心身健康レシピ(@自宅)byはんなりシェフ

心身健康レシピ(@自宅)byはんなりシェフ

2005年03月07日
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 思い浮かべてみて欲しい。
 あなたのことを、一番わかってくれている人は、
 誰だろう。

 僕は、きっと幸せなことに、たった一人が思い浮かぶ。 

 あなたにとって、その人は、あなたの何を
 わかってくれている人だろうか。

 個人情報?(笑)
 生い立ち?

 それとも、そういったものの、トータル?

 もしかしたら、なんだけれど、
 意外と、その『知っていることの量』では、
 1位ではなかったりしないだろうか。

 僕が、一番の理解者でいてくれている、と思う人は、
 僕の情報を一番持っている人、ではない。

 どうしてだろう?

 理解って、よく使われる言葉だけど、難しい。
 月の表面が映像になって茶の間で見れるような現代なのに、
 理解のなさによるトラブルって、絶えない。
 人の心って、月より遠いのか?




■ 理解者って、どんな人だろう?

 別の角度から考えてみる。『理解者』というときに、
 僕は、最近よくちまたで耳にする、「わかるよ」という
 言葉を思い出して、なんだかムカムカしてしまう。


 信用できない。ひねくれている、ということもある(笑)。
 でも、きっとそれだけじゃない。


■ 心理学的コトバなんて、気軽に使いまわすんじゃねえ。

 小学校のとき、僕の大事な仲間の母親が亡くなった。
 かけてあげるコトバもなくて、僕はいたたまれないものの、
 何もしてあげられない気まずい気持ちで、ただ近くにいて
 迷っていた。
 (当時の僕は、何かしてあげなきゃ、と思っていた)

 そんなときだ。人がけむたがるのも無視しておせっかいを
 するのが大好きなYがすごい勢いで近づいてきて、彼に言った。

 「かわいそうにね、気持ちわかるよ」

 ――ええ?何言ってんの?何がわかる、って言ってんの?
   何が起こってるの?

 Yは自信たっぷりに、続ける。
 「大丈夫?はなし聞こうか?」

 Yは、表情を変えもせず、「いい、大丈夫」とだけ言った。
 彼は、そのあとうつむいて、Yとのコミュニケーションを
 避けたように見えた。泣いていたのかもしれない。
 よくは、見なかったけれど。

 僕は、なぜかは当時わからなかったけど、非常識なくらいの
 怒りを、Yに対しておぼえた。それと同時に、
 本当の気持ちへの理解の姿勢のないやつのおせっかいは、
 暴力的になる、ということを思う。

 『優しさ』という偽造のパスポートを持って、
 人の心の傷に、土足で入ってきたりする。

 僕は、彼のことを、まだ心のどこかで、許せないでいるの
 かもしれない。いやもしかしたら、同じことをしてしまう
 恐れがあった、自分のこと、だろうか。


■ 理解って、何だろう。

 大切なことは、どれだけ相手のことを知っているか、でも、
 経験が豊富かどうか、ということでも、心理学の知識が
 あるか、ということでもない。

 きっとそうじゃないと思う。

 『どれだけその人のことを、本気でわかろうとしているか。』

 これだと思う。
 ぼくは、これだけだと思う。

 ちなみに、僕が、『僕のことを一番わかってくていると思う人』は、
 こういう人だ。強いところも弱いところも、なんだか全力で
 受け止めようとしてくる人だ。言葉も聞き方も、不器用だけど、
 コミュニケーションが、暖かい人だ。

 その姿勢があるか。その真剣さがあるか。
 それだけ本当に『相手の心』に向かっている、心があるか。
 それは、絶対に伝わる。その心は、どんなコトバよりも先に、
 絶対に、伝わる。プラスであっても、マイナスで、あっても。

 心理学の知識でも、質問力でも、経験の豊かさでもない。まして、
 自分の知識のひけらかしでもなく、いい人だと思われたい
 見栄や打算でもない。

 胸を打つのは、もはや『相手への理解力』を超えて、
 『相手を真剣に理解したいという気持ちや誠意』だと思う。

 誠意なんて、古臭いように聞こえて、
 ぼくは、堂々と、一番大事なものだと思うことがよくある。

 だからこそ、

 よく知りもせず、詳しい話も聞こうとしないくせに、
 「わかるよ」って簡単に判断するやつが許せないんだろう。
 知ろうとする誠意が、感じられないから。


■ 落とし穴に気をつけながら。

 たくさんのことを知っていたい。
 色んな価値観や、考え方を理解し、受け入れられる人に
 なりたい。

 僕は毎日のように思う。

 でもだからこそ、
 「簡単にはわからないだろう」っていうスタンスが、
 大事なんだろうな。

 これはカナダに行ったときにも思ったんだけど、
 そのスタンスがなかったら、

 『俺はデービッド。日本に超くわしいぜ?刀も持ってるし、
  忍者の知り合いもいるんだ!ところでユーは
  どうして今日、チョンマゲじゃないんだ?』

 という落ちぶれ方になってしまう。
 僕はこんなことを言われて、頼むから日本通だと
 今後いっさい言わないで欲しい、と願った。

 それは、理解じゃない。
 理解を放棄してる。

 もしかしたら、冒頭に書いた、
 『月が見えるようになっても、理解不足でトラブルが起こる原因』は、
 人の気持ちなんて簡単に理解できる、って勘違いしちゃってる、
 僕たちの過剰な自信かもしれない。

 「何を知らないのかを知ることが、勉強だ」
 なんて偉い人が言った。それも関係しそうだ。

 知ってるよ。とか、わかるよ。って言いたくはなる。
 けれど、そうじゃなくて。

 『僕は同じ経験や性格を持たないから、完全に
  理解することは難しいかもしれない。でも、だからこそ、
  全力で、あなたの話を聞きたいと思う』

 ホンモノの理解へとたどり着く作業が階段だとしたら。
 そのスタンスは、不確かな足取りを支える、
 唯一の手すりなのかもしれない。

- - - - - - - - - - - - - - -

 【『理解』って、なんだ?】

 わかったフリを絶対にしないこと。
 理解することの難しさをきちんと知った上で、
 全力で理解しようとする、相手への誠意。





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最終更新日  2005年03月08日 02時09分37秒 コメント(2) | コメントを書く


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