと意気込んでいたのだ。しかし悲しいかな、1月はラムロワーズはお休みだった。前回2010年の旅行は12月の早い時期だったのでギリギリ利用できたことを、出発が近づいてから思い出した。次の宿泊希望先だったモレ・サン・ドニの「カステル・ド・トレ・ジラール」も1月はお休みだった。やむをえず、前回利用したディジョンの、とにかく安い宿を選んだ。ここは日本人にはあまり利用されていないかもしれない。最低ランクであれば1泊30ユーロぐらいから泊まれる。今回宿泊したのは下から2番目のランクの暖房しかない質素な部屋だったが、広々としていた。オプションで付けた朝ごはんのパンは、前と同じように美味しかった。必要最低限のサービスで、改めて気に入った。




 スーツケースは宿に預け、朝7時ごろショルダーバッグ1つで出発した。
 今回は初めてバスを利用した。ディジョン駅前からボーヌに行くバス「トランスコ」に乗る。前に来た時に入手したバスの路線図には、ムルソーなどに向かう路線もあったのだが、今はボーヌから南のコート・ド・ボーヌへ向かう通常便は廃止されたようだ。



 小雨降る夜明け前にディジョン駅前を出発したバスは、ぐいぐいと南下する。モレ・サン・ドニまでは車幅の広い国道をずっと走るのだが、次のシャンボール・ミュジニーに向かうところで、ぐいっと西へ折れる。
 シャンボール・ミュジニー村は、ジュブレ・シャンベルタンやモレ・サン・ドニに比べて集落が西側にある。このバスは近くまで連れて行ってくれるので便利だ。片道1ユーロ50セントは、距離を考えるとかなり安い。車内は日本の路線バスと違い、あまり多くの停車ボタンはないので、あらかじめ乗車時に運転手に行き先を告げた方がよさそうだ。私は慌てて、バスが走っている間に廊下を歩いて「次降りる、次降りる」と運転手に伝えた。



 バスを降りた瞬間は「ここはどこだ?」と戸惑った。集落がある西側の方に歩いていくと突然、アミオ・セルヴェルの前に出た。ここを右に折れるとモレ・サン・ドニ、まっすぐ行けばシャンボールミュジニー村の中心部だ。女性パイロット、カロリン・エーグルの表札も眺めながら、ぶらぶら散歩する。ヴォギュエなど、あちらこちらのドメーヌから仕事を始めるのかな、という感じの物音が聞こえた。
 初めてクリストフ氏にごあいさつできたのは大変良かった。「実は7年前にもこの近くにはきたんです。隣のミュニエ氏のサインもほら」とノートを開くと、なぜかルー・デュモンの仲田さんのサインが出てきた。テイスティングのアポイントをとって来たわけではなく、次に行くドメーヌの予約時間もあるので、日本から持ってきたレジオナルのワインボトルにサインをもらい、写真を撮り、早々に引き上げた。クリストフ氏は、バックラベルを確認するためボトルをくるっとまわした。こちらが「ラック・コーポレーション」と話すと、満足そうにしていた。

=禁無断転載=






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最終更新日  2017.02.17 22:25:04
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