行きたかったのだが、そういう子供心をまるで理解しない母親は、
浴衣を買ってくれなかった。
うちはサラリーマン家庭だったけど、金銭的には不自由していなかった。
娘に浴衣一着買ってやるのに問題なかったと思う。
浴衣を買ってくれなかったのは、「着付けの手間が面倒である」
という母の考えだったのだろうと思う。
(面倒臭いことが大嫌いな人なので。)
普段着で夏祭りに行ったが、浴衣を着ていないのは私一人。
私は泣きながら走って家へ帰った。
「なによ浴衣如きで。。。」
母親はそんな私の気持ちを察してはくれなかった。
今でも盆踊りの季節になるとそのときのことを思い出す。
じんわりと悲しくなる。
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