2017.12.06
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カテゴリ: ◆ガン




手術には7時間以上を要した。

それはあまりにも長い時間で

途中でアクシデントが起こって死んだのではないかと

不安で不安で仕方なかった。

気が遠くなりかけて陽が傾きかけたころ

看護師が控室へ「ご家族の方は手術へお入りください」

と声をかけに来た。

瞬間、ああ・・・生きていてくれた。

この人が生きていてくれるだけで幸せだなと思った。

切除された臓器も見た。

そこには憎たらしいガン細胞の噴火口が居座っていた。

無機質なトレーに載せられたそれを私は愛おしく思った。

さようなら、主人の大切な体の一部。

さっきまで主人の体内にあった血の通った温かい臓器。

私はこの血生臭くて愛しい匂いを・・・

グロテスクで愛しい主人の一部を

死ぬまで忘れないだろう。


主人はうわごとのようにありがとう、愛してると言った。

退院後にリンパ節転移がないことだけを祈る。

それだけ。






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Last updated  2017.12.07 01:05:06 コメントを書く
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