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カテゴリ: 生活
先月末から、姪が遊びに来ています。19歳の大学一年生。


きっとうちの姪だけ特別で違うの?と思うこともあるけれど、私はこれまで数人の日本人の子供たちの短期あるいは高校への1年間の留学をお手伝いしたことがあって、この子たちも姪とあまり変わらなかった。おのおの家庭の躾や 家庭でのルールには多少の違いはあるにしろ、往々にして「イエスとノーがあいまい」「ニコニコ笑ってわからない部分を補う」「最低限の自分のことが自分でできない」「感謝の気持ちが無い」「してもらえなかったとか ほおっておかれた」「悪いのはみんな他人、私は頑張ってあれもこれもしてるのにホストファミリーはこれもあれもしてくれない」。「自分がしたいことがわかっていないのに、してもらえないことへの文句は山積み」「将来への展望が希薄」きっと、みんながみんなそうではない!という人もいるでしょう。しかし、一概にこういう子供のほうが多いと私は思います。

飽食の時代に育ち、親や社会が決めたルールの上を背中を押されて走る子供たち。そこでいまさらあらためて「好き嫌いなく何でも食べなさい。お百姓さんが一生懸命育てたお米よ。アフリカには食べるものが無くて・・うんぬん」と話しても 説得力が無い、それはそうかもしれません。遠くのどこかの国で起こっている内戦や飢餓を 食卓で話しても現実味は無く、実感することは無理だとは思います。それでも、自分の居る場所がどんなに心地よく、親の庇護の元、明日の心配をせずいられる温かい場所であることへの感謝は、当然するべきです。

その子が今アメリカで自分のことだけ考えて毎日暮らしている、その状況を保つために、実際はどれだけ多くの人が厚意を持って動いてくれているのか、親がいったいどういう気持ちで送り出してくれているのか、そのために働いているのかなんて 全く考えの中にないのでしょう。当たり前なことって、ぜんぜん世の中には無くて、いつもどこかで誰かが努力しているから、あたかも自然に物事が前に進んでいるのです。今日ここに自分が在ることは、まわりの誰かの努力の上にやっと成り立っている、私はそう思います。こういった気持ちは、とりわけあの9・11以後強く感じるようになりました。明日のためにではなく、今日のために、今のために一生懸命全力で暮らしたい。そして、また健やかな一日が過ごせ、夜が迎えられることに感謝したい。明日の予定を人はあたり前のように立てるけれど、明日朝が迎えられることって もしかしたらとても贅沢なことなんじゃないかなって思います。

イマドキの子供たちにどうやって「感謝の心」「人の気持ち」を教えることができるか、それがここ数日の課題です。誠意と愛情を持って接すれば、今はわからなくてもいずれ「あっ!」と気づいてくれるときが来ればそれで良いのかもしれません。誰かの心に小さな「感謝」の種を撒く事ができたら、それが本当に一番大切なことなのでしょう。太陽や土や空気だってそうなんだ・・・・あたり前なものなんて 世の中にひとつも無いのだから。

それから最後に 私は語学というものは単なる人と人とのコミュニケーションの手段であり方法だと思っています。だから日本語もきちんと確立していない子供に「英語」を教え込んだり、日本語より何が何でも【英語】という動きに賛同することができません。同じ意味で語学留学というのも いったい何が目的なのかと首を傾げてしまいます。

正しい日本語で、自分の考えを組み立て、言葉にできる日本人が増えて欲しいと思いますが、このままでは「日本語」は消えてしまうのではないかという不安にかられます。日本人が日本語で考え、日本語を正しく話すということを、もっと親も学校も力を入れ取り組むべきです。

NYやロスで多くの自称「日本人留学生」たちを見るに付け、「せっせと何も知らず仕送りし続ける親御さん」が気の毒と余計なお世話ながらも思い、不快になります。"とりあえず"英語これこそ、今の日本の最も間違った動きだと思います。きちんとした日本語が話せる若い日本人に出会ったとき、安堵感を覚えるのは私だけではないのではないと思います。





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Last updated  2005.03.03 23:46:06
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