風が伝えた愛の詩

風が伝えた愛の詩

November 12, 2008
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駆け足で通り過ぎる

紅葉をいっそう赤く燃やして

炊事場の音
夕食の匂いを取り込んで

瞬く間に
夜を連れてくる

昼と夜の境で今日のひと日を振り返る間に
太陽が遠ざかり月が近づいて明日に思いを馳せる間に



通勤電車は激しく揺れる

持ち帰ってきた煩わしさを払い落とすみたいに

通勤電車は家路を急ぐ

夕食の献立、晩酌の夢
残業宿題、明日の課題

この時間の空の下で街のネオンがそろう頃

通勤電車がカチャカチャ鳴って
大あくび、ため息、笑い声、寝息

一息に飲み込んで吐き出してまた飲み込んで

この時間の空の下で
街の明かりがひとつまたひとつ夜に溶ける頃


星のかけらがこぼれだす
明かりの消えた屋根の上に
寝息をたてる坊やの上に

この時間の空の向こうで
明日の朝が一列に並び



いっせいに駆けてくる






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最終更新日  November 12, 2008 07:10:33 PMコメント(0) | コメントを書く


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