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今日は、2007年度の味噌作り第一弾をしました。今頃??と思われたかもしれませんが、私の住む地域では、コブシの花の咲くころになったら、味噌を仕込むのが良いと言われていて、実際、我が家の周囲では、まだ桜のつぼみも固く、コブシも見当たらないのですが、昨日、村役場の近くのコブシが咲いていたので、連休で忙しくなる前に仕込んでしまおうと思いました。実は、この連休から、近所のカフェにちょっとした料理を提供することになったのです♪小さなカフェですが、酵素玄米を提供していたり、夏は自家製のオーガニックな食材だけで料理を出したりしています。別荘地の中にあるので、お客さんもそれほど多くみえるわけではありませんが、家族のために作るときに少し余分に作って持ってきてくれれば、、、と言って下さったので、毎日10人分ぐらいの、オーガニックで季節と大自然を感じるちょっとした1品を作ろうと思っています♪一緒にお料理を提供することになっているメンバーには、私をお店に紹介してくださった素敵な育児仲間がいるので、毎日お店に顔を出すのも楽しみです(*^_^*)さて、今回仕込んだのは、玄米麹味噌です。いつか麹から作りたいと思いつつも、結局続けて時間のとれる日がなかなか無いため、未だに麹は無農薬栽培のものを取り寄せています。麹を作るようになったら、味醂や醤油、そして沢山の甘酒をつくるのが夢です♪さて、使った材料は、自然栽培大豆2kg、玄米麹2kg、塩575g+大匙1杯×2、水適量です。大豆は、昨日から水に浸しておきました。ひたひたの水加減で、今朝から4時間以上かけて、薪ストーブの上で煮ました。先日6歳になった息子は、誕生日から薪ストーブを毎日の係としてやってくれることになり、今日も大活躍。おかげで、とても柔らかく豆を煮込むことができました♪麹を塩で切るのは、上の娘の仕事。私はまだ熱い大豆を一升瓶を使って潰す係。息子は、潰した大豆と塩切りをした麹を混ぜ、上の娘は、まだつぶれていない大豆を見つけてはつぶしてくれる係に「異動」。末っ子は、机に落ちた麹や潰れた大豆を拾って鍋に放り込む仕事。でも、よく観察していると、どうやら、鍋に入れるより、口にいれている量の方が多かったようです(^_^;)仕上げに、私がもう一度麹と大豆をしっかりと混ぜ合わせ、甕にぎっしり詰め、さらしの布をかぶせ、大匙1の塩をまぶし、さらに上にさらしの布をかぶせて、また塩をまぶし、軽い重石をしてから蓋をして、できあがり。味噌を仕込む時には、味噌球を投げつける方法がありますが、子ども達が「みそがかわいそう」と言うので、我が家では、ぎっしりとしきつめるだけにしています(^_^;)本当は、1枚目のさらしの布の上に、薄くぎっしり味噌玉をつぶしてしきつめ、その上にまたさらしの布をかぶせて塩をするとカビが中の味噌には生えず、管理がとても楽なのですが、今回は、実験的に、塩布2枚でどうなるかやってみようと思いました。息子が薪ストーブで豆を煮ていてくれたので、私は別棟の掃除をしていたのですが、その間に1度ふきこぼれてしまいました。豆を煮る時にふきこぼすと、味が抜けてしまうので、おいしい味噌になるかどうか少し不安ですが、息子はすぐに、近寄れないほど熱くなっている薪ストーブの上のさらに熱い鍋の蓋をどけて対応してくれてたので、きっと大丈夫(*^_^*)明日は麦麹味噌を仕込む予定ですが、今日と同様、息子にまかせはするものの、私も同じ部屋で別の作業をして、息子のがんばりをちゃんと見守りたいと思います。子どもの手で仕込んだ味噌、、、毎年格別の味に仕上がるのですが、今年は、末っ子もかなり大豆と麹をもみこむのを手伝っていたので、ふきこぼした分を帳消しにしておいしくなることを祈っています☆
2007年04月25日
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前回の記事で、合成洗剤にも石けんにもメリットもデメリットもあることをお話しました。今日は、ナチュラルクリーニングの本質について、私が考えていることをお話をします。【どこまできれいにしないといけないの?】我が家では、服は汚れたら洗うことにしています。当然のことだと思っていたのですが、尋ねてみると、1度着たら洗う人が、今もまだ大多数のようです。汚れていなくても洗うのは、もったいない。水や洗剤だけでなく、服そのものも、やはり洗濯のたびに磨耗します。色は合成洗剤を使うとてきめんに褪せてしまいますが、ゼオライトなどが添加されているものは、布の傷みもひどくなります。毎日お風呂に入る人なら、たぶん、石けんを使う必要はありません。特に、動物性タンパク質をあまり摂取しない人ならば、汗の臭いも気にならないので、お湯をかけて、手でなでるように洗うだけで十分だと思います。髪を洗うのは、お風呂に入る回数が少ないほど間隔が空いても大丈夫になります。それは、お風呂に入るとどうしても汗をかいてしまうので、新陳代謝が活発になって体内から出てきた老廃物が頭皮に残ると、痒くなってしまうからです。そのため、毎日お風呂に入るのなら、頭も一緒に洗った方が良いと思います。ただし、洗う時は、お湯で頭皮を優しくマッサージするだけで十分だと思います。特に空気の汚れがひどい所で過ごしたり、ほこりをかぶってしまった時などは、髪をよくすすいだ後、髪の表面だけに、少量の粉石けんを十分に泡立てて軽くなで、すぐに洗い流してから、全体をお湯でよく洗うと、きれいになります。これは、美容院などで指導される洗い方とは正反対になりますが、「少量の粉石けんをよく泡立てて」短時間使用するならば、汚れだけを落として、キューティクルへの影響を最小限にすることができます。石けんシャンプーを使い始めて髪がぎしぎしするというのは、たぶん、石けんシャンプーだと安心してつい使用量が多くなったり、発泡剤が添加されていないため、泡立ちを求めて、使用量を多くしたり、石けんだと汚れ落ちが悪いという先入観で、長時間石けんを良くもみこんで使ったりするからだと思います。石けんはアルカリ性なので、髪のキューティクルの成分であるタンパク質を溶かしてしまいやすいので、長時間&大量使用は危険です。逆に、ほんの少しでも効果があるので、まずは洗面器にお湯を大匙3杯程度入れ、粉石けんを小さじ5分の1以下入れて、よく泡立てて使ってみてください。上手に泡立てると、この量で、大人の髪も顔も体も全て洗えてしまえます。少量の石けんで頭を洗うならば、すすぎ後のリンスは必要ありません。洗ったあと、髪がキシキシする時は、石けんの使用量が多かったために、キューティクルが開いている状態だと思うので、リンスを少量使うことで、髪を酸性にし、キューティクルを閉じることができるそうです。リンス、、、酸性の果汁でも良いのですが、、、を使うと、水に溶けた石けんが再び脂肪酸となり、髪に付着して、潤いをもたらすという効果もありますが、よく石けんを洗い流してから使用しないと、脂肪酸が多すぎて髪がべとべとになってしまいます。汗をかいて頭皮の汚れが気になる時も、たいていはお湯で十分です。ただし、、、やはりタンパク質を過剰に摂取していると、どうしても皮脂がべったりとしてしまい、頭皮も泡立てた石けんを使って洗う必要がでてきます。べったりした皮脂の場合は、1度の石けん洗いではおちないかもしれません。かといって、必要以上に洗浄してしまうと、皮脂の分泌のバランスが崩れ、フケが出やすくなったり、逆に皮脂が足りずに痒くなってしまうことがあるようです。また、「とくに動物性タンパク質を摂るわけでもないし、合成洗剤のシャンプーは洗浄力が強すぎるから石けんのみ使っているのにフケが出る」という方の場合、石けんかすが髪に付着、とくに、キューティクル内部に多く入り込んだ状態である可能性があります。この場合は、髪の洗い上がりはゴワゴワした感じになるはずです。そのため、石けんの使用量を減らしつつ、リンスをしっかりするようにすると、症状が見られなくなると思われます。石けんも大量に使用すれば、環境にも体にも良くありません。ナチュラルクリーニングというのは、汚れを必要最小限の道具で必要最小限に落とすことなのかもしれないですね。【環境に優しいことはお財布にも優しい】我が家では純粉石けんは2年に1箱、1kgの重曹や500mlの酢は5年経っても使い切れていません。洗濯に使う粉石けんには、以前は環境の点から米ぬか石けんを使用していましたが、あまりに長い間なくならないので、買い換える時に、すべての用途に使用可能な、パーム油を原料とした純粉石けんに切り替えました。そして、必要な時以外は、以前書きましたように、水と湯を使って洗うようにしています。また上に書きましたように、必要のないものは洗いません(*^_^*)汚れ物をためておくと憂鬱になるので、洗濯物の量が少ない時は、バケツで手洗いをします。洗剤を使わなくても、とても綺麗になりますし、溜めた湯を使って洗うので、これが一番の水の節約になりますよね。洗い物でもお風呂でも、水は、できるだけ流し水を利用せずに、溜め水で洗うようにしています。今の借家にはお風呂がなく、シャワーしかありませんが、子ども3人が立っては入れるぐらいの大きなバケツにお湯を溜めるようにし、残り湯を洗濯物の予洗いに利用しています。それでも余ったお湯はシャワールームとつながっているトイレの水洗代わりに使うこともあります。雨が降らない日が続く時は、庭の水遣りに使うこともあります。そのため、水道料金も、基本料金に含まれる水の使用量を超えることはめったにありません。粉石けん1箱は市販の洗剤と比較すると高価に思われるかもしれませんが、ナチュラルクリーニングの本質を理解していれば、これだけで家庭内のクリーニングが全てでき、また使用頻度自体が減るために、高い買い物でなくなります。【何も使わないのが一番】私は、大前提として、環境のためであっても、体のためであっても、人工的に作り出したものを何も使わないのが一番良いと思っています。つまり、石けんや酢・重曹・塩さえも、使わない方が良いと思うのです。水は使いますが、その水もなるべく使わない方が、環境のためには良いでしょう。。。しかし、そんな極端なことをして、衛生的に問題はないのかしら?たぶん、問題はありません。外から帰ってきたときの手洗いにも、基本的には石けんは必要ないと思っています。それよりも、天然のものから作っているから、、、自然界にも存在するから、、、と、気兼ねなく贅沢に使うことの方が、体にも環境にも良くないと思うのです。例えば、石けんを使うと、体に付着している皮膚を守っている常在菌まで洗い流してしまいます。お酢や塩の殺菌効果も同じです。ポイントで使うように心がけないと、ついつい安全だからと思って使いすぎてしまいます。衛生について疑問がある方は、寄生虫の研究で有名な藤田紘一郎先生の著書を1冊読んでみることをお勧めします(*^_^*)ちなみに、インドを旅行していた時に、現地の人に、体を洗う時はぬるま湯で、、、石けんは使わずに、なでるように洗うように言われました。理由は、石けんを使ったり、こすったりすると、体を病気から守る常在菌まで洗い流してしまうから、、、だそうです。また、インドを旅行中に胃腸の病気にかかるのは、現地の水を飲む飲まないに関係なく、先進国の旅行者、、、特に日本人が多いとも聞きました。【結論】合成洗剤を使う、石けんを使う、、、いずれにもメリット&デメリットがあるので、結局個人のライフスタイルに合わせて選ぶしかないのだと思いますが、大切なのは、使う量をできるだけ減らすということではないでしょうか。また、洗剤を使う時点だけでなく、原材料はどのように作られているのか、作られるためにどれだけのエネルギーが使用されているのか、添加剤の環境や人体への影響は、、、その他もろもろの条件を考えて、自分のポリシーに合うものを選ぶ必要があると思います。私の住んでいるところでは、排水が合併浄化槽の後は地下浸透式のため、その場合は、石けんの方が環境に優しいということなので、粉石けんを選択しました。いずれにしろ、清潔志向が強すぎることは、人間の体を弱くするだけでなく、環境にも良くないですよね。体にも、環境にも、優しいナチュラルクリーニング、、、やはり追及すればするほど、お財布にも優しくなります。そして家の中に余計な洗剤が無くなり、1つで全てをまかなえるようになると、見違えるほどすっきり&安全になります。お子さんのいる家庭にはおすすめです(*^_^*)また、ナチュラルクリーニングを実践することで、毎日の生活の中で、どの汚れは、どのような成分なので、何を使うと落ちるのか、、、自分で考えて掃除をするというのは、エコロジー商品を選んだりする時に、セールスの文句にだまされずに済むというメリットもあります♪すでにナチュラルクリーニングを実践中の方は、ぜひ、ご自宅で工夫なさっていることなどを教えてくださいね☆
2007年04月21日
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合成洗剤と石けんどちらが環境に良いのか?私は粉石けんを使っていますが、私に合成洗剤の問題点を教え、手づくり石けんをプレゼントしてくれた友人は、格安の合成洗剤を使っています。なぜか?彼女が言うには、やはり石けんでは白くならないから。今日は、合成洗剤と石けんを比較して考える時の視点についてお話します。1.人体への影響合成洗剤が危険だというイメージは、合成界面活性剤にABSが使われた時代にできたものです。主婦湿疹や布おむつ時のおむつかぶれ等が問題になり、合成洗剤中毒で死亡した事件もあったため、世の中に広く合成洗剤が人体へ悪影響を及ぼすと思われるようになりました。その後、ABSからLASや非イオン系へ合成界面活性剤の主成分が変わり、危険性は低くなったといわれています。人体への毒性を考える時、純石けんでも大量に摂取すれば、死亡する危険はあります。誤飲という観点から考えれば、致死量が5倍以上多い石けんの方が安全性が高く感じますが、実際に洗濯などに使用する観点で考えれば、今の合成洗剤は使用する絶対量が石けんの半分以下と言われているので、最終的な洗濯物に付着した分に関する毒性はあまり差がなくなるといえます。しかし、科学的データーと現実では、実際に異なることが多々あります。また、私達が日常生活で問題にするのは致死量ではなく、通常使用で覚える不快感ではないでしょうか?私は合成洗剤(合成界面活性剤を添加してある化粧石けんも含む)を使用すると、洗顔時ならばすぐに赤くなったり、ひりひりしたり、洗い物時なら、指先に湿疹ができてしまいます。私の周りでも、合成洗剤を使わなくなってから主婦湿疹が治った人はたくさんいます。この問題に関しては、とくに台所の水仕事の場合、合成洗剤をわざわざ希釈するときに計ってしないため、濃い濃度で使用しがちであること、、、固形石けんの場合は、液体の合成洗剤のようにスポンジにしみこまないため、少量でも沢山付着しているようにみえるので、結果的な使用量が少なくなること、、、なども考慮に入れる必要があると思います。そして、後で詳しく述べますが、合成洗剤で無添加のものは少ないため、合成洗剤に反応しているわけではなく、合成洗剤に添加されている物質に対して反応している可能性も考える必要があると思います。2.水中生物への影響合成洗剤は水中の金属と結合しないため、バクテリアや魚などの餌になりにくく、また界面活性能力が衰えにくいので、魚などの呼吸の妨げになると言われています。逆に、石けんは、水中の金属と簡単に結びついて金属石けん(石けんかす)になるため、魚の餌になり、えら呼吸を妨げたりする危険性は低いのですが、多すぎると富栄養化の問題があり、またさらに金属石けん(石けんかす)になってしまうとバクテリアによる生分解性が低くなるという問題があります。以前、ABSが使用されていたときには、泡公害が問題になりましたが、LASに変わってからは、大きな問題にはならなくなりました。むしろ、海面に浮かぶ固まった油脂の正体が石けんによるものではないかという疑いもあるようです。3.原材料の問題石けんの原材料がパーム(アブラヤシ)油であることが問題視されています。熱帯雨林を焼き払ってアブラヤシのプランテーションを作ることによる生態系の破壊だけでなく、住民の自給能力を奪うことや、子どもを重労働に使うことなども問題になっています。しかし、調べてみたところ、昔から純石けんを作っている会社では、パームヤシではなく、ココヤシが原材料として使われているそうです。つまり、海岸に線上に栽培されるココヤシを利用しているので、今問題にされているような自然破壊には加担していないようなのです。では、誰がパーム油を使って石けんを作っているのでしょうか?実は、「植物が原料」「ヤシから生まれた」といううたい文句の合成洗剤や、それらの合成洗剤を生産しているメーカーが石けんを作るときに使用しているようなのです。そのため、石けんを購入する時には、環境負荷の少ない原材料を使用している老舗のメーカーを選ぶ必要があります。老舗の石けんメーカーの中には、パーム油を使用しているところもないわけではありませんが、その場合でも、ゴムのプランテーションの跡地を利用した栽培をするなどして、環境破壊を最小限にとどめる努力をしているようです。逆に、「天然の植物が原材料」といっても、必ずしも、環境に良いわけではないということに気をつける必要があるのです。また、工業用食塩を精製する際に塩素と苛性ソーダができ、その苛性ソーダを石けんの加工に使用していますが、原材料にこだわるならば、苛性ソーダも昔から使用されていた天然のものを探すこともできます。副産物なら積極的に利用した方がよいという考えももちろんあります。4.表示の問題1つの合成界面活性剤がいつくもの別の呼び方で呼ばれていることがあります。また、家庭用品品質表示法関連の洗濯用洗剤や台所用洗剤では、純石けんと合成洗剤の区別がありますが、薬事法関連の化粧石けんやシャンプーでは石けんと合成洗剤の違いがないので、記載されている成分をチェックしないといけません。また成分だけでは、合成なのか、天然の植物から抽出しただけなのかわからないこともあります。5.添加物の問題石けんを使ったのに顔が赤くなった、、、固形石けんであっても、純石けんではないことがあります。また、純石けんであっても、無添加ではないことがあります。肌の敏感な人は、界面活性剤ではなく、香料や保存料に反応していることの方が多いのかもしれません。また、特に洗濯用の合成洗剤の場合、一般的には泡立ちを良くさせるために起泡剤、こすり落とすためのゼオライト、ゼオライトによって傷ついた表面を取り繕うための柔軟剤、きれいに汚れが落ちたようにみせるための蛍光塗料や蛍光増白剤、洗濯物の匂いをごまかすための合成香料が添加されています。蛍光塗料や蛍光増白剤は製品としての新生児の肌着やガーゼや布巾に使用することは禁止されていますが、家庭でそれらが添加されている洗剤を使っては元も子もありません。特に、肌の敏感な方の場合、必ず付着したままになる(残留しないと意味がない)蛍光塗料や蛍光増白剤、柔軟剤、香料に反応することがあるので、気をつける必要があると思います。6.使用感の問題私は、皮膚が敏感なため、蛍光塗料や柔軟剤が残っているものよりも、多少色が冴えなくても、余分なものが付着していないものを身につけたいと思っていますが、白いものは真っ白でないと嫌、、、という方もいると思います。たいていの汚れは手洗いで落ちてしまいますし、白いシャツも、汚れてから長時間放置せずに、ぬるま湯と石けんか重曹を使えば、十分綺麗になります。石けんを使うと黄ばむというのは、石けんが多いか、すすぎが不十分なためなので、それは洗い方を工夫すれば防げます。柔軟剤を使うとどうしても吸水性が悪くなるので、実用的ではありませんが、ごわごわしたよりふんわりした方が良いにきまっています。その場合、合成洗剤で、ゼオライトと柔軟剤が無添加のものを選ぶことは可能なはずです。また、粉石けんで洗ってふんわり感を出すためには、粉石けんを多めに使ったり、仕上げに酢を入れて水に溶けた粉石けんを再び脂肪酸にして付着させる必要があるのですが、私は、それもやはりわざわざしたいとは思えません。同様に、石けんシャンプーを使って1ヶ月ほどたつと、ごわごわしていた髪がしっとりしてくるというのは、リンスを仕上げに使うことで残っていた石けんが再び脂肪酸に変わり髪に浸透またはコーティングしているからだという説もあります。ちなみに、私はリンスは使用しませんが、石けんを使った日でも、ごわごわすることはありません。髪に関しては問題は無いと思いますが、脂肪酸が頭皮に付着すると、地肌がべたべたになったり、ふけの原因になったりするので、気をつける必要があります。市販の化粧品でメイクをすると、どうしても石けんでは何度も洗わないとすっきりしないと思います。それなのに、合成洗剤のメイク落としなら、1回できれいになるというのは、どういうことなのか。。。合成洗剤で洗うと、なぜ肌がつっぱるのか。。。どのような使用感が良いと感じるのは人それぞれですが、それが本当に体に良いことなのかどうか、なぜそのような使用感が生まれるのかを考えることも、合成洗剤と石けんのどちらを選ぶかという問題の解決の糸口になると思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は今回の記事では、合成洗剤が悪であるとか、石けんが絶対だと言うことは言いませんでした。なぜなら、どちらが良いかと言うのはケースバイケースであって、使用目的、使用条件、使用量、使用頻度、その他の要因で結論が変わってくると思うからです。しかし、どうしても純石けんは嫌、、、という方、どうしても合成洗剤の方が良いという方も、ぜひ、健康のためには、合成保存料や合成香料、柔軟剤や蛍光塗料、蛍光増白剤、抗菌剤を不使用の製品を選んでいただきたいと思います。この製品は合成洗剤の中では添加物が少ないという点で掲載しましたが、原料がヤシ油であることから、環境意識の高い方にはお勧めできませんし、保存料がわりであっても香料として精油が添加されていることから、皮膚が敏感な方にもおすすめできません。それでも、オーガニック合成洗剤というものが日本の中からも生まれてきたというのは、選択肢が広がった点からは喜ばしいことだと思います。次回は結局なぜ我が家では粉石けんなのか、、、についてお話します☆
2007年04月18日
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ナチュラルオーガニックスローライフをなぜ選択したか、、、それは自分達の健康のためだけでなく、環境のためでもあります。健康にも良くて、環境のためにも良い、、、そのような選択肢は実は、日常のいたるところにあります。しかし、健康のため、環境のためであっても、楽しくないと続かない、、、経済的でないと続かない、、、それは皆さん共通の悩みだと思います。ということで、これからは、我が家で楽しく続いているナチュラルオーガニック「エコエコ」スローライフのエトセトラについて、時々お話をしていこうと思います。まず、今日は、我が家のナチュラルクリーニング事情について、少しお話しようと思います。【洗濯について】私が合成洗剤を使うのを止めたのは、息子を妊娠してすぐの頃のこと。石けんを趣味で作っている友人が、合成界面活性剤は、生分解の問題だけでなく、肌にもよくないと教えてくれました。また、市販の洗濯洗剤には、蛍光増白剤などが添加されていて、それらは、洗濯後も付着し続けるということも初めて知りました。合成洗剤から、無香料の洗濯石鹸に切り替えて、まず一番の変化は、寝るときに皮膚がぞわぞわしなくなったことです!私は物心がついてからその時まで、シーツや布団カバーと接触している部分は、まるで小さな虫が這っているかのような、ぞわぞわした感触を感じ続けていました。それが、洗濯石鹸に切り替えて1週間もしないうちに、寝るときにぞわぞわしなくなり、寝付くまでの時間がとても早くなったのです♪また、私は匂いに敏感なので、無香料の洗濯石鹸になって、匂いが残らなくなり、とても幸せになりました♪今では、洗濯には粉石けんさえ使わずに、水で予洗いの後、ぬるま湯で1回、最後に給湯温度で60~75度の湯で1回洗っています。化学繊維のものは少ない方だと思うのですが、高温で洗うようになってから、化学繊維のものがますます面倒に感じるようになりました。なぜなら、60度以上のお湯で洗うと、化学繊維の服はたいてい変質してしまうからです。木綿だけなら、75度でも問題ないのですが。。。【石けんシャンプーについて】参考:洗髪生え際が気になっていた私は、同じ友人に教えてもらって、石けんシャンプーに切り替えました。すると、1年で、本当に生え際にたくさん産毛が生えてきて、今では小学校の頃ぐらいの額の大きさに戻りました(*^_^*)現在は、石けんシャンプーではなくて、粉石けんを少量あわ立てて使っていますが、それも、毎日から2日に1回になり、3日に1回になり、ついに1週間に1回になり、、、それでも、ふけは出てこなくなりました。そのうち、石けんを使うのは1ヶ月に1回もなくなり、あとは冬場なら、1週間に1回お湯で洗うだけで匂いもせず、ふけも出ず、かゆみもなくすごせるようになりました。たぶん、食べ物もおおいに関係していると思いますが、いずれにせよ、石けんも環境のためには使わないに越したことはないので、嬉しいです♪体を洗うのももちろん石けんなのですが、、、子ども達は石けんを使うのは1年に1回もないのに、いつもつるつる&匂いなしです(*^_^*)【掃除】この本が発行された頃には、すでに私は石けんだけの生活になっていましたが、この本を読んで、洗剤に関する子どもの事故を考え、処分に困っていたトイレ用の洗剤などもすべて実家に寄付。酸性の汚れにはアルカリの石けん、アルカリの汚れには酸性のお酢を使って中和させれば必ず汚れは取れる。。。実家で、この話をしたら、母は非常に納得してくれて、実家の洗剤はすべて、マンションの管理事務所へ寄付。友人の場合は、オークションで0円で出品したり、フリマで10円で販売したりして、一掃したようです。せっかくナチュラルクリーニングを始めようと思っても、切り替えの時に無駄にしたり、環境に負荷のかかる捨て方をしたら元も子もないですものね。現在は掃除には雑巾と箒・食酢・重曹・粉石けんを用意していますが、実際に使っているのは粉石けんぐらいです。重曹はたまに使います。お酢は、カビ取りにも役立っています♪【台所】台所の食器洗いは、基本的に水のみ。油はふき取ってしまえば、水だけでも大丈夫です。(我が家の場合、お皿やフライパンについた油はパンでふき取って食べてしまいます(*^_^*))動物性の脂が出た時、、、めったにありませんが、やはりふき取ってから、お湯で洗います。お湯が使えない時だけ、粉石けんを少し泡立てて使います。【最後に。。。】合成洗剤を使わなくなって一番嬉しかったのは、いろいろな種類の洗剤を置かなくて良くなったことです。台所やお風呂場がいつもすっきり。粉石けんを入れているボトルをあっちへこっちへ運ぶ手間はありますが、それでも、洗面所などもすっきりして、とても気持ちが良いのです。物がないと、掃除がしやすいので、しょちゅう掃除をするようになり、さらに石けんなどが不要になる、、、という好循環が生まれますしね。そして、子どもが誤飲する心配をしなくて済むこと、、、これもとても嬉しいことです♪もちろん、粉石けんを良いものにしても、工夫することで全体的に使用量が減ったこともあり、「クリーニング」全体にかかる費用は激減したことも嬉しいことです♪ちなみに、歯磨きも私は普段は何もつけないのですが、茶渋が気になるときだけ、粉石けんをつけて磨いています☆
2007年04月11日
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私と知り合いになり、オーガニックライフに興味を持つようになった方からは、「何から始めたら良いの?」「オーガニックの良さをわかるためには何から変えたら良いの?」という具体的対策についての質問を受けることがよくあります。確かに、オーガニックが良いとなんとなくわかっていても、もしおいしくなかったら、、、とためらう気持ちは分からなくもありません。迷われている方には、とにかく、調味料を変えることをおすすめしています。いつもの調味料からなるべくオーガニックの調味料へ。オーガニックでなくても、国産原材料の古式製法のものに変えるだけでも、味と香りの違いに驚くはずです。ここでは、味に自信のあるものだけ列挙しました。ご自分で選ばれる場合、国産原材料のものであっても、かならず無添加のものを選んでくださいね!添加物が入っているということは、原材料や製法に妥協があるということ。手を抜いて安いものを作る、、、需要があるので仕方がないのでしょうが、味や品質が劣っているのをごまかした製品ではなく、かかっている手間から考えると非常に割安な古式製法の調味料を私はおすすめします。今お使いの塩をすべて自然塩に変えるのにはコストがかかる、、、とご心配の方でも、まったく味をつけないで、蒸しただけのオーガニックの野菜に焼き塩をかけて食べると、塩の旨みと、野菜の旨みがたっぷり味わえます。減塩にもなりますしね。揚げ物も、炒め物も、ドレッシングも、これ一本で対応可。香りがとても強いです。この油で揚げ物をすると、きれいな金色に揚がります。アルコールが添加されていないので、温かいところにおいておくと、表面に酵母が浮かんできます。できれば、冷蔵庫で保管してください。私は毎年玄米麹味噌を大豆2kg分仕込んでいますが(麦麹も2kg分仕込んでいます)、購入するとなると、商品が限られてきます。上の商品は国産契約栽培の大豆を使用。市販の有機味噌の多くは、外国産の原材料のものです。私は、外国産オーガニックと国産契約栽培とでは、国産契約栽培のものをおすすめしています。我が家では、富士酢以外にも、自家製梅酢、リンゴ酢、みかん酢などを使用。本物のお酢は甘みが強く、子ども達も大好きです。ケチャップも我が家は手づくりなのですが、理由は、どうしても市販のものには保存のために砂糖が入っているからです。左はプラスチック容器、右はビタミンC添加なので、ご注意ください。味は、どなたにおすすめしても、喜んでもらった実績があります。このマヨネーズは砂糖の代わりに蜂蜜を使用。このマヨネーズも、どなたにも喜んでもらえる自信あり。以前は瓶入りもあったのですが。。。私は以前は手づくり、今は植物性のものだけで、マヨネーズもどきを作っています。顆粒状の出汁は、無添加でも、砂糖や酵母エキスなどが入っています。パック式ですと、煮干、鰹節、昆布、椎茸のみのものがあります↑。使用後には、醤油と味醂で炒めればおいしいふりかけに。調味料を揃えたら、今までの調味料は実家へ(^_^;)特に、「アミノ酸等」が入っているものは、すべて撤去。野菜はオーガニックが無理でも、無化学肥料で旬のもの、、、味が濃いので、調味料が少なくても、引き立ちます。調味料は高いようで、毎回の使用量は少ないので、差額にするとたいしたことがありません。そして調味料を変えることで味覚が敏感になり、より深い味をもとめるようになるので、自然と野菜もオーガニックのものに興味を持つと思います。野菜や果物も試してみたいなら、調味料から揃うこちらへ。→他にも、「どうしてもオーガニックのものが見つからない」、「この場合はどうするの?」という質問がありましたら、どうぞコメントしてください、、、オーガニックの輪を広げるために、少しでもお役に立てると嬉しいです☆
2007年02月18日
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オーガニックライフを夫婦2人だけでこだわっているのなら、これほど、周りに心配をかけることはなかったのかもしれません。私達には3人の幼い子ども達がいて、その子ども達の未来を憂うからこそ、意見を言ってくれる方達が大勢居ます。「添加物に過敏になったらどうするの?」「砂糖を与えないとかわいそうでは?」「たまには息抜きが必要なのでは?」「そんなにこだわると、こどもが神経質になるのでは?」「大きくなったときに、ジャンクにはまったらどうするの?」「外で、みんなと同じものが食べたいと泣いたらどうするの?」「無理やりがまんさせてない?」等等、、、皆さん、本当に子ども達の将来を心配してくださっているのが良く分かります。実際に、今育児中で、オーガニック・シュガーレスにこだわっているお母さん方の中にも、葛藤はあるようです。ということで、今日は、我が家の子ども達がどのように親のこだわりを理解しているのか、また、私達親は子ども達の将来を考えて、どのような点に気をつけているかについてお話をしたいと思います。まず、「農薬がかかっているから、普通の野菜は食べてはだめよ」などとは、決して私達は言いません。「毒が入っているから、食べてはだめ」と、添加物を指して言うこともありません。子ども達には、どうして普通の野菜には、農薬や化学肥料が必要なのか、農薬や化学肥料を使わないとどういうことが起こるのか、実際に、ベランダのプランター栽培や、庭の一隅を掘り起こして作った家庭菜園での栽培を通して、一緒に考えるようにしています。また、スーパーを散策??して、子ども達においしそうだと思うものを見つけさせ、素材は何からできているのか、合成添加物が使用されていれば、なぜ添加物が必要なのか、一緒に考え、最終的に、家で、同じものを家にある食材で真似て作ってみたりしています。子ども達は、店先で何かをほしがってぐずったりすることは今までに無く、外出先でおなかがすいているときに、レストランの前を通っても、ほしがったりしたこともありません。それは、我慢しているのではなく、店では、「こういうのがたべたいなあ」「どうやってつくるのかなあ」「ママはつくれる?」など、食べ物に対して非常に興味は持っていて、私も一緒にその好奇心に付き合い、最終的に購入しなくても、家に帰ったら、同じようなものを私が作ると期待しているから、ぐずらないのだと思います。また、空腹にそなえて、外出時には、必ずお弁当やおやつを作って持っていくので、おなかがすいていても、公園やベンチがあるところまで我慢すれば良いのだとわかっているので、他の人が食べているものをほしがったりもしないのだと思います。友人の家で、そのお宅の子ども達がいつも食べているスナックを出してきても、我が家の子ども達は食べません。なぜなら、食事の時間以外に、歯磨きもできない状況で、だらだら食べると虫歯になる可能性が高いと伝えているからだと思います。知らない人が、お菓子を与えようとしても、子ども達は、断るか、断りきれないときは、「ありがとうございます。でもあとでたべます。」と言って、私に必ず確認しに来ます。そして、私が、「ママはこれは食べない方が良いと思うよ」と言えば、大抵それきりですが、理由を聞かれたら、ちゃんと答えるようにしています。あまりに素直なので、私の方がつい、またもどきを作ってあげてしまうのですが。。。お菓子をあげるから、、、と言われても、絶対についていかないことは非常に大切だと思っています。私が小学校の時に、友人が誘拐未遂にあったことがあり、私自身も、何度かお菓子や巧妙な理由で車に乗せられそうになったことがあるので、子どもには、お菓子につられる子ににならないように気をつけないといけないと、思っていました。さらに、食べたものに睡眠薬が入っていたり、本物の毒が入っていたり、、、そういう事件を身近に聞いているので、人に与えられたものは、絶対に勝手には食べてはいけないと伝えてあります。ということで、結果的に、オーガニックライフが守られています(*^_^*)砂糖不使用に関しては、自分が砂糖にあまりに慣れ親しんだせいで、果物や野菜を甘いともおいしいとも思っていなかったので、今、子ども達が、「おやつにはにんじんがほしい!」と言ったり、キャベツの芯をかじって喜んでいるのを見ると、わざわざ与えたくないと強く思います。また、私自身が非常に歯が弱く虫歯になりやすいので、せめて子ども達の歯が生え変わってしまうまでは、砂糖を使わない食生活を続けたいと思っています。実際、ゆっきい0223さんに、「(我が家のような食生活をしていれば)そんなに神経質に歯を磨かなくても大丈夫よ」と言われてからは、1日に1回、仕上げ歯磨きをするようになったのですが、それでも、虫歯にはかからず、私自身も、虫歯が増えることはなくなりました。ちなみに、子ども達は歯磨きが大好きで、毎回自分の方が長く丁寧に磨いてもらおうと必死です。いわゆる生活習慣病、、、これも身近で苦しんだ人を見てきているので、気をつけたいと思っています。そのためには、薄味・砂糖不使用・動物性タンパク質の制限が必要になりますが、これらを化学合成添加物無しに実現するためには、やはり素材がおいしくないと。。。そして、素材がおいしいと、自然と薄味になり、素材の味を生かすシンプルな調理法になり、最終的に、子ども達のように、野菜をそのままかじっても、おいしいと思うようになるのかもしれません。我が家では、砂糖や合成添加物はまったく使用していませんし、外食もしないので、かわいそうだと言われることもありますが、私は自分の経験を通して、「砂糖や添加物の入ったものでないとおいしいと感じられない方がかわいそう」だと思っています。また、添加物に敏感でないのは心配ですが、敏感に反応できることは、身体にとって必要の無いものを察知できる喜ばしい反応だと思っています。もちろん、敏感な体にするのと同時に、添加物に負けない体も作るように気をつけています。今、子ども達は、私の作る食事はすべて美味しいと喜んで食べてくれます。よほどのことが無い限り、残すということは考えられません。親の作ってくれるもの、家庭での食事が一番美味しいと感じる、、、それはとても幸せなことではないかと、私は思っています。それに、、、砂糖などは本来ぜいたく品で、子どもに与えるのは特別の時に限られていたのですよね。それが、今では日常的に手に入り、よほど気をつけないと、砂糖の摂取は健康を維持するための摂取量をすぐに超えてしまいます。味を知ってしまってから止めさせることの方がかわいそう。。。いずれは、経験する砂糖ですが、わざわざ味覚形成期に与えて将来の健康を脅かすことはないのではないと私は思います。素材そのものにはそれぞれ固有の甘さがある、、、今はそれを覚えてもらう時期ではないかとも思っています。「1回ぐらい、いいのでは?」と、勧めてくださる方もいますが、私は、自分の手から子どもに与えるものは、子どもを健康にさせるという自信のあるものだけにしたいと思っています。「これを食べたら、おなかを壊すかもしれない」「この合成添加物には発がん性があると言われているけれど、、、」という心配があるのなら、私は子どもには与えたくないのです。心からの笑顔をこめて、「召し上がれ♪」といい続けたい。だからこそ、できる限り安全だと自分が思う食材で、自ら料理をして、自分も心からおいしいと思えるものを子ども達に食べさせたいと思っています。オーガニック・砂糖不使用というのは、決して「制限」ではなく、むしろ、「選択」だと思っています。選ぶ選ばないは自由。どこまでこだわるかも自由。ただ、こだわり方によっては、徹底的にこだわった方が、楽なこともあります。私は、今の食生活が親も心から満足でき、子どもにも、もっとも安心して勧められるものだと思っているので、ストレスを感じることはありません。かといって、現状で満足しているわけではなく、どこまでオーガニックライフを極められるか、どのような点に気をつけないといけないのか、試行錯誤中でもあります。親が楽しんで続けられないのなら、子どもは神経質になるかもしれません。親が同じ食事をしていても、「たまには息抜きが必要」と感じているのなら、子どもにも必要なのかもしれませんが、私にとっては、今の食生活から外れることの方がストレスになり、オーガニック・ノンシュガーでおいしいものを作ることが息抜き、、、つまり、毎日、毎食、料理をするたびに息抜きになっているので、一緒にメニューから考えて料理を手伝ってくれる子ども達にとっても、今の食生活でストレスがあると考えるのは難しいです。「子ども達が大きくなったら、ジャンクにはまるのでは?」、、、その可能性は否定できません。他の料理を食べて比較することで、初めて、私の手料理が一味違うことに気がついてもらえるのだと思っています。だからこそ、6歳までの味覚形成期は、徹底的にこだわり、大きくなってから、一時期ジャンクにはまってしまったとしても、最終的に健康的な味にストレス無くもどってこられるように、配慮してあげたいと思います。子ども達は、親を心から信じてくれています。たとえ、慣行栽培の野菜であっても、化学合成添加物が入っていても、親がそれを安全だと信じて、楽しく、ストレス無く食事をするのなら、子ども達はやはり健やかに育つでしょう。しかし、もし親が、体に良くない、また環境に良くない、倫理的に良くないということが分かっているのに、その食事を子どもに与え続けたら、、、よほどの信頼関係がなければ、事実を知ったときに子ども達は傷つくのではないかと思います。もちろん、どうしようもない時、うっかりしてしまう時というのは誰にでもあります。そのときこそ、日ごろの信頼関係で乗り越えられるのだと信じています。最後に、我が家で気をつけていることを箇条書きにしておきます。1.子どもに余計なストレスをかけない →子どもに食べさせたくないものは、家の中に持ち込まない。 そのため、周りの人の協力をあらかじめとりつけておく。2.食べてはだめだとは言わない →食べることがいけないのではなく、 どうして体に良くないものが使用されているのか、 食べたらどのような問題があるのか、一緒に考える3.食事の時間をできるだけ楽しいものにする →家族が仲良く、楽しい話題、一緒に食べる 食材の当てっこゲーム4.お粥状になるまで、良く噛んで食べる →消化・解毒の点からも、必要だと伝える かめばかむほど味が出る料理をつくる5.一粒も残さない →食べる前と食べた後の食器の違いがわからないのが理想 食材を作ってくれた人、食材、料理をした人への 感謝の気持ちを、残さないことで表現ちなみに、難しいことをまだ理解できない末っ子も、他人のものをほしがったり、お店でわがままを言ったりしません。ご飯も自分で残さず食べようとしますし、落としたらあわてて拾いますし。。。たぶん、上の子達を見て、形から学んでいるのでしょうね☆
2007年02月15日
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娘の、家族だけでの誕生日パーティーでは、ピザを5種類作りました♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・新しい出会いでならば、大胆になれる人もいますが、今までの自分を知っている人たちに対して、自分が人とは違う選択をしようとしていて、そのことに対して理解&協力をしてほしい、と伝えるのは、勇気が必要なことなのかもしれません。親戚と異なり、友人の場合は、自分が相手を好きだからこそ、拒絶されたり、敬遠されることが怖くて、こだわりを持っていることを隠す方もいるようです。私の場合、友人の中で、私たちが一番初めに子どもを持ったので、私たちのすることに、皆が注目してくれました。私が母乳育児にこだわること、布おむつにこだわること、合成洗剤を使わないことにこだわること、TVを見せない育児にこだわること、木のおもちゃにこだわること、、、毎週のように訪れる友人達には、ひとつひとつが驚きだったようです。やがて、離乳食が始まり、オーガニックにこだわること、砂糖不使用にこだわること、、、彼らにとっては、今までの驚きの延長線上にすぎなかったようです(^_^;)彼らは私たちのこだわりをどのように受け止めたか、、、実は、私たちのこだわりには、それぞれの友人がきっかけとなっていることが多くあるのです。また、私が勉強好きであるためか、真面目な話題でも、深刻な話題でも、同じように興味を持ってくれ、意見を言ってくれる相手ばかりなので、私のこだわりは、彼らによって、検証をうけ、より内容の濃いものになっていきました。「有機認証といっても、偽装は簡単にできるのでは?」「世界の人口をまかなうことを考えたら、農薬や化学肥料・遺伝子組み換えは必須なのでは?」「大きくなってから、添加物などに過敏になるのでは?」「外食はまずいと感じるようになるの?」「反動が起きた時はどうするの?」などなど、、、文字で書き表すと非難に受け取れるような意見も沢山言ってくれます。しかし、けっして、彼らは、私達を否定したり、批判するつもりで発言したりはしません。実際の話し合いは非常に和やかで、相手が自分を信頼してくれていることがわかるからこそ、私も悲しくなることなく、自分が勉強したこと、考えていること、悩んでいることをそのまま伝えることができます。昔からの友人達にとって、私がオーガニックライフを選択するかどうかというのは、あまり大きな問題ではないようです。問題なのは、私が洗脳されていたり、感情的になっているのではなく、ちゃんと自分の頭で考えているのかどうか、、、ということだけなのかもしれません。友人と話し合う中で、食べ物にこだわることのリスクを考え、また、客観的にメリットについても話すことができるようになり、そして、まったく別の選択をする人たちの考えに触れ続けることができました。ところで、私はもともと、ベジタリアンの友達が遊びに来たら、ベジタリアンの料理を、、、アレルギーのある人がメンバーにいるパーティーでは全料理でアレルギー対応を、、、宗教的な理由でカフェインがだめなら、カフェイン抜きの飲み物を用意、お酒を我慢している人がいたら、お酒を飲まない会を主催、、、自分にこだわりがなかったからこそ、相手に合わせるようにするのが大好きでした。食に関して、自分にこだわりがないことが、より多くの人を受け容れることにつながると信じていました。だから、今でも、「私は食に関してはこだわらない・こだわりたくない」という方は、すばらしい信念をもっていると思っています。「こだわらない=寛容=相手の文化(同じ国民であっても)を尊重する」ならば、こだわらないことは本当に良いことだと思います。では、オーガニックスローライフにこだわることは、相手を受け容れられないことなのか?そんなことは全く無いと今では言い切れます。今でも、ベジタリアンの友人も、アレルギーのある友人も、宗教的な理由で食べられるものが限られている友人も、お酒をがまんしないといけない友人も、各国の友人の友人も遊びに来ますが、私達は、今までと同様の対応をしています。今までと違うのは、素材がオーガニックになったこと、添加物や砂糖を使用していないということ、全てが手づくりだということ。そして、オーガニックにこだわるようになって、一番メリットを受けているのは、「食にこだわらない」友人なのかもしれません(*^_^*)今までと同じように我が家で食事をしても、素材がよくなっている分、私の腕がたいしたことなくても、以前よりずっとおいしいものが食べられるのですもの!!それに、めったに食べられないような珍しい??マクロビ料理や精進料理が食べられますしね。私が逆の立場だったら、そのような友達がいたら、とても嬉しいと思うのです。もちろん、彼らにも私達と付き合う上で、物質的・精神的に負担になっていることはあると思います。例えば、以前はお土産に何をいただいても喜んでいた私達ですが、今では私達を喜ばそうと思ったら、嵩張るオーガニックの野菜や果物から選ばないといけないですし、一生懸命選んでも、もしかしたら、NGを出されるかもしれないのですから。と、思っていたのですが、私達がオーガニックスローライフを実践していると知ってから、子ども達への絵本や木のおもちゃ、オーガニックコットンのタオル、マクロビのクッキー、私が興味を持ちそうな本、手づくりの石けんなどをお土産にくれる友人もいて、ほとんどの友人が、「お土産を考えるのが楽しい」と言ってくれたので、安心しました。10年ぶりに会うことになった旧友には、メールで自分達のこだわりと一緒に、おみやげは必要ないことを伝えました。すぐに、「いつも利用している店を教えてほしい」とメールが来て、彼女はお店の人に尋ねて、私達のようなこだわりを持つ人に喜ばれるお土産を選んで買ってきてくれました。彼女曰く、「雑誌などで見たことはあったけれど、本当にこだわっている人がいるなんて思わなかった。自然食のお店も初めて入ったけれど、おいしそうなものがたくさんあって、イメージが変わった。もっといろいろ教えてほしい。」私の友人は、今ではオーガニックライフをできる範囲で取り入れている友人が半分、そして、「自分は無理だけれど」協力してくれている友人が半分です。そのため、私達が友人の家に遊びに行く時は、手作りのおやつを持っていくのですが、食材を持ち込んで一緒に作ったり。。。私の友人が私たちの食に対するこだわりを批判しないのは、彼らの人格がすばらしいだけでなく、もう1つ大きな理由があります。私は、小さい頃から病弱で、大学に入るまで、しょっちゅう体調を壊していました。それが、食生活を変えてから、、、変わったのは食べ物だけでないのですが、、、私がどんどん健康になり、子どもも健康でとても元気が良いので、今の方針が私達には合っているのだろうと思ってくれている、というのもあるのだと思います。だから、オーガニックライフに興味を示し、実践してくれる友人が何人もいるのだと思います。私達のこだわりが、周りにプレッシャーを与えてしまうのでは?という心配もあったのですが、皆、「自分の食生活を見直す良いきっかけになった」と言ってくれて、たぶん、言いたいことは何でも言ってくれる人たちなので、その言葉は本心なのでしょう。相手を否定せずに自己主張をする、、、見ず知らずの他人に対して私ができるようになったのは、きっと、私の友人との関係で、皆が私の考えを理解しようとし、受け容れてくれたからだと思います。今も昔も、私達を見守り、応援してくれる友人に心から感謝しています。そして、ブログを通して出会えた新しい友人とも、古くからの友人とのような、本音で付き合える関係を築けますように。。。これからもよろしくお願いいたします☆
2007年02月11日
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今日は、地域にとけ込む時に、オーガニックにこだわることで何か問題が起こったかどうか、再び私の経験に即してお話します。都会と田舎では、地域との交流に関してその濃さに違いがあると思いますが、私の場合、自分からのアプローチに関しては、ほとんど違いはありませんでした。東京に居た頃は、まだ完全なオーガニックライフは送れていませんでした。大地の食材ならおいしいし安心、、、そうなのです、おいしいかどうか、安心かどうかだけで食べるものを選んでいました。安心という基準は非常に曖昧で、「自分で作ったものでなければ安心できない」という人もいれば、「国産だから安心」「スーパーで買ったから安心」という人もいます。「みんなが食べているから安心」という基準の人もいますよね。安心という基準は根拠がなくては、本当は人には勧められない、、、そう思って、図書館から食べ物や農業に関する本を借りてくるようになりました。しかし、結局、それらの知識は、オーガニックの輪を広める際には必要になりませんでした。なぜなら、私の子ども達が言葉以上の必要な情報を、地域の方に与えてくれたからです。児童館や公園で知り合った母親仲間とは、たいてい、その日のうちに、我が家の食へのこだわり、育児の方針はすべて話すことになりました。子ども達がなぜ穏やかなのか、私がなぜ育児を楽しんでいるのか、、、質問に答えているうちに、自然と伝えたいことを伝えることができたので、友達の家でおやつを出されて困った、、、ということはほとんどありませんでした。むしろ、「みんなで一緒に食べられるものを作りたいから、どこで食材を入手したら良いか教えてほしい」というリクエストをしてくれる人もいました。児童館の帰り、児童館の無い日、休日以外ほぼ毎日、誰かが遊びに来てくれ、昼食かおやつ、または夕飯を一緒に食べてもらうことが多かったのですが、我が家の素食は子ども達には大人気。もちろん、アレルギーのあるお子さんにも対応して用意したのですが、とにかくみんな良く食べる。結局、母親友達だけで、1年間で20名以上の方が大地宅配に入会してくれました。タバコを吸う母親も、育児でイライラして悩んでいる母親も、外国人の母親も、学歴も関係なく、収入も関係なく。何か摩擦はなかったのか、、、ありませんでした。否定的なことを言う人はいませんでしたし、大地に入会しなくても、児童館などでは職員の方を含めて皆さん理解してくださっていたので、ストレスは感じませんでした。ご近所の方も、ご挨拶で立ち話をする時に、食へのこだわりは伝えていたので、おすそわけなどで困ることもありませんでした。さて、非常にめぐまれた東京での生活に終止符を打ち、3人目を妊娠する直前に、人口が20分の1の村に越してきました。ここは高原野菜が特産の、農業の村。私達が住むのは別荘地ですが、児童館で会う方のご両親はほとんどが専業農家でした。「家庭用に作ったのだけれど、あまったから持って行って」、、、そう言って野菜をトランクにいっぱい積んで持ってきてくださる方がいました。「このあたりでは、農薬や化学肥料は使わなくても、こんなに立派な野菜ができるのですか?」と、とりあえず聞いてしまう私。人の厚意を踏みにじるような行為ですが、「家庭用でも、よっぽどのこだわりがないと、無農薬や買ってきた肥料を使わずに育てている人はいないよ」とにこにこ笑いながら返事をしてくださいました。「オーガニックライフを極めたくて自然の多い所へ越してきたのですが、素人で無農薬・無化学肥料で栽培しようとするのは無理でしょうか?」「無農薬は見た目を気にしなければ、できるかもしれないけれど、化学肥料を入れないと、無理だね」もっと沢山の会話をして、お別れをしましたが、同じような会話は、家の近くの産直や、農家の方達と、新しく出会うたびにしていました。つまり、「地元の農家の方とは積極的に話をし、自分達の方針を伝え、相手から学べることは学びたい」と思っているのです。話をしていると、農薬の散布回数、農薬より環境に悪い土壌消毒や除草剤などの話をいろいろ聞かせてくださいました。農薬散布などの影響で亡くなった方や、事故などの話も。それでも、農薬や消毒・除草剤・化学肥料を使わなければ経営がなりたたない、、、はっきり言って、何も育てられないほど、土壌が貧しくなっているとまでおっしゃる方もいました。農薬が危険だという方もいれば、今の農薬ならどんなに使っても安全だという方もいて、話せば話すほど勉強になります。家庭菜園では、化学肥料も農薬も使っていない方に、近所で出会うことができましたが、残念ながら売ってもらえうほどの沢山の栽培をしてはいらっしゃいませんでした。そのうち、別荘定住者の中から、「無農薬・無化学肥料で家庭菜園を始めたのだけれど」と、じゃがいもや、菜っ葉などをいただくようになりました。我が家から、手づくりのものをおすそ分けするそのお返しに、、、と始めてくださった方もいるようです。子ども達と一緒に家の近くを通ると、春には山菜、夏には野菜、秋には干し柿など、私達が心から嬉しいと思えるものをくださっています。最初の頃は、初対面の方がお菓子を子どもに与えようとなさったのでお断りしたら「砂糖を与えなかったり、無農薬のものしか与えなかったら、病気になるわよ」など言われたこともありましたが、子ども達が元気なおかげか、お菓子が出てくる前に、自分達のこだわりを伝えてしまうようになったからか、そのような批判をされることもなくなりました。「農薬は1回しか使っていないけれど、化学肥料は使っているからだめか」など笑いながら言ってくださる農家の方もいらっしゃいました。「ただでも持っていかないのか、、、頑固だね」と言われることもありました。「ここの土地に生えているものは、勝手に生えているだけだし、農薬も肥料も使っていないから、持って行ったら?」と、赤紫蘇をたっぷりくださった産直のおばさん。。。「あなたのような若いお母さんが増えて、元気な子ども達が増えたらと思って、採算は合わないけれど、隣のスーパーと同じ値段で売ってるんだよ」という有機農家のおじさん、、、購入した以上のおまけ(虫食いのあるトマトなど)をくださったり。そんなに親切な有機農家の方にも、「きゅう肥の管理は難しいですよね?」「○○も栽培できませんか?」「夏の大根というのは、高原でもやはり本当は不自然なのですか?」などなど、、、相変わらず失礼な質問をしてしまいます。それでも、丁寧に答えてくれて、リクエストには応じてくれて、、、おまけに、楽しい話ができたからとさらにおまけを下さったり。。。相手を信じて、自分の信じることを伝えているだけなのですが、少しずつ周りが変わり、より自分達にとって過ごしやすい環境になっていくのを感じています。さて、話は児童館にもどりますが、児童館では、月に1回、料理教室があります。私は月に1回のふれあい遊びの時間には子ども達を連れて行きますが、料理教室には連れて行ったことがありません。それはなぜかと言うと、村の歯科衛生士の方と話した時に、「砂糖を与えないというのは子どもがかわいそうだ」と言われ、また、児童館の担当者との話し合いでも、料理教室に関しても、砂糖を用いない料理をしたり、食材を国産のものだけにしたりする予定はないとはっきりと言われたからです。つまり、あまりに村の福祉政策??との間に温度差があるので、今の段階で、料理教室に参加することに意義が見出せなかったのです。それよりも、児童館の集まりに行くたびに、友達を増やし、家に呼び、マクロビスイーツを食べてもらったり、ハロウィンなどのイベントを企画して、自宅でみんなでマクロビスイーツを作ったりして、裾野を広げることを大切にしています。児童館の係の方はとても理解してくださっているので、出会いもどんどん広がっています。地元の方は、実家や家庭で無農薬・無肥料で作った野菜を手土産に遊びに来てくれます。土つきでも、形がいびつでも、小さくても、私が本当に喜ぶので、皆さん驚いています。Iターン組の方は理解をしてくださるだけでなく、行動にも移して下さる方が多いような気がしますが、何しろ、ここは大地宅配だと非常に送料がかかるので、こだわり度によって、送料が半額ぐらいの宅配を紹介したりしています。我が家に遊びに来ると、静かな環境(TVだけでなく、CDなども基本的にかけないので)、木のおもちゃ、穏やかにでも元気に遊ぶ子ども達、マクロビスイーツをたっぷり食べる子ども達を見て、自然育児に興味を持つ方も多いです。(実家が農家だと、オーガニックにこだわるというのは不可能だという話もよく聞きます。2世帯で住んでいると、子どもに甘い市販のお菓子を与えられてしまう、、、そういう方とは、具体的な戦略??を一緒に考えたりしていますが、本当に難しい問題だと思います。)そうそう、何人かの役場の方も、私達がオーガニックライフにこだわっていることをご存知なので、「難しいでしょうが、土地の相談には乗りますから自然農に挑戦してください」など、応援してくださっています。葛藤はないかと言われると、、、あまりべたべたした人付き合いが苦手なので、私達にとっては、この程度はとても心地がよく、今のところ、問題はないようです。結局、私は自分の居心地のことしか考えていないのかもしれませんが、相手も楽しんで、自分も楽しめる関係を築くために、これからも、自分達のポリシーは出会った日に伝えてしまうようにするつもりです。厚意だと思ってした行為が、相手に拒絶されるから、きっと不愉快な思いをするのだと思います。初めからわかっていれば、どう対応すれば良いか相手もわかるので、意外に衝突したり、嫌な思いをすることはないのですよね。私達のやり方は非常に自己中心的ですが、むしろ「自分達のため」であるから、相手を否定するわけでもなく、相手も余裕を持って受け容れてくれるのかもしれません。それでもやはり、子ども達が元気で穏やかで仲良いことが、何よりもの理解の架け橋になっているのだと思います。また、こだわりを伝えることで、同じようなこだわりを持つ仲間も増え、楽しみも増えます。ということで、これからも、我が家は、「相手を信じて自分の信念を伝える」方式で頑張ってみようと思います☆
2007年02月05日
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私がオーガニックに目覚めたのは、息子が生まれてから。離乳食からオーガニック食材を使うようになりました。私達の場合、大勢の親戚で集まる機会が年に5回ほどあり、それ以外にも、子どもが1人の頃は家がそれほど離れていたわけでもなかったので、双方の両親を月に1回程度訪問していました。離乳食にオーガニックの素材を使うことにはそれほど抵抗は受けませんでしたが、ノンシュガー、そして、親と同じものを食べるようになったら、私たち夫婦までがオーガニックの食生活を始めるようになったので、親戚は少しずつ心配するようになりました。親戚の集まりや実家に行くたびごとに、「そんなに過保護で免疫力がおちたらどうする?」「温室育ちのもやしっ子にしたいのか」「砂糖を与えないなんて虐待だ」「友達の家でおやつを食べたら子ども罪悪感で悩むようになる」「親の偏見のせいで子どもの視野までせまくなる」「発育不全になったらどうするのか?」「きっと将来子ども達はジャンク中毒になる」「子どもを預けられなくて自分達の首をしめている」「きっとすぐに限界になって方針を変えるだろう」などなど、、、いろいろな意見をいただきました。特に、双方の親としては、自分がやってきたことを否定されるような気持ちになって、受け容れられない、、、ということもあったのかもしれません。母親達は、そこまではっきりとは言いませんでしたが、遠まわしに、「孫の将来が心配」だとは言っていました。これだけのことを言われると、普通は、距離を置こうとするらしいのですが(^_^;)、私達の場合、何かを言われても、その意見に対して、自分達の入手した知識を話したり、または、その場で十分に説明できないことは、次回の集まりまでに勉強してきちんと説明するようにするようにしました。決して、親戚づきあいを避けるのではなく、妥協するのでもなく、とにかく、私はどのような集まりにも、子どものために手づくり弁当を持っていき続けました。↑一番最近の法事に持って行った子ども達3人分のお弁当そのうち、少しずつですが、親戚の間に変化が現れてきました。私の話をメモを取って聞いてくれる人。とりあえず、塩だけでも自然塩に変えてくれる人。大地宅配に入会してくれる人。相変わらず否定的なことを言いながらも、からかうようなことは言わなくなってきた人。困難を承知で続けていることを評価してくれる人。そして、最初はレストランでの会食ばかりだった親戚の集まりも、ついに法事以外は、誰かの家での食事会になり、、、私が13人前の料理を作るようになりました。手元で味をつけてもらえるような料理にしたり、イタリアンの次の集まりでは純和食など、大勢のための料理を考えるのも作るのも、とても楽しめています。もちろん、全員の人がおいしいと言ってくれるわけではありません。それでも、「味がしない」→「味が薄すぎる」→「素材の味がする」まで変化してきたのは、私の料理の腕があがっただけではなく、たぶん、みんなの意識が変わってきた証拠ではないかと思っています。どうしても食後にアイスクリームを食べたい人がいるのですが(^_^;)、そのときは、私がクレープを焼き、アイスクリームと果物を中に入れる人と、マクロビ仕様の具を中に入れる人にわけたり。そういうことができるようになったのも、ひとえに、私の両親が理解を示すようになってくれたおかげです。また、以前も少しお話しましたが、義理の母も、私達が遊びに行く時は、オーガニックの食材を揃えて待っていてくれます。最近は、揃えた食材で、義母のおいしい手料理をいただくこともあります♪義母とは食べ物の方針のことで真夜中まで涙を流しながら話し合ったこともありましたが、今は、子ども達が元気で健やかに育っていることを心から喜んでくれて、いろいろな面で私達の方針を尊重してくれています。子ども達が、義母の手料理を「おいしい♪」と、満面の笑みで食べてくれることが嬉しいということもあるのかもしれません。私達を良く知っている身近な人たちに否定されているうちは、まだまだ私達のやり方には積極的に改善・反省をする必要があると思っています。ということで、これからも、私達の食へのこだわりは進化し続けていきます!ところで、「身近な人たちに食へのこだわりをどうしたら理解してもらえるのか」、、、マクロビや自然育児をしている方からよく相談されます。一番反対していた親戚の1人が考えを変えるようになったきっかけの会話の概要をお教えしますので、少しでも参考になれば嬉しいです。A「私は小さい頃からこだわりなくいろいろなものを食べてきたが、今まで大きな病気もしなかったし、何の問題もなかった。好き嫌いを言っている奴ほど体が弱くなるものだ」私「確かにAさんは、とても元気でいらしゃいますよね。ぜひ、Aさんが私達の子どもと同じ歳のころに召し上がっていたものを教えてください」A「5,6歳になるまでというのは、戦中・戦後のことだから、食べられるものは限られていたから、それこそ好き嫌いなんていわず、食べられるものは何でも食べていたよ」私「具体的には何を召し上がっていたのですか?」A「薩摩芋、大根ばかりだったなぁ。米は少し。庭で作った葉物が少し。とうもろこしやトマトも庭で作ったよ。漬物、山菜、味噌汁、、、小魚。卵なんてめったに食べられなかったなあ。飼っていたヤギのミルクはおいしかったなあ。」私「ヤギのミルクは人間の母乳の組成に一番近いそうですね、、、ところで、野菜はどのように栽培されたものだったのですか?」A「配給のものもあったから、わからないけれど、化学肥料や農薬を使う余裕はなかったんじゃないかなあ」私「ということは、Aさんが召し上がっていたものは、生命力のある健康な野菜・穀類だったのでしょうね。小さくても味は濃く、匂いも強かったのではないですか?」A「たしかに不恰好なものが多かったけど、おやつの時はトマトやきゅうりをまるかじりして、甘くておいしいと思っていたなあ」私「野菜を甘いと感じていたということは、砂糖を使ったおやつはあまり召し上がらなかったのですか?」A「砂糖なんて高級品を食べられる家はその当時限られていたからなあ。せいぜい、芋飴が甘いおやつだったよ」私「子ども時代に、体によいものばかり召し上がっていたのですね。6歳までの食事が一生の健康の基礎になるといわれていますが、Aさんは、まさにその証人のようなものですね。Aさんが子どもの頃は選択肢がなくて仕方がなかったのかもしれませんが、逆に今のような誘惑の多い時代には、子どもの健康に責任を持つためには、親が注意深く食べるものを選んでやらないといけないと私は思っているのです」もちろん、会話はまだまだ続きました。私は以前は病弱で、保健室登校をしていた時期もありました。胃も腎臓も弱く、小さい頃から毎日のように腹痛で苦しみ、熱を出していました。今、毎日を健康のことを気にせず生活できるほど健康でいられるというのは、私にとっては奇跡のようです。食べ物に気をつけるだけで、子ども達が腹痛の辛さから免れることができることも実証済みです。ということで、私は子どものためにも、自分のためにも、妥協することはできませんでした。妥協しないということは、考えの違う相手を傷つけることになりがちです。だからこそ、私は対話を大切にし、積極的に自分から話題をもちこむようにし、相手の意見をまずよく聞くように気をつけました。親戚だからこそ、私達を大切に思ってくれているからこそ、不安も強く、批判的になるのだろう、と思っています。私達は、自分達のこだわりを他の人も実践するべきだ、と思っているわけではありません。ただ、私達のこだわりは決して相手を否定するものではないということを分かってもらいたい。できればお互いの信念を尊重しながら楽しく一緒に食事がしたい、、、と思っているだけです。相手の不安を取り除けば、きっとわかってもらえると信じること、、、それは相手の人格への信頼ではないでしょうか。そして、相手の幸福を願いながら話をすれば、わかってもらえるということも、わかりました。親戚との対話から多くのことを学び、その経験は確実に、より多くの輪へとつながっていきました。次回は、さらに大きな壁を乗り越えた体験の話をします☆とても参考になった本:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【前回の記事の補足】持参した料理酒について書いていませんでした(^_^;)料理酒は、無農薬・無化学肥料・無除草剤で契約栽培されたお米を使って愛情をたっぷりこめて作られている、こちらの吟醸清酒を使わせていただいています。飲んでもおいしいのお酒は料理に使ってもやはりおいしい。最後の子どもの授乳が終わったら、料理酒で乾杯の予定☆
2007年01月30日
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マクロビオティックを実践している人は、まだまだ風当たりが強い、、、特に北風が吹き、乾燥している冬は。。。この時期、女性なら誰でも、「最近肌が乾燥して」と口癖のように言っていますよね。私も以前はそうでした。しかし、、、11月には日中の最高気温が零下になる日もある地方に越してきたからなのか、食生活が改善したからなのか、ストレスから開放されたからなのか、、、この3年間というもの、冬になってもリップクリームも保湿液もいらないほど、肌が強くなりました。だから、マクロビ実践者で乾燥肌に悩んでいる人が、「肉や魚を食べないせいじゃない?」と周りの人に言われて悩んでいるのをみると、「ちょっと待って!」と言いたくなってしまうのです。理屈から言っても、ベジタリアン=乾燥肌にはなりません。ただし、ベジタリアンとして正しい食生活をしていれば、、、という条件付です。今日は、マクロビアンやベジタリアンが乾燥肌にならないために気をつけないといけないことを、食生活を中心にお話したいと思います。■ヒアルロン酸乾燥肌に効果がある成分といえば、ヒアルロン酸。ヒアルロン酸1gで約6Lの水分を保持できると言われています。ヒアルロン酸は肌の真皮組織の中で主に保湿の役割を果たしていますが、加齢によって体内から失われ、また、食品からは摂取されにくいといわれています。ヒアルロン酸が多く含まれているのは、フカひれ、サメの軟骨、魚の目玉、鶏のトサカと言われます。そして、牛豚鶏の肉より皮や内臓に含まれているそうですが、、、実は、ベジタリアンでも食べられる食品にも含まれています!・海草・・・ぬめりの部分・オクラ・・・ねばねばの部分・アロエベラ・・・ぬめりの部分ところが、天然のヒアルロン酸は高分子だから吸収がされにくいと言われています。。。しかし、調べてみたところ、吸収率の違いは、高分子のもので40%、低分子に加工されたもので90%。つまり、倍量ちょっと食べればいいのですね!(安直すぎるかもしれません。)残念ながらオクラは夏の食べ物ですが、まずは、海草をサラダや味噌汁、煮物など、毎食少しずつとりいれてみてください。アロエベラは、アレルギーのある方も多いので、熱湯にさっと通してから食べることをおすすめします。←乾燥もずく、、、大好きです。←おやつ作りに便利なカット寒天←火傷にも使えるので、栽培するのが一番。■セラミドセラミドは、皮膚の細胞の間に存在している、水気を含んだ脂質です。セラミドによって、乾燥やほこり等から皮膚は守られ、そのバリア機能が壊れると、敏感肌になってしまいます。セラミドが含まれているのは、小麦・大豆・キビ・ほうれん草・米などで、特に胚芽の部分に含まれているので、オーガニックの全粒粉、発芽玄米などを意識して食べてください。楽天でオーガニックの食材を探すなら、、、■コラーゲン真皮の成分はタンパク質であるコラーゲンが約90%を占めています。コラーゲンは加齢と共に減り、コラーゲンの新陳代謝が悪くなると、肌の乾燥、皺の原因になります。コラーゲンは、魚肉やその骨に含まれているものが有名ですが、ベジタリアンはどうすれば良いのでしょうか?実は、コラーゲンは、食品で摂取しても、結局アミノ酸に分解されてから吸収されるので、良質のタンパク質を摂取していれば問題はないのです。もともと豆を食べる習慣が無かった人がマクロビを始めると、肌の調子が悪くなる、、、その理由のひとつが、十分なタンパク質を摂取していないせいである事があります。また、アミノ酸から生成された未熟なコラーゲンを成熟したコラーゲンに合成するために必要なビタミンCをたっぷりと一緒に摂取することが大切です。■不飽和脂肪酸マクロビを実践しているとたいてい体重が減るので、「脂肪がたりないのでは?」と聞かれます。「動物性脂肪がたりないから、肌が乾燥するのでは?」と思っている方も多いと思います。しかし、美肌に必要なのは、動物性脂肪ではありません。植物油に含まれる不飽和脂肪酸の方が必要なのです。不飽和脂肪酸には肌の保湿を促す作用がありますが、リノール酸の摂りすぎには問題点が指摘されています。また、不飽和脂肪酸は「酸化しやすい」という欠点があるので、なるべく生で摂取した方が良いといわれています。健康のためと言って油を制限している方がいますが、良質の植物性油脂の摂取を減らしすぎると、皮膚だけでなく、体の機能全体のバランスが崩れてしまうので気をつけてください。*もちろん、病気で制限が必要な場合はこの限りではありません。不飽和脂肪酸には大きく分けてα-リノレン酸とリノレン酸がありますが、植物油にはどちらも含まれていますが、含まれているバランスが異なります。大切なのは、1つの油だけを使わずに、いろいろな植物油を摂取することだと私は思っています。そして、一番大切なのは、古式製法・低温圧搾の油を使うということ。このことについては、今話題にもなっているので、別の記事で詳しく説明します。←我が家で使っている菜種油。そのほか、ベジタリアンでなくても気をつけないといけないことを簡単に列挙しておきます。■生活リズムの重要性ストレスや睡眠不足が肌の新陳代謝のサイクルを妨げて、肌の過剰脂質分泌や乾燥の原因になるということは、ご存知だと思います。ストレスを軽減するためには、規則正しい生活のリズムを確立するということも大切です。生活のリズムが決まっていると、消化能力も高まり、栄養の吸収も良くなるので、食べ物で肌のトラブルを改善したい時には、まず生活リズムをきちんとすることが必要です。■洗顔 洗顔については以前に詳しい記事を書いたので、時間のある方はそちらも参照してください。→ 洗顔 肌が乾燥すると肌が白く粉をふくようになる方の場合、古い角質をしっかり落とそうとして、しつこく洗顔をしてしまうことがあると思います。しかし、洗剤をつけての洗顔は、本来必要はありません。古い角質を落とすだけなら、ぬらした和紡布で優しくこするだけ十分です。石鹸を使った洗顔でさえ、お湯を用いてしまうと、必要以上の皮脂を取り除いてしまい、皮脂の分泌が少ない冬ですと、すぐに肌が乾燥してしまいます。また、合成洗剤による洗顔は、表皮の角質層のセラミドを失うことになるので、気をつけてください。■暖房エアコンのように、風が吹き付けるタイプは、輻射熱タイプと比較すると乾燥させる力が強いので、できるだけさけたいものです。体が冷えるときは、できれば下半身、、、特に足首を温めて、顔まで暑くならないようにすることが望ましいです。外気温と室内気温の差が激しいと、それだけ肌への負担もかかりますし、屋内の暑さで顔の毛穴が開いてしまうと、空気が乾燥している&風がふきつけることで、過乾燥がよりすすんでしまいます。■メイク実は、マクロビを実践し始めた人が、初めての冬に肌の乾燥で悩んでいるとき、本当の原因は、「やめたメイク」にあることがあります。(マクロビを始める人の多くは、化粧品もナチュラル素材に変えたり、ノーメイクにすることが多いのです。)メイクについて詳しくは→ メイク化粧は肌の呼吸を妨げてしまいますが、逆に言うと、肌の水分が蒸発するのを防いでいるという見方もできます。訂正:人間は皮膚呼吸を行わないので、化粧によって肌の呼吸を妨げられるというのは、謝った情報でした。申し訳ありません。また、メイクでも、肌に直接パウダーファンデーションを使用したりなど、メイクの仕方によっては、脂質や水分が吸い取られて肌が逆に乾燥してしまうということを補足させていただきます。急にメイクをやめると、反動で肌が荒れることがあるというのは、こういうこともあるのだと思います。1年間をノーメイクで過ごすと、肌が季節の違いにどう反応すべきか学んでくれるようので、2年目からは肌のトラブルがずっと少なくなると思います。みんなで素肌美人を目指しましょうね☆
2006年12月22日
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シュタイナーについて知りたいけれども、難しい本は読めないので、適切な本を紹介してほしい、というリクエストをいただいていたので、以前友人に紹介した本なども読み返していたのですが、新しく図書館で見つけた本が、とても軽い口調で、でも、シュタイナーについて大切なことはちゃんとポイントを押さえて書いてあったので、その方におすすめしたいと思います♪シュタイナーに興味の無い人でも、楽しめる話題として、シュタイナーが考えた人間のタイプの分け方について、本にあったチャート式タイプの出し方を、今日は紹介したいと思います。お子さんについて、考えてみてください。最後に、タイプ別の説明と、そのような子ども(大人でも)との接し方について著者の考えをまとめておきました。☆チャート式タイプの出し方☆1.初めて会う大人に積極的にあいさつしたり、 話しかけたりしますか? YES→2 NO →32.友達と一緒に遊ぶことが多いですか? YES→4 NO →53.1人遊びが好きですか? YES→6 NO →54.友達と遊んでいて、トラブルになることがよくありますか? YES→8 NO →75.朝、目覚めるとすぐに布団から出て活動し始めますか? YES→8 NO →96.好き嫌いが少なく食欲旺盛ですか? YES→9 NO →107.絵を描く時、力をこめて太い線を描きますか? YES→12 NO →118.怒ってもすぐに忘れて機嫌よく遊びだしますか? YES→11 NO →129.動作がのんびりしていますか? YES→13 NO →1410.気持ちの切り替えが遅く、 不機嫌になると立ち直るのに時間がかかりますか? YES→14 NO →1311.元気はつらつタイプ12.勧善懲悪タイプ13.おっとりタイプ14.しっかり物タイプ ■元気はつらつタイプ シュタイナーの4つの気質では多血質タイプ【良い所】・明るく活発で誰からも好かれ、友達が多く社交的。・人生を楽しく送ることができる。【直したい所】・熱しやすく冷めやすい。・1つのことが長続きしない。【接し方】・目先を変えたアイディアを提案することで、 1つのことが長続きするようになる。・時々絵本を読んだり、折り紙をしたりして 静かな時間をすごすことで心と体のバランスがとれる。■勧善懲悪タイプ シュタイナーの4つの気質では胆汁質【良い所】・正義の味方。・悪いことが大嫌いで空くとは徹底的に戦う。・責任感が強い。【直したい所】・自己中心になりがちで協調性が少ない。【接し方】・少し難しいことに挑戦させて、 できないこともあることに気がつかせる。・時には大人がリーダーとなって遊ぶことで、 人にあわせることを学ばせる。・体力のはけ口を用意する。・かんしゃくを起こしたら、 翌日気持ちが落ち着いてから話して聞かせる。■おっとりタイプ シュタイナーの4つの気質では粘液質タイプ【良い所】・慎重で誠実。・何事も時間はかかるが確実にこなしていく。【直したい所】・マイペースで、外への関心が少ない。【接し方】・あまり長時間眠らせない。・食事はさっぱり系を腹八分目。・刺激を与えて周囲に興味を持たせる。■しっかり者タイプ シュタイナーの4つの気質では憂鬱質【良い所】・物覚えがよく、見聞きしたことをすぐに記憶する。・手先が器用で集中力がある。【直したい所】・物事を深刻に考えすぎて落ち込むことが多い。【接し方】・かわいがってくれる大人がいたら、どんどん遊びに行かせる。・暖かいもの、温かい愛で包んでやる。実際にやってみて、いくぶん他の気質にかぶるところはあっても、子ども3人がみごとに別々の気質にわかれ、言われていることも、あたっているような気がしました。私自身は、元気はつらつタイプ、、、本当かしら?皆さんもどうぞ試してみてください☆
2006年12月19日
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昨夜(28日)、実家から戻ってきました。子ども3人は5時間半の道中をぐずることもなく、「下界」の紅葉を楽しみながら帰ってきたのですが、最後の山越えで夕暮れが迫り、濃霧に包まれ、、、3m先がやっと見えるほど、、、対向車も前方車も後続車もないまま、1時間近くの運転をするのは、本当に肩が凝りました。昨日は子ども達と一緒に早くに寝てしまったので、今夜はメールの返信や記録など、雑務に追われています。ところで、七五三のお祝いですが、、、まず、前回袴の写真をアップしてからの行動を少し書いておきます。長着は21日と22日の昼間までかかって仕上げ、22日夜は羽織にとりかかり、23日は朝から大移動の荷造りをし、お弁当とおやつを作り、夜中に6時間かけて被布を縫い上げた後掃除をして、翌日早朝に東京へ移動しました。24日は正絹の羽織紐探しをしようと思ったのですが、そこで非常にショックなできごとが。。。子供用の正絹の白の羽織紐はどこにも売っていなかったのです!!東京へ行けばあると思っていたのに。。。何軒もの呉服屋に問い合わせても、袴とのセットでは販売しても、単品での扱いはないとのこと。。。そこで羽織を仕上げる気持ちが萎えてしまい、、、時間的には仕上げる余裕があったのですが、羽織を縫うのは羽織紐のことが解決してからにすることにし、とりあえず、被布の背守を作ったり、髪飾りを作ったりすることに。羽織は羽織紐が入手できてから、お正月に間に合うようにのーんびり仕上げることにしました。25日は気が抜けた私は、子ども達を母にまかせてぐっすり昼寝をし、夕方から食事会の準備。ところが父が帰って来ず、それならと、母も夜は某国大使の食事会に呼ばれていなくなってしまうし。。。翌日は法事があったので、結局、あらためて27日にすることになりました。子ども達は先に寝かせて、私は翌日の法事で子ども達が食べるお弁当を3段重にぎっしり&軽食用のクッキーを作り、夜中の2時に就寝。26日は朝7時起きでお稲荷さんを作り、お寺へ。お墓参りも無事に済んで、有名な懐石料理店へ、皆で移動。子ども達も皆に負けない品数のお弁当を食べられてご機嫌。きれいに食べてくれると、本当に作りがいがあります。さて、27日ですが、またおじいちゃんは仕事で間に合わないことになってしまいましたが、子ども達は念願??の手づくり餃子を一緒に皮から作り、満腹になってから着物に着替え、2時間の間、着物を着て思う存分遊んで楽しんでくれたようです。(餃子は今年のお正月以来という、今までにないほどの長期間食べていなかったのですが、やはり皮から作ると茹でた時に皮の弾力がたっぷりあっておいしいですね。)子ども達の好きな料理を食べて、写真を撮って、かごめかごめをして、、、もちろんそれだけでなく、「この着物はママが3歳の時に着て、それをママの妹が着て、友達が着て、従姉が着て、、、このお被布はママのおばあ様が仕立てようと思っていた布を使って、、、お被布の中綿は昔の布団の中綿で、、、背守の刺繍糸は誰々が探して来てくれて、おばあちゃんも少しだけ縫ってみたけれど難しくってママが縫うことになって、、、髪飾りはおばあちゃんとママで作って、、、草履でなくて桐の下駄にしたのは云々、、、藍染には云々、、、袴の生地は云々、、、」、、、大勢の子どもを見守る人たちの協力があって迎えることのできた七五三。一つ一つの小物にまで思い入れ&思い出がつまっています。子ども達も、そんな着物を着ているのが嬉しくて仕方がないようで、なかなか脱いでくれず。。。今回は、失敗した時も、苦労しているところも子ども達には見せてきたので、羽織がなくても、長着と袴を着けただけでも、5歳児は感無量。(私がどんなにドジか、息子は良く知っているので、ひやひやしながら、でも優しく応援し続けてくれました。私ががんばっている間、自分は長引く熱と戦っていたのに、お祝いをすることになっていた25日にはすっかり熱はさがってしまいました。)袴を着けて誇らしげな息子の顔を見ていたら、なんだか切なくなってしまい。。。今回、どんなに無謀だといわれても、縫い続けることにしたのは、縫いながら、自分が息子を妊娠した時のこと、自宅出産を反対された時のこと、夫にしがみついて息子を産んだ時のこと、初めての育児で不安な私に食べ物のことや大切なことを教えてくれた人々のこと、自宅のお風呂で自分達で娘を産んだ時のこと、出会った友達、田舎暮らしの始まり、スペインでの日々、、、子ども達が無事に生まれて来てくれたことや、私たちを取り巻く縁にあらためて感謝するその時間が、私にとってかけがえのない時間でもあったからです。七五三を通して学んだことは、和裁や染色のことだけでなく、着物文化に込められた日本の技術・美意識・歴史・美徳等だけでもなく、子どもが無事に育つことへの感謝の気持ちだけでもなく、自分達だけで生きているのではないという当たり前のこと、、、これからさらに自分達の夢に向かってますます忙しくなるその前に気がつくことができて本当に良かった。。。これからも感謝の気持ちと、自分には社会に対してどのような貢献ができるのかを考えることを忘れずに、どんなに険しい道のりであっても、家族で力を合わせて、夢を実現していきたいと思います☆*写真注:着物の袖の内側に見えているのは、見ていただけるようにわざと引き出した薄い水色に染めた襦袢の袖です。屋内ですが、こだわりの下駄も見ていただくために、下駄を履かせて撮影しました。
2006年11月29日
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製作予定のうち、被布を後回しにすることにした以外、あとは比較的順調にすすんでいます。長着は昨日から縫う予定が、襦袢を肌襦袢から半襦袢に格上げし、その上、着物の裾が巻き込むのを防ぐために腰巻??(サロンのような形)を半襦袢とおそろいで作ることにしたので、昨日は半襦袢&腰巻の製作で終わってしまいました。半襦袢&腰巻の生地は、亡くなった祖母の箪笥から出てきた古い襦袢の生地を使うことに。正絹の白地ため、前面に茶色いシミがでていたのですが、土曜日に胴裏の染めをする時に、一緒に襦袢地の絞り染めをしました。被布で使うために洗った布団綿の残りを小さく丸めたものと、以前からとってあった、糸の切り残り(10cm程度のもの)100本ぐらいを使って、子ども達と一緒にしぼりをするのは楽しい作業でした。長着より薄い色にするために、染めを1回しかしなかったので、薄い水色にしあがり、模様もはっきりとはしないのですが、それでも、子どもは絞り染めができたことで十分満足。「水玉がいっぱい!」と喜んでいました。土曜の染めの時には、長着につける「紐」も一緒に染めました。紐は、急遽、古くなったおしめを切って作ったのですが、きれいなコバルトブルーに染めなおすと、古さをあまり感じさせず、なかなか素敵になりました♪息子は、毎日0.5度ずつ最高体温が下がっていっています。今日の最高体温は37.5度。今夜ぐっすり眠れれば、全快するかな?おとといから激しい咳が出て、夜は苦しそうでしたが、咳用のおいしいお薬を飲ませると、しばらく咳が止まるので、薪ストーブの上で一日中薬づくり。☆咳用おいしいお薬の作り方☆大根をすりおろし、薪ストーブの上で、黄色みを帯びるまでよく煮る。水で溶いた葛をまわしいれ、どろどろっとするまでさらに煮る。塩少々を入れて火からおろし、人肌に冷めたら日本ミツバチの蜂蜜(にごり蜜)を少量加えてよく溶かす。にごり蜜は栄養価抜群。咳止めの効果を利用するためには、加熱しないように注意が必要です。娘も1日だけ39度を出しました。子ども達はこんなに体調が悪いのに、昼間は本当に元気で走り回っています。今日は「もりのくまさん」に一緒にふりつけをしたら、ずっと踊っていました。袴の写真を、生地を購入した店にお礼のメールと共に送ったところ、こんなに嬉しいお返事が届きました。「本日はとても素敵な袴を見せて頂き感激いたしました!子供用の袴をお作りになられる方は初めてで御座います背板も付いてとても立派な袴ですね縞柄も濃淡の藍の縞できれいです、これに羽二重の藍染の羽織などの合わせをされるなんて世界にひとつのとても素敵な組み合わせですねお子さんが大きくなって懐かしく見つめるとき手作りの袴と着物にきっと大きな愛情を感じることでしょう愛着の和は永く愛着を持って使って頂けるよう私が見てさわり納得した物を皆さんにご紹介しています今後とも愛着の和を末永くよろしくお願い致します(一部抜粋)」息子も、ご機嫌で袴を着けてくれました。末っ子は今日も着物と下駄で遊んでいました。夜鍋は辛くても、子ども達の笑顔を見ると、がんばりがいがあります。長着の羽二重は本当に良いもの生地なので、縫っていてとても気持ちが良く、疲れを感じません。綿の袴地は分厚かったので非常に肩が凝り、指先も傷だらけになってしまいましたが、羽二重は力をかけずに縫うことができて嬉しいです。ただ、上等だと思うと、丁寧に丁寧に縫いすぎて、今夜縫い終わるとはとても思えません。。。それでも、とにかく今夜も3時までは頑張ろうと思います☆
2006年11月21日
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息子が昨日突然40度を越える熱を出しました。今朝は36度8分に下がったものの、夕方にはまた39度1分。10月の下旬に1度熱を出したので、もうこの冬は熱を出さないと思っていたのですが、初めて昼でも零下になった日の翌日に熱を出したので、季節の変わり目の発熱がもう一度必要だったのかもしれません。いつものように、40度を超えるまでは様子を見て、寒いうちは分厚い羽毛布団でくるみ、熱が上がりきって暑くなったら、薄手の羽毛布団に替え、水分補給にだけ気をつけました。熱があがりきったのを確認してから、ほしがるようなら氷のうを作って耳や首、後頭部にあて、いつものおいしいお薬もたっぷりあげました。☆我が家の発熱時のおいしいお薬☆葛粉大匙1を100ccの水で溶き、薪ストーブの上でときどきかきまぜながら、たっぷりとろみがつくまで煮詰める。リンゴや柿、みかんなど、季節の新鮮なオーガニックの果物を小さく切り、上から葛餡をとろりとかけるだけ。葛には熱の調整作用があります。いわゆる葛根湯ですね。今日は朝から元気に走り回りたかったようなのですが、熱がさがってから8時間はなるべく安静に、、、という方針なので、おとなしくベッドですごさせました。熱が出てからも、「きょうはくるしくないからだいじょうぶ」と言っているので、きっと明日には本当に元気になると思います。昨日は一晩中寝ずに添い寝をしていたのですが、熱にうなされて言う寝言がおもしろくて、、、本人は大真面目で目まで開けて必死で話しているのですが、空を飛んだのに、どうしてママはみていてくれなかったのか、、、など訴えられても、、、1分ごとに目を覚ましては夢の中のまましゃべり続ける時間と、ぐっすり眠ってくれる1時間ちょっと。眠ってくれる時間に限って下の子の授乳やおむつ替えがあったので、私は眠ることができず。。。それよりも何よりも、作業の予定が大幅に狂ってしまい、焦っています。焦っている理由はもうひとつ。11月27日に集まる予定が、急遽11月25日に変更。本当に間に合うのかしら??最近の一日の予定は、午前中か午後にでかける用事が1つ。でかけない時間帯に、薪の準備と大掃除に2時間と、子どもと一緒にできる縫い物を2時間ぐらい。基本的な家事は、午前中に出かける時間までに、、、薪ストーブをつけてから朝ごはんができあがるまでにやってしまっています。夕方4時に薪ストーブに火をつけて夕飯を用意。夕飯までに夕方の家事をすべて終わらせ、食後は子ども達と一緒の縫い物を1時間。午後7時から8時の間に子どもが寝てからは、3つあるブログかミクシーのいずれかを1時間以内に書きあげ、メールの返事を書き、あとは夜中3時まで縫い物。3時間続けてぐっすり眠れればがんばれる体質なのですが、最近はどうしても睡眠が細切れで。。。寒くて(夜中は零下5度以下)、末っ子のおしめが濡れて目が覚めてしまう頻度が多いせいもあります。私が倒れてはどうしようもないので、今日は1時には寝たいところです。☆無謀な製作予定☆18日土曜:前回染め残した胴裏の染め・・・昼 被布の背守の刺繍・・・昼 袴の仕上げ・・・夜中19日日曜:染めたものを干す。 被布の製作・・・昼 肌襦袢の製作・・・夜中 干した布をアイロンがけの後、裁つ・・・夜中20日月曜:被布の製作・・・昼 長着の製作・・・夜中21日火曜:被布のしあげ・・・昼 長着のしあげ・・・夜中22日水曜:張り紋の刺繍・・・昼 羽織の製作・・・夜中23日木曜:実家へ移動(5時間かかる予定) 羽織の製作・・・夜中24日金曜:足りない部材の調達・・・昼 髪飾りの製作・・・昼 羽織しあげ・・・夜中25日土曜:朝から集まりのための食事作り。 プロなら8時間で1着仕上げられるそうですが、「ど」素人の私が縫うにはいったい何時間かかるのか。。。今日はこれから着物の帯の製作と、袴を縫います。一ツ身は思いのほか、かわいらしく仕上がったのですが、写真がうまく撮れず。。。着ている姿が一番素敵なのに、動いて動いて、、、それにしても、1歳3ヶ月でも着物を着てずっと遊んでいてくれたので、とても嬉しくなってしまいました。窮屈でない着物、、、息子にも仕立てられるようにがんばります☆
2006年11月17日
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日曜日に雪が降り、昨日はタイヤを交換したり、薪の準備をしたり、煙突の掃除をしたり、日中は体力の限界まで動いていたので、ブログでご報告をしようと思いつつ、ノルマの縫い物をしながらうつらうつらしてしまい。。。たくさんの方にご訪問いただいたのに、もうしわけありませんでした。ご心配をおかけしましたが、ちゃんと染色はできました!土曜日は悪天候&体調不良のため、染めを断念したのですが、日曜は朝から快晴!さらに、力強い助っ人、、、私の両親が子どもの世話をしに駆けつけてくれたので、急遽、すくも藍の藍建てをすることに。【手順と結果】1.ポリバケツにポリ袋を二重にして入れ、まわりを紐で固定。 すくも藍は、洗濯用のナイロンの大袋に入れておく。 すくも藍2kgに60度のお湯1Lを注ぎ、つぶつぶがなくなり 泥状になるまでナイロン袋の中でよくもみほぐす。 *ビニール手袋使用2.木灰130gとハイドロ50gを加え、再び60度の湯1Lを注ぐ。 よく練り混ぜてから、60度の湯12Lを注いでかきまぜる。 リトマス試験紙の反応は微妙にアルカリ度を示していた。3.ポリ袋の口をしめ、バケツの蓋をし、 28度程度の温かい場所に3時間放置。4.3時間後、古おしめを浸す →茶色く染料が付着 →空気にさらした後、水で洗うと 染料がすべておちてしまった。。。(><)5.アルカリ不足だと還元されないので、 重曹を20gずつ追加してはかき混ぜ、布を入れてチェック。6.重曹が100gになったところで、ハイドロを50g追加。 1時間放置の後、布を浸して空気にさらすと、緑色に! →水にさらすと、なんときれいなコバルトブルーに!!7.雪が降る中、外(0度)にバケツを出し、2つの桶に水を張る。 この時点ですでに午後5時、、、あたりは薄闇。8.まずは羽織用の7m弱の反物を水通しし、軽く絞った後、 藍溶液に浸して、よくもみこむ。9.5分ほどもみこみをしてから軽くしぼり、2人で両端をもち、 布をぴんとはり、上下左右にゆらしながら1分間空気に触れさせる。10.水を張った桶に布を入れ(氷のような冷たさ!)、 流水でアクをとる。 その間に、水通しをしておいた長着用の7.5mの反物を 藍溶液に浸す。 以後、それぞれ4回交互に染め・しぼる・空気にさらす・ 水にさらす・しぼるを繰り返す。11.なんとなく染めに変化が見られなくなった気がしたので、 古おしめで確認してみたところ、 水にさらすと染料がおちてしまう。。。 →藍が酸化してしまったらしい。。。 ハイドロの予備がなかったため、ここで中断することに。1回目の染めで大きな染むらがたくさんでき、かなりショックを受けながら作業を続けたのですが、4回目の染が終わる頃には、染めむらはほとんど気にならなくなりました。それから一晩布を溜め水にさらし、翌朝何度か水を替えて水洗いをした後、日陰干でゆっくり乾かしました。できあがった布は、、、きれいな空色に!!予定通り、先に染めた羽織は微妙に濃く、後から染めた長着は微妙に明るい空色に染まり、息子も私も大満足♪実は、今回藍染めで、手軽なインド藍溶液ではなく、染めが困難なすくも藍を選んだのは、自分の望む青色を手に入れたかったからです。一度で濃紺に染まるのは、量産やプロには必要な要素かもしれませんが、自分でやるのなら、手間をかけて失敗しても、重ね染めで、自分たちにしか出せない藍色、、、それも市販では決してないような、明るい空色を手に入れたかったのです。その空色は、ちょうど日曜の午後に届いた袴地の縦縞の1色と同じ色だったので、とても嬉しかったです(*^_^*)それにしても、、、すくも藍の藍建てや染め方について、50以上のサイトを参考にしたのに、ひとつとして同じ方法がない。。。奥の深い世界だということをあらためて認識。藍がどんなにすばらしいのかについては、また時間のある時に、ぜひお伝えしたいと思っています。防虫効果だけではないのですよ!!今回残念だったのは、寒くなりすぎて、子ども達は窓から見学することになってしまったこと。息子ががんばって写真を撮ってくれたのに、周りが暗くなりすぎていて、染めの様子の写真で良く写ったものがなかったこと。そして、せっかく前夜、子ども達と一生懸命胴裏の生地に絞りを施したのに、藍が酸化してしまったため、胴裏は染められなかったこと。。。もし時間的に余裕があって、そして近場でハイドロが入手できれば、今週末に胴裏だけ薄いベビーブルーに染めるかもしれません。でも、時間的余裕ができるとはとても思えない。。。今日、やっと末っ子のための一ツ身がしあがりました(*^^)vまだ紐をつけないといけませんが。。。(^_^;)揚げまでできたら、写真をUPしてみようかと思います。被布の背守用の和刺繍糸も入手できたので、被布から作るか、息子の長着から作るか。。。とりあえず、今夜は長着の裁断をしようと思います。上等な布を切るのはとても緊張しますが、楽しい作業でもあります☆
2006年11月14日
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今日、藍染に使う「すくも藍」が届きました♪長着と羽織用の白地の羽二重の反物も届いているので、いよいよ今週末は染めに入る予定。藍の葉を発酵させて乾燥させた「すくも藍」は、そのままでは水には溶けないので、アルカリを補助し、さらに漂白剤に使用されるハイドロを使ってアルカリ還元をしないといけないのですが、発酵建てという、木灰を使ったすくも藍の酵素を利用すると、化学薬品を使わずに藍染をすることができます。当然、そのようにする予定だったのですが、、、発酵建てには1週間と聞いていたのが、実は2週間はかかる、、、さらに、すでに夜明け前に零下になるこの地では、発酵すら難しい。。。七五三のお祝いに間に合わせることと、化学合成助剤を使わないこと、、、どちらが大切なのか。。。もう悩んで悩んで、頭が痛くなってきてしまいました。とりあえず、アルカリ助剤に関しては、昔ながらの木灰を使うことに。アルカリ性が強いものなら安全性の高い炭酸水素ナトリウムでも良いのですが、pH値が少し低い。。。とりあえず、今日は午後いっぱいを使って、栗の枝だけを集めて写真のように、火鉢で木灰を作りました。大量の枝を燃やしてもほんの少しの灰にしかならず、それも、少しでも油断すると炭のままになってしまうので、かなりの重労働でした。明日の朝、計量して、すくも藍に対して2:1になるだけの木灰があれば発酵建て、それ以下ならハイドロを使った藍建てにすることにします。さて、、、今日はちょっとしたトラブルがありました。今回、初めて子供用の着物を縫うので、私は以下の本を用意していました。絵付の解説がとても丁寧で、わかりやすく、七五三に必要なものは一通り縫えるようになっているので、おすすめなのですが、、、実は、反物ではなく、広幅の洋物の生地で仕立てることが前提になっていたので、反物で仕立てる時には事前知識が必要になります。そのため、『上手に縫える着物の仕立て方新訂版』も用意しました。これは少し古いのですが、男物、子ども物、コートなども充実していて、伝統的な和裁をするにはとても役に立つ、わかりやすい本だと思います。ところが!この本には、袴の仕立て方が載っていないことにいまさら気がついたのです。うっかりしすぎていました。末っ子のための一つ身の作り方や、子どもの羽織と長着の作り方が載っていたので、当然袴も、と思ったのですが。。。そこでネットでいろいろ調べたのですが、袴の作り方はどこにも見つからず、、、結局、日本和裁士協会へ連絡し、相談してみたところ、教科書には子供用の袴の仕立て方が載っているというので、、、上下巻、送料込みで9000円弱、、、思わぬ出費になってしまいましたが、この教科書さえあれば、振袖も女袴もなんでも仕立てられるそうなので、今回がんばる私自身へのご褒美として買うことを即決断。無理を言って、今日発送してもらうことができたので、明日には、おととい注文した30kgの小麦と一緒に届くと思います♪最近、毎日何か宅配が届くので、子ども達は大喜び。でも、お願いだから、生地が入っている箱をカッターで勝手に開けないで!!袴の生地は思い切って綿にすることにしました。正藍染のグラデーションの縦縞模様。。。羽織と長着がどのような色に染まっても、きっと似合うと思って。本来ならば正絹仙台平の紺と白の縞柄が合うのでしょうが、正絹の仙台平の藍染というのは見つからず、専門家にきいても首をかしげられてしまい。。。でも、いいんです。綿、大好きですから。本当は、羽織も長着も綿にしようかと思ったぐらいなんです。でも、綿を自分で染めるなら、オーガニックコットンでないと納得がいかなかったので、結局国産正絹でおちつきました。糸も生地と一緒に染めるのが一番良いのでしょうが、からまってしまうのが怖く、正絹藍染の糸があったので、それでOKにしました。さて、実は今、末っ子の一ツ身を縫っているところです。洋生地でしたが、とても素敵な先染めの綿織物だったので、ちょうどよいかと思って。ウールだときっと暑がって着てくれないのです。昨日は3歳の娘のためのお被布も、裁ちました。大変だったのは、中に入れる「綿」。実家で処分に困っていた古い布団から中綿を引き出し、石鹸で手洗いし、乾かし、それから薄くはがして長方形に伸ばす、、、薄すぎて穴のあいたところには別の綿を適当な大きさに伸ばして貼り付け、、、根気のいる作業でしたが、子ども達は喜んで手伝ってくれました。そういえば湯通しも大変でした。。。亡くなった祖母が持っていた古い草木染の生地だったので、何度洗っても色が出て、いったいどの程度でやめればよいのか、、、こんなことも知らずに染めをしようとしているなんて、なんて無謀なのだろうと、改めて思いました。今日もこれから縫うつもりだったのですが、連日の寝不足で無理そう。。。今夜はゆっくり休んで、明日の藍建てで集中力を発揮しないと。。。それでは、また染めが終わったらご報告しますね☆
2006年11月10日
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ゆっきい0223さんが、かわいい双子ちゃんを連れて、泊まりがけで遊びに来てくれたおかげで、本当に楽しい連休になりました!私達は普段乳製品や卵を使わないので、アレルギーのための除去食も簡単に対応できると思いきや、、、油・大豆製品・小麦などまで使わないとなると、おもてなしメニューがなかなか思い浮かばず、、、なるべく1歳児も一緒に食べられるようにと、いろいろ考えたのですが、、、結局、ゆきあたりばったりメニューになってしまいました(><)*写真は、薪ストーブでの蒸し料理。 上から、近所の方にいただいた原木椎茸、ちりめん、水菜、生わかめ。 味つけはちりめんと水通しした生わかめの塩分のみ。他にも基本的には蒸し料理ばかり。。。例外は、アレルギー用の特殊なお米で作った炊き込みご飯と、カボチャと米粉のクッキーです。次回までに除去食の研究をしよう!と固く決意をしました。それにしても、子どものアレルギーのために除去を徹底している母親は本当に偉い!除去にも育児にも協力的な旦那様も素敵でした☆ところで、、、七五三。。。とうとう、方針が固まりました!時間が無いので、ごく簡単にご報告させていただきます。1.羽織と長着について・・・ 正絹の羽二重の白生地を購入して自分で藍染をする。 自分で仕立てる。2.袴について・・・ 木綿の藍染縦縞のものを購入して自分で仕立てる。3.草履について・・・ 竹皮の草履(時間があれば自作)に白の正絹で鼻緒をすげる。4.紋について・・・ 我が家にふさわしいオリジナル紋を考案。 染め抜きは困難なので、刺繍の貼り紋にすることに。 もちろん、私が縫います。今は、やっと見つけた白生地屋や、染料の専門店に確認のメールを書いて連絡を取っているところです。なかなか返事が来ないのが、この業界なのでしょうか?なぜこのような選択をしたかについては、おいおい書いていこうと思います。子どもの七五三を通して、着物の文化をこんなにまで勉強することになろうとは。。。期限は11月27日、、、親族が集まる場でお披露目ができるか。。。和裁は一重の長着と、綿入れを縫ったことがあるだけ。。。それもすべて手縫いで作るのは今回が初めて。。。本当に間に合うのか、かなり不安ですが、がんばります!そうそう、娘のためのお被布も縫わないと。。。余裕があれば、末っ子のためにウールのアンサンブルも縫いたいのですが、、、あるわけないですよね。でも、染料や生地が届くのが遅くなりそうなら、アンサンブルから縫い始めてしまおうかしら?ということで、しばらく、ブログを書いている暇はないかもしれません。もしかしたら気分転換をかねて、途中経過をご報告させていただきます。どなたか、和裁に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご教授ください!染色は、フィノ 555さん、お願いしますね!大変だとは覚悟していますが、子どもと一緒の初めての染色、、、楽しみでもあります☆
2006年11月07日
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ハローウィーンの準備は順調にすすんでいます♪今、我が家のリビングは、黒い魔女やコウモリ、オレンジの星などが壁に飾られ、なんだか不思議な空間。子ども達は、もちろん大喜びですが、本当に楽しんでいるのは、親達の方かもしれません。明日は、いよいよ当日。みなさん、どんな仮装でいらっしゃるのかしら?もちろん、ハローウィーンレポートも予定しています♪七五三、、、大変なことになっています。それはもう、想像を絶することになっていて、今日も図書館から本を10冊借りてきて勉強しています。一体どういうことになっているかと言うと、、、確定したらご報告します!9月、10月の忙しさの比にならないような過酷な日々が11月になったら始まりそうです。。。ということで、食べ物の話題は、七五三が終わるまでお預けにして、しばらくの間、七五三関係以外に私が読んだ本の感想や我が家の私生活の話が記事の中心になると思われます。よろしくお願いいたします(*^_^*)今日ご紹介するのは、2006年10月発刊のこの本。とても勉強になりました!ツキノワグマ自然環境問題、特に生態系や動植物の保護を考える人には、ぜひぜひ読んでいただきたい1冊です。日本の環境保護の考え方がいかに稚拙かということがよくわかります。そして、自然が好きで、キャンプやハイキング・釣りなどが好きな方、、、絶対に読んで下さい!!この本を読んでいるのと読んでいないのとでは、危険に遭遇する確率が大きく変わるはずです!今までの常識と、今のツキノワグマの生態では、根本的なところが違っているようです。写真家が書いた本なので、写真付で説明されていて、本当にわかりやすく、親子で一緒に勉強するにはもってこいの教材だと思います。ところで、なぜ私がこの本に興味を持ったかといいますと、、、我が家の近くには、ツキノワグマが生息しているからです。今年の初夏に、斜め向かいの敷地に養蜂家が置いていった蜂の巣箱を狙って、熊が2度現れました。私達は熊を目撃しなかったのですが、痕跡はあきらかに熊のもので、その養蜂家の方は今年は養蜂を断念しました。子どもの散歩も一時中断。役場に連絡しても、我が家に危害が加えられたわけではないので、当事者からの連絡でないのなら、何もしないとのこと。。。「村中熊はでますからねえ、、、いちいち対応できません。」・・・通学路にも出るそうです。本当にそんなに人間の近くにいるのかしら?と思っていたのですが、この本を読んで納得。では、この本に書かれていた重要なポイントを列挙してみます。1.最近のツキノワグマは大きな音を怖がらない。 ・事例1:高速道路の側道に見られる熊の痕跡 ・事例2:熊よけにラジオをつけていた養蜂家の被害 ・体内記憶&冬眠中の記憶(道路そばの熊穴) →車の音などに慣れてしまう。2.最近のツキノワグマは個体数が増えている? ・荒れた山(人工林はもともと里の近くにある) ↓ 雑木林 ↓ 餌豊富 ↓ 個体数が増えて、人里近くまで縄張りが拡大。 餌がないから人里へ、、、というのはよく聞きましたが。。。3.お仕置き放獣の問題点 ・嗅覚がするどいツキノワグマの記憶力の問題 ・逆恨みの可能性? ・個体識別マーカー無しの放獣もある。 →おしおきの効果がわからない。4.味を覚えたツキノワグマ ・事例1:キャンプ地のゴミをあさる(キャンパーがいても) ・事例2:クロスズメバチを襲う(蜜ではなく幼虫)私がキャンプに行く時は、必ず食糧はクーラーボックスに入れて、車の中に保管します。テントの中には食べ物はもちこみません。残飯はもともと出ないのですが、必ずその日のうちに洗い物をすませ、野菜くずなどは燃やしつくし、炊事場もきれいに掃除をしておきます。(まだキャンプ場以外の場所で親子でキャンプをしたことはありません。)夜中にトイレに起きて熊に出くわすと危険なので、子供用にはおまるを用意し(たいてい必要ありませんが)、大人は懐中電灯の非常信号を点滅させながら、トイレまで行くことにしています(怖くて行きませんが。。。)。キャンプ場なら大丈夫なのでは?という常識をひるがえす話が、この本にも書いてあります。花火をしているキャンパーから10数mほど離れた茂みの中で、悠然と残飯を食べるツキノワグマ。。。次のキャンプが少々不安になってしまいました。私が林の中を散歩する時は、大声で子ども達と歌を歌いながら。。。でも、1人で枝拾いをする時にはついつい黙々と作業をしてしまいがち。。。熊は大声を怖がらなくても、面倒をいやがって避けてはくれるはず。熊は驚かせることが一番危険だと私は思っています。至近距離で驚くと、相手に向かっていくのが熊。だから、熊に出会ってしまったら、とにかく刺激をしない。刺激をして怒らせてしまったら、ひとたまりもありません。もちろん、スプレーも使わない。息を殺して、ゆっくりゆっくり後ずさり??古今東西言われている、「熊に出会ったら死んだふり」が一番効果があるのかもしれません。筆者が訴えているのは、ツキノワグマの生息域に住むなら、共存するしかない、ということ。そしてその共存方法として、電気柵を例にあげています。以前は電気柵は熊がかわいそうだと思っていましたが、銃殺やおしおき放獣の実態を知ると、電気柵で、軽いショックを受けて人間の近くに近寄らなくなる方がお互いにとって良いような気がしてきました。そもそも、本当に自然が好きなら、自然の多いところに住むのは自然保護の観点からは矛盾があるのではないか、、、以前から悩んでいるテーマが再沸してきてしまいました。本当に、いろいろ考えさせられる一冊です。。。皆さんも、これからの季節、紅葉狩り、キノコ狩りの時には、くれぐれも熊に注意してくださいね☆
2006年10月30日
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今日は雨の中、ないかもしれないと思いつつ有機野菜を買いに行きました。予想に反して、春菊、ターサイ、小松菜、水菜、青梗菜、、、そして小さな人参、、、と沢山種類があってとても嬉しかったです♪ついでに立ち寄った本屋さん。いつも自然や田舎暮らしをテーマにした素敵な本がおいてあるのですが、今日はその本屋さんでつい手にとって読んでしまった本を紹介します。まずは、ターシャ・テューダーの人生をイラストと写真で解説したこの本。【ターシャ・テューダーの人生】私もここまでこだわった生き方をしたい!再び思わされてしまいました。若い頃の美しいターシャ、、、自分の思いを形にした生活をおくれているからこそ、今でもあんなに魅力的なのだと思いました。私は日本のターシャになりたい、、、自分の手で再生した民家に住み、食べ物を自給し、手仕事をしながら、毎日着物を着て過ごせたらどんなに幸せかしら。。。末っ子が「アー!!」と言って持ってきた本は、、、【きのこの見分け方】この本は自分でキノコ狩りをして食べたい人にとっては、非常におすすめの本です。キノコは個体差が激しいということを、1種類につき何枚もの写真で丁寧に解説してくれていて、さらに、食べられるキノコを中心に解説してあるので、すぐに役に立つと思います。もちろん、毒キノコを中心にした本も熟読した後に購入した方が良いと思いますが。先月山の中で発見したキノコはやはりホンシメジだったのか、、、少し悔しくなったので、本気で購入を考えてしまいます。息子が1人でずっと眺めていたのはこの本。【ツリーハウスで遊ぶ】以前、ツリーハウスの本の紹介をしましたが、その後に発行された本です。前回紹介した本とはまた趣が変わっていて、読み物としてもとても面白いツリーハウスの本です。紹介されているツリーハウスも趣向が凝らされていて、球形だったり、表紙のような不思議なものがあったり、いつまでも見飽きませんでした。台風の季節が終わったらツリーハウスを作ってあげる約束をしていたのに、結局薪の準備や七五三のことに追われて作ってあげていないことを思い出し、七五三の衣装が無事入手できたら、一緒に作ろう!と再約束。何枚も一緒に図面を描いていたのに、ついつい後回しにしてしまって、、、本当にごめんね。真ん中の娘が読んでいたのは、、、【14ひきのかぼちゃ】ハローウィーンパーティーでは、かぼちゃに関する絵本をそれぞれのお母さんが1冊ずつ読んだらどうかな?と思っていたので、ちょうど良いかな。他にかぼちゃの絵本と言えば、、、これなら家にあるので、他の人と重ならなければ読もうと思っています。そうそう、ターシャもハロウィーン絵本を書いていますよね。私はまだ読んだことがないので、ご存知の方は、感想を教えてください!次に私が見入ってしまったのは、【完全版自給自足の本】。自給自足の本では、山と渓谷社のこの本が大好きだったのですが、また違った視点で自給自足のノウハウが描かれていて面白かったです。人気があって、楽天ブックスでは売り切れ。【完全版自給自足】の著者でもある、宇土巻子さんは、私が昔から憧れるアリスファームの主催者でもあります。アリスファームを知るには、まず【農的生活12か月】をごらんになることをお勧めします。他にも沢山著書はあります。宇土さんは、日本に住んでいるターシャのようですね。本当はもっともっと眺めたい本はあったのですが、お夕飯のしたくもあるので、今日はこれだけでおしまい。本屋さんと図書館は、何時間いても飽きないのですよね。問題は、じっくり読みたい本を読む時間がないこと。将来、自分の好きな本を沢山集めた本屋さんを家の一角に開けたらいいな、と思います☆
2006年10月24日
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やっと天気が良くなったかと思ったら、今日は雨。でも、明日晴れたら、きっと沢山のキノコが生えてくるので、それも楽しみです。とくに、これからおいしいのは、シモフリシメジ。手打ちうどんと根菜と一緒に煮込むと、とても良い出汁がでておいしいのです。ムキタケもきっと明日は大きくなっていることでしょう。キシメジはもうおしまいですが、味噌汁や焼いて食べてもおいしいハナイグチももう少し楽しめそうです。先日キノコの本の紹介をしましたが、今日は少し毒キノコのお話をしようと思います。毒キノコを見分けるいろいろな言い伝えがあります。その地域に生えるキノコを見分ける時に役立つ指標になるのかもしれませんが、信用しない方が良いと思います。「茎が縦に裂ければ食べられる」「毒キノコは色が華美だ」テングタケの仲間は縦に裂けます。テングタケ科のドクツルタケは「死の天使」と呼ばれ、致死率が高い危険なキノコですが、見た目は真っ白です。逆に、私が食べてみたいタマゴタケは、赤と黄色の派手派手しい色をしていますが、美味だそうです。毎年中毒の被害者がでるカキシメジは、縦に裂け、色はとても地味で、シメジ型をしていて、よくみかけますし、とてもおいしそうなのですが、激しい胃腸炎を起こし、「きのこ食中毒の御三家の1つ」とも呼ばれています。キノコが怖いのは、その成分や働きが未解明のものが多いからです。例えば、2004年に、食べられるキノコとして有名なスギヒラタケを食べて、急性脳症を起こし死亡する症例が多発しました。(59人が発症、19人が死亡)死亡者に共通したのは、腎臓病患者ということですが、原因は解明されていません。また、テングタケ科には死にいたる猛毒をもつキノコが多いのですが、テングタケは味が良く、死亡例が少ないので毒性が弱いと勘違いされ、十分な知識を持たずに食べられることがあります。テングタケの症状は、嘔吐・下痢・視力障害・うわごと・興奮・瞳孔縮小&拡大・痙攣・意識不明・昏睡などが知られていましたが、平成15年に呼吸困難に陥った例がでてきました。気道切開が間に合ったので一命をとりとめましたが、毒成分が複雑なため、症状も複雑であることが分かっていただけると思います。さらに、胃腸だけでなく中枢神経がやられるため、中毒の最初の症状である酒酔い状態で車の運転をしたために死亡した例もあるそうです。では、中毒が多いキノコを例に、少し整理してお話をしますね。キノコ中毒は、中毒症状により、3つに分けられています。1.胃腸炎型:ツキヨタケ、カキシメジ、クサウラベニタケ、テングタケ等食後30分から2時間で嘔吐・下痢などの症状が現れます。数時間から2日以内で症状は治まりますが、重症の場合は、のたうちまわるような苦しみが続き、意識が低下することもあります。2.コレラ型:ドクツルタケ、タマゴテングタケ、コレラタケ等食後6時間から半日で、まるでコレラにかかったかのような強烈な腹痛を伴う嘔吐や激しい下痢の症状が現れ、脱水症状を引き起こします。体力がないと、脱水症状で命を落とすこともあります。1日から2日で症状はおさまるのですが、中には、症状が悪化し、肝臓や腎臓の組織が破壊され、さらに呼吸困難・ショック状態・昏睡状態に陥り死亡することもあります。回復できても、後遺症が残ることが多いです。この中毒は、マニタトキシンという毒成分によってひきおこされます。3.脳症型・神経型:ベニテングタケ、テングタケ、ドクベニタケ、ドクササコ、ワライタケ等キノコの種類によって、症状の現れ方がかなり異なります。摂取直後から1日で発症し、大抵は、1日で回復します。神経が傷害されるため、身体がほってったような感覚や逆に悪寒から始まり、酩酊状態、視力障害、狂騒状態になったりし、重症の場合は、死亡することもあります。特に怖いのは、ドクササコで、発症に1習慣かかることがあり、発症すると、手足に火傷のような赤い腫れが生じ、激痛に襲われ、それが1ヶ月以上続くことが多いのです。キノコの毒は、地域によって強さも変わるそうです。ある地域で食べられているからといって、気候風土の違う地域で食べられるとは限りません。また、毒キノコを食べる地域では、長い間培われた知恵による、毒抜きが行われています。塩蔵や天日干しも、手順や期間など、気をつけて行わないと、毒が抜けないことがあります。また、キノコの摂取量や食べた人の体質により、発症までの時間も症状もさまざまに変化するので、昔から食べられているキノコであっても、大量摂取には気をつける必要があります。もし毒キノコを食べてしまったら?毒を排出するしかありません。医療機関で胃の洗浄を行ってもらうことが推奨されています。また、勝手に胃薬や下剤を飲まないように、と言われています。何よりも、毒キノコを食べないこと!!これが大切です。「知らないキノコは食べない。」知っていても、なんだかおかしい、と思ったら、食べないこと。知っているキノコに混ざって毒キノコが生えていることもよくあります。山間部の冬の間の蛋白源として利用されてきたキノコ。そのキノコに含まれる高分子多糖体(β-グルカン等)には、がん細胞を攻撃するNK細胞やマクロファージ・キラーT細胞などを活性化させて、低下した免疫力を回復させ、がん細胞の増殖を防ぐ働きがあるそうです。また、菌が作り出す栄養が見直され、発酵食品などの菌食が注目されていますが、キノコも酵母と同じ、菌の仲間です。健康のためにも、いざという時のためにも、安全な天然のキノコを見極める目を養いたいものです☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日おすすめの、きのこの図鑑→『日本のきのこ』ボリュームたっぷり、写真もたっぷり、このシリーズは眺めていてとても楽しいです♪
2006年10月11日
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私は、無農薬の野菜しか購入しませんが、それは、「消費者が求めるから仕方がない」という理由で、農薬を使用しないといけないと主張する生産者が少しでも減ることを願っているからでもあります。農家の健康を守るために。。。「出荷直前まで農薬を散布しないと、1つの虫食いでせっかくの今までの苦労が無駄になる。。。」「見た目が悪いと購入してもらえない。。。」本当は使いたくないし、農薬を危険だとは思うけれど、背に腹は代えられないという生産者がいます。「農薬を使っているから、安定した生産が可能だ」「農薬を使うから大量生産が可能になり、安く販売できる、、、外国産の野菜に対抗するには、コストを削減し、できるだけ安く売る必要がある。。。」農薬の使用に積極的な農家も沢山います。実際に、消費者の多くは、安さ&見た目で農産物を選んでいるのも事実ですが、生産者の思い込みの裏には、そのように思い込ませる製造会社や農協の販売戦略があるのではないでしょうか?農協の作成する防除暦にしたがって、気候・地力などの差を無視して淡々と農薬をまく。農協が作成しているから、防除暦に載せられている農薬は安全に違いない、、、実際は、権威を保持するために、防除暦は、それに従って農薬を使えば、絶対に虫がつかないことに重点をおいて作成されるそうです。そして、自社の農薬を掲載してもらうために激しいメーカーの売り込みもあるのが実態です。防除暦には、農薬の効果は書いてあっても、散布する農薬の危険性について具体的に書かれているわけではありません。農家が農薬の危険性について学ぶ場がないということが、農産物の残留農薬のリスクだけでなく、生産者の健康へのリスクを高めています。例えば、湿度と温度が高くなる時期には、カビと虫の防除をするために、殺菌剤と殺虫剤を自分で混ぜて散布する農家がいます。もともと混合の製品もありますが、自分で調合することは、メーカーも想定外のことです。異なる農薬を自分で調合した場合、化学反応で何が起こるか、、、そのような基本的な危険性の認識がないのは、農家のせいだとばかり言えません。かつて、林野庁は、「除草剤・塩素酸ソーダは食塩と同じ成分で安全」と説明し、安全性を疑問視する住民の前で、管理職が除草剤を飲んでみせたことがあるそうです。(1970年12月29日 全林野新聞)そのような間違った説明、デモンストレーションは各地であり、それにより、農薬の危険性に対する認識が薄れ、安易な使用が広まってしまいました。、現在は毒性の低い農薬が主に使われているにもかかわらず、農薬による中毒事故(自他殺を含まない)は、報告があっただけでも、2005年度で29件(44人)もあります。死亡者数は6人です。平成17年度に発生した農薬中毒事故の集計結果確かに、農薬による中毒事故(自他殺を含まない)は、1957~1960年では、年平均で、死亡45人、中毒681人もいましたが、それらは、農薬の毒性が強かったため、また、一般的にも農薬の危険性に対する意識が低かったためであると思われます。その後、農薬の危険性が明らかになり、毒性の高い農薬は順次急性毒性の低い農薬に切り替えられました。しかし、その切り替えも、メーカーの在庫が底をつくまで、行われないことも多く、メーカーと政府の癒着の問題がここにも出てきます。2005年の中毒の原因を列挙してみます。・マスク・メガネおよび服装などの装備不十分・保管管理不良や泥酔などによる誤飲・誤食・強風や風下での散布や農薬の安易な取り扱い等の本人の不注意・農薬の不正使用・長時間散布による疲労や不健康状態での散布・その他農薬を飲んでも大丈夫なほど安全である、と言いながら、一方で装備の不十分で中毒になる人たちがいる。。。保管の管理不良や農薬の安易な取り扱い、不正使用などは、農薬の安全性をアピールすればするほど増えてしまいます。また、不健康状態など、免疫力の落ちている状態では、危険である。。。農薬散布時の農薬への被爆量は、農産物の残留農薬の比ではありません。「農薬の危険性は残留農薬だけではない」このことの認識が薄いのではないでしょうか。ちなみに、農薬中毒事故のうち、自他殺は2005年度で207件もあります。そのうち死亡件数は129件です。農薬が危険であるという認識が低ければ、その保管もいい加減になる可能性があります。使用期限の切れた農薬、登録の取り消された農薬の処分の方法を尋ねたら、土に撒いてくれと言われたので、山に捨ててきた、、、という農家の話をききました。確かに、土中微生物の分解能力は非常に高いのですが、、、容器の処分にも費用がかかるからと、容器ごと廃棄する農家もあります。散布用の農薬を鍵のかからない仮小屋で保管している農家も沢山います。それらが犯罪目的に使用される危険性を考えると不安になります。毒物・劇物を扱うには、本当ならば資格が必要なはずです。専門の知識がなく農薬を扱うことが可能である、、、このことが良心的な生産者までを悪者にしてしまう原因になりえます。「コスト削減・安定収量のために絶対不可欠」と言われている農薬ですが、実際は農薬を購入するという初期投資が必要になり、また、慣行栽培は有機農法や自然農法と比較して気候変動には弱いことがわかっています。もちろん、今から突然無農薬にしたら、収穫量が激減し、日本の自給率はさらに下がってしまいます。しかし、農薬を使うことを前提にするのではなく、農薬は使わないのがベストだが、どうしてもの時に必要最小限使用する、、、そのことが常識になれば、農薬が引き起こす問題の多くが解決されるのではないでしょうか?農薬の本当の犠牲者は、農薬を使用する農家、そして、工場で農薬の製造に直接関わる人々、、しかしその人々には農薬を使用するメリットもあります。では、本当の本当の犠牲者は?それは、農薬で根絶やしにされる虫やカビや微生物です。私も家庭菜園を少しだけしているので、朝起きたら虫に食べられて一畝が全滅、、、という経験もあります。しかし、あきらめずに様子をみていると、虫に食べられたはずの野菜から新しい芽がでてきて、再び繁茂すると、虫の被害はぐっと減ります。野菜を食べて増えすぎた虫を食べる天敵がどこからかやってきたからかもしれません。また、抗菌グッズや除菌の発想のように、あらゆる菌を殺菌してしまうことには、疑問があります。ミミズのいない大地、、、微生物の減ってしまった大地、、、殺菌剤が打たれた畑では、微生物によって分解されるはずの農薬はどうなるのでしょう?*微生物以外にも、紫外線や雨など他の要因で分解される農薬もあります。利益を追求することが最終的に農業を行き詰らせてしまう、、、化学肥料や灌漑、農薬の使用により捨てられる運命になった土地。。。世界の飢餓を救うための科学的農法が、実は、自然の恵みを失わせる結果になっている。。。経済至上主義をもちこんではいけない分野があるはずです。農薬から見えてくる世界の力関係、、、官軍産の癒着、、、そのあたりもいつか書く日がくるかもしれません。
2006年10月07日
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秋、、、天気が良いと、ブログの更新がとても難しくなります。。。なぜなら、朝はお日様と一緒に起きて、リスより早く栗を拾い、昼は冬用の薪の準備や枝拾い。。。キャンプ用品を洗ったり、コケを生やすことにしている庭の一角の落ち葉掃きをしたり。。。子どもの散歩をかねて、料理に使うキノコ探し。。。結構な運動量になるので、食欲の秋だからといって、どんなに食べても、この時期は太ることがありません!そして、夜は子どもと一緒に、布団に入ったとたんに、ZZZZZZZ...たまに起きていても、秋は本を読んだり、縫い物をしたくなってしまって。。。のんびりモードになってしまって申し訳ありません!ところで、今日は閑話休題ということで、少しだけキノコの話をしようと思います。我が家はキノコ大好き家族。。。図書館にあるキノコに関する本はほとんど読んでしまったと思います。菌食の必要性は、マクロビ実践者ならご存知だと思いますが、今日はキノコ狩りを楽しむための本の紹介にしぼってお話をします!まずは、キノコが出てくる絵本の紹介から。小さなお子さんがいらっしゃるなら、この絵本をおすすめ♪→ 我が家は、この絵本の中のような林の中にあるので、子ども達は、いつ14匹に出会えるかと、毎日わくわくしながら散歩をしています。さて、大人も楽しいキノコ狩り。食べずに鑑賞するだけなら、そんなに心配はないのですが、やはり食べるキノコを探す方が楽しいですよね。初心者が陥りやすい危険は、図鑑で食べられるキノコばかり見ててしまうことです。食べられるキノコの写真だけ記憶に残っていると、似たようなキノコは全部食べられるキノコに見えてしまいます。キノコ狩りをする時に必要なのは、毒キノコに関する知識。まずは毒キノコの見分け方に詳しくなってください!毒キノコに関する本をまず最初に読むことで、キノコを安易に食べようとはしなくなると思います。でも、それだけでは、キノコ狩りを通して食卓を豊かにすることができないので、毒キノコに関する本を読んだら、次は食べられるキノコと毒キノコの見分ける方法を勉強してください!キノコは毒キノコと食べられるキノコだけではありません。え!これもキノコなの?という見るのも楽しいキノコも沢山あります。興味を持ったときにすぐに調べられる1冊があると、キノコに対する愛着が一層わきます。我が家で一番使用頻度が高いのはこの本。→ 子どもと散歩をするときにも、一冊あると楽しみが倍増します!→秋の大収穫祭山と渓谷社 ヤマケイポケットガイド/第15巻 きのこ絵本でなくて、子どもが読んで楽しいキノコの本を探していたら、とても素敵な1冊を見つけました!図書館で借りてきたら子どもだけでなく、大人も楽しめたので、ついつい何度も借りてきてしまい、、、本当に写真がすばらしいのです!→ キノコは山の中に越してきてから初めて興味をもったので、まだまだ勉強が足りないので、読みやすい専門書を探しています。価格が高いので躊躇していますが、ぜひ読みたいと思っている専門書。→ きのこ中毒→ きのこ学でも専門書だけでは眠くなってしまうので、知識を増やすために、私にはキノコに関する楽しい読み物も必要です。キノコに関する読み物としては、群を抜いて面白かったです!→ 毒きのこ・絶品きのこ狂騒記時間ができたら、読みたいのは、この本。→ 毒キノコが笑ってる毒キノコに関しては、とにかくいろいろな本を読んで、どのような危険があるのか知っておいて損は無いと思います。キノコの毒性について、詳しくは別の機会に。。。危険なキノコ、確信がもてないキノコはくれぐれも見るだけにしてくださいね!少しでも知識を増やして、気持ちの良い秋晴れの中、キノコ狩りを楽しんでください☆
2006年10月04日
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せっかくお客様が見えていたのに、日曜日は雨。それでも、傘をさして、皆でキノコ狩りへ。顔見知り??のおいしいキノコをお味噌汁の分だけ収穫して、帰ってくると、、、なんと、庭のブランコのすぐそばに、タマゴタケが生えているではないですか!!ずっと食べてみたかったのです♪でも、本当にタマゴタケかどうか、、、間違えたら命が危ないテングタケの仲間ですから、じっくり調べないと。何冊もあるキノコの事典と照らし合わせて、ネットで写真を探し、胞子紋をとったり、胞子を顕微鏡で確かめたり。。。それから、近所のキノコ博士のところへ持って行って。。。OKがでてから、大人が毒見をして1週間様子をみて、それで大丈夫なら、今度同じ場所に生えてきた同じものなら、家族で食べられるかな?・・・自然界には猛毒を持つ植物・菌は沢山あります。山菜やキノコ、、、いつか詳しく書こうと思いますが、危険がいっぱいです。それでも、正しい知識をもち、経験をつむことで、とてもおいしいものを食べることができます。山菜やキノコ狩りをする時に、肝に銘じないといけないのは、「わからないものは食べない」ということ。また、大人には平気でも、子どもでは命にかかわることもあるので、人の言うことを鵜呑みにしないこと。一般的に食べられているものでも、持病があると死にいたることもあるので、病気を持っている人は専門家に相談して、自分が食べてはいけない山菜やキノコについては知っておくこと。。。ところで、もし毒キノコだとわかっていたら、致死量の100分の1だからと言われても、食べてみるでしょうか?毒はあるけれど、ラットに2年間毎日体重1kgあたり1mgずつ食べても問題がなく、3世代にわたって調べても、なんの健康上の問題もなかったが、体重1kgあたり2mgずつ食べさせると奇形が現れた、、、「だから、日本人の平均体重は52.6kgだから、1日に52.6mgまでは食べても大丈夫なことにしよう!」と言われても、不安になりますよね。1歳の子どもでは、日本人の平均体重の5分の1以下の体重しかありませんし、解毒能力は病気の人と健康な人では、10倍以上の差があることもよくあります。それに、ラットと人間、、、どちらが脆いか、、、大きさの問題にしてよいのでしょうか?「それなら、人間と動物の違いを10倍、人間の性別・年齢・健康状態の違いを10倍と考えて、52.6mgの100分の1、、、、0.526mgなら大丈夫だということにしよう!(=ADI:Acceptable Daily Intake)」そんなことを言っても、他にも毒性のあるものを食べていて、合計の毒性の量が多かったら、安全係数を相殺してしまうのでは?「一日に摂取する平均的な食べ物に残留するそれぞれの毒性の合計がADIの80%におさまるようにして、それに合わせてこのキノコの摂取量を計算すれば良いのだ!」、、、平均的な食べ物ですか?輸入食材を多く使う外食を1日3回する人、、、添加物の多い食事をしている人、、、、皮ごと食べる人、洗わずに食べる人、、、山に住む人と海のそばに住む人、、、寒い地域の人と温かい地域に住む人。。。きりがないこれらの違いを考慮して計算してくれるのでしょうか?そして、結局毒性があるものは、このように定められた基準値以下だからといって、食べたいと思うでしょうか?今話してきたことは、キノコではなく、実際の残留農薬基準の設定の仕方です。一日に摂取する農産物の残留農薬を考える時に、食品添加物や天然の毒のことは計算されていません。しかし、体が解毒するのは、残留農薬だけではありません。消化器官を通るものに含まれる全ての有害物質が対象になります。硝酸塩もそうですし、アルコールだってそうです。なるべく負荷をかけないこと、、、それが私の気をつけていることです。ストレスなどの理由で身体の解毒機能は能力は簡単に低下してしまいます。できるだけ、体に負担をかけないものを摂取するというのは、自然な選択なのではないでしょうか?基準はないと困ります。しかし、基準は絶対ではありません。基準値内であっても、人によっては害があることがあります。アレルギーのあるお子さんが、開拓されてからずっと無農薬で作られた野菜なら症状が出ずに食べられる、、、という話も聞きます。また、基準値を設定するための元のデータは農薬の開発メーカーがそれぞれの研究機関で実験を行って提出しています。データは改ざんや捏造がおこなえないように、実験結果の責任の所在がはっきりするようになっていますが、、、農薬を製造するメーカーには、禁止農薬を発展途上国への援助物資として輸出する際に、指定された業者も含まれます。試験結果の公開を求めても、大切な数値に関しては墨塗りで開示されたそうです。自分が売りたいものの欠点を自分で調べる、、、良心的な販売者なら、厳しく調べるでしょうが、、、実際に、調査すべきとされている事項を省略した試験結果に基づく申請でも受理されています。これは、業界と行政の癒着の問題ですが。。。消費者が危険性を指摘しない限り、一度認定された農薬の危険性を行政が再調査することはありません。農薬が安全だとアピールする自治体の影に、大企業の圧力があるのでしょうか?せめて、消費者側、または中立の立場の機関での実験データを基準にしてほしいと思ってしまいます。平均という考え方、、、日本だけでなく、まだまだ世界的に主流です。しかし、危険性というものを考える時、利便性に流されてしまわないためにも、平均を基準にするのではなく、乳幼児や持病のある人など、弱者に基準を合わせないといけない分野もあるのではないでしょうか?農薬をどうしても使用しないといけないなら、残留農薬はゼロにすること、、、これが最低条件になりますように☆
2006年10月01日
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近所で産直のお店を出している農家が沢山あるので、時々、お話だけしにいくことがあります。「こんにちは!無農薬の野菜を探しているのですが、こちらにおいてありますか?」すると、農薬の必要性について、とても沢山のお話をきくことができます♪慣行農法の農家の方の話に共通していることを列挙してみると、、、1.農薬無しでは作物はできない2.いまどきの農薬は安全だから心配要らない3.自家用の作物にも農薬は使っているから安心近所の有機農家のおじさんの言い分は、、、1.技術があれば、無農薬でも作物はできる2.有機栽培に認められている農薬なら安全3.自家用の作物に農薬を使っている農家はいない車で少しいくと自然農法を実践している農家があります。1.農薬を使いはじめると、使わずには栽培できなくなる 人間がなるべく手を加えなければ加えないほど農薬はいらなくなる2.木酢液でさえ、有毒・有害であるから使わない方が良い3.自家用と商用はわけずに作っている皆さん本当のことをおっしゃっているのだと思います。それでも、これだけ考えが違うということは無視できない事実だと思います。また、農家の方と、農協、農薬メーカーの常識・価値観は、決して同じではありません。この価値観のずれが、農薬が安全だとは言えない根拠になるのです。今日は、農薬の安全性を担保している使用基準の問題点に焦点をあてて、残留農薬について考えてみようと思います。2003年3月10日から、生産者は無登録農薬や禁止農薬を使用したり、農薬に記載されている事項を守って農薬を使用しないと、農薬取締法により、3年以下の懲役か、100万円以下の罰金に処せられることになりました。しかし、農薬散布が基準を守られているかどうか、法的にチェックする機能としては、例えば千葉県では、年間で100農家への立ち入り検査があるぐらいで、後は、内部告発に頼っている現状です。*詳しい取締りの実態についてご存知の方がいらしたら、ぜひ情報をお寄せください。1匹でも青虫が付くことをおそれて、念入りに農薬を撒く、、、必要なくても、村内一斉防除の放送に合わせて農薬を撒く、、、うっかり希釈倍数を間違えて農薬を撒く、、、出荷直前の隣の作物にも農薬がかかってしまった、、、もったいないからと、余っている禁止農薬や期限切れ農薬を撒く、、、農薬を売る側は、注意事項を記載することで義務を果たしています。記載事項どおりに使用すれば、安全なように計算されています。逆に言えば、規定以外の使用をした場合には危険であるということ。あとは、農家の良心と注意力の問題になってしまいます。農薬も高いから無駄遣いはしない、という農協の方がいました。その考えをすすめると、処理に費用がかかる残農薬は使った方が良いと考える生産者がいてもおかしくはありません。登録農薬の場合でも、保管状況が悪かったり、有効期限がすぎたら成分が変化して別の有害物質になる可能性があるということはあまり知られていません。そのため、安全だと思って通常の使用をしていても、成分が変化していたら、残留物質が人体に与える影響は未知数です。使用農薬の種類や量・回数を記録することは努力義務とされているだけですし、改ざんは容易です。実際に禁止農薬を使用していたのにも関わらず、農薬名が「間違って」記入されていたために、不正使用に気がつかなかったという例もあります。*もちろん、有機農産物に関しても、常に記録簿の信憑性は問題になります。また、農協で一括して出荷するのが常なので、農産物の残留農薬が検出され、それが禁止農薬であったとしても、どの農家が違反したのかを特定するのは困難です。さらに、以下の農薬取締法における「農薬使用基準の考え方」を見ると、遵守しようにも、あいまいすぎて、どのように対策をしたらよいのかわからない記述であり、さらに、努力目標にかかげられている項目の中には、本来ならば厳守されるべきものが多くあります。農薬使用者の責務 1.農作物等に害を及ぼさないようにする。 2.人畜に危害を及ぼさないようにする。 3.農作物等の汚染が原因となって 人畜に被害が生じないようにする。 4.農地等の土壌汚染が原因となって 人畜に被害が生じないようにする。 5.水産動植物に被害が発生し、 その被害が著しいものにならないようにする。 6.公共用水域の水質汚濁が原因となって 人畜に被害が生じないようにする。罰則を科す基準 1.食用作物及び飼料作物に農薬を使用する場合 農薬登録時に定められた(1)適用作物、 (2)使用量、希釈倍率、(3)使用時期、 (4)使用総回数 を遵守しない場合 2.食用作物に適用がない農薬を食用作物に使用した場合農薬使用者が努力すべき基準 1.最終有効期限を超えて農薬を使用しないようにする。 2.航空防除を行う者は対象区域外への 農薬の飛散防止をする。 3.住宅地や住宅近接地域で農薬を使用する者は、 農薬の飛散防止をする。 4.(1)農薬の使用年月日、(2)使用場所、 (3)対象農作物、(4)農薬の種類、 (5)使用量及び希釈倍率を記帳する。 5.水田で止水を要する農薬を使用する場合は、流出を防止する。 6.被覆を要する農薬を使用する場合は、揮散を防止する。「農薬は安全だ」という主張は、使用基準を守っていることが大前提です。その大前提が、どのぐらい守られているかどうか、どのように守らせるか、、、残留農薬検査で禁止農薬や、基準以上の農薬が検出されても、実際に農薬を使用したの農家が特定できないならば、検査は何のために行われるのでしょうか?該当農産物の回収に間に合えば良いのですが、それだけでは片手落ちです。単に罰則を設けても、取締りの方法が稚拙であれば、効果がありません。スピード違反や飲酒運転がなくならないのは、自分だけは大丈夫だと思っているからでしょうし、また、ちょっとだけなら、という欲が人間にはあるからだと思います。また、農薬の安全性を自治体がアピールし、生産者の農薬に対する危険意識が薄くなってきていることも大きな問題だと思います。農薬が危険な理由について、生産者・消費者・流通・製造者が対等な立場で意見交換をしながら学習できる場が必要なのではないでしょうか?消費者と生産者・流通・製造者の意識のずれが解消されることが、安全への第一歩になるような気がします。次回は、別の角度から残留農薬について考えてみようと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・農薬の諸問題については豊富なデーターと解説、、、プロの方なら、ぜひ一冊持っていて欲しい!2006年8月16日に新訂版が発行されたばかりです。
2006年09月28日
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農薬の話を書こうと思ってから20日もすぎてしまいました。農薬肯定派や農薬を使わなくては生計がたたない慣行農家の方の意見や、農薬を拒絶する消費者を嘲笑するような専門家の意見、、、自分と反対の立場の方の意見をたくさん聞いてから記事にしたいと思って、毎日勉強をしていたのですが、調べれば調べるほど憂鬱に。。。価値観の違いの問題にしてしまうことで、本質をうやむやにしないように気をつけて、この重いテーマを扱うことにします。農薬に私がなぜ反対するのか。。。そもそもの発端は、中学時代、社会科の先生が、教室に持ってきた1本のバナナでした。特売では、1房10本で200円以下で売られることもあったバナナ。そのバナナはプランテーションという場所で栽培され、生産している農民は1房あたり、2円の収入もない、、、その上、多くの農薬により健康を蝕まれている。。。それらの農園で使用されている農薬は、先進国では使用を禁止されている毒性の高いものである。。。さらに、輸出中に虫がつかないように、殺菌やポストハーベストを使用。。。プランテーション栽培の問題点やポストハーベストに関してもいずれお話する予定ですが、まずは今日から何回かにわけて、農薬の本当の問題点について一緒に考えていただきたいと思います。さて、今日は、クイズの答えに関するお話をすることにします。危険性が証明され、製造・販売・使用が禁止された農薬、、、その農薬はいったいどうなったのでしょうか?メーカーの都合(売れ行きが悪い等)で登録が更新されなかった、登録失効農薬や有効期限切れ農薬ならば、そのまま使用しても罰則はありません。*登録失効してから危険性がわかったものに関しては、禁止農薬になるために、使用することは禁止されます。有効期限が切れた農薬の場合、化学変化がすすみ、農薬の性質が変化し、より有毒になることもあります。また、長期間放置された使用期限切れの農薬が夏場の高温で発火する事件もおきています。しかし、残農薬の処分は農家に任されています。農家は、廃棄処理業者にお金を払って処分してもらわなくてはいけません。。。禁止農薬に関しても、全てが回収処分の対象になるわけではありません。そこで疑問がでてくるのです。いったいどれだけの農家が、本当にお金を払って処分しているのだろうか?残農薬の実態は把握されているのだろうか?メーカーで抱えてしまった在庫はどう処分されるのだろうか?廃棄処理業者は適切に処分しているのだろうか?1.廃棄処分昭和46年に、残留性有機塩素系農薬(DDT、BHC、アルドリン、ディルドリン、エンドリン)が禁止されたあと、政府の指導で、全国174箇所に、総数量約3680tが埋設処分されました。これらは特定できた数値だけです。現実にはこれよりも多い量の農薬が、処分されたのですが、どのように処分されたのか、その実態は把握されていません。問題は、ドラム缶に入れられて土中に埋設されたものを掘り返してみたところ、「ドラム缶が空になっていた」ということです。つまり、ドラム缶の中身は環境中に放出されたということです。土壌汚染、水質汚染、、、しかし特定されている廃棄場所に関しては混乱をさけるために非公開となっています。廃棄場所の上に住宅が建っていることもあるからだそうです。農薬の中には、焼却処分をするとダイオキシンや有毒ガスを排出するものもあるので、農家による野焼きは禁止されています。しかし、処理業者にお金を払って処分をせずに、川や古井戸に中身を捨てて、容器を山に捨てる農家もいます。(農家の方による伝聞)中身も危険ですが、容器も危険です。希釈前の農薬が付着しているため、手袋を着用しないで触れたら、かぶれたり火傷をすることもあります。現在、農薬は適正に廃棄処分されているかどうか、、、実は、農薬をどのように廃棄処分すべきかについては、まだ解決されていません。参考:埋設POPs系農薬のその後*POPs系農薬:人や環境への毒性、難分解性、生物濃縮性、長距離移動性の性質を有しているとして、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(通称POPs条約:2001年5月採択)で製造・使用が原則禁止された化学物質2.使用継続禁止農薬が残留農薬として検出されることがあります。禁止された農薬というのは、効き目が強いことが特徴です。高いお金をかけて買った、効果の高い農薬。。。禁止されたからといって、高い処理費を負担して業者に処理してもらうより、ばれないことに賭けて使用した方がメリットがあると考える人がいても不思議はありません。*禁止農薬は残留性が高いので禁止されているのですが、土壌に残留していたために、禁止農薬を使用していなくても残留農薬として検出されることもあるそうです。。。また、除草剤などは、検出されないように、作物の栽培地ではない場所の除草に使われることもあります。いずれにしろ、土壌を汚染することには変わりません。気になるのは、古い農薬は分解すると、もとのものよりも有害な代謝物が生成することがあるので、そのような危険性を考慮せず、処分に困って使用される農薬の害を防ぐためにも、未使用・残農薬の回収・適正処分をメーカーが無料でする必要があると思います。3.保管高い処分費用を払って処分するのはちょっと、、、と思って、農薬保管庫や農作業舎にやむ得ず、使えなくなった農薬を保管している生産者も沢山います。保管中に火災が起きたり、何者かに持ち去られたり、世代が変わって、間違って使用されてしまったり、、、農家がどの農薬をどのぐらい保管しているかについての実態把握がされていないため、犯罪に利用される危険が高くなります。3.援助物資として輸出これが一番問題があると思われます。発展途上国への援助物資として、日本からは農薬が送られてくるのは有名な話でした。それも、日本で使用が禁止された農薬が。。。技術がなく、使用方法もわからず、また、運搬のルートもなく、農民へ渡されることの無かったそれらの農薬のほとんどが未使用のまま放置されています。オブソレート(期限切れ)農薬の処理は、別のODAで資金を調達して行うしかありません。1kgあたりの農薬を処分するのにかかるのは約3ドル。しかし、焼却する方法も、コンクリートで囲って埋設する方法も、現地の住民の反対があって、すすんでいません。その間にも、保管状況が悪いためにもれ出た農薬の影響で、水質が汚染され、健康被害も起こりました。それでも、日本からの農薬の援助は行われました。2002年には食料増産援助の見直しが行われ、農薬援助は原則行われないことになりました。2004年2月24日にPIC条約(国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約)が発効し、相手国の不利益を防ぐ規則が定められましたが、それまでは野放しであったため、発展途上国は、先進国で禁止された農薬の実質的な廃棄処分場になっていたと考えることができます。ODAには私達の税金が使われています。その税金が無駄になっているだけでなく、他の国の人の健康を蝕場婿とに使われている、、、さらに、その禁止農薬を使って栽培した農産物は日本に輸入されて、、、喜んでいるのは、競争入札を実施しない随意契約によって利益を得ることができた一部の業者だけです。(食料増産援助のうち肥料に関しては、1998年12月31日朝日新聞の調べで、競争入札に談合が繰り返されていたことがわかっています。談合によって得られた利益は、t換算で、肥料の通常民間貿易の30倍以上になったそうです。)実際に援助された農薬が使用されている地域でも、熱帯地域では、防御服やマスクの着用をしないまま使用されているため、健康被害が起きていました。参考:食糧増産援助を問うネットワーク農薬の最終処分、、、この問題が解決されていないということは、農薬の非常に大きな問題の1つだと思い、シリーズの最初に取り上げることにしました。次回は、残留農薬の問題についてのお話をしようと思います。
2006年09月26日
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身土不二の記事に、このようなコメントをいただきました。>実はこの夏、仕事が非常に忙しくストレスだらけの毎日でした。すると、どういう訳かやたらとジャンクフードや甘いもの、動物性食品や加工品が欲しくなり、毎日食べるのが止められなくなりました。周りが驚いていた程です。現在は忙しさも少し落ち着き、食の好みもすっかり元に戻りました。身体が欲しがればそれに従おうと思っていますが、それはそれで良いのでしょうか?逆に我慢をするとストレスが更に加速してしまいそうで怖いのです。>普段マクロビオティックを実践している方が、仕事の疲れで、動物性のものや砂糖を食べたくなると、罪悪感を感じてしまうことがあると思います。そして、周りのマクロビ批判派の方には、リバウンドだ、やっぱり本当はマクロビはおいしくないんだ、などと言われたり。。。悔しいから、我慢していては、さらにストレスがたまります。しかし、ストレスがたまると、甘いものや動物性食品が食べたくなるのは、自然な反応なのです。その原理を知ることで、マクロビ的なストレスの解消をすることも可能です!今日は、ストレスがたまると、なぜ食の嗜好が変化するのか?を科学的な裏づけに基づいて考察し、健康的な食事によって問題を解決する方法のお話をします。1.動物性食品が食べたくなる理由脳に過度のストレスがかかると、精神が不安定になります。精神を安定させるためには、脳内のセロトニンの量が高いことが有効です。セロトニンというのは、喜びや快楽に関係するドーパミンや、恐れ・驚きなどに関係するノルアドレナリンなどの情報をコントロールし、精神を安定させる脳内神経伝達物質のことです。必須アミノ酸の1つであるトリプトファンが、ビタミンB6・ナイアシン・マグネシウムとともに、脳内でセロトニンを作ります。セロトニンには睡眠効果が高いことに注目!心配事が多いと不眠になりがちですが、セロトニンを作るために必要なトリプトファンを多く含む乳製品や動物性食品を食べることで、脳内のセロトニン濃度を高め、入眠しやすくする。。。*ただし、眠るわけにはいかない時には、注意!セロトニンには痛みを軽減させる作用もあることがわかっています。つまり苦痛に耐えるためにトリプトファンを摂取したい!と思うのは、自然の欲求なのですね。トリプトファンを摂取しやすいのは、動物性食品と言われています。しかし、トリプトファンを取り続けると、肝臓の脂肪に変化を起こすことがわかっています。肝硬変がおこると、脳内のセロトニン濃度が高くなりすぎて、脳の機能が低下し、こん睡状態におちいります。ストレスからは解放されそうですが。。。ところで、トリプトファンは、植物性のものから摂取することも可能です。例:大豆製品・落花生・アーモンド・バナナ等私はやらないといけないことが山積みで、イライラしているな、と感じると、アーモンド等のナッツ類や炒り大豆をぽりぽりとかじります。この食感もストレス解消になるのですよね♪●ミックスナッツ(無塩) 500g 海外認証品原料100%使用しています。2.糖分の多い食品が食べたくなる理由デスクワークでストレスを感じる時は、脳が使いすぎで疲れていることが多いと思います。疲れていても、処理しないといけない書類が山積みで。。。あまりに脳のエネルギーを消耗してしまうと、脳が動きがにぶくなり、意識を失い。。。その前に、エネルギーを補給しないといけません。しかし、脳だけは、ブドウ糖(グルコース)しかエネルギーとして使うことができません。迅速に脳にエネルギーを補給するために、いわゆる「甘いもの」を食べたくなるのです。もっとも効率が良いのは、果物・蜂蜜。しかし陰性が強いので、常用はおすすめしません。ストレスが多い仕事をしている時は、食事の内容にも、糖質やデンプン質の多いものを増やすと、ゆっくりと、しかし、着実に効果があらわれます。糖質やデンプンの多いものというのは、米・小麦・とうもろこし・じゃがいも・かぼちゃなどのことです。戦前の日本人の食事では、炭水化物が食事の7割以上を占めていました。おかずを豪華にするよりも、主食(ご飯類)をしっかりと食べることが、育ち盛りの子どもにも、働き盛りの大人にも大切なのですね。我が家では、発芽玄米ご飯が食事の中心です。おかずを何品も作るより、ご飯をしっかりと噛んでたっぷりと食べる。受験生のお夜食は、玄米ご飯おにぎりを!玄米なら、太ることもないですしね。干すことで陰性を緩和した、ドライフルーツもおすすめです♪オーガニックのドライフルーツなら、ネオファーム商品!私もネオファームのナッツやドライフルーツを愛用しています♪ネオファーム商品ならプレマシャンティ3.ジャンクフードが食べたくなる理由脳の情報伝達は、電気信号の仕組みににているのですが、脳細胞の突起の周囲を脂肪で取りまいて、電気の漏れを防いでいます。また、神経細胞の膜を安定させるためにも、コレステロール(脂肪)が必要です。ストレスにより、活性酸素が体内に増えることがわかっていますが、活性酸素は、この神経細胞に傷をつけます。そのため、体が、脂肪を求めるののです。ポテトチップスなどの揚げ菓子を食べたくなるのは、このためだと思われます。自分で揚げ物をするのは手間がかかると感じることもありますし、時間的な余裕がない方もいらっしゃいます。余裕がないと、手軽に入手できるジャンクフードに手が伸びてしまい。。。ストレスが一過性のものならば良いのですが、長期にわたるものであったら、今度は、ジャンクフード依存症になる危険があります。ナッツには脂質がたっぷりあります。私はストレスを感じたらすぐに食べられるように、さまざまな種類のオーガニックのナッツ類を用意しています。また、しばらく徹夜が続くと思われると、まとめて、野菜・ナッツ・ドライフルーツ・塩・良質な植物油を用いた、何種類ものクッキーを焼いておきます。しかし、自分が夜中に食べる分を隠しておかないと、その日のうちに子ども達が大喜びで食べてしまいます(^_^;)ストレスによる食の嗜好の変化は、体の発するSOSだと思います。長期化すると、一時しのぎのための食の嗜好の変化も、いつのまにか習慣になってしまい、体調をこわす原因になってしまうことも。また、普段、タバコや酒、砂糖に依存している人は、嗜好が変わるのではなく、それらに対する依存症が悪化します。一番大切なのは、ストレスの原因を取り除くこと。原因が取り除けないものなら、軽減する方法を考えること。運動などの気分転換も、ストレスを軽減することになりますよね。軽減することもできないなら、ストレスに対抗できる力をつけること。つまり、食事です。疲れているときこそ、栄養のバランスの取れた食事が大切。そして、食事の時だけは、ゆっくりと、楽しい気持ちで食べられますように。自分で作る余裕がなくても、せめて体に良いものを食べて、ストレスを乗り越えてください!ちなみに、私も、いざという時のために、おせんべいは常備しています♪オーガニックにこだわったおせんべい屋さんを見つけました♪他にも、いただいたもので、おいしくてストレス解消に役立ったもの。レーズンの甘味、ノンシュガークッキーオーサワ れーずんクッキー 5本入り【消費税相当額サー...ゴマの風味、ノンシュガークッキーオーサワ ごまクッキー 5本入り【消費税相当額サービス】マクロビオティッククッキー/有機栽培小豆(北海道)玄米このは・うす塩味 (100g)アリモト 玄米習慣 うすじお味 60gかみごたえが違う。。。ただし、マクロビ仕様であっても、全ての材料がオーガニックのものは難しいようです。。。ご心配の方はご確認を。ミューズリーも、噛み応えがあり、ストレスに対抗するための栄養がたっぷりバランス良く含まれているので、お勧めです♪有機シリアル ミューズリービオ 500g普段はあまり食べない市販のオーガニックせんべいも、ストレスがたまった時だけは食べることにしているので、忙しくなるのも、少し楽しみでもあったりします☆
2006年09月17日
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どうやら、おとといあたりに総アクセス数が、1万人に達していたようです♪開設91日目に1万人、、、1日平均約110人。もちろん、最初はほとんど訪問がありませんでした。ここ数日の平均は、200人前後です。真面目なブログなので、いったい何人見に来てくれるのだろう?と、始めたばかりの頃は疑問に思っていました。アクセス記録をみると、楽天ブログのメンバーのリピーターの方のほとんどが、とてもまじめにブログを書いている方達であることに驚いています。こんなにたくさん仲間がいるなんて!!ブログを通じて、素敵な出会いもあり、励ましのコメントもいただくようになり、とても嬉しいです♪私にとって、1日100人~250人ぐらいのご訪問をいただけるブログを書くというのが、読んでいる方の顔も見えて、ちょうど良いような気がします。これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^_^*)思い返すと、1日100人のアクセス数を達成したのは、電磁波過敏症の話題を取り上げた日でした。。。その日は情報を発信することの責任と、自分の認識の甘さを痛感した日でもありました。そして、その時から、私のブログを書く姿勢は変わり、情報収集にかける時間も倍以上になり、自分の生活の中心が「ブログ」になってしまいました。いつの間にか、家族にも負担をかけるようになっていました。。。しかし、食べ物の話題になってから、ブログを書くことが楽しくなってきて、さらにブログの悩みを打ち明けてから、、、やっと、肩の力を抜いて自分らしい記事を書ける様になってきたような気がします(*^^)vそれもこれも、応援してくれる方の精神的な支えのおかげです!他人の評価を意識しすぎて没個性的になるよりも、自分らしさを失わないことの大切さを教えてくださり、本当にありがとうございます(*^_^*)ということで、以降避けてきた話題である、電磁波問題。自分には書く資格がないのでは?と悩み続けていましたが、さまざまな考え方の1つを提供できれば良いのだ、と思えるようになりました。そこで、やりかけの課題を今日、仕上げてしまうことにします!電磁波シールド製品について、問い合わせをしていました。「電磁波を防ぐことは不可能だ」という意見があったので、効果のない商品を紹介することはできない、と思ったからです。1回目の問い合わせの結果についてはすでにご報告をしました。今日は、2回目の問い合わせの結果のご報告をします!結論から言いますと、ETLの一般向けの製品では、電磁波を100%防ぐことはできません。まず、ETLの製品は、200MHz~10GHzの周波数帯を対象にしているため、基本的に、低周波数帯のような一般家電からの電磁波をシールドすることはできません。そして、200MHz~10GHzの周波数帯に属する電子レンジ・無線LAN・携帯電話などに関しては、条件付で99%のシールド効果があります。その条件とは、、、全身をシールド製品で包んでしまう、ということです。つまり電磁波には、回り込んだり、金属に乱反射する性質があるので、電磁波シールドエプロンのような、身体の前面だけを覆うものでは、ほとんど効果がありません。そのため、ETLの製品には、身体の上部からの電磁波を防ぐためのキャップやバンダナ、胴体の周囲からの電磁波を防ぐためのベストや肌着、身体の下部からの電磁波を防ぐためのショーツなどが用意されており、これらを全て着用することで、電磁波の影響を「軽減」することが可能です。携帯電話をETLのバンダナでくるむと電波が受信できなくなることからも、この製品の電磁波シールド効果自体は実際にあるようです。しかし、携帯電話の場合は、すっぽりと包むことができますが、この製品を用いて電磁波の測定などを行っている研究者(全身をすっぽりと包む服を着る)は別として、一般の方が日常に不都合のない格好をする程度に製品を着用した場合、どうしても「隙間」が生じてしまいます。この隙間を小さくすることで、電磁波の影響をより小さくすることは可能ですが、完全なシールドというのは難しいです。しかし、ペースメーカーをつけている方が携帯電話の電波の影響を受けないで済む程度にはシールドできるようです。頭蓋骨が薄く、影響を受けやすい赤ちゃんや、妊婦さんが、せめて就寝中だけでも電磁波の影響を最小限にして、日常生活における総被爆量を減らしたいとお考えなら、天蓋を購入し、床にカーテン地を敷くことでベッドや布団全体をシールド製品で包むことができるので、効果が高いと思われます。ETL ニーズ別商品の紹介とくに、携帯電話に関して、男性の場合、ズボンのポケットに入れる方も多いと思いますが、人間の身体で一番熱影響を受けやすいのは、睾丸と目であるそうなので、精子に対する影響が不安ならば、携帯電話を保管する場所・方法を考えた方が良いかもしれません。実は、交流電気が人体へ悪影響を与えることを、一番初めに主張したのは、あの、エジソンだったそうです。電磁波賛成・反対両論を検証しても、結局、私は、周波数に関係なく、人工的な電磁波はなるべく被爆しないにこしたことはない、、、という結論を「維持」することにしました。脳内にある小さな磁石であるマグネタイトは1992年に人間の脳内にもあることが発見されました。このマグネタイトは、脳内ホルモンの調整役をしているそうですが、地球磁場を検知しているのではないかという説もあります。もちろん、地球磁場に対して、人工の電磁波の磁場の強さは微々たるものですが、さまざまな人工物の微々たる影響の集合によって生体の何かがおかしくなっているのではないか、と思っています。また、神経伝達や生殖系(卵子・精子)にとって大切なカルシウムイオンに、50Hzの強い磁界下では影響がでたという報告があり、その後、影響はないとされる実験結果もあるにもかかわらず、今でも「危険性がない」とはいいきれないそうです。また、胎児はメラトニンを分泌する松果体は持っていますが、メラトニンを作ることはできません。メラトニンはカルシウムと関係が深い脳内ホルモンで、光と関係があります。非常に強い抗酸化力をもつのですが、超低周波数帯の影響を受けるという実験結果と、影響はないという実験結果が出ています。両方の実験結果が出た場合、どう考えるか?電磁波問題だけでなく、遺伝子組み換え問題、地球温暖化問題でも、EU諸国のような「安全性が証明されていなければダメ」という立場と、アメリカや日本のように、「危険性が証明されない限り安全」と考える立場があります。いろいろな考え方があると思いますが、私は、良識の範囲以内で、EU諸国と同様に、予防原則を採用するようにしています。「人工は全ていけない、昔へ還れ!」と言っているわけではありません。ただ、「危険性が証明されない限り安全」の発想が、経済的理由に基づいている危険を感じる時、利便性の誘惑に流されてはいけないと思ってしまうのです。今以上の利便性・効率は本当に必要なのでしょうか?利便性の影で失われる健康やゆとりの精神。。。私は、「気をつけられることは、ストレスにならないで気をつけられる範囲で、気をつける」ようにしたいと思います。少なくとも、スローライフを楽しめる人にとっては、電磁波問題は、本当は問題でないのかもしれませんね☆
2006年09月14日
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今日は、私の住む地域では、朝から土砂降り。。。でも、安全な家の中で、屋根にあたる雨の音を聴きながら、窓の外の、木々の葉に雨があたるのを子ども達と見つめているのは、とても楽しい時間です♪次第に雨が集まって、庭を小さな小川のようになって流れていくのを眺めていると、なぜかとてもわくわくしてきます。子ども達も、傘をさして、長靴をはいて、早く早くと誘っています。。。気温が15度もなかったのに、風が強かったので、今日は断念しましたが、明日はできるかな?、、、雨の中の散歩。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コメントで質問をいただいた、身土不二の問題。実は、よく旅行をする方や、海外赴任になる方から、同じような質問をされることがあります。別のコメントで話題になった、「ハウス栽培が無ければ食べたい野菜が食べられない」という問題。。。これも実は、身土不二の問題ですよね。身土不二、、、本来の定義は、「人と土は一体である」「人の命と健康は食べ物で支えられ、 食べ物は土が育てる。故に、人の命と健康はその土と共にある。」ということです。しかし、実践的に身土不二を定義しなおしてみると、「その土地でとれた安全で新鮮なものを食べること」と、「自然に栽培された、旬のものを食べること」ではないかと思います。その本質を考えることで、これらの問題は解決できるかもしれません。1.自分の住む土地のものを食べることについて。。。土地のものを食べるというのは、その土地でとれるものが、その地域の気候やその地域で生きる人々の体質に合っているから、、、という考えに基づいているのだと思います。また、住んでいる土地のものならば、鮮度が一番良くなりますし、生産者から直接購入すれば、より安全なものを入手できる可能性が高くなります。輸送コストもかからないし、非常にLOHASですよね。食べられる種類は限定されますが、非常に理屈にはかなっています。例1:アラスカのイヌイットはアザラシを生で食べます。 作物が育たない土地では、動物を生食することで、 足りない栄養素を補うことができます。例2:赤道付近では、果物を大量に食べます。 陰性の果物を食べることで、暑気を取り除き、 発汗で失われるミネラルを補充することができます。例3:南インドでは、ターメリックとチリを大量に使います。 どちらも非常に殺菌作用が高く、食べ物の防腐に役立ちます。例4:日本でも、北の方が塩味が濃くなります。 塩は陽性なので、身体をあたためてくれます。例5:暑い国では、熱くて甘い飲み物を少しずつ 何回にもわけて飲みます。 一気に冷たい飲み物を飲むと、 胃の殺菌能力を弱めてしまいます。 また、甘い飲み物は陰性なので、果物同様、 暑気を払います。例6:欧米人は肉・乳製品を中心に食べます。 狩猟民族のため、腸も短く、また、肉は陽性なので、 緯度の高い地域にもともと住んでいた欧米人には最適。 腸内酵素も肉・乳製品向けに整っている。例7:赤道付近の国では、肉を食べない人が多い。 宗教で禁じられているのも、結局、食中毒の防止、 エネルギー効率を考えてのことだと思われる。まだまだ例はありますが、、、ここで気をつけないといけないのは、土地の食べ物が、その土地に何世代にもわたって暮らしている人には問題なくても、旅行者にとっては、体質が合わずに、身体に悪影響を及ぼすこともあるということです。また、本当にその料理・食材がその土地のものであるのかどうか、考える必要もあります。日本は縦に長いので、北海道と沖縄では、同じ国産のものを食べても、身体に与える影響は変わってくると思われます。身土不二を考える時は、まず、気候をもとに、住んでいるところからどのぐらいの範囲で取れるものが「その土地のもの」と呼べるかどうか考えることが必要です。地元の自然農法の農家で購入できれば、間違いが無いと思いますが。。。地元のスーパーでは、輸入されたもの、促成栽培のものも一緒に並んでいるので、目安になりませんものね。それでは、本題。日本人が海外に行っている間は、日本と現地、どちらの食事を基本とするのが、身土不二になるのでしょうか?私なら、滞在中を健康的に、快適にすごすために、現地の食材で、現地の伝統的調理法を用いて食べることをお勧めします。私がスペインに3ヶ月いる間、調味料は塩とオリーブオイルと酢とハーブのみ。現地のオーガニック店で購入できるのは、その土地の旬の野菜だけ。現地の人に合わせてオリーブオイルの消費量を多めに、また、昼がメインになるように3食作っていました。そうすれば、自然とシエスタもしたくなり。。。とりあえず、乾燥気候&日差しの強さにも肌はしっとりとしたまま、子ども達も親も健康的にすごすことができました。私は迷った時は、どちらがより自然か?昔はどうしていたのだろうか?ということを考えるようにしています。「郷に入れば郷に従え」、、、これは、食生活にも言えると思います。アレルギーなど、体質上の問題が無い限り、現地の食材を食べることに、問題は無いと思います。お手本にするのは、現地の100年前の食生活。今の食生活を見ると、先進国ではどこでもファーストフード全盛。。。季節感のない食材。。。どこでも塩・肉・油・砂糖・乳製品がたっぷり。。。しかし、本来、ぜいたく品であったこれらのものを、日常的に大量に食べるのは、やはり不自然です。伝統的に、どうであったのか?海外で調べるのは困難かもしれませんが、その一手間で、現地の食生活も楽しむことができると思います。マクロビで否定されている砂糖も、それは日本人に対して言われているだけで、精製されていないオーガニックの砂糖ならば、原産地であれば、適量を摂取することには問題が無いと思います。ただし、肉料理の食べすぎや乳製品の摂取に関しては、体質的な問題があるので、日本人であれば、海外に行っても、控えた方が良いと思います。大切なのは、身体が、気候・風土に合わせて、欲するものが変化できるようになることなのかもしれません。そして、その欲求を感じ取れるようになること。。。そうすれば、日本に帰ってきても、今度は日本の気候・風土に合わせた自然な欲求がでてくるはず。私もオリーブオイルや果物を恋しくなったりはしませんでした。2.旬のものだけを食べることについて。。。自分の住む土地の自然農法のものだけを食べようとすると、結果的に旬のものしか食べられず、また、その土地の気候に合わないものは食べられなくなります。逆に言えば、その時期にとれるものばかり食べることになり、飽きないか?という問題がでてくるかもしれません。しかし、これも、身体が浄化され、自然に対して敏感になると、「旬のものこそ食べたいもの」で、旬が終われば、恋しくもない、、、というストレスのない食生活を送ることができるようになります。旬の野菜を、季節に合わせた調理法で、さまざまな料理に変化させる。次の旬が来るのが待ち遠しくなるほど、徹底的に旬のもの三昧を楽しむことにしています♪おすすめするのは、このレシピ本です!野菜ごとにレシピが書かれているのですが、まさに目から鱗の調理法。。。コラムもとても勉強になります!このレシピを全て作ってみたところ、他の野菜にも応用が自在だということがわかり、料理のバリエーションがとても広がりました♪著者の大谷ゆみこさんはとてもグルメなベジタリアンです。マクロビアンではありませんが、皮ごと料理を基本にしています。家族で建てた家に住み、野菜を自給し。。。先駆者がいるのは、心強いことです!ところで、1日30種類の食品を取ることが大切であると、学校で教わりませんでしたか?現在、厚生労働省による、30品目摂取の奨励は、行われていません。本当に旬のものを食べることの方が、栄養的にも、自然治癒力を高めるためにも、大切だということが、今はわかってきています☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大地宅配に、ハンドルネームだけで友達紹介ができるようにお願いをしていたのですが、システム上、ミスが起こる可能性があるので、今のところ難しいそうです。しかし、会員限定、匿名友達紹介システムの構築に乗り出してくれました♪できあがるのはいつかわかりませんが。。。もっと早く友達紹介システムを利用して体験入会したい方は、私に直接メッセージを送ってください☆
2006年09月12日
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標高の高いところに住んでいるため、すでに水が冷たくなってきていて、夕方、泥だらけの子どもの足を水で洗い終わったら、、、私の手も、子どもの足も、ほかほかしてきました。。。不思議ですよね?健康だと、冷たい水で冷やしたあと、体が自分で体温を元に戻そうとするからか、冷やしたところがとても温かくなりますよね。体調が悪い時は、冷たい水で冷やすと、、、風邪を引きます!真冬でも、水で洗い物をしていますが、ここ何年か手が荒れることはありません。肌が健康になってきたからでしょうか?洗剤を使わないからでしょうか?あっ、夫が食器洗いをしてくれていたからかもしれません。。。この冬は、自分で水仕事をすべてやって、冷たい水の方が手が荒れないのかどうか実験して確かめないと。。。ところで、今日は別の話題の予定でしたが、読み終わったばかりの本をまとめないといけないので、そのことに便乗して、今回は、私がどのようにノートを取るか、というのを公開することにします!眠いので、ざっとメモをとるだけになりそうですが。。。私の大好きな、藤田紘一郎先生。みなさんも、これらの本について、どこかで聞いたことがありませんか?。最初の妊娠中に参加した藤田先生のセミナーでは、きれい好きな母に育てられた私には、目から鱗の話ばかり。。。最前列で、必死にノートを取っていたら、後で、個人的にお話をすることができて、ラッキーでした♪いつか、除菌・抗菌の危険についても話をしたいのですが、、、今日は、藤田先生が書いた、水に関する本について。。。水の話を書くときに、この本のことを知りませんでした。。。2004年7月に発行されているのに、、、不覚でした!しかし、読んでまず思ったこと、、、歯切れが悪い。。。いつものような、軽快なテンポで書かれていません。それは、専門分野外の水について、浄水器協会から頼まれて執筆することになったからなのでしょう。では、気になる点だけ、メモ代わりに列挙します。1.「からだにいい水」は、「カルシウムを多く含み、弱アルカリ性の水」世界の長寿の村で飲まれている飲料水を分析した結果だそうです。しかし、小さい頃から飲みなれているなら問題なくても、軟水に慣れている日本人が、からだにいいからと、硬度の高い水を沢山飲んだら、、、おなかを壊しますよね。「からだにいい」には注釈をつけないと、危ないと思いました。2.「雪解け水」の若返り作用雪解け水には、プランクトンの増殖を促したり、植物の種子の発芽を早めたり、鳥のヒナの成長を早めたり、農作物の収穫率を増加させたり、牛の乳量を増やす報告があるそうです。温度が低くなると6個の水分子の結合した六員環構造が増えることに関係?雪解け水には炭酸ガスと酸素が溶け込んでいる。「変若水(おちみず)の信仰」「若水(わかみず)の信仰」・・・欲張ったおばあさんが赤子に。。3.体重の20%の水分を失うと死亡。「人間は何もしなくても1日に1.5Lの水分を失う、、、体重70kg、、、9日間で生命が危険」1日に何もしないで失う水分は、年齢や体重には関係しないのだろうか?4.大人では体重の60%、新生児では、体重の80%が水。男女では違いがあるのだろうか?老いるに従い、水の含有量はどのぐらい減っていくのか?5.脱水時に、真水はNO.脱水すると、血液濃度が濃くなり、浸透圧が高まる→真水を飲むと、摂取した水分によって血液の浸透圧が下がる→細胞の内外の浸透圧に差が生じ、細胞の機能が障害される危険→一定以上の真水を飲めないように防御本能がはたらく。電解質の水を飲むことで回復できる、、、夏の紫蘇ジュースや梅シロップジュースが汗をかいたときに飲むと良いのはそのせい?*動物の中で汗で体温調整できるのは、サルと人間だけ。*体温上昇→皮膚の血管の拡張→消化器官の血流量が減る*発汗に使われる水分・・・筋肉から40%、皮膚から30% 脳・肝臓などの重要臓器からは水分はほとんど出て行かない。4.「いい汗・悪い汗」体を動かすと交感神経が働く→ノルアドレナリンの分泌→心地よいという感覚→汗はいったんエクリン腺近くの毛細血管から越しだされ、細胞の周りの汚れが一緒に排泄→発汗後に水分を補給すると血液の水分が増えて、細胞と毛細血管の間を何回も洗うことになり、新陳代謝が高まる・・・いい汗精神性発汗・・・手のひら、足の裏、わきの下、額、鼻の頭などの局所的発汗 →アポクリン腺(汗腺)・・・前頭葉の命令で発汗する5.1Lの汗に食塩は1%海の食塩濃度と同じ?6.尿は汚い?アフリカの若者は尿で髪を赤く脱色、アメリカ先住民は、うがい薬に使用、日本でも昔は石鹸代わりに使用。腎臓で成人なら1日に約190Lの水をろ過。7.鼻水空気を湿潤する役割があり、1日に1Lの鼻水を飲み込んでいることになる。殺菌作用のある化学物質が入っていて、細菌やごみが肺まで行かないようにする役目。8.氷氷点下の乾燥した場所では、水の状態を経ずに、直接、水蒸気になる。9.NMR(核磁気共鳴)装置で、水分子のクラスターを測定。え?水のクラスターは測定できないのでは???おいしい水はクラスターが大きいという結果。低温→クラスターは温度に反比例するので、低温だと大きくなる。中空糸膜や電気分解式の浄水器より、活性炭だけの浄水器を通した方が、水分子は小さくなる。水道水を沸かしたり、蒸留するとクラスターはちいさくなる。おいしくて健康に良いといわれるミネラルウォーターのクラスターは大きい。汚れた水のクラスターは小さい。10.蒸留水に淡水魚を入れると死んでしまう。人間でも、絶食状態で、蒸留水を1.8L飲むと死亡する。一度沸かした湯冷ましには、溶存酸素がない、ミネラルも減る。高純度のハングリーウォーターはいろいろなものを溶解しやすくなる→洗剤代わり・半導体産業→人体には有害11.無殺菌の生水「仙人秘水」仙人秘水 1リットル×12本[産直岩手県]日本で唯一、厚生労働省から、無殺菌のボトリングを許可されている。12.海洋深層水淡水化する過程で、ミネラルは奪われてしまい、表層水と変わらない。購入するなら、マグネシウム濃度の高い(特徴)海洋深層水を。13.活性水天然の岩石を通すことで活性可能・・・麦飯石(多孔性・吸着力・ミネラル溶出・水の溶存酸素量を増やす) 麦飯石に水を通すと腐りにくくなる。 野菜などの生長を促す。メカニズムは解明されていない。14.疲れた酸性の体液にはアルカリイオン水。15.日本の水道水の塩素注入量は世界一?WHOやアメリカでは、水道中の一般細菌数には規制がない。日本では1ml中100以下。大腸菌群については、日本では検出されないこと、、、WHOでは、100mlサンプル中5%以下、アメリカでは、月間サンプル中5%以下。だから、外国の水道水は飲むなというのかしら?アンモニア態窒素を除去するには、その11倍の量の塩素が必要。アメリカ式急速濾過法採用と源水汚染のため、トリハロメタンが増加。トリハロメタンには流産の危険あり。浄化過程で発生する有機塩素化合物はすべて解明されているわけではない。オゾン殺菌を併用した高度浄水処理施設ならば、トリハロメタン減。現在の浄水処理場には、硝酸態窒素を除去する能力はない。アオコが産生するミクロシスティンLRという毒性物質は、青酸カリよりも強く、家畜や肝臓の悪い人の死亡例あり、、浄水場で除去不能。日本の水道水は酸化還元電位の高い水(原因は塩素)→体内酵素や降参か物質の働きを低下させ、体内に発ガンを促進する活性酸素をより多く発生させる塩素で殺せない寄生虫(クリプトポリジウム等)が増加している→下痢(免疫力が落ちていると?)→中空糸膜の浄水装置を導入の自治体もある。16.2001年の朝日新聞社の世論調査30代前半の女性の90%が水道水をそのままでは飲まない。浄水器を使っているのは29%。(都市部では45%)ミネラルウォーターを購入しているのは、都市部だと、54%。疑問に思った点は、後からネットや本を使って調べ、それでもわからず、ほうっておきたくない時は、直接研究室に問い合わせることもあります。昔はノートにメモを取っていましたが、最近はすべてパソコンで。書いていたときの方が、視覚的効果が高かったような気がします。。。
2006年09月11日
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昨日の夕方、突然電話があり、お客様が泊りがけでいらっしゃいました。いつもなら、お客様がおやすみになってから、ブログを書いていたのですが、今回は、「ブログの悩み」で皆様に励ましていただいたのを良いことに、思い切ってブログを書くのをお休みしました。おかげで、ゆったりとお客様をおもてなしすることができました♪ちなみに、今回、一番喜んでいただけた料理は、、、朝採りとうもろこしの皮付き炭火焼。。。そして、りんご豆乳シェーク。。。シンプルだけれど、少しひねりが効いたものがお好きな方でした!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、「どうしてそこまでこだわっているのに大地宅配なのか?」というコメントやメールをいただきました。そして、「自分も大地宅配を利用しているが、不安がある、、、具体的な対策を教えて欲しい、、、」という要望も頂きました。ということで、今回は、安全な食材を入手する方法について「少し」お話します。まず、私は、自分が野菜を作っていない以上、こだわりにはどうしても限界がある、、、ということを自覚するするようにしています。ないものねだりをして、結局、野菜不足になってしまったり、偏った食生活になってしまうのでは、本末転倒です。楽しく、おいしく、安心して食べるための最低ラインを自分の中ではっきりさせておく必要があると思います。それは、野菜だけでなく、他の食材についても同様です。たとえば、化学合成添加物の排除、、、農産物も、調味料の原料も有機農産物同等以上の栽培のもの、、、旬のもの、、、乾物&基礎調味料以外の加工品を使用しない、、、基礎調味料は伝統製法のもの。。。これだけは、今のところ守れています。有機農産物同等以上のもの、ということで、遺伝子組み換え農産物も排除できています。最低ラインを決めただけでは、守れなかったことがあると、ずるずると最低ラインが下がっていってしまうので、目標ラインも設定します。目標ラインを意識することで、むしろ最低ラインを踏み外した時も、めげないですむような気がします。基本の食生活がしっかりしていれば、多少羽目を外してしまっても健康な方は問題がないと思います。むしろ、こだわりすぎてそれがストレスになる方が心配。。。私がこだわっているのは、ポリシーや健康・社会的影響を意識するためですが、それとは別に、本当にこだわれるのか?ということを確かめようという気持ちもあります。それなので、これだけこだわっていても、負担に感じることはありません。最終目標は全てを自給自足することですが、とりあえず、今の時点での目標ラインは、、、自然農法かつ、無農薬の農産物、、、国産、、、安全な「菌」、、、加工品も伝統製法のもの。。。なぜ、これらが完全に実践できていないか、、、それは、安全性を確認することが困難であるため、そして、そのような商品が存在しない、または、入手が非常に困難なためです。たとえば、国産自然農法が原料の伝統製法の胡麻油。。。やっと入手できるようになりましたね♪自然農法 黒ごま油 280g最高級品です。この価格であっても、こだわる人は、何としてでも購入したいと思うでしょう。。。しかし、大勢の人が購入したら、、、在庫があっという間になくなってしまいます。また、あまり知られていませんが、国産自然農法が原料の伝統製法の菜種油も存在します。知らなければ、存在しないのと同じです。。。そのため、外国産オーガニックのもので妥協していた時期もありました。国産を優先するのは、身土不二の思想や鮮度の問題、自給率の向上、輸送エネルギーの無駄をなくすためだけでなく、輸入には、それだけ「ミス」が起こる可能性が高まるからです。国産の自然農法のオリーブオイルはないので、国産のオリーブオイルか、輸入のオーガニックのオリーブオイルにするか、、、悩むのですよね。そして、大手のオーガニック宅配業者では、なかなか調味料や加工品まで、自然農法のもの、、、というのは難しいようです。それほど、本当にこだわった食材というのは、供給量が少なく、実際に、自然農法の小麦もやっと購入できると思ったら、すぐに在庫切れ。。。必死で全国の有機栽培の小麦を扱う製粉工場や製麺工場に電話をして、なんとか、つなぎの分は入手できました。本当は、私が利用している、自然農法の農家も紹介したいのですが、、、もうぎりぎりの生産量なので、紹介できず、申し訳ありません!調味料・小麦・野菜、、、徹底的にこだわろうとすると、どうしても直接購入をすることになってしまいます。ということで、宅配の利用は、「どうしても足りないものを補う形」での利用をしています。そのため、具体的対策は?ときかれても、現在私が大地宅配でしていることではなく、以前私がしていたこと、そして、今私に大地宅配しか選択肢がないのにこだわりたいならどうするか、という観点から、こだわる方法を書くことにします。まず、大地の基準「こだわりものさし」とリストをよく読んで、納得がいかないこと、疑問に思ったことは、会員相談センターに質問します。硝酸塩に関して不安があるならば、契約農家の中で、自然農法を実践している農家、または、きゅう肥を使用していない農家を教えてもらいます。大地では、トレーサビリティーが徹底しているので、いつどの時期にどの農薬を何回まいたか、どのような施肥をしたかについても、気になる方は調べることができます。また、硝酸塩の残留濃度に関するデーターを公開することを要求したり、大地の農産物全般に対する具体的な硝酸塩対策について、質問をするのも良いと思います。そして、農家が、現在の農法に切り替えてから、どのぐらいの年数が経っているのか、以前の農法はどのようなものだったのか、出荷している畑は、以前どのように使われていたのか、、、このことは、ナチュラルハーモニーでも言えます。ナチュラルハーモニーの自然農へのこだわりはすばらしいので、ぜひおすすめしたいのですが、今の空きは、2つの曜日で20名ずつ。また、送料や選択肢の少なさを考えると、残念ながら、誰にでもすすめられるわけではありません。そして、私が人に勧めるときに、一番後ろめたいのは、自然農法農産物なら、自然農法に切り替えてから1年目の農家のものでも、セットに入ってきてしまうこと。。。大地は、ある程度の実績がある農家が契約するのが前提なのですが、直前まで慣行農法で、今年から自然農法と言われても、土中の残留濃度が確認できないのなら不安があります。もちろん、ナチュラルハーモニーでも栽培実績年数を確認することはできます。あえて、大地宅配の問い合わせに対する回答はここでは公表しません。なぜなら、各会員、または、入会を考えている方が直接問い合わせをして、要望の蓄積ができることで、大地を動かすことができるのではないかと思うからです。私は1度大地をやめたことがあるのですが、その後、いろいろな宅配業者を検討し、結局大地に戻ってきたのは、大地が一番情報公開が徹底している、質問に対して、丁寧に答えてくれて、改善もされていると思ったからです。その後、私の子ども達が皆野菜好き、性格が穏やかである、病気知らず、運動神経が良い、、、などをきっかけに、大地に興味をもって体験入会してくれた知人が1年間で20人以上。。。ほどほどにこだわりたい、どこからこだわれば良いのかわからない方にも、大地はちょうど良い入り口になっていると思いました。その後、東京から田舎に越してきて、送料がかかるようになり、近所の人が興味をもってくれても、体験入会するにはいたらない、、、という状況が続いています。この点も、再三要望を出したら、微妙に改善されました。(大地くん仲間のおかげです♪)もっとこだわりたい方達には、その後、ナチュラルハーモニーや農家からの直接購入をすすめたら、そちらも平行して利用してくれているようです。まずは、オーガニックの世界に少しでもふれてみてほしい、そこから見えてくる、ナチュラルクリーニング、代替エネルギー、木の暮らし、自然育児、、、今まで何も知らなかった方は、こだわるのは、体験入会をしてからでも良いのではないかな?と思って、大地をおすすめしています。そして、「大地は甘すぎる!」と思った方には、体験入会でどんどん、やめてもらっています。なぜなら、入会しない理由で、「基準が甘いから」と言っていただくことが、どれほど大地を成長させるか、、、結局、私は最大手のオーガニック宅配業者の会員であり続けることで、日本のオーガニック産業を改善するという手段を選択しました。しかし、偉そうなことを言っても、1人が与える影響には限りがあります。他の業者を利用している方でも、ぜひ、情報公開を求めたり、意見・要望をだし、オーガニック産業全体の質を向上させていきましょうね☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大地に体験入会をしてみたい方は、入会サポートの担当者に、「楽天広場のLIBROの紹介です」と伝えてくださいね♪私にもメリットがあるから、、、というだけでなく、私の紹介、というだけで、大地へ無言の圧力をかけることができます♪(はず。。。)
2006年09月10日
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みなさんの温かいコメントを読んで、ふつふつとやる気が沸いてきました!。。。私、本当に単純な性格なんです。ご心配をおかけして申し訳ありませんでしたm(_ _)m私らしいブログ、、、そうですよね!中立、公正にばかりこだわって、主婦の視点がなくなってしまったり、学者の論文のようになってしまっては意味がないのですよね。いたらないところがあっても、「1人の主婦が何をもとに、どう考え、どう選択・実践しているのか」を伝えることが大切なのだと気づかせていただきました。これからは、みなさんのおっしゃるように、やる気と体力、家庭のバランスを取りながら、もっとゆったりと??がんばろう、と思います♪疲れを感じたら、気分転換に、また「日記」を書いたり、悩みがあったらこの場でみなさんに相談させてください。どうぞよろしくお願いします(*^_^*)それにしても、話したいことはまだまだたくさん。エネルギーのこと、個々の食材のこと、衣料、医療、出産関係、介護、教育、防災、、、まずは、最近メールで頂いた質問へお答えしようと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田(ながた)農法は、永田照喜治氏(1926年生)が創始したのでそう呼ばれています。永田(えいでん)だと思い、持続性の高い農法だと勘違いする人もいるようです。(持続性が低い農法というわけでもないのですが。。。)私が初めて知ったのも、有機農法を紹介していた雑誌の中でだったので、うっかり自然農法の1つかと、誤解しそうになりました。永田農法は、「断食農法」「スパルタ農法」「緑健農法」「ルーツ農法」と呼ばれることもあります。なぜなら、必要最小限の水と肥料しか与えないこと、根を大切にすることを特色にしているからです。「祖先を意味するルーツ」、「野菜の根」そして「農業の根本を考える」この3つのルーツ=根を大切にすることが、基本理念です。野菜の栽培は、なるべく、原産地の気候条件を再現して栽培するようにします。例えば、トマトは、ハウス内に石交じりの土を用意しマルチを敷き、乾燥気味の中で栽培します。野菜が飢餓状態になることで、植物が本来持っている力を最大限引き出すことができ、おいしい野菜ができるのだそうです。永田農法では、植物が枯れる手前で、必要最小限の液肥(化学肥料)を与えます。そのため、硝酸塩濃度は非常に低く、栄養価は高く(トマトで、糖度が3倍、ビタミンが10倍)、アクの少ない野菜ができるのだそうです。詳しくは→りょくけん ルーツ農法 おいしさのつくり方 食は土にあり―永田農法の原点 さて、、、永田農法はお勧めできますか?という内容のメールだったのですが。。。いくつかの点で、よく考える必要があると思います。1.液肥(化学肥料)の使用について永田農法で使用される液肥は、リン・窒素・カリしか入っていません。人間で言えば、食事で足りない栄養素を、サプリメントで補っているようなものです。人工のものを与えることで、植物本来の力を奪っていないのか?純度の高い液肥を与えることで、土の中の他のミネラルバランスが崩れ、植物体内に吸収される栄養にも偏りができてしまうのではないか?本当に、液肥は必要なのか?液肥がないと枯れてしまう植物の生命力というのは、もともと弱いのではないか?そんな疑問が頭をよぎりました。自然農法は、このサプリメントさえ利用しません。2.ビニールハウスとマルチの使用について環境と農を切り離して考えることができない時代になっています。ビニールハウスやマルチでも、生分解性のもの、石油製品でないもの、再利用できるものなど、今では選択することができます。しかし、自然農法では必要のない、これらの資材の分、どうしてもコストがかかってしまい、価格にも響きます。だからといって、石油製品を使用すると、その破棄の問題が出てきます。3.農薬について永田農法は、結果的無農薬をうたっています。植物本来の力を引き出すことで、農薬を使わずにすむそうですが、、、実際は、無農薬でないことが多いようです。永田農法=無農薬だとは思わないように、、、中には、永田農法だと謳えば購入してもらえると思って、単なる減農薬・減化学肥料栽培でも、永田農法だと言っているものもあります。また、永田農法では、使用する農薬の種類を限定していないようです。こだわる方は、購入前には確認をする必要があります。4.持続可能性について永田農法では、ビニールハウス、マルチ、液肥を使用することが前提です。食料自給率の話に出てきたように、全ての輸入がストップした時、、、この農法は続けることができるのでしょうか?また、環境に与える影響を考えた時、使い捨ての資材を前提とする農法は支持できるでしょうか?5.人為的ミスについて高純度の液肥を使用していても、土壌の残留窒素濃度の計測などをしっかり行い、緻密な計算に基づいて液肥が最小限使用されているのならば、硝酸塩の問題を気にする方でも、非常に有効な農法だと思います。しかし、計測がされていない農地で、経験不足の栽培者が、少し欲をだして液肥を多めに使用してしまったら、、、見栄えも生育も非常に良い作物はできるでしょうが、有機農法や自然農法と比較して、肥料が植物に与える影響は非常に大きくなります。もちろん、希釈倍数を間違えて散布されれば、硝酸塩濃度も高くなります。6.農家の立場から、、、管理の必要性の高い農法なので、慣行農法や自然農法と比較すると、農家の労力は増えると思います。今回の質問は、私が、農法を検討する時に、どのような角度から考えているか、、、それをお伝えするよい機会だと思いました。永田農法は、慣行農法に代わるには自然農法より非常に論理的??で理解されやすいのだと思います。また、味も非常においしいそうなので、味にこだわる方は、試してから考えてみるのも良いかもしれません。永田農法の理論に基づいて、無施肥・無農薬にこだわった農産物なら、安全なのですけれどね!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・明日もメールの質問への回答をする予定です。回答が終わったら、報告がのびのびになっているあの話題について、、、その後に、農薬の話に移ります!
2006年09月08日
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クイズの問題に対する答えの順番が少し前後してしまいますが、今日は、食料自給率のお話をします。え?化学肥料の危険についての話ではないの?実は、食料自給率と化学肥料は一緒に考えなくてはいけない問題なのです。。。平成17年度のカロリーベースの日本の食料自給率は40%でした。これで、8年連続の横ばいの数値となりました。国内で自給できているのは、米とみかんのみ。小麦の自給率は昭和50年には4%しかありませんでしたが、いまでは14%に増加しています。そのため、主食用穀物自給率は61%になります。有名な大豆の自給率は平成7年度には2%に落ち込んでいましたが、平成17年度には5%に増加しています。。。とはいえ、3%から5%の間で揺れ動いているのですが。。。乳製品は68%・・・昭和40年度は86%でした。食用魚介類は57%・・・昭和40年度は110%でした。意外なのは海藻類、、、67%・・・昭和40年度でも88%だったんですね。そして、とうとう80%を切ってしまった野菜。。。平成17年度は79%。注目の肉類は、、、牛肉 43%・・・昭和40年度 95% 最低は、平成12年度34%豚肉 50%・・・昭和40年度 100%鶏肉 67%・・・昭和40年度 97%牛肉と豚肉は、昭和40年度と比較すると、平成17年度では、半分近くに自給率が落ち込んでいます。これは、飼料自給率を考慮して算出されているためです。そして、その飼料自給率は、25%しかありません。国内農業生産のみで、2000kcalを供給しようと思うと以下のようになります。(参照:http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/files/jikyu_kojo.pdf)魚介類は、1日に1回。小麦料理は、2日に1食味噌汁は、2日に1杯牛乳は、6日に1杯、卵は、7日に1個、食肉は、9日に1食となります。主食は米とイモ類になります。・・・健康によさそうですね。。。マクロビ実践者には負担に感じなさそうです。自給率の低下の原因にはいろいろありますが、1つは、食事の内容の変化です。昭和40年度と比較すると、平成17年度では、米の消費量は、約半分に、畜産物と油脂類の消費量は、約2.5倍になっています。食事内容を洋食から和食にするだけで、自給率は23%から64%へとアップします。それでも、もし、何らかの理由で、食料の輸入がストップしたら。。。戦争、経済制裁、石油危機、不作、悪天候、、、放射能汚染。。。さまざまな長期・短期の輸入停止のリスクがあります。ある程度なら、食用・飼料用ともに、在庫があります。それでも、長期の輸入停止になると、、、家畜がまず殺されるでしょう。日本人があわてて食生活を改善して、休耕地もフル活用して生産を始めたとしても、食料の輸入だけでなく、石油や鉱物の輸入もストップしたら、、、農耕機械が使えない、農産物が運べない、という以前に、「化学肥料が使えない」という事態が起こります。化学肥料は水に溶けやすく、土壌から流出しやすい特徴があります。そのため、毎年肥料を与えないといけませんし、水質汚染も深刻になるのです。その化学肥料が使えなくなったら?自給できない肥料に頼った脆弱な農法。。。化学肥料と農薬を使っていた農地で、その使用をやめてしまったら、作物は大きく減収してしまいます。つまり、自給率を考える時には、一切の輸入が断ち切られたとき、どれだけの農産物が生産可能か、ということを考えないといけないのです。化学肥料がなくても、有機肥料が、、、ないんです。現在の有機肥料はほとんどが輸入され、家畜の糞尿をきゅう肥にしようとしても、家畜の餌も75%が輸入されています。それなら、落ち葉を集めて、、、足りません。結局行き着く先は、自然農法ということになります。それも、なるべく早く始めないと、、、なぜなら、化学肥料やきゅう肥を大量にもちいた危険な農法のために塩害などがおこり、土壌の劣化が進んでいます。世界では、1年間に500万ha以上が化学肥料や除草剤、農薬の乱用によって砂漠化しているそうです。砂漠化してから、緑化をするのはとても時間がかかります。そうでなくても、慣行農法から自然農法に切り替えて、何年間かは激しく減収するので問題が起こる前に、移行を始めないと。せめて、これから新しく開墾する畑や、今の遊休地を再び耕す時には、自然農法で、、、という考えが浸透する必要があります。現在有機認証を取得しているのは、1%未満の農家。。。自然農法を実践しているのは、さらにそのまた何%なのでしょうか?平成27年度における食料自給率の目標は、なんと45%。。。10年間で5%の増加しか実現可能性がないということです。狭い日本では単位面積当たりの収穫量をあげることが最大の関心事。しかし、長い目でみると、自然環境と共存し、真の自給率と表面上の自給率の乖離を最小限にする自然農法を推進することで、栄養価も高く、健康に良い農産物をより多くの国民に供給することになり、いろいろと嬉しい波及効果もありそうです。
2006年09月04日
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まず今日は言葉の定義から。有機肥料と呼ばれる堆肥とは、「わら、もみがら、樹皮、動物の排泄物その他動植物の有機物質をたい積又は攪拌し、腐熟させたものと定義づけられています。しかし、一般的には家畜糞尿等が含まれていない物を堆肥、含まれている物をきゅう肥として分けて呼ばれているようです。そのため、両方を同時に指す時は、「堆きゅう肥」と呼ぶようです。つまり、「有機肥料=堆きゅう肥」ということですね。農業・食べ物に関することは、言葉の定義を知らないと、とんでもない勘違いをすることがあります。有機農産物も、「無農薬でないから、、、」買わない人がいたので、無農薬表示が禁止され、特別栽培と表示されるようになりました。もちろん、有機農産物は、無農薬のものもあれば、使用許可されている農薬をしようしているものもあります。誤解を防ぐためにも、こだわる必要のある人のためにも、無農薬・無施肥の「自然農法産」というカテゴリーができると嬉しいですよね。ところで、2回にわたって、化学肥料ときゅう肥の危険性についてお話してきました。そのため、有機肥料は危険だ!と思われた方もいると思います。しかし、有機農産物の「有機肥料」には、堆肥だけ用いたもの、堆肥さえ使わない自然のサイクルだけを利用した無施肥のものも含まれています。また、きゅう肥も、十分に発酵させれば、適切な量だけ使用した場合には、硝酸や水質汚染の問題は十分軽減されます。そして、以下に述べる話も、牛の餌に十分気をつけて、しっかり発酵させたきゅう肥であれば、問題がないということをまず断っておきます。《きゅう肥の抱える1つめの問題点・・・薬害》きゅう肥に使われる糞尿の「主」は何を食べていたのでしょうか?化学肥料と強力な農薬を使って育てられた、遺伝子組み換えをされた輸入飼料。もちろん、輸入のためにポストハーベストが使われています。生物の自然の摂理を無視した、成長促進剤。飼育添加物。不衛生・ストレスフルな環境で飼育するため、抗生物質も不可欠です。さらに、その不衛生なきゅう舎を消毒するための強力な殺菌剤。。。有毒な化学物質は、生物の体内に入っても、代謝されるか、排出されます。その有害な化学物質が沢山入ったきゅう肥を使用して農産物を作ると、、、植物は自分にとって有害な物質は吸収しないといわれています。しかし、植物にとって有害でなくても、大量に吸収されていれば人体に有害なものもあります。以前お話した、アンモニア態窒素がいい例です。きゅう肥に含まれる塩分による塩害もあるそうです。塩害が起こると、その土地で作物を作ることは困難になります。*化学肥料の大量使用でも、塩害は起こります。本来、牛は、「草食」動物で、今のような濃厚飼料(穀物飼料)は食べません。(豚はいつから雑食なのでしょう?ご存知の方がいたら教えてください。)牛にとって自然な餌を食べ、自然な環境でのびのびと育てられていれば、抗生物質もいりません。成長促進剤はホルモンに作用するので、きゅう肥の中に含まれているとしたら、、、確かに野菜はよく育ちそうです。。。人間への影響は?何もわかっていないのです、、、調べられていない。昔の日本で、きゅう肥を当然のように使っていたのは、1家に1頭、農耕用の牛や馬がいたからです。もちろん、草を与えられて十分に運動して、家族のように大切に育てられていました。1軒の農家で育てる全ての作物をその1頭のきゅう肥と裏山の落ち葉でまかなう。。。それなら、十分バランスがとれて、害にはならなかったのです。今問題になっているのは、日本の国土には存在しえない数の肉用・乳用の家畜の糞尿の後始末。(牛の場合・・・ヨーロッパの基準:1haに1頭、日本の現状:0.5坪に1頭)浄化槽を設置し、環境に安全な形で完全に糞尿処理をしている酪農家はおよそ8%、という数字を見つけました。あとの糞尿は川や池へ垂れ流したり、土壌へ浸透させたり、山の中へ不法投棄されたり。。。安全な糞尿であれば、きゅう肥として使用することもやぶさかではないのに。。。まずは、本当にこれだけの家畜が日本に必要なのか?そのことから考えないといけないようです。《きゅう肥の抱える2つめの問題点・・・寄生虫》マクロビオティックで、野菜を生で食べないのは、創始者の時代には、寄生虫がまだ大きな問題であったからかもしれません。GHQは日本でし尿を畑にまいているのを見て、化学肥料と農薬を持ち込みました。本当は人間の寄生虫よりも、他の動物の寄生虫の方が人間の体に入ってきたら怖いのですが。。。寄生虫の問題は、十分に発酵させることで解決できます。(きゅう肥に含まれる雑草の種子の問題も、十分に発酵することで解決します。)し尿や糞尿をそのまま畑に撒くのは、今までのお話から、非常に危険であることが分かると思います。しかし、いまだ、不完全熟成きゅう肥を用いる農家があることも事実です。信頼できる有機農家から購入したのでないなら、やはり、生食は不安があるかもしれません。しつこく水洗いをすると、ビタミンCが流出してしまいます。塩素入りの水道水であらうと、ビタミンCは破壊されてしまいます。。。酵素がしなない程度に、さっと熱湯にくぐらすしかないのでしょうか?やはり自然農法の野菜が安心だ、、、という結論になりそうですが、どのような農法であっても、土中の微生物は付着してしまいます。洗いすぎて酵母も流さないように。。。《きゅう肥の抱える3つめの問題点・・・ガス害・根傷み》これは、有機質肥料すべてに共通するのですが、発酵の過程でガスが出てしまいます。そのため、ハウス栽培に未完熟の肥料を使用すると、ガス害が起きてしまいます。また、有機物によっては、発酵が不十分なままのものを土に入れると、ガス害により生育が阻害されるだけでなく、土壌中の酸欠をおこし、根傷みがおこります。根傷みがおこると、土壌中に含まれる肥料分を吸収できなくなります。また、投入された有機物が病原菌が増殖することもありますが、これらの作物に対する問題は、完熟きゅう肥を施肥することで防ぐことができます。完熟させれば、ほとんどの問題が解決すると言っても、ここまで読んだだけでは、きゅう肥、さらには有機肥料より化学肥料の方が良いのでは?と思う方もいるかもしれません。明日は、化学肥料のもっとも大きな問題点についてのお話をします。このことに気がついていないと、「日本」は大変なことになっていまいます。。。。
2006年09月03日
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昨日は化学肥料と有機肥料(の中の特に「きゅう肥」)に共通する問題点の話をしました。もう1つ、化学肥料と有機肥料には共通の問題点があります。《2つめの問題点・・・水源の汚染》ヨーロッパでは古くから、畜産と農業が一体であったため、きゅう肥を使用する歴史も長くありました。しかし、大規模農業が進むにつれ、硝酸性窒素による地下水汚染も深刻化してきたので、面積あたりの家畜の頭数に制限を設けているそうです。1haあたり、1頭。。。日本では???ヨーロッパの飲み水は地下水が主流なので、対応も迅速だったのかもしれません。日本の飲み水は地下水よりも河川水が主流であるから、心配ないかというと、、、それでも、すでに、井戸水から基準値を超える硝酸性窒素が検出されたりしているので、無視はできません。(2001年の調査で2330の井戸のうち、865件から検出)日本の場合は、きゅう肥による汚染というよりも、化学肥料を大量に施肥したためにおこった汚染だと言われています。例えば、茶の栽培のために、窒素成分で120kg/10a施肥した農家が茶のコンテストで賞をとったことがあります。しかし、茶の木が1年間に吸収できるのは、37kg/10aだけだそうです。そうすると、残った肥料はどうなるかというと、、、水に溶けて地下水や池へ流れ込み、池は富栄養化で魚が住めなくなってしまいます。農産物のコンテストは、農薬会社や肥料会社が支援をしています。表彰を受けた人の防除暦・使用した肥料の種類と量と回数が公開されます。(以前は、農家の人が集まると、何回防除をしたか、、、と、どれだけ多く撒いたかを自慢していたそうです。。。)コンテストでは、今でもスポンサーの意向を尊重せずにはいられないのでしょうか?北海道の網走は、玉ねぎの産地として有名ですが、ここでも有機・無機をとわず、肥料のやりすぎが原因の、硝酸態窒素の地下水汚染が問題になっています。また、肥料としてではなく、家畜の糞尿をそのまま垂れ流すことによる汚染も深刻化しています。硝酸塩を多く含む水は、湯でこぼしたりなどの自己防衛をすることはできないので、知らず知らずのうちに、身体にたまってくると、妊娠が困難になったり、ブルーベビー症候群にかかったりする危険があります。6ヶ月未満のSIDS(乳幼児突然死症候群)の原因に、硝酸態窒素を多量に含んだ水(井戸水)で溶かしたミルクや、硝酸態窒素が多い野菜を使った離乳食を食べたことも関係するのではないかと疑われています。水の大切さについては以前もお話しました。しかし、農薬と水源の関係については、マスコミの話題にもなるのですが、化学肥料と水の関係が話題にならないのはどうしてなのでしょう?明日は、きゅう肥特有の、3つの問題点についてお話します。さて、3つの問題点とは、何かわかりますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マクロビオティックの記事に、補足事項を2点加えました。→ 「マクロビオティックは危険?」どうぞ、ご確認ください☆また、他にもおすすめのマクロビオティックのレシピ本がありましたら、「マクロビオティック参考レシピ集」に追加したいと思いますので、教えてください!
2006年09月01日
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昨夜は早寝をし、今朝は2時半には起きてブログとメールを書くつもりが。。。中途半端な時間に授乳のために目が覚めてしまい、2度寝をしたために、起きたら5時過ぎ。。。子ども達が6時には起きてきてしまったので、更新ができませんでした(><)やはり早寝をした方が、精神的にも良いようなので、今夜も早く寝て、明日の朝は、子どもが起きる前に、ブログを更新したいと思っています(*^_^*)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それでは、本題。農薬が怖いと思っていても、肥料についてはあまり気にしない方は多いようです。肥料について知らないと、安全なはずの家庭菜園も危険なものに。。。少し難しい話もでてきますが、どうぞ、おつきあいください。ところで、化学肥料は、人間にとってのサプリメント・薬のようなものではないでしょうか?エキスが抽出されていて、即効性がある。常習すると、自然治癒力も自然界から自力で吸収する能力も衰える。大量に摂取すると障害がでてしまう。。。有機肥料は、人間にとって、毎日の食事のようなものだと思います。バランスのよい良質の食事は人を健康にしますが、偏った食事、質の悪い食材は害になります。そして、飽食は万病の元。。。人間が肉や乳製品を食べ過ぎると病気になるように、動物の糞尿をもちいた有機肥料には、化学肥料と同じような問題点があります。今日は、一番身近な、肥料の問題点のお話をします。《1つめの問題点・・・硝酸の害》化学肥料の窒素肥料だけでなく、牛糞・豚糞・鶏糞(きゅう肥)にも窒素分が多く含まれています。バクテリアの働きによって、植物の根からは吸収される状態になったものを硝酸態窒素(無機物)と呼びます。窒素はたんぱく質を形成するために必要な栄養分です。光合成などによって、硝酸態窒素はデンプンやタンパク質、ビタミンなどの物質に再合成されています。しかし、土壌中の窒素濃度が過剰であると、植物体にも窒素分が過剰に蓄積され、再合成されることなく、植物体内にそのまま残ってしまいます。これが人体へ影響を与えることになります。硝酸態窒素は、体内で毒性の強い亜硝酸ナトリウムとなって、たんぱく質・アミノ酸と結合して、更に強力な発ガン性を持つニトロソアミンを形成してしまいます。また、血液中でヘモグロビンと結合して、中毒(酸素欠乏症)を引き起こします。ここで、ほうれん草に含まれる硝酸塩含有量(単位;mg/kg)比較をしてみます。 自然農法 450 ハウス栽培 1270 EU基準値 3000 イギリス標準 2370 日本標準 3560 ±552 ちなみに、WHOは、硝酸塩の単独致死量を4000mg/kgと定めているそうです。「えっ!??」と思われた方、、、葉物は湯がくことで、70%の硝酸塩(正確には硝酸根)が流出し、水にさらすと15%が流出します。また、問題となる亜硝酸は、摂取された硝酸塩の5%が体内で変化を起こして生成されます。そのため、日本標準値内の葉物1kgを湯がかなくて食べても、体内で亜硝酸に変化するのは」、多くてもだいたい200mgだけなので、心配はないと言われているのです。本当に心配ないのでしょうか?実は、日本の慣行栽培のちんげん菜には、16000mg/kgの硝酸塩が見つかったことがあります。そして、ソーセージなどに含まれる亜硝酸などの量も考えると。。。できるだけ防御はした方がよさそうです。特に、ブルーベビー症候群と呼ばれる、葉物のペーストを与えられた赤ちゃんが酸欠によって死亡する事件は、毒性への耐性が体重が小さいほど弱いことも原因で起こりました。ブルーベビー症候群のもう1つの原因は、ヘモグロビンと亜硝酸塩が結合して発生したメトヘモグロビンを正常なヘモグロビンに戻す酵素が月齢の低い乳児には極端に少ないということもありました。硝酸を減らすためには、葉物を湯がくに越したことはないのですが、その分、ビタミンCやほかのミネラル分も流出してしまいます。結局、硝酸塩の少ない野菜を選ぶことが一番大切だということではないでしょうか?窒素が多いと、野菜は早く大きく成長し、より色づきが良くなります。その代わり、野菜の、特に葉物には多量の硝酸塩(硝酸態窒素)が蓄積されるようになります。より大きく、色が濃く、立派に見える葉物ほど、危険だということです。肥料のせいで不自然に早く成長した野菜は、水分の含有量が多いため、栄養価も低くなります。それでも、見栄えのよい野菜ほどよく売れるので、化学肥料の窒素分は多めに施肥されることが多いのです。消費者が本当に選ぶ目を持つことで、日本の硝酸の問題も改善されるのではないでしょうか?ちなみに、5年ほど前に東都生協の総会に出たとき、生産者が、野菜の中の残留硝酸濃度を考えて作物を作っているが、日本では、硝酸の害に関してマスコミもとりあげないので、消費者が気をつけないといけないという話をなさったことが印象に残っています。もちろん、大地宅配は、硝酸問題に早くから取り組んでいます。明日は2つめ以降の問題点のお話をします。
2006年09月01日
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有機農産物と呼べるのは、JAS(日本農林規格)法に基づく検証認証制度に合格したものだけです。2001年4月から施行されていた有機認証制度は、問題点が多く、2005年11月には、改正有機JAS規格が施行されています。その検証認証制度の問題点について今日は考えようと思います。《有機農産物基準の概要》1.種まき又は植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する。 (果物など、多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)→有機米を生産している農家から直接聞いた話なのですが、認証をとるために、除草剤をやめても、5年間は雑草が生えなかったのだそうです。ところが、6年目になったらものすごい勢いで雑草が生え始めたそうです。。。【問題点】土の中に残留している農薬・除草剤・化学肥料の測定がされていないので、本当に安全なものかどうかわからない。むしろ、無農薬栽培に移行する前に故意に多量に除草剤をまいていたとしたら、危険性は?2.栽培期間中も禁止された農薬、化学肥料は使用しない→有機農産物を無農薬・無化学肥料と呼ないのは、認可されて使用できる農薬や化学肥料があるからです。以前、有機農家の方が、「無農薬でも大丈夫。たいていの虫は、タバコを水にといて吹きかければ死んでしまうから」、、、って、タバコは猛毒ですよ!!・・・改正後は、ポジティブリスト化により、天然系であってもリストに載っているもの以外は使用できなくなりました。(認可されていた生物由来農薬も、より厳しく制限。)しかし、リストに載っているものに関しては、使用量・使用回数の制限はありません。【問題点】リストに掲載されているものならば、無制限に利用して生産された農産物と、まったく使用されずに生産された、自然栽培の農産物との区別がつけられない。3.遺伝子組み換え技術を使用しない→日本では遺伝子組み換えされた作物の栽培は基本的に認められていないのですが、外国産のものでは、混入の恐れがあります。また、空港や港湾の近くでは、こぼれ種による遺伝子組み換えの菜種が自生??を始めているようです。また、肥料など、2次的使用に関する規制はない点も気になります。【問題点】遺伝子組み換え種苗の混入について、現実的な検査が行われていない。4.農林水産大臣の登録を受けた認定機関の検査・認証を受ける→認定を受けるには、検査料を支払わないといけません。認定後も毎年1回は検査がひつようになります。その検査料は、検査機関によって、農地の広さにもよりますが、1ヘクタール35000円程度(検査にかかる時間によって、さらに高くなる)から、100万円近くまで、幅があります。また、検査依頼を増やすために、検査費用を抑えようと、検査回数を減らすなど、不正がおこりやすくなっています。【問題点】認定料に関する費用が高いため、登録を躊躇する農家も多い。検査機関と農家の癒着についての監査が困難。5.放射線照射・洗浄剤・消毒剤などによる衛生管理を行わない。→放射線照射を行わないと、ジャガイモは芽が出てきます。ジャガイモの芽には毒があるということを知らない人も増えてきているので、放射線照射を行わないと同時に、注意事項の明記も必要になるのではないでしょうか?【問題点】放射線照射・化学薬品による洗浄などになれている消費者に対して、それらの処置がされていない農産物の取り扱いに対する知識の普及が不十分。6.有機農産物には、その旨を明記すること→有機農家の方に、「偽造するのは困難ですか?」と聞いたところ、「簡単です」。。。結局は、農家の良心にかかっているそうです。また、流通過程において、小分け業者、小売業者の偽造に関しても、実質的な検査制度がないため、偽造は可能なのです。【問題点】偽造が可能なシステムになっている。偽造を見抜く制度の構築が遅れている。*有機畜産物、有機加工品に関しては、また別の機会にお話します。さて、、、高いお金を払って、有機農産物を買うのはばかげている!とお思いになった方もいると思います。それでも、私は有機農産物を購入しています。購入は、信頼できる有機農家、または、信頼できる流通業者を通して購入しています。農家から直接購入する場合は、認証を受けていなくても、その農家の方の考えに納得がいき、無農薬・無化学肥料栽培、自然農法であるなら、購入するようにしています。(有機農産物と自然農法の農産物ならば、自然農法を優先しています。)信頼できる流通業者というのは、農家と直接契約をしていて、農家の栽培履歴を把握し、自ら検査にも赴き、厳しい、独自の基準を設けているところです。私が利用しているのは、大地宅配です。私のようなうるさい消費者の問い合わせにも丁寧に対応してくれ、栽培履歴に関しても、問い合わせれば全て公開してくれます。カタログにも農薬の使用の有無はかかれているので、減農薬では満足できないならば、完全に無農薬のものだけを選ぶこともできます。ただし、例えば、大根であっても、生産者によって、防除1回のものと無農薬のものがある時、どちらか選べないという点に関して、改善点が必要だと思います。他にも、改善点があれば、毎回要望を出すようにしています。消費者は、不満があっても、行動をおこさないと何も改善しません。JAS法に関しても、おかしいと思ったら意見を言うことが大切だと思います。→農林水産省 【意見・質問・問い合わせ】最後に、減農薬・減化学肥料栽培について。。。現在、無農薬・無化学肥料・減農薬・減化学肥料栽培という表記は認められていません。一括して、「特別栽培」と表記されています。なぜ、特別栽培に統一されたかと言うと、有機栽培よりも、「無農薬栽培」の方が、優良であると誤解されることが多かったためです。特別栽培の表記の基準は、農薬・化学肥料の使用が栽培当地における基準の5割以下であること。特別栽培には、栽培期間の基準はありません。問題点は、以前は、無農薬・減化学肥料栽培、減農薬・無化学肥料栽培という選択肢があったのが、なくなってしまったこと。また、農薬の使用量は、散布回数によるもので、1回の散布量は関係ないこと。使用農薬・化学肥料に基準がないこと。。。それらを考えると、信頼のおける農家・小売店・流通業者で扱っているものでなければ、特別栽培を購入するのは不安が残ります。それでも、少しでも日本の安全な農産物を支援するためには、セカンドベストとして、考えることも必要なのかもしれません。ちなみに、特別栽培では、包装や明記されているホームページに、使用されている農薬や散布回数が公開されています。「こんなに使われているの!!」しかし、慣行栽培は、その倍以上使われているということを忘れずに。。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《おすすめ情報》大地宅配では、送料無料(地域による)・入会預託金(5000円:退会時に全額返金)・年会費(1000円)無料で、1ヶ月間、体験入会をすることができます。体験入会の時に、「楽天ブログのLIBROの紹介です」とメールに明記して伝えてもらうと、友達紹介制度を利用することができて、おいしいプレゼントがもらえます。(私にも嬉しいメリットがあります♪)*私には、氏名以外の個人情報は知らされません。(本名を知らされても、誰のことか私にはわからないと思いますが。。。)よかったら、とりあえず、資料請求だけでもしてみてください。(大地のHPにたどり着いた経緯には、「友達の紹介」を選んでくださいね♪)→大地宅配資料請求一緒に厳しい目で大地宅配を育ててくれる仲間が増えたら嬉しいです。→大地宅配体験入会 申込&詳細情報
2006年08月31日
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閑話休題。たまたま友達が貸してくれた本に、懐かしい詩がありました。今日ご紹介する詩は、育児中の方なら、どこかで見たことのある詩。さまざまな育児書に引用されている、この詩、、平成元年11月2日にラジオ番組で紹介されたのですが、あまりの反響のため、その後、この詩をモチーフに『アメリカインディアンの教え』という本が書かれました。→ アメリカインディアンの教えそのため、本当のタイトルより、「アメリカインディアンの教え」として有名になってしまいました。当時、作者のDorothy Law Nolteさんの消息がわからなかったそうですが、1998年、その作者自身が、この詩に基づいた育児書を出版しました。出典によって、詩の長さや原文の英文もニュアンスが異なります。『アメリカインディアンの教え』バージョンの日本語訳はかなりの意訳になっているので、ぜひ、『子どもが育つ魔法の言葉』(部分的に英文により忠実に訳しなおしました)と比較してみてください。自分自身を振り返るのにも役に立ちそうです。「子供たちはこうして生きかたを学びます」 Children Learn What They Live by『アメリカインディアンの教え』批判ばかり受けて育った子は非難ばかりしますIf a child lives with criticism, he learnes to condemn. 敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦いますIf a child lives with hostility, he learnes to fight. ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になりますIf a child lives with ridicule, he learnes to be shy. ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになりますIf a child lives with shame, he learnes to feel guilty. 心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなりますIf a child lives with tolerance, he learnes to be patient. はげましを受けて育った子は自信を持ちますIf a child lives with encouragement, he learnes confidence. ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知りますIf a child lives with praise, he learnes to appreciate. 公明正大な中で育った子は正義心を持ちますIf a child lives with fairness, he learnes justice. 思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちますIf a child lives with security, he learnes to have faith. 人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にしますIf a child lives with approval, he learnes to like himself. 仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけますIf a child lives with acceptance and friendship, he learnes to find love in the world. 訳・吉永 宏 「子は親の鏡」Children learn what they live by『子どもが育つ魔法の言葉』批判されて育った子どもは、人をけなすようになります。If children live with criticism, they learn to condemn. いがみあう家庭で育った子どもは、人と争うようになります。If children live with hostility, they learn to fight.恐れのある家庭で育った子どもは、びくびくするようになります。If children live with fear, they learn to be apprehensive.あわれみを伴って育てられた子どもは、自分をみじめに思うようになります。If children live with pity, they learn to feel sorry for themselves.嘲笑を受けて育った子どもは、臆病になります。If children live with ridicule, they learn to feel shy.親が他人に対して嫉妬ばかりしていると、子どもも人を羨むようになります。If children live with jealousy, they learn to feel envy.辱めを受けて育った子どもは、「自分は悪い子なんだ」と思うようになります。If children live with shame, they learn to feel guilty.励まされて育った子どもは、自信を持つようになります。If children live with encouragement, they learn confidence. 寛大な家庭で育った子どもは、我慢するようになります。If children live with tolerance, they learn patience.ほめられて育った子どもは、感謝するようになります。If children live with praise, they learn appreciation.心から受け入れられて育った子どもは、愛するようになります。If children live with acceptance, they learn to love.認められて育った子どもは、自分を好きになります。If children live with approval, they learn to like themselves.子どものなしとげたことを認めてあげれば、目的を持つことの素晴らしさを学びます。If children live with recognition, they learn it is good to have a goal.分かち合う家庭で育った子どもは、思いやりをもつようになります。If chilren live with sharing, they learn generosity.正直な家庭で育った子どもは、誠実になります。If children live with honesty, they learn truthfulness. 公明正大な家庭で育った子どもは、正義感をもつようになります。If children live with fairness, they learn justice.やさしさと、思いやりのある家庭で育った子は、他人を尊敬するようになります。If children live with kindness and consideration, they learn respect.安心できる家庭で育った子は、自らを信じ、人をも信じられるようになります。If children live with security, they learn to have faith in themselvesand in those about them.和気あいあいとした家庭で育った子は、この世の中はいいところだと思えるようになります。If children live with friendliness, they learn the world is a nice place in which to live.私はこの本を1人目の産後すぐに読んだので、「子どもを叱る前に自分を正す」という姿勢で育児をすることができたことに感謝しています。「この世の中はいいところだ」と子ども達に思ってもらえるよう、自分にできることを1つ1つやっていこうと思います☆
2006年08月30日
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自然農を実践している人が、必ず読んでいる本。それは、福岡正信氏のこの本です。この本によると、自然農とは、「耕さず、無農薬、無肥料、草や虫を敵とせず、自然の理に沿った農」ということになります。*自然農法:自然農を実践するための方法論 自然農:自然と共生をする農業哲学のこと「耕さない」には「無肥料」が前提となります。自然の状態で、栄養がある土は、有機質がたっぷりふくまれていて、土壌中の微生物によって土がふかふかになっています。見栄えを良くするために農薬を使うと、土中の微生物も殺すこともあり、結果として栄養が損なわれ、化学肥料に頼ることになります。化学肥料は栄養が雨で流されてしまいやすく、また微生物が活動しにくいので、土は固くなり、耕す必要がでてきます。そのため、大型機械を使って深く耕すと、ふたたび土の中の生態系が壊され、微生物のバランスが崩れ、さらに栄養を作り出す能力が落ちる上、その重さゆえ、より土を固くしてしまいます。栄養がたりないので、化学肥料を足す、、、悪循環が始まります。慣行農業を実践する農家は、化学肥料を使わないと作物はできないと言いますが、確かに、一度化学合成農薬と化学肥料を使う農業を始めてしまうと、その循環を断ち切るのは困難です。化学肥料を使わないと、植物は自分で必要な栄養を吸収するために、深く広く根を張ろうとします。そのため、雑草に負けずに成長できます。また、富栄養よりも、貧栄養の方が、小ぶりでも栄養価が高くなり、味が濃いだけでなく、栄養分が濃くなると、外敵から身を守る効果もあるので、必然的に農薬を使わなくても、栽培できるのです。(山菜を思い出してください。味が濃く、虫もついていませんよね?)雑草も、刈り取って、その場に捨てると栄養になりますし、マルチの役割にもなります。(栽培するものによっては、まったく刈り取らない場合もあります。)野菜の成長とともに、再び雑草も生えてきますが、雑草があるから、虫も野菜だけを食べようとしたりしません。そして、草があると、植生が豊かになり、集まる生物の数も増え、害虫に対する天敵(昆虫・鳥・蜘蛛等)も集まってきます。そのように生態系のバランスが取れると、人間が手を出さなくても、作物は実るようになるそうです。著者の福岡氏は、自然を観察して、この理にたどり着きました。天然の枇杷やかんきつ類、柿や栗が何もしなくて豊作になるのだし、おいしい山菜も手入れをしなくても毎年ちゃんと生えてくるのだから、自然にまかせておいても、その土地にあったものなら、、、単一作物だけ育てようとしなければ、、、大丈夫。自然農では、冬にトマトを作ったり、とうもろこしだけ何ヘクタールも作ったりしません。その点では、マクロビオティックを実践する人に、自然農を理解したり実践する人が多いのは納得がいきますが、一般農家には受けないというのもわかります。しかし、家庭菜園で実践するのにはむいていそうです。特に、週末菜園のように、手間をかけられない方には。。。また、自然農で混植すると、連作障害がないそうです。自然界には連作障害は存在しないですものね。実は、福岡氏の著書は各国語に訳されたため、日本で自然農をしている人よりも、外国で自然農を実践している農家の方が多いのです。外国で、「Mr. FUKUOKAを知っているか?」と聞かれたら、福岡正信氏のことです。日本では、すでに化学肥料や化学合成農薬を使用する慣行農法が確立されていて、自然農法の入り込む余地がありませんでしたが、外国では、まだ、選択の余地があったからです。有機農法と自然農法の大きな違いは、有機農法は、「耕すこと、肥料が必要、農薬は安全な天然由来のもので」という考えなので、どちらかというと、慣行農法の延長線上であるということです。慣行農法の危険性に気がついたから出てきた、有機農法。自然農では、雑草がない・虫がつかない、というのは不自然である、という認識に基づいていて、除草や駆除はしない方が良い、と考えています。耕さない、除草や駆除をしなければ、自然の山や森と同じように、何もしなくても実りができる、という考えです。だから、有機農法と自然農法では、まったく発想が異なるのです。そして、できる作物の性質も大きくことなります。そのことについては、「なぜ葉物は湯でこぼすのか」の話の時に詳しく説明します。慣行農法が西洋医学における対症療法だとすると、有機農法は漢方薬、自然農法は、自然治癒力を高めるために毎日の食事を気をつけること(食事療法)ということになるでしょうか。慣行農法は、石油に依存した農法です。また、生産するために、生態系を破壊するだけでなく、大量の農業廃棄物を出します。より安く、より見栄えのよいものを求めたために、味が薄く栄養価の低い野菜が大量生産されるようになりました。健康、環境への配慮を考えると、LOHASと相容れない農法になります。有機農法も、かかる労力を考えると、より環境に優しく、安全で栄養価の高い農産物を生産しているとしても、大型機械を利用したり、農業資材を利用しないと経営的には難しいそうです。自然農法は、究極の「持続性」を持った農法ですが、慣行農法から転向するためには、土地から農薬が抜け、自然の力で土力を回復するまで待つには、とても時間がかかります。そして、手を加えない、、、というのは、思うより大変なことです。病気の子どもを前に、自然治癒力を信じて薬をあたえないというのは、とても勇気のいることです。それは信念だけでなく、本当に見極めるだけの、知識と、観察力と、判断力がないとできないことです。そうではあっても、作物ならやり直しがききます。せめて「家庭菜園なら、自然農」という考えが広まると嬉しいですね。自然農に興味があるが、難しい理論はちょっと、、、という方には、福岡氏の考えをもとに、独自に自然農を追究している川口由一氏の本をおすすめします。私はこの本を先に読みましたが、実践が中心、対談もあり、とても読みやすいのに、自然農の本質がよくわかりました。慣行農法をして自身の体調を崩し、周りの偏見の目に耐えて、無収穫の何年もの間を耐えて確立した、人間と自然に優しい自然農法。淡々とした語り口の中に、その芯の強さがうかがわれます。
2006年08月29日
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マクロビオティックを実践する人をマクロビアンと呼びます。マクロビオティック(Macrobiotic)は、日本人によって創設されました。そして、今は、マドンナを始めとする、世界中のアーティスト、一般市民にその食事法は実践されています。世界に広まった大きなきっかけは、1985年にアメリカの上院議院で発表された、国民の健康と食生活の改善を求めるマクガバンレポートに、マクロビオティックの理論が参考にされたことです。今では、アメリカの癌の代替医療として、マクロビオティックのダイエットプログラム(食事療法)が導入されています。《マクロビオティックの基本概念》1.身土不二・なるべく住んでいる土地で採れた食材を食べる:熱帯の人は、自然と陰性の食べ物を口にするので、体を冷やすことができる、、、極地の人なら、生の魚肉を食べることで必要な栄養素を補える等、土地の食べ物がもっともその土地に暮らすには都合が良い・季節のものを食べる:旬の食材には一番栄養がある、旬の食材には、その季節に合わせた効能がある2.一物全体・食材を丸ごと食べる:皮ごと、根も葉も調理。魚なら頭から尾まで。・精製しない:玄米、全粒粉等→オーガニックのものを!!・基本的にあく抜きもしないで調理3.食べ物の陰と陽の調和・中国の易経の考えを食べ物に応用・陰の食べ物:精製された穀類、温暖な地方で生育する、育ちが早い、水分が多い、地上で収穫等 ・・・ナス科の植物、葉物、果物、砂糖、酢、香辛料等・陽の食べ物:寒冷地で生育、ゆっくり育つ、水分少、地下に生育等 ・・・根菜類、塩・調理法で、食材を中庸に近づける:ゆっくり時間をかけて火を通すと、陽性になる、水につけると陰性になる等。4.自然食品の摂取・無添加・無農薬・無化学肥料の食品を食べる・伝統製法の調味料・加工品を食べる・安全な水を飲む・調理に使用【補足】マクロビの基本は、よく噛むこと。ジョン・レノンは1口で100回、1回の食事で1000回以上噛んでいたそうです。そのぐらいよく噛めば、玄米の消化も問題がなさそうですね。それに、素材が良いと、噛めば噛むほど味がでておいしい。よく噛むようになると、自然と薄味になり、皮付きの方が噛み応えもあるし、おいしいと感じるようになります。逆に、顎関節症の人等は、玄米を分搗き米にするなどの工夫が必要そうですね。よく噛んでいると、食べ物に対する感謝の気持ちがわいてくるのが不思議です。脳にも良い刺激があるし、歯並びもよくなりそうですし、子どもの頃から良く噛む習慣をつけたいものです。《厳格なマクロビアンの食生活》1.砂糖を摂取しない2.魚介類・肉・乳製品・卵を摂取しない玄米菜食3.ナス科(トマト、ピーマン、じゃがいも等)の食べ物を摂取しない4.果物・野菜を生で摂取しない砂糖を摂取しない、ベジタリアンである、という点で、現代の日本では受け入れられがたい印象があるようです。砂糖信奉者、ミートリアンからは、「宗教」扱いされることも。。。確かに、一部で宗教とベジタリアンは密接に結びついていますが、マクロビオティックと何かの宗教の結びつきはありませんし、キリスト教徒や仏教徒でマクロビオティックを実践している人が多いことからも、マクロビオティック自体が宗教でないことがわかります。それでも、「5大栄養素・1日30品目」を体に染み込ませた世代には、にわかに信じがたい食事法であるかもしれません。真面目な人、病気を抱えている人ほど、厳格なマクロビアンの食生活を守ろうとするのですが、逆にそれがストレスになることも。。。マクロビオティックは、健康的な長寿を実現するための食事法であるので、本当に理解していれば、楽しく実践することが何より大切であることがわかります。知識があれば、「食べない」ことへのストレスも減るのではないでしょうか?例えば、魚介類に関しては、日本人なら、「天然魚であれば」厳しく制限する必要はありません。ただ、マグロなど、食物連鎖の頂点近くに位置する魚介類には有害物質が高濃度で蓄積されていますし、海水の汚染は深刻なので、天然物であっても奇形があるものが増えていて、毎日食べることが推奨されるほど、安全ではなくなっています。乳製品に関しては、また別の理由で日本人の体質には合わないのですが、それはまた、牛乳のお話のところで詳しく述べます。日本人の大人の腸の長さは約9.2m、欧米人は約7mと言われます。腸の長い日本人が、肉食を中心にすると、老廃物が長時間腸にとどまることになり、これが大腸癌の原因になっているのではないかと言われています。さらに、動物性たんぱく質を多く摂ると、血液が酸性になるとも言われています。それに、動物の体温が、人間の体温よりも高いことを考えると、動物の脂というのが、人間の体に良いかどうか、不安になるところです。また、歯の数が、人間にふさわしい食生活を表しているという考えもあります。それによると、固い野菜を噛み切る「門歯」が8本、固い野菜を引きちぎったり、たまに肉食をする「犬歯」が4本、あとは穀菜食のための「臼歯」20本、つまり割合で考えると、野菜29%、魚・肉14%、穀物57%が良いということ。。。そのため、マクロビオティックでも、肉は月に3回程度、魚は週に1~3回程度はかまわないと言われています。ところで、マクロビオティックを厳格にしていると、病気になるという噂があります。《噂と実際》1.マクロビを実践している人には癌にかかっている人が多い→アメリカで有名なマクロビオティックの指導者久司氏の奥さんが癌でなくなったために、このように言われることがあります。しかし、実際は、高齢になればなるほど、癌にかかる確率が高くなるのは生活習慣とは関係なく必然的なものであるので、食養生をしていても避けられないこともあります。また、アメリカでは、癌の治療として、マクロビオティックが導入されているところもあり、結果的にマクロビを実践している人に、癌が多いという印象があるようです。マクロビアンのデータがなかったので、アメリカのベジタリアンと通常の食生活との比較のデータによると、癌の発生率自体は、全癌平均で半分近くになるそうです。補足:マクロビオティックでは、野菜のアクをぬかずに調理することが基本です。そのため、硝酸塩濃度の高い葉物も、加熱調理することで大量に摂取することが可能になり、体内で発がん性物質を生成する亜硝酸塩がつくられ、癌になりやすくなる可能性があります。2.玄米はミネラルを排出してしまうので、骨などに異常が起きる→これは、玄米に含まれるフィチン酸が体内のミネラルを排出するのではないか、と言われています。しかし、発芽玄米にすることで、フィチン酸は分解されて、問題はなくなります。3.玄米菜食をしていると顔色が黒くなる・老ける→肉食は新陳代謝を活性化させ、年齢の割に若く見える特徴があります。その分、細胞のガン化の進行が早くなるので、注意が必要ですが。。。玄米菜食をしていると、やせている分、顔の皺などが、肉食をしていて太っている人と比べると目立つ傾向があります。また、玄米菜食をしている人は、太陽の下で生活するのを好む人が多いので、日焼けをして黒くなったり、皺が増える傾向もあります。さらに、基本的に野菜は加熱処理をするので、ビタミンCの摂取に留意しないと、シミの原因になったりします。このような皺やシミが老けて見える理由だと考えられますが、マクロビ特有の問題とはいえません。4.野菜を加熱するのでビタミンCが不足する→でんぷん質の多い野菜は、加熱してもビタミンCの欠損が少ない。加熱するといっても、さっと湯通しをするだけだったり、むしろ、ビタミンC破壊酵素を過熱により破壊して、ビタミンCを守る働きもある。5.野菜を加熱すると、酵素不足になる→体内でも酵素は作られますが、食品からまったく補わないと、確かに、酵素不足になり、免疫力が弱まります。そのため、毎食時に、発酵調味料(味噌・醤油・酢等)や発酵食品(納豆・糠漬け等)を食べることが大切になります。腸環境を整えて腸内有用微生物の酵素の分泌を促すことも大切です。余分な脂肪を分解したり、消化吸収を活発にしたり、体内毒素を分解して排泄することに関しては、マクロビの基本に従っていれば、通常の食事より酵素を使用しないですむと考えられます。マクロビオティックの考えは、慣れると、生活に取り入れるのが楽しくなります。シンガポールの知人が、現地では、ごく普通の主婦達が、「これは陰だから、陽の○○も買って、、、」と言いながらスーパーで買い物をしているそうです。東洋の思想にはもともと陰陽の流れがありますものね。病気や思想があってマクロビを実践するなら、厳格である必要がありますが、そうでないなら、食生活改善の1つの手段として、マクロビを取り入れてみるのも良いと思います。なんといっても、マクロビ料理は、おもしろくて、おいしい。。。それで体にも環境にも良いのですから、試してみる価値はあります!!マクロビオティックのレシピ本を集めてみました。→ マクロビオティック参考レシピ集表紙を眺めるだけでも楽しくありませんか?目からうろこの調理法が満載です♪ちなみに、天皇家の食事は、身土不二、無添加・無農薬の食材、穀物食、一物全体食、という観点からは、マクロビに非常に近いものになっています。なぜなら、明治天皇が、マクロビの創始者がその流れを汲んだと言われる、石塚左玄の食養法を採用したからです。・・・我が家の食事ですか?私はマクロビの考えはとても気に入っていますが、実は、マクロビとも少し違うコンセプトの食生活を送っています☆
2006年08月28日
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有名人のベジタリアンだと、誰をご存知ですか?【思想家・哲学者・宗教家】釈迦、老子、孔子、キリスト、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、モンテーニュ、空海、ガンジー、シュタイナー、ダライ・ラマ、etc.【科学者・芸術家】ピタゴラス、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ワーグナー、アインシュタイン、ニュートン、エジソン、ダーウィン、シュバイツァー、etc.【政治家】リンカーン、ベンジャミン・フランクリン、クリントン、孫文、上杉謙信、etc.【作家】ルソー、タゴール、トルストイ、シェークスピア、ジョージ・バーナード・ショー、宮沢賢治、カフカ、etc.【ミュージシャン】マドンナ、マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、ジョージ・ハリソン、ジョン・レノン、リンゴ・スター、スティーヴィー・ワンダー、シンディー・ローパー、デビッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ボブ・マーリー、ボブ・ディラン、ブリトニー・スピアーズ、元プリンス、ホイットニー・ヒューストン、ポール・マッカートニー、ブライアン・アダムス、レニー・クラヴィッツ、シェリー、アラニス・モリセット、スティング、ティナ・ターナー、ジャネット・ジャクソン、リッキー・マーティン、etc.【俳優】リバー・フェニックス、ナタリー・ポートマン、ケイト・ウィンスレット、ブリジット・バルドー、キム・ベイシンガー、リチャード・ギア、グウィネス・パルトロウ、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、アンソニー・ホプキンス、ドリュー・バリモア、ブルック・シールズ、ポール・ニューマン、リブ・タイラー、キャメロン・ディアス、マイケル・J・フォックス、ダスティン・ホフマン、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ、etc.【スポーツ選手】カール・ルイス、ナブラチロワ、etc.【その他】チェルシー・クリントン、ダイアナ妃、etc.えっ?と思われた方も多いと思います。それは、きっとベジタリアンに対する思い込みがあるからかもしれません。なぜなら、日本ではベジタリアンは、肉・魚・卵・乳製品を食べない人を指すからです。しかし、欧米では、肉を食べない人ならベジタリアンと呼ばれるのです。例えば、マドンナはマクロビオティックを実践していますが、魚は食べます。ベジタリアンの語源は、ギリシャ語の「Vegetus」。「精神的・肉体的に健康で生き生きとして力強い人」を意味します。さらに「社会や人生に対してバランス感覚を持ち、より良い社会を目指す人」という意味合いも含んでいるそうです。では、実際にどのような人がベジタリアンと呼ばれているのでしょうか?《ベジタリアンの種類》1.フルータリアン:植物を殺さず、採取できる果物や実だけOK。 穀物・調理・加工食材をNGとする人もいる。2.ビーガン:動物性食品は一切食べない。3.ポゥヨゥ・ベジタリアン:家禽はOK。4.ペスコ・ベジタリアン:魚介類OK.5.オボ・ベジタリアン:卵OK。6.ラクト・ベジタリアン:乳製品はOK。7.ラクト・オボ・ベジタリアン:乳製品&卵はOK・最多数派。日本でも、少しずつ認知度&選択肢が広がってきたベジタリアンですが、よく考えてみると、日本には、もともと、「精進料理」の食文化があるほど、仏教の教えに基づくベジタリアンの歴史が長くありました。文明開化とともに食されるようになった、牛肉。それ以前では、卵も牛乳も食べる対象ではなかったようです。文明開化後も、戦前までは、卵・牛乳・肉類は病気の時の栄養食とされていました。だからといって、現代の人が勉強もしないで、突然ビーガンになってしまうと、健康上の問題がでてくることがあります。《ベジタリアンが気をつけるべき点》1.亜鉛:ココア、アーモンド、わかめ、ごま等で補う *乳製品・卵OKのベジタリアンならば、チーズ、卵黄で補える2.ビタミンB12:海苔、酵母などから摂取 *乳製品・卵がOKなら、問題なし3.DHA/EPA:えごま油、亜麻仁油から摂取 *リノール酸の多い植物油(紅花油等)を控える *魚OKのベジタリアンなら問題なし4.鉄分:緑黄色野菜の油炒め、プルーン、レーズン、ごま等で補う *鉄器を使用すると鉄分が補える *ビタミンCを同時に摂ると吸収率が高まる *食事の前後にタンニンを含む飲み物を避ける5.カルシウム:海草、豆腐、緑黄色野菜、ナッツ等から摂取 *ベジタリアンの方が骨粗鬆症になりにくいのですが、 その話は、牛乳の項で詳しく説明します6.ビタミンD:日光浴+きくらげや天日干しの椎茸 *乳製品・卵OKのベジタリアンなら、問題なし最後に、ベジタリアンになる理由について考えてみます。《ベジタリアンになる理由》1.健康のため・ベジタリアンである方が体調が良い 参考:体調調節機能 ・肉食固有の問題 例:老廃物・尿素・尿酸等が多いので、解毒のため腎臓に負担 →胆石の原因例:プリン体を多く含む→体内で尿酸に変化 →動脈硬化・結石・通風の原因例:動物性脂肪→癌にかかるリスク(特に大腸癌) *肉食長寿地域では、脂肪を捨てる調理が基本・食肉汚染の問題例:BSE等の疫病に対する不安 *イギリスでは人口の約8%がベジタリアン例:食肉・牛乳・卵に残留する、保存料・駆除剤・抗生物質・成長ホルモン剤・除草剤・殺虫剤・遺伝子組み換え飼料の不安・ポストハーベストの害など*EUは残留ホルモン剤への不安から、1999年にアメリカからの食肉輸入を前面禁止*ホルモン剤の影響で、男児生殖器の異常、女児の早期成熟、アレルギー体質の誘発*発癌性の危険2.自然環境保護のため・農耕文化のある地域で肉食文化を広めるのは、資源・エネルギー的に非効率*放牧ではなく、穀物を同じ面積で作ると、牛肉の8倍、豚肉の6倍、鶏肉の4倍の食用たんぱく質を生産できる。*現在、穀物総生産量の2/3は家畜の餌・放牧による森林の伐採・汚水による環境汚染:汚染度は家庭排水の10~数100倍・地球温暖化への影響:メタンの発生源3.動物愛護のため・不衛生・ストレスの多い環境での不自然な飼育・麻酔なしでの角や嘴の切除や去勢・成長促進剤や間断のない人工授精・人工的生活リズム・共食い・草食動物への肉骨粉・生きたままでの血抜き・皮剥ぎ・茹で処理参考:家畜動物たちの過酷な一生4.宗教・思想的理由のため・仏教、道教、キリスト教の一部、ジャイナ教、ヒンズー教等・精神性・感性を研ぎ澄ますために芸術家等で菜食主義の人もいますベジタリアンと食の健康に関して興味のある方は、ぜひ、カウボーイ出身のベジタリアンの書いた、この本を読んでみてください。 化学・工場型肉食の危険性を説くもし、自分もベジタリアンになろうかしら?と思う方には、ベジタリアンに挑戦するためのアイディアも豊富に掲載されているこちらの本をおすすめします。 菜食の利点を丁寧に解説菜食は無理!!と思う方、肉を食べるのを3日に1回にするだけ、または、1回の量を3分の1にするだけで、世界の飢餓を救うことができます。それでも難しいでしょうか?
2006年08月27日
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スローフードは、ローマにマクドナルド1号店がオープンしたことをきっかけに、1986年イタリア北部ピエモンテ州のブラ(BRA)という町に、NPOの「スローフード協会」が設立されて始まりました。日本に初めてスローフードを紹介した本《スローフード運動の目的》1. 消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。2. 質のよい素材を提供する小生産者を守る。3. 子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。スローフード宣言の中で、会長 カルロ・ペトリーニ氏は、「私たちはスピードに束縛され、習慣を狂わされ、家庭のプライバシーにまで進入し、ファースト・フードを食べることを強制されるファースト・ライフというウィルスに感染しています。そこで、ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し、我々を滅亡の危機へと追いやるスピードから、自らを解放せねばなりません」と述べています。スピードを重視するアメリカや日本では、イタリアで始まったこの運動の本質は理解するのが難しいかもしれません。そのためか、日本に広まったのは、食品に対する危機感から、伝統工法の調味料や有機農産物の購入など、安全な食を追求する点です。本家イタリアでは、食の安全性よりも、「味」へのこだわりから、スローフード運動が始まったことに注目したいと思います。たとえば、スローフード協会の重要な活動の1つに、子どもたちの味覚教育というのがあります。スローフード協会が出版している、教員向けのマニュアル本には、以下のような記述があります。「今世紀初頭のビタミン発見以来、食文化は常に分析学に支えられるようになってしまった。食は大切な文化で、よき歴史へのアプローチでもある。食を健康やカロリーという表現だけでなくなにかそれ以上のものとして、子供たちに伝えたい。」「何を食べちゃいけないといったモラルや栄養学的見地に立った学校の食教育のあり方には実感が伴わない。匂いや味の遊びを通じて、子供たちは何が大切かを少しずつ理解していく。だから伝統食から始める必要もない。とっかかりはコーラでも、チョコでもいい。最終的に伝統食に行きつけばいいのだから。。」また、食べ方にもこだわりがあります。家族そろって、時間をかけてゆったりと食事を楽しむ。「日本の学校では、教室で昼食を食べる」と言うと、驚く外国人が非常に多いのですが、どこでどのように食べるか、ということも、豊かな食事には大切な要素であるようです。スローフードには、「ゆっくりと消化できる、体にやさしい食事を積極的に摂ろう」、「日々忙しくても食事くらいゆっくり味わおう」という概念があります。ニューヨークのビジネスマンのように、歩きながらホットドックを食べたり、日本でも問題になっている、食事は家族がばらばらで、レトルトや買ってきた惣菜を並べた食事、、、というのは、貧しい食卓とされるのです。もちろん、得体の知れない素材、大量生産による加工品にたいする不安感というのも、ありますが、大量生産された加工品に対する一番の危機感は「味」の均質化であるそうです。伝統食を守る、、、というのも、その地域特有の素材を守るというのも、食を楽しみたい気持ちから自然に生まれた考えなのでしょう。「食を楽しむ」というコンセプト、、、「味覚を大切にする」というコンセプト、、、もしかしたら、これらのコンセプトを大切にすることが、もっとも多くの人の共感を得て、一番早く、食の安全性を確立する手段なのかもしれません。日本でも、スローフードの認知度はかなり高くなっています。専門の情報誌もでてきました。食育にはスローフードがかかせません。スローフードを巡る旅は、究極のグルメ旅行かもしれません。自分で始めるスローフード、、、まずは、旬のオーガニック食材を使った手作りの料理から。ドレッシングの手作りは、とても簡単にできますし、おいしい。そして、だんだんと調味料(ソース、マヨネーズ、味噌、醤油等)、保存食(梅干、切り干し大根、漬物等)、、、と手作りできるものが増えて、、、最後は塩まで??我が家も、安全を求めて始めたこだわりの食生活ですが、気がつくと、おいしいからやめられなくなっていました。調味料や保存食の手作りは、子どもも一緒になって楽しめます。ところで、子どもの味覚は3歳までの記憶が大人になってからの嗜好につながり、6歳までの食生活が一生の健康を左右すると言われています。→子どもの成長は、6歳までの食事で決まるだから、大手のファーストフード店では、食材の原価より高いおまけをつけてまで、より幼い子に食べてもらおうと必死なのです。どんなにシンプルでも構わないから、添加物のない、安全な「家庭の味」を大切にしたいと思います。しかし、安全な食事を家庭でつくるために、知らないといけないことがとても沢山あるのです。昔から言われてきた、健康に良いこと、、、も、今簡単に入手できる食材で実践すると、体に害を与えることもあります。安心できる食材がわからないなら、信頼できる店で購入するのも1つの方法です。おいしっくす無農薬野菜ハニービーe-net・地球人自然食品専門店・くるみやナチュラルベーシック土のめぐみダウンロードできる、スローフードの本もありました→本物を伝える 日本のスローフードスローフードは単なる伝統回帰の考えではありません。より健康的、そして本質的により豊かな生活を送るための発想なのだと思います。本当の美食、、、追求のしがいがありそうです。
2006年08月26日
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まずは、マクロビオティックもイタリアンや中華と同系列の、食文化の1つとして考えてみてはどうでしょうか?少し理論的なことも勉強したい方は、こちら。実際に手軽にマクロビオティックを経験してみたい方は、このようなものもあります。マクロビオティック入門食材セット只今送料TAXサービス中!マクロビオティック入門食材セット【Bセット】メニュー&レシピ集+ガ...
2006年08月25日
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LOHASとは、Life Of Health And Sastainability の頭文字をとったもので、「健康で持続可能な生活」と訳されています。1990年代に、アメリカの社会学者が提唱した概念だそうです。アメリカのLOHASは、「金銭的豊かさや社会的成功を最優先しない」、「健康的な食生活に関心がある」という、「自分や自分の家族の健康を一番に考えて、結果的に環境にも配慮した購買行動をとる、健康と環境へこだわる新しいタイプの消費者」に対してマーケティングの必要性から生まれた言葉なのだそうです。しかし日本では、「セレブの新しいライフスタイル」の粋をでていないような。。。朝日新聞の『Be』の記事には、日本のLOHASの5つの要素があげられています。1.持続可能な経済・・・自然エネルギーなど2.健康的な生活・・・オーガニック食材など3.自己開発・・・ヨガや瞑想など4.代替医療・・・漢方や整体など5.環境に配慮した生活・・・エコツーリズム・プリウスなど3は本来のLOHASの意図とは外れているような気がしますね。なぜか、日本では、環境中心の発想に変わっています。では、日本のLOHASの仕掛け人??エコロジー派雑誌『ソトコト』では、LOHASはどのような人を指しているのでしょうか。1.質素な生活を目指す2.異文化に興味がある3.持続可能な地球環境を支持する4.地域社会を再生したい5.政治に諦めを感じていない6.創造的時間を大切にしたい7.女性の社会進出は当然8.私は理想主義者だ???なんだか、健康という文字がなくなってしまいました。まるで社会派運動のスローガンのようです。どうしてこのようなことになったのでしょう?本家のアメリカでは、伝統を守る保守派、新しい物好きの近代派のどちらにもカテゴリー分けできない、「健康」に重点を置く、新しいタイプの消費者をLOHAS消費者と名づけ、マーケティングの対象としました。、日本では、アメリカから言葉だけ輸入して、「持続可能」に重点をおいて、エコロジーを前面にうちだすことで、やっと認知度が高まってきたスローフードやエコロジーなどの概念を実践する人を増やすために、LOHASという言葉を利用しているような気がします。それが良いとか悪いとかの問題ではなく、LOHASというのは、もともと、欧米に広がってきている、健康重視の消費者による、「結果的に」エコロジーな購買行動を指しているということを知っていただきたかったのです。つまり、オーガニック食材を購入したり、ベジタリアンの食生活をする人が、世界では増えてきている、、、彼らの行動は、エコロジーにつながっているということを認識していただいた上で、食べ物の実際の話に移っていこうと思うのです。日本では、オーガニック食材にこだわったりすると、批判されることがあったり、ベジタリアンだと社会生活を送ることすら困難です。しかし、多くの先進国では、ベジタリアンには市民権がありますし、選択肢も多く用意されています。環境や健康を考えて、オーガニックの食材だけを購入する人々も当然のようにいますし、中途半端(減農薬)な作物や商品を扱わない、オーガニック食材だけの店も沢山あります。そのような人々が無視できないほどの数になり、影響力をもってきているので、新たなマーケティングの対象として注目されているのです。日本では、添加物を避けて生活するのは不可能のように言われますが、それは、多数派との「付き合い」が強制であるからかもしれません。私は、どのようなことでも、選択肢があることが大切だと思います。しかし、日本では、LOHASを実践しようとしても選択肢がない場面が多すぎます。消費者がのぞまないから、、、だから、選択肢が増えないのならば、「安全な食べ物を入手したい」と思う方を、1人ずつでも増やして態度で示すしかないですよね。いたずらに危険をあおる内容にならないように気をつけるつもりですが、それでも、読んだら、少しぐらい高くても健康と環境にやさしい選択をしたくなるような記事を、これから、書いていきたいと思っています☆
2006年08月24日
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今日は早寝に失敗。。。昨夜は8時間も寝てしまったため、結局、今日は、子どもと一緒に布団に入っても、まんじりともせず。。。12時までがんばってみましたが、どうしても眠れないので、起きて今朝できなかったブログ巡りと、メールの返事を書きました。そして、今日は何を書こうか悩んでいるうちに、なんだか眠くなってきてしまいました。。。Isn't it ironic? Don't you think? 私の好きなアラニス・モリセット風に言うと、そうなるでしょうか。。。おすすめのCD → ジャグド・リトル・ピルということで、今日は本の紹介をします。以前ご紹介した『道は開ける』と対で紹介されることの多い、『人を動かす』。目次だけでも参考になると思ったので、書き写してみました。1 人を動かす3原則 盗人にも5分の理を認める 重要感を持たせる 人の立場に身を置く2 人に好かれる6原則 誠実な関心を寄せる 笑顔を忘れない 名前を覚える 聞き手にまわる 関心のありかを見抜く 心からほめる3 人を説得する12原則 議論を避ける 誤りを指摘しない 誤りを認める おだやかに話す 「イエス」と答えられる問題を選ぶ しゃべらせる 思いつかせる 人の身になる 同情を持つ 美しい心情に呼びかける 演出を考える 対抗意識を刺激する4.人を変える9原則 まずほめる 遠まわしに注意を与える 自分のあやまちを話す 命令をしない 顔をつぶさない わずかなことでもほめる 期待をかける 激励する 喜んで協力させる5.幸福な家庭をつくる7原則 口やかましく言わない 長所をほめる あら探しをしない ほめる ささやかな心づくしを怠らない 礼儀を守る 正しい性の知識を持つ目次を読んで、ん?と思ったものもありますが、実際に中身を読んでみると納得。人を動かすためには、まずは自分が変わらないといけないのだ、、、ということが良く分かりました!!育児にも役立ちそうですが、育児は正攻法で行きたいので、この本で学んだことは、親戚関係でまずは実践してみようかと思います。考え方が違う同士が話し合わないといけないときに、お互いの気持ちが良く、そして、妥協ではなく、「止揚(または揚棄)」を目指して、日ごろから発想の訓練をしようと心がけているのですが、この本はその点では、とても参考になりました。さて、明日はいよいよ食べ物の話題に移ろうと思うのですが、あまりに書きたいことがありすぎて、何から話そうか悩んでいます。。。
2006年08月22日
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今日から超朝型になろうと思い、昨夜は子供と一緒に8時に寝ました!おかげで今朝はすっきり4時起き♪しかし、昨夜8時に寝るために、前日は貫徹。。。早寝早起き、8時間睡眠が習慣になれるようにがんばります。それにしても、8時間(途中で授乳はあったけれど)も寝たなんて、何年ぶりかしら?そろそろ食べ物の話題に移ることができそうなのですが、その前に、、安心生活研究室のコンセプトをはっきりさせておこうと思います。もし、一言で、この研究室の目的を表せ、と言われたら、、、それは、「より自然環境と調和し、自然治癒力を高める生き方を研究すること」と答えます。自分たちが健康になれれば良いのではなく、地球にも優しいこと。健康と言っても、何かに頼るのではなく、どのような状況におかれても生き抜けるような丈夫な体を作るということ。なるべくお金をかけず、しかし、長期的に見たときにはコストがより低くなると思われる場合には、初期投資に出し惜しみはしない。(木の家、浄水器等)情報は科学的に分析しますが、判断は本能で(*^_^*)本能というと誤解があるかもしれませんが、人間も自然の一部だと考えて、「より自然な」選択をするようにしています。みなさんに安心して読んでいただけるように、安心生活研究室の10か条を作りました。 《安心生活研究室の方針 10か条》第1条 より自然環境と調和し、自然治癒力を高める生き方を研究する第2条 より地球に優しい生き方を選択する 例:資源再利用、代替エネルギー etc 第3条 お金ではなく時間をかけ、自然治癒力を高める 例:いわゆる健康グッズやサプリメントは不使用 便利さより実質的な効果を優先 etc第4条 目先の結果だけでなく、できるだけ長い目で考える 例:せめて自分の孫の世代への影響まで考える 商品の生産から廃棄までの影響を考える etc第5条 化学合成品の代替となる天然の素材を探す 例:木の家、自然派化粧品 etc 第6条 家族を愛する主婦の視点で考える 例:科学的に証明されていても本能的に疑問があれば回避する 病気や被害が出る前に予防の原則を適用 etc第7条 伝統的手法、知恵を尊重する 例:電気や化石燃料を使用しないで生活する工夫 食べ物の加工や利用法 etc 第8条 今の状況でできる最善の方法を考える 例:今入手できる情報をなるべく多角的に集める 家庭生活に支障ない範囲で、研究時間を割く 情報の間違い等は随時訂正 etc 第9条 あらゆる宗教・信条・思想・立場を否定しない 例:この研究室の情報を求めている人を対象に情報を提供 良い悪いの判断ではなく、これらのコンセプトに基づいて どうしたらよいのかを考える etc第10条 アフィリエイトではその時点での最安値を探して提供 例:楽天の中で同じものなら最安値を検索 同じ価格なら、よりコンセプトの近いショップのを掲載 注:商品のご購入に関するご判断は自己責任でお願いします。 また、ご購入後に良くなかった場合は、ぜひ教えて下さい 今のところ、守れているのですが、これからも、なるべく全10ヵ条を守って記事を書いていきたいと思います。そのうち、毎日更新が難しくなると思いますが、できるだけ更新は毎日をめざしています。コメントを通じて情報交換することも大変重視しているので、ぜひみなさんも、情報・意見・要望をお寄せください。中傷や批判ではなく、間違いを指摘をしてくださることは大歓迎です。では、これからもよろしくお願いいたします☆
2006年08月21日
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世界には、太陽を悪だとする文化もあります。砂漠地域などでは、太陽は生命を奪う凶器であると思われてもしかたがないかもしれません。しかし、それでも多くの地域では、太陽は恵みの象徴です。ドイツのことわざに「太陽の照らないところに医者が来る」というのがあります。現代医学の祖とされるヒポクラテスも、人間の自然治癒力を働かせるためには、食物・日光・水・空気・休息が必要だと言っています。ところが、オゾン層が破壊され、紫外線の害がわかるにつれ、太陽の光を極度に恐れる・避ける風潮ができてきました。私も、紫外線防止の記事を書いた時には、紫外線をどうナチュラルに防止するかを主眼にしていたのですが、紫外線には人間に必要な効果があることがわかり、、どうしたら、紫外線の害を防ぎながら紫外線のメリットを享受できるのか、を考えて、「紫外線の誤解」の記事を書きました。そして、今日は、太陽の光がどんなに私たちの健康に必要かというお話をします。「ボディリズム」という言葉をご存知でしょうか?人間は真っ暗闇で生活をしていると、いつのまにか25時間を1つの周期とした生体リズムになるといわれています。それを24時間リズムにするためには、朝起きたときに太陽の光を浴びることが大切になります。時差ぼけを防止するにも、太陽の光を浴びて、体内時計をリセットすると良いといわれますよね。逆に、夜、蛍光灯の光(昼間の太陽の波長の幅に近い)にあたりすぎると、眠れなくなってしまいます。日光を浴びないでいると、24時間周期のボディリズムが刻むのが難しくなり、欝症(例 SAD:季節性欝症。太陽光線の減少する冬に起こる)にもかかりやすくなります。また、日光を浴びることによって整えられるリズムには、ホルモンの分泌(例 セロトニン、メラトニン等)、排卵、自律神経などもあります。自律神経は、体を活動させる交感神経とリラックスさせる副交感神経の2つの機能にわかれていて、強い日光の刺激は、目や皮膚の神経から脳に伝わり、自律神経を交感神経に切り替えるのです。そして、日光が弱まると副交感神経に切り替わるのです。そのため、朝から活動的になるだけでなく、不眠症の治療にも日光浴が効果的です。インドの伝統療法のアーユルベーダでも、朝日の昇る前後2時間が一番寝起きが良いときで、夕日が沈む前後2時間が一番眠くなる時間帯であるとされています。太陽のリズムに合わせて生活するだけで健康になれるのですね。太陽光線には、もちろん赤外線も含まれています。赤外線は体を温めるので、血行がよくなり、筋肉や神経の緊張をほぐす効果があります。その結果、「痛み」を鎮める効果もあります。(紫外線にも痛みをとる効果はあります。)また、皮膚や内臓の血行改善とヒスタミンなどの日光によって生成される物質の作用により、消化管の働きが活発になり、食欲が増進され、お通じもよくなるそうです。総合可視光線の中には、血中に増加した脂溶性のビリルビンを水溶性のビリルビンへ変化させる作用があるので、新生児の黄疸を治すためにも利用されています。また、肝臓や腎臓の機能を活性化し、解毒作用を強化するそうです。昔から太陽の光を浴びると健康になる、と言われていることには、やはり根拠があったようです。紫外線を怖がるあまり、太陽の恵みを受け取れなくなっているとしたらもったいないですよね。オゾン層がもとにもどるまでは、紫外線対策は必要かと思いますが、太陽自体を否定してしまわないようにしないと、、、私たちの子供に紫外線恐怖症を植え付けてしまうと、その次の世代に太陽の恵みの知恵を伝えられなくなるのではないかと不安になります。さて、別の角度からもう1つ太陽の光の必要性のお話をします。人間の細胞にはミトコンドリアが寄生しています。このミトコンドリアが、酸素をエネルギーに換えてくれているので、私たちは生きていられるのです。結果的に、ミトコンドリアは体温も作り出していることになるので、最近はやりの低体温の方は、もしかしたらミトコンドリアの元気がないのかもしれないですね。なぜなら、ミトコンドリアは太陽が大好きだからです。太陽の光を浴びない生活をしていると、低体温になり、朝も起きられず、欝、不登校、出社拒否、、、いろいろな問題の原因の1つであるようです。ホルモンの分泌も悪くなるため、老化も早くなるかもしれないですよね。太陽の光の中で特にエネルギーが高いのは、朝日と夕日だと言われています。せめて、1日1時間、できれば朝日や夕日をながめながら散歩をしたいものですね。ところで、、、ライトイーターというのをご存知ですか?太陽の光だけを食べて(浴びて)生きている人達のことです。実際に世界中にはごく少数ですが、ライトイーターがいるようです。もしかしたら、もっとも進化した人間の姿なのでしょうか?最後に、、、太陽を怖がらずに、自然と戯れて生きる女性には、お化粧でごまかす必要のない美しさが年齢とともに増してくるのではないかと思います。
2006年08月20日
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今日は、太陽の恵みについて書こうと思っていたのですが、いくつか矛盾した情報に気づいたので、もう少し調べてみることにしました。楽しみにしていて下さった方、申し訳ありません!!ということで、今日は本の紹介。昨夜から遊びに来てくれている方が、この本をお土産にくれました。ツリーハウス、、、秘密基地、、、誰もが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?実は、私は小さい頃に、この絵本を読んでから、ずっとツリーハウスが欲しかったんです。子どもには絶対ツリーハウスを作ってあげたい。。。でも、実は本格的なツリーハウスは、地上に建てる家より建築が難しいのだそうです。でも、興味がある人は多いのでしょうね。けっこう関連本が出ています。(売り切れのものもあるし。。。)ツリーハウスブックV BEーPAL OUTING VIDEO ツリーハウスツリーハウスをつくる本を眺めてみると、信じられないほどの高い居住性のあるものまであるのだということがわかります。暖炉が設置されているものも。。。電気はなくても、ランプの方が雰囲気がありそうですね。もちろん、敷地内なら、簡単に電線を引くことができます。そうなると、ツリーハウスの問題点は、水とトイレかしら?水はポンプで汲みあげることができるでしょうが、トイレは。。。その問題が解決したら、木の上に住むというのもおもしろそうですね。ちなみに、ツリーハウスで有名な映画と言えば、『スイスファミリーロビンソン』。漂着した無人島に、親子が力を合わせてツリーハウスを作り、野獣や海賊と戦う。。。ディズニーの映画ですが、子どもと一緒に観たら楽しそうです。
2006年08月19日
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今では、紫外線は危険なので、とにかく紫外線を浴びない(太陽に当たらない)ようにすることが推奨されています。私も、以前書いた紫外線防止の記事では、紫外線の危険性に関する話を書いたのですが、その記事の結論が、「一般論と比較すると甘すぎる」と思う方が多かったようです。それでも、私はどうしても、「紫外線は絶対悪」とは思えず。。。今回、太陽の光に関して調べていたら、やっぱり!紫外線に関しては、どうやらいろいろな誤解があるようです。1.紫外線は人間には必要です!!「食べ物からビタミンDは摂取できる、1日15分ほど外出すれば皮膚上でビタミンDは合成できる」と言われていますが、ビタミンD2は摂取されても、ビタミンD3は食べ物からは摂取できないそうです。ビタミンD3は紫外線を浴びて皮膚の上で合成するしかないのです。そして、このビタミンD3が、食物から摂取したカルシウムを体内カルシウムに再生し、その体内カルシウムが骨格や歯を作り、筋肉の収縮・神経の伝達物質の役割・脳の機能維持の働きもします。北日本や日本海側で日光に十分当たらない人や、全身をベールで包むアラブの女性などはビタミンD3不足により骨粗鬆症になりやすいという調査結果もあります。また、ビタミンD3は、免疫能力を高めてくれます。つまり、病気に感染しにくい体を作ります。逆にビタミンD3が不足すると、骨粗鬆症だけでなく、クル病・骨軟化症・歯の欠損・筋肉組織が犯される・糖尿病になりやすい・結腸癌/乳がん/前立腺がん/子宮ガンなどの発病率が高くなるそうです。このビタミンD3を合成するのは紫外線B波です!!B波は基本的に低緯度にいくほど増えます。(気候の関係で、日本では沖縄より、宮崎の方が紫外線量は増えるそうです。)そのため、低緯度に近づくほど、ネイティブの肌の色は黒くなっていきます。それは、遺伝によって獲得された、紫外線の中の有害な影響に対する防衛機構なのです。だから、もちろん、日本人が低緯度地域で現地の人と同じように無防備に日光浴をしていたら、危険だと思われます。(実際に赤道付近に住んでいる人より、高緯度地域に住んでいる人の方が皮膚がん率が高いというデーターもあるそうです。オゾンホールの影響もあるとは思います。)2.オゾン層が破壊されてもA波の量は変わらないんです!!A波は波長が長いため、オゾン層も、ガラスも、それこそ、服も、皮膚も透過してしまいます。そのため、皮膚の深部に影響し、皺などの光老化現象の原因になります。エネルギーはB波より弱くなるので、遺伝子を傷つけるかどうかは不明。A波が強いのは高度の高い所、、、海での日焼けより、涼しい山の上の方が美容には危険です。3.癌の原因はC波。。。紫外線の有害さを語る時に、必ずオーストラリアが引き合いにだされます。オーストラリア人の多くは緯度が高いイギリス出身の移民の子孫です。そのため、紫外線防止効果のあるメラニン色素の生成能力が低く、ただでさえ、より紫外線の被爆量の多い低緯度地域にいくと、皮膚がんにかかりやすくなります。その上、問題になっているオゾンホールは主に南極の上に広がっていますが、オセアニアの南部はオゾンホールにかかるところもあります。オゾンホールの下には、非常にエネルギーの強いC波(またはC波に近いB波)が注ぐ可能性があります。C波はB波より波長が短いため、オゾン層や空気中の酸素に吸収されて普段は地上には届いていません。しかし、ホールができてしまうと、そこからC波が「もれて」しまうそうです。そのため、オーストラリアではネイティブのアボリジニーにでさえ、皮膚がんが確認されるようになってきました。今のところ、北半球の中緯度に位置する日本には、C波の危険はないと考えられます。4.肌が弱いからこそ紫外線。。。ヨーロッパでは、アトピー性皮膚炎の治療に紫外線療法が行われているそうです。使用されるのは、紫外線B波の中の一部の波長。皮膚の免疫機能の再生に効果があるそうです。5.確実に危険なのは、薬剤性光線過敏症A波を浴びることで発祥する薬の副作用のことです。化粧品・食品添加物・草花の汁(柑橘類・せろり・イチジク他)・刺青などでも起こります。A波の作用で、体内に有害物質を合成してしまう可能性があるのです。しかし、A波は細胞の機能の活性化などの良い点もあります。6.紫外線有害説の根拠は不自然例えば、紫外線をサングラスで防がないと白内障になると言われますが、その実験は人工の紫外線のみによって行われているそうです。しかし、本来、太陽からは他の光も一緒に発せられています。また、人工紫外線照射を受けると、デメリットだけでなく、結成梅雨の脂肪が減少したり、コレストロール値が下がったり、心臓の機能が高まったり、うつ症状が治ったり、というメリットもあるそうです。結局、今日は何を言いたかったかと言うと、紫外線は無害ではないが、有害だからと完全にシャットアウトしようとするのは、日本に住んでいる限り、デメリットの方が大きいのではないか?という提案です。紫外線が有害でない、と言っても、誰ももうけられませんが(日焼けサロンは繁盛するかしら?)、紫外線を有害とした方がもうかる企業は多いのです。過度の紫外線防止対策のせいで、不健康になってしまったのではもったいない。人間は進化の過程で紫外線と折り合いをつける能力をみにつけてきました。必要でなくなった能力は衰えていきます。日焼け止めその他で完全に防衛して、日光を浴びない世代が続くと、いったいどうなるのでしょう?オーストラリアに遊びに行くなら、日焼け止めを持参した方が良いとはおもいますけれどね☆おすすめアイテム→紫外線防止アイテム次回は紫外線以外の太陽の光の話をします!
2006年08月18日
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今日は洗濯物を乾かすことについてのお話。長い梅雨が終わって、やっと夏が来たと思ったら台風で雨ばかり。。。それでもまだ気温が高いので、布おむつも乾いてくれますが、梅雨の寒い時期にはなかなか乾かず困ってしまいます。大人だけの家庭では、洗濯物を毎日する必要がないかもしれませんが、育ち盛りの子ども達がいる家庭では、1日に2回以上洗濯する必要のある場合も。天気が良ければ、問題ないのです。もっともエコロジー&エコノミーなのはもちろん、天日乾燥です。どんなに洗濯物があっても、お日様の光に当てれば、短時間で乾きますし、紫外線の力で殺菌もされ、漂白効果もあります。逆に色物や柄物は色あせをしていまうので注意!!シルクや純毛は縮んだり、変質するため直射日光に当てないように!!また、花粉症の季節には外に干すのは辛い方もいるかもしれません。幹線道路沿いなどの空気の悪い所では、洗濯物が黒くなることもあります。高層マンションなどでは屋外に洗濯物を干すことを禁止していたり、干せないようになっていることもあります。そのため、別の乾燥させる手段について知っておく必要があります。夏の暑い時期に天気が悪くても、エアコンのある家庭なら、過乾燥防止のためにも、屋内に洗濯物を干せばすぐに乾きます。冬の寒い時期に天気が悪いなら、暖房機の側に洗濯物を干せば、やはり過乾燥防止になる上、すぐに乾きます。ただし、暖房機で乾かす場合は水蒸気を逃すために、換気が必要になります。浴室に窓が無い家庭では、カビ防止を兼ねて、浴室乾燥機を設置していることが多いと思います。これなら、お風呂上りにできあがるように洗濯を回せば、カビ防止をしながら洗濯も乾かせて良さそうですね。しかし、太陽の光に当てないで乾燥させると、どうしても殺菌効果が落ちてしまいます。もちろん、からからに乾かせば、繁殖しにくくなるので、実害はありませんが。。。エアコンやヒーターを使わずに、ただ部屋干しをするだけですと、乾くのに時間がかかるため、雑菌が繁殖してしまい、嫌な臭いが残ることがあります。殺菌効果をねらって、最後のすすぎの時に、酢を入れるのも効果があります。また、室内で干す洗濯物から水分が蒸発すると、部屋のカビやダニの発生につながるので、閉め切らないように気をつけてください!太陽の光にあてることができなくても、しっかり殺菌をしたいなら、100度近い熱風を使った乾燥機を使うこともできます。ただし、化学繊維や絹・毛糸などは高温だと縮んでしまうので、低温乾燥にする必要があります。それに、100度あれば大腸菌やほとんどの細菌、ダニは死滅しますが、カビの胞子などはさらに高温でも死滅しないものがあります。紫外線なら、殺菌可能なのですが。。。乾燥機なら、ガス式をおすすめします。←楽天で一番安い5kg用ガス式衣類乾燥機5kgの洗濯物を乾かすために、ガス式は約50分、約39円かかり、電機式だと、約160分、約76円かかります。メーカーによって数値は変わってくるので、購入前には確認を!また、ガス式は排湿工事が必要なのでご注意を。洗濯機と乾燥機が一体型のものは、機能が増える分壊れやすくなることと、どちらか一方の機能が壊れて修理に出す間、もう片方の機能も使えないので、非常に不便です。別々なら、洗濯をしながら乾燥もできるので、洗濯物の量が多い家庭では重宝します。また、値段も洗濯機と乾燥機をそれぞれ購入した方が安くなります。場所をとることが心配かもしれませんが、基本的に乾燥機は洗濯機の上部に取り付けることができます。ただし、衣類乾燥機はやはり皺になりやすいので、アイロンがけの手間が増える可能性があります。結論を言うと、基本は天日乾燥。天気が悪い時は使用しているエアコン・ヒーター・浴室乾燥機などに便乗して、省エネ。どうしても殺菌したい人は仕上げのみガス乾燥機。エアコンなどを使用していない、または使用できない場合はガス乾燥機を使用する。下着類など人の目につくのが気になるなら、欄干の手すりより低い所に干す。欄干にはよしずで手すりの高さから下の目隠しをする。。。どうしても室内干しをするなら、通気、換気に気をつける。クーラー・除湿機を使用するなら換気は必要ありませんが、除湿機は基本的にある程度気温が高くないと使えないということに注意!←コンデンサー式なら気温が低くてもOKさて、明日はいよいよ、太陽の光の力について入手した情報のお話をしようと思います。
2006年08月17日
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ごめんなさい!連日泊まりのお客様がみえているため、ブログのための時間が十分に確保できません。太陽光の話について、もう少しお待ちください。ということで、今日はまた詩の紹介を。。。たまたまいくつかのブログで同時期に紹介されていました。この本にも紹介されています→何度も読んで、何度も考えさせられています。。。美の詩 「招待」あなたが生活のために何をしているかは、どうでもいいことです。私は、あなたが何に憧れ、どんな夢に挑戦するのかを知りたいと思います。あなたが何歳かということも関係のないことです。あなたが、愛や夢や冒険のためにどれだけ自分を賭けることができるか知りたいのです。あなたがどの星座の生まれかということもどうでもいいことです。あなたが本当に深い悲しみを知っているか、人生の裏切りにさらされたことがあるか、それによって傷付くのが怖いばかりに心を閉ざしてしまっていないかを知りたいのです。あなたが、自分のものであれ、人のものであれ、痛みを無視したり、簡単に片付けたりせずに、それを自分のものとして受け止めているかどうかを知りたいのです。また、喜びの時は、それが私のものであれ、あなたのものであれ、心から喜び、夢中になって踊り、恍惚感に全身をゆだねることができるかを知りたいのです。気をつけろとか、現実的になれとか、たいしたことはないさなどと言わずに。私は、あなたの話すことが本当かどうかには関心がありません。私は、あなたが自分自身に正直であるためには、他人を失望させることでさえあえてすることができるかどうかを知りたいのです。たとえ裏切りだと責められても、自分自身の魂を裏切るよりはその非難に耐える方を選ぶことができるかどうかを。たとえ不実だと言われても、そんな時にあなたがどうするかによって、あなたという人が信頼に値するかどうかを知りたいのです。私は、あなたが本当の美がわかるかを知りたいのです。それが見た目に美しく見えない時でも、毎日そこから本当に美しいものを人生に汲み上げることができるかどうかを。私は、あなたがたとえ失敗しても、それを受け止めてともに生きることができるかどうか、それでも湖の縁に立ち、銀色に輝く満月に向かってイエスと叫ぶことができるかどうかを知りたいのです。あなたがどこに住んでいるか、どれだけお金があるかはどうでもいいことです。それよりも、あなたが悲しみと絶望に打ちひしがれどんなに疲れ果てていても、また朝が来れば起き上がり、子供達を食べさせるためにしなければならないことをするかどうかを知りたいのです。あなたが誰を知っているか、あなたがどうしてここに来たかは関係ありません。私とともに決してひるまずに炎の只中に立つことができるかどうかが知りたいのです。あなたがどこで、何を、誰と勉強したかはどうでもいいことです。私が知りたいのは、皆が見捨ててたった一人になった時、あなたの内側からあなたを支えるものは何かということです。私はあなたが自分自身としっかり向き合い、その何もない時間の中にいる自分を心から愛しているのかどうかを知りたいと思っているのです。 オライア・マウンテン・ドリーマーDreamer,Oriah Mountain・・・ネイティブ・アメリカンの長老の作だと言われています
2006年08月16日
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