安心生活研究室

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2006年09月04日
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カテゴリ: 農業
クイズの問題 に対する答えの順番が少し前後してしまいますが、今日は、食料自給率のお話をします。

え?化学肥料の危険についての話ではないの?

実は、食料自給率と化学肥料は一緒に考えなくてはいけない問題なのです。。。


平成17年度のカロリーベースの日本の食料自給率は40%でした。

これで、8年連続の横ばいの数値となりました。

国内で自給できているのは、米とみかんのみ。

小麦の自給率は昭和50年には4%しかありませんでしたが、いまでは14%に増加しています。

そのため、主食用穀物自給率は61%になります。

有名な大豆の自給率は平成7年度には2%に落ち込んでいましたが、平成17年度には5%に増加しています。。。



乳製品は68%・・・昭和40年度は86%でした。

食用魚介類は57%・・・昭和40年度は110%でした。

意外なのは海藻類、、、67%・・・昭和40年度でも88%だったんですね。

そして、とうとう80%を切ってしまった野菜。。。平成17年度は79%。

注目の肉類は、、、

牛肉 43%・・・昭和40年度 95% 最低は、平成12年度34%

豚肉 50%・・・昭和40年度 100%

鶏肉 67%・・・昭和40年度 97%

牛肉と豚肉は、昭和40年度と比較すると、平成17年度では、半分近くに自給率が落ち込んでいます。

これは、飼料自給率を考慮して算出されているためです。

そして、その飼料自給率は、25%しかありません。



(参照: http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/files/jikyu_kojo.pdf )

魚介類は、1日に1回。

小麦料理は、2日に1食

味噌汁は、2日に1杯



卵は、7日に1個、

食肉は、9日に1食となります。

主食は米とイモ類になります。

・・・健康によさそうですね。。。

マクロビ実践者には負担に感じなさそうです。


自給率の低下の原因にはいろいろありますが、1つは、食事の内容の変化です。

昭和40年度と比較すると、平成17年度では、米の消費量は、約半分に、畜産物と油脂類の消費量は、約2.5倍になっています。

食事内容を洋食から和食にするだけで、自給率は23%から64%へとアップします。

それでも、もし、何らかの理由で、食料の輸入がストップしたら。。。

戦争、経済制裁、石油危機、不作、悪天候、、、放射能汚染。。。

さまざまな長期・短期の輸入停止のリスクがあります。

ある程度なら、食用・飼料用ともに、在庫があります。

それでも、長期の輸入停止になると、、、

家畜がまず殺されるでしょう。

日本人があわてて食生活を改善して、休耕地もフル活用して生産を始めたとしても、食料の輸入だけでなく、石油や鉱物の輸入もストップしたら、、、

農耕機械が使えない、農産物が運べない、という以前に、「化学肥料が使えない」という事態が起こります。

化学肥料は水に溶けやすく、土壌から流出しやすい特徴があります。

そのため、毎年肥料を与えないといけませんし、水質汚染も深刻になるのです。

その化学肥料が使えなくなったら?

自給できない肥料に頼った脆弱な農法。。。

化学肥料と農薬を使っていた農地で、その使用をやめてしまったら、作物は大きく減収してしまいます。

つまり、 自給率を考える時には、一切の輸入が断ち切られたとき、どれだけの農産物が生産可能か、ということを考えないといけないのです。

化学肥料がなくても、有機肥料が、、、

ないんです。

現在の有機肥料はほとんどが輸入され、家畜の糞尿をきゅう肥にしようとしても、家畜の餌も75%が輸入されています。

それなら、落ち葉を集めて、、、

足りません。

結局行き着く先は、自然農法ということになります。

それも、なるべく早く始めないと、、、

なぜなら、化学肥料やきゅう肥を大量にもちいた危険な農法のために塩害などがおこり、土壌の劣化が進んでいます。

世界では、1年間に500万ha以上が化学肥料や除草剤、農薬の乱用によって砂漠化しているそうです。

砂漠化してから、緑化をするのはとても時間がかかります。

そうでなくても、慣行農法から自然農法に切り替えて、何年間かは激しく減収するので問題が起こる前に、移行を始めないと。

せめて、これから新しく開墾する畑や、今の遊休地を再び耕す時には、自然農法で、、、という考えが浸透する必要があります。

現在有機認証を取得しているのは、1%未満の農家。。。

自然農法を実践しているのは、さらにそのまた何%なのでしょうか?


平成27年度における食料自給率の目標は、なんと45%。。。

10年間で5%の増加しか実現可能性がないということです。

狭い日本では単位面積当たりの収穫量をあげることが最大の関心事。

しかし、長い目でみると、自然環境と共存し、真の自給率と表面上の自給率の乖離を最小限にする自然農法を推進することで、栄養価も高く、健康に良い農産物をより多くの国民に供給することになり、いろいろと嬉しい波及効果もありそうです。





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最終更新日  2006年09月04日 02時02分20秒
コメント(16) | コメントを書く


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食料自給率  
小麦と大豆が自給率が上がっているのには
ちょっとびっくりしました。
有機や自然農にこだわる人が増えた結果が
少し出ているということかしら?
もっともっと自給率をあげるためには、
化学肥料や農薬の恐ろしさを世に広めて、
こだわる人を増やすことが大事だなあと
改めて感じました。 (2006年09月04日 11時10分03秒)

Re:真の食料自給率とは?  
焼酎小僧子 さん
(携帯からでごめんね、タバコ休憩)結局日本の食文化を変えたのは戦後アメリカの言いなりになったからでしょ?今問題になってる牛肉しかり、小麦大豆オレンジ等など日本に買わせてるんですよねぇ…恐喝されてるのと変わらないですよ。郵政民営化も同じ図式だしね。話が飛んじゃったけど、あらっ?何を書こうとしてたんだろ?……そうそう…昔村で皆牛を飼ってたんですね田畑を耕すのにね。僕も小さい頃世話してたんだけど、牛の糞や人間の糞(ボットン便所ね)は田畑の肥料にしてたんだけどまぁ今は田舎でも皆近代化されてるでしょ?でも、ある一件の家が、家の隣の畑に大きな穴を掘って蓋をして生ごみやら多分トイレも?何から何までいれて、それで蓋からパイプを延ばして家の納屋まで引っ張ってガスの元栓付けてね、鋳物コンロに火をつけて調理してたんですよ~。日本も生ごみを燃やして処分せずにガスを発生させて何かに利用したらいいのにね。ごめんなさいね、いつも脈絡の無い文章で…では仕事します。 (2006年09月04日 15時46分01秒)

自給率  
mai さん
先日、食料自給率について知人と議論したときに、「食料VSエネルギー、工業製品は何が違うのか?」ということが話題になりました。

■偏在性
エネルギーが最も偏在性が高い

■品質・安全性
食料が最も確保しにくい?

■緊急性
食料とエネルギーは同様に高い

■現在の自給率
食料よりもエネルギーの方が低い(2001年時点で原子力を含み20%、含まないと5%)
(工業製品はわかりませんでした)

記事の中でも石油の話が出ていましたが、食料生産と同様、ライフスタイルもすぐには変えられないので、やはりエネルギー自給率の問題も同時に考えなければいけませんね。
第二次世界大戦の時ですら、石油の禁輸によって日本は非常に大きなダメージを受けたので、エネルギー消費量の増えている現在では、なおさら。

農業と同様に「一切の輸入が断ち切られたとき」に備えて日常生活を考えると、非電化ということになるのだと思いますが、これは1人1人の生活全般にダイレクトに関わる問題だけに(食料の選択だけでなく)、自然農業以上に難しそう。。。食料の話が終わったら、是非非電化についても教えて下さい。 (2006年09月04日 23時07分37秒)

ゆっきい1104さん  
LIBRO  さん
小麦と大豆の消費量はほとんど横ばいなので、自給率があがっているということは、国内の生産量が増えていると考えられるので、嬉しい傾向ですよね。自然農など、こだわった生産が増えているかどうかについては、年々、国産無農薬の小麦の入手が個人では困難になってきていることを考えると、どうなのでしょう?
自給率を高めるには、自然農の家庭菜園を普及することも有効かもしれないですね☆ (2006年09月05日 04時48分54秒)

焼酎小僧子さんへ  
LIBRO  さん
携帯でこんなに長い記事を読んでいただいて、恐縮です!
恐喝されて国民を売る日本の政府にも問題があるのですよね。。。それについても、少しずつ触れていこうと思っています。
糞尿の処理にメタンガスを利用した熱調理器、、、ずっと興味があったのです!!そうなんですよね。ガスとして積極的に利用することで、微々たるものでしょうが、エネルギーの自給率を高めることもできるかもしれないですね☆ (2006年09月05日 04時54分02秒)

maiさんへ  
LIBRO  さん
具体的に議論の結果を教えてくださったので、いろいろ考えることができました。
極論すると、「エネルギー・工業製品がなくても生きることができるが、食料が無いと生きられない」ということになるのかもしれませんが、そういうレベル以前の段階で、対策を考えないといけないのですよね。
エネルギー自給の話と非電化の話は切り離せないですよね。食べ物の話は延々と続くので、その前に一度、エネルギーの話をした方がよさそうです☆ (2006年09月05日 04時59分10秒)

Re:真の食料自給率とは?(09/04)  
焼酎小僧子  さん
電化・非電化・昨今のオール電化・・・については書かれたのかな?素人考えでも地球温暖化防止って行政が盛んに言ってるのに、オール電化って何じゃ??って疑問に思うわけですね。電気が無いと生活は出来ないんだから、非電化は無理としても発電時にでる熱を利用する事を考えないと!と思うわけです。原子力発電なら二酸化炭素を出さないと言うけれど海水を温めているでしょ?結果、海の生態系が崩れるんじゃないかと・・・ならば生ゴミや糞尿を燃やすよりガスを発生させて利用できないかと・・・ゴメンナサイね、僕は何も調べずに思ったことをコメントするだけで・・・では、仕事します。 (2006年09月05日 08時38分10秒)

Re:真の食料自給率とは?(09/04)  
読んでいて怖くなり、少し途方にくれてしまいました。
これが現実なんですね、そしてそれを知ることはとても大切ですね。

>・・・健康によさそうですね。。。
マクロビ実践者には負担に感じなさそうです。

私もこれは全然問題なしです(笑)。
(2006年09月05日 17時10分32秒)

自給率(09/04)  
食料は39%でエネルギーが19%だときいたことがあります。しかも輸入している60%のうち30%が廃棄処分(外食産業など)されているとのこと・・・恥ずかしいぞ日本(涙)この数字は自給と呼べないような気もしますが、このことを知っている日本人が何%くらいいるのかも興味のあるところです^^;いじわる?
輸入がストップされ、すべての農業を有機農法でやろうとしても、それを出来る(知識のある)農家さんはいないと思います。化学肥料や農薬を当たり前に使い、それ以外の農法を知らないのが現状。。。若い農家さん(JAの研修などによく行っている)が「スーパーに並んでる無農薬野菜なんて全部ウソ!」と言っていたのを聞いてがっかりしたのを思い出しました。
太陽光パネルにしても、あるメーカーが生産量世界一なんてCMしていますが生産時に出るCO2がどのくらいでパネルを使うことで何年間で消費できるのか?LCAの立場で物事を見ていないのがよくわかりますね。困った。LIBROさん、どうにかして^^; (2006年09月05日 18時00分35秒)

Re:真の食料自給率とは?(09/04)  
るん3  さん
ログインなってるのかなってないのか、、たびたびこっそり読み逃げしてます(スミマセン)、そしていつも感心しまくりです。
化学肥料は土を元気なくし、痩せさせるといいますものね。有機肥料までがほとんどが輸入なんですか!
ますます行く末恐ろしくなりました。 (2006年09月06日 01時24分51秒)

焼酎小僧子さんへ  
LIBRO  さん
非電化については少しだけ触れたことがありますが、オール電化・非電化についてはこれから話題にとりあげるつもりです!オール電化がクリーンであるという宣伝、、、何がクリーンなのか考えずに飛びついてしまうと危険ですよね。日本では、食べ物だけでなく、エネルギーも無駄遣いが多い、、、無駄にされるエネルギーを利用するという、焼酎小僧子さんの観点はとても大切だとおもいます。エネルギーについてのシリーズでは、原子力発電の「嘘」についても話すつもりです☆ (2006年09月06日 07時26分47秒)

みらのプリンさんへ  
LIBRO  さん
本当はもっとこわーい記事にするつもりだったのですが、夜中に書いていたら自分が怖くなってきたので(本当は単に眠くなってきたからなのですが)、柔らかい表現でまとめることにしました(*^_^*)

現実は、、、もっと怖いこともあるようなのですが、出所があいまいな過激な情報はなるべく書かないようにしているので。。。

マクロビ実践者は、いざというときに、強いということが、本当は最大のメリットなのかもしれないですね☆ (2006年09月06日 07時31分21秒)

風のココペリさんへ  
LIBRO  さん
廃棄処分の件は知りませんでした!!! かなりの量が廃棄処分されているとは覚悟していましたが、、、これは実態を調査する必要がありそうです!(頭にミッション・インポッシブルのテーマソングが流れてきました。)私は日本が大好きなのに、、、この数値が事実だとしたら、本当に情けないです。

農業でも、食生活でも、洗剤でも、教育でも、今までと違うやり方に対して、人は懐疑的になり、否定的になり、拒絶しようとするのが残念です。とくに、体や地球に良いことというのは、便利さと逆の方向性をもっているので、受け入れにくいのでしょうね。でも、本当にここまで利便性が必要なのか?という問題もあります。利便性と何を引き換えにしているのか、、、決して健康と環境だけではないはず。

エネルギーの話は、本当に、表面的に話していては間違った選択をしてしまいますよね。ただの専業主婦にすぎない私に何ができるのか??記事を書き続けることぐらいのような気がしますが、何もしないよりは。。。がんばります!!風のココペリさんには、「住」のところをお願いします☆ (2006年09月06日 07時42分53秒)

るん3さんへ  
LIBRO  さん
私もコメントを書くのが苦手なので、みなさんのブログを読んで、いろいろ考えさせていただくのに、何も書かずに読むだけのことの方が多いです。

今日はコメントをくださり、どうもありがとうございます!

有機肥料のもとになる菜種糟などだけでなく、きゅう肥の元である、家畜の餌が輸入に頼りきりであるのも問題なのですよね。自然農法の農家や家庭菜園が十分に増えるまでは、世界情勢が悪化しないことを祈るばかりです。。。 (2006年09月06日 07時47分31秒)

片手落ち  
片手落ち さん
自然農法とやらの生産能力が、考慮されていないので、まさに片手落ちの議論ですな。 (2006年09月07日 15時20分47秒)

片手落ちさんへ  
LIBRO  さん
生産性について書いていないのは、とても大きなミスでした。申し訳ありません。自然農法の一般的なもので、7~8割。転換後に、無収穫となることもありますが、逆に、慣行農法と遜色の無い収穫量をあげている自然農法もあります。一口に自然農法と言っても、さまざまなので、そのことについてはもっと勉強しないといけないと思いました。
ご指摘、どうもありがとうございました☆ (2006年09月07日 19時45分45秒)

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