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不意に友達に誘われて、一泊三日のスキー旅行に行ってきた。一日目は夜行バスにのるだけだったので、実質二日間である。例によって日焼け対策を何もしなかったため、顔の下半分がヒリヒリと痛い。特に唇が酷い。サンバーン。まぁ僕にとって日焼けの痛みなんてものは、その年の夏に向けたイニシエーションぐらいに思っているので、特に嫌ではないんだけれど。今回は、時期はずれもいいところだ。雪上の勲章である。最近はオーストラリアのことしか考えていない。頭の中は大体オーストラリアのことだし、行く先々で「オーストラリアに行くんだぜ」と自慢している。自慢でもして自分にプレッシャーかけてケツを叩いて、逃亡防止のためなんだけど。オルトリーブちゃんもチューバスちゃんも高嶺の花すぎる。ひたすら手を伸ばして手に入れんとしている状態。まぁ好きな自転車と装備で行きたいから、こんなのは何も苦ではない。日本一周とか、世界一周を企てる方々の装備は、だいたい似通っている。ルートは違えど、皆同じ目標に向かって計画を立てて実行していくわけだから、自然と選べるモノが限定されてくるのは分かるんだけどさ。日本一周はまだしも、世界一周レベルになるとそれも顕著だ。自転車はサーリーのロングホールトラッカー。もしくはジャイアントのグレートジャーニー。キャリアはチューバスのエルゴとロゴ。たまにナイスラック。バッグはオルトリーブのフロント・バックローラークラシックとアルティメイト。タイヤはシュワルベのマラソンかマラソンプラス。バーナーはガソリン燃料のMSRかドラゴンフライ。テントと寝袋はそこそこバリエーションがあるけど、似たようなものだろう。過酷な使用環境と条件に耐えうる道具は、種類も限られているので被るのは仕方がない。でもそれってどうなんだろって最近思った。今まで自転車経験のない人が、いきなりそういう旅を計画して行くのなら、間違いないと思う。でも、経験のある人までが一様にそうするのは、何か違うと思う。わざわざマニュアル化されている様な物に従うのか。もちろん今まで乗っていた自転車が本当に旅に適さなかったら、それはどうにもならない。ロードレーサーにはキャンプツーリングの荷物を積むことなんて到底できない。せっかくだから自転車ごと一から揃え直すっていう考え方も理解はできる。でも、今まで一緒にいろいろな経験をしてきた相棒と一緒に世界へ、みたいな考えはないのかな。僕自身が一台目の自転車としてツアラーを選んだからってのもあると思うけど。ソノマと一緒にいきたい。ソノマを異国の地で走らせたい。こいつはもっと出来る自転車なんだってことを自転車に詳しい人に見せてギャフンと言わせたい。自転車関係に限れば、こんな心持ちである。でもいろんな都合でそれが叶わない人もいる。もちろん、ロングホールトラッカーに憧れて、あの自転車が好きで相棒として選んだ人もいる。手っ取り早く準備ができてガツンと走れるから、グレートジャーニーにした人もいる。まぁ僕も結局フロントキャリアはチューバスのエルゴを買ったから、人のことは言えないんだけど。いや、あのデザインが格好良くてソノマに似合うと思ったからだよ?キャンピーは折れるとか、そんなこと考えてないよ?うん。その代わりにリアキャリアはミノウラのMT800で行くからさ、勘弁しておくれよ。そのうちライトウェイプロダクツにも、一報入れようと思っている。旅乗りテイストの街乗り向けだなんて言われたままにしておいていいのかい?こいつの実力、確かめてくるよ。
2014.03.25
僕は本当にオーストラリアに行きたいのか?ここ最近、ずっと自問自答している。いや、福田さんには話したけれども。先日、めでたく大学の卒業が決まった。本当に嬉しい。心の底からホッとして、一日中にやけていた。翌日も引き続きにやけていた。なんたって卒業単位ピッタリだったのだから。当然全て計画通りである。うむ。就職について、大学の就職課に相談しに行った。今年目一杯遊んで来年から就職したい。今年はオーストラリアを横断したあと、西日本を観てきたいんだ。旅がしたいんだ。就職課の橋本さんはうんうんと頷きながら聞いてくれて、あやふやだった旅の動機、目的、そこから得たいものを明確にしてくれた。ぶっちゃけた話、別にオーストラリアでなくてもいいと思っている。仲間内では豪州はすでに石井くんが走破しているし、福田さんはアルゼンチンを走っている。となると、やっぱりユーラシア大陸かな、とも思うわけで。そもそも最初に海外自転車旅行と聞いて頭に浮かんだのは、シルクロードの走破である。シルクロードは長い。距離にして約20000km。そして危険だ。自然環境ももちろんだけど、政治的に不安定な地域を通過しなければならないからだ。そんなところを走る度胸と勇気は無い。個人的にはチャレンジ、冒険という言葉を使ってみても、やはり先人が走った道というのは安心する。それが自転車好きの友達ともなればなおさらだ。というわけで、オーストラリアなのだ。先進国だし、旅行者も多いし、何より中学時代から憧れたエアーズロックがあるから。自転車旅行の醍醐味は観光地巡りではないけど、やはり豪州を訪れるなら外せない。そしてそこに至るための手段にロマンが溢れている。世界唯一の大陸縦断鉄道<ザ・ガン>だ。この列車、アデレードからウルルの最寄り駅であるアリススプリングスまで、YHA価格でも自転車込みで片道約300ドルと非常に高い。しかし、与えられた時間は二ヶ月半しかない。大陸横断ルートとウルルは普通にこなしていては重ならないため、ピストン覚悟で南海岸からわざわざ内陸まで行くしか無いのだ。目標が大陸横断なので、時間的には非常にロスである。そこで大陸縦断鉄道だ。費用的には飛行機のほうが安いけど、輪行の手間もあるし、やっぱり<ザ・ガン>に乗りたい。さすがに往復で使うと費用もバカにならないし、何より「自分の脚でウルルに到達する」ことができなくなるので、風向きを考えて往復のどちらかで使おうと考えている。まぁ時間とお金、この場合どちらを取るかと言えば、答えは明白だ。オーストラリア。オーストラリア。オーストラリア。海外自転車旅行。憧れだ。先進国と言えど、都市を離れればそこは道路が敷かれているだけの未開の地だ。荒野に挑んで、自分の今の力を試してみたい。ウルルが見えるところにテントを張って、一日ウルルを眺めながら過ごしてみたい。太陽の高さによって変化していくウルルを、この目に焼き付けたい。なんだ、やっぱり僕はオーストラリアに行きたいんじゃないか。このブログ、誰か読んでくれているのかな。ここ数年の友人には教えていないし、最近全然更新していないので昔の友人も見ている人は少ないだろう。とりあえず今はあんまり読まれないことを前提にして書いているから、丁度いいんだけど。豪州横断が近くなったら、それ用のブログを立ち上げようと思う。やっぱり何かに記録しないともったいないし、多くの人に見てもらって知ってもらったほうが張り合いもあるから。それに、どこにでもいる極普通の人間がこうした旅をすることによって、少しでも多くの人に自転車や旅の素晴らしさを知ってもらい、自分にもできるかな、と思ってもらいたいのだ。自転車は線の旅。なぞっていく旅。大地を這う旅。行こう、オーストラリアに。
2014.03.02
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