ラブコメディアン・モーリーのブログ

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2024.10.28
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カテゴリ: 【書籍】レビュー



文章力を向上させたい方に向けた1冊!



タイトルにも入っている『センスのよい文章』について、
コレを 「読み手が心地よく感じる文章」 と定義づけている。

そのために必要なポイントは、
「読みやすい」「分かりやすい」「読みたくなる」 の3つ。

本作はこれらを実現するためにはどうすればよいか?
という疑問に答えてくれるというワケだ。

ただ、文章の上達に関しては、
「一朝一夕でどうにかなるものではない」 という


もちろん押さえるべきポイントや
コツなども記載されているため、
ある程度の即効性は期待できる。

しかし、センスのよい文章を書くためには、
日頃から言葉や文章に対する意識を向けて、
自分の中に語彙やフレーズをたくわえ続け、
そられを身体に馴染ませなければ使いこなせない。

ある程度の時間と労力が掛かることは
覚悟しなければならないという内容だ。

とはいえ、逆に言えばそれらを心掛ければ、
誰でも上達が見込める という意味でもある。


改善点をわかりやすく紹介してくれるので、
文章が苦手という方 にもお試しいただきたい。


個人的に重要だと感じたポイント!


  • 「美しい」と書かずにそれを感じさせる!
  • 氷細工を切り出すイメージ!
  • アタマの中のデータベースを育てる!

●「美しい」と書かずにそれを感じさせる!
ほかにも「楽しい」「面白い」「すごい」などの、
形容詞は容易に使ってしまいがち だが、
そこからイメージする基準は人によって異なる。

その様子を 具体的に描写 する。

●氷細工を切り出すイメージ!
目標とする文字数の 「2倍」を目安 に文章を書く。
そのあとに重複やクドい言い回しなどを、
大胆かつ繊細に削り、 引き算で仕上げていく
推敲する際はある程度時間が経過してから、
音読 プリントアウト をすると客観性が増す。

●アタマの中のデータベースを育てる!
言葉やフレーズをたくわえる
「ことばの森」 を自分の頭の中に作る。
そのために有効なのが「天声人語」や「余禄」など、
新聞各誌のコラム 「手書き」 で書き写すこと。
1~2年間、継続すれば目に見えて成長が実感できる。


まとめ!


文章の書き方に特化した内容だが、
読まれやすいメールの特徴や、
ちょっとした時短の方法なども紹介しているため、
ビジネスの場でも役立つ ハズ。

また、できるだけ少ない文字数で
素早く書くという点から見ても、
SNSやブログで活動している方 にオススメだ。

ただし、本作が目指しているのは
あくまでも 実用的な意味での読みやすい文章

作者の個性や独特の文体から感じる味わいなどは、
あまり考慮されていないので、
小説家を目指していたりこだわりのある方 は、
情報の取捨選択が必要かもしれない。

本作を読んで改めて理解できたのは、
文章を 「書く技術」 というのは、
やはり 書くことでしか上達しない ということ。

もちろん文章を読むことで、
語彙を増やすことはできるが、
基本的にそれで上達するのは 「読む技術」

常に自分が書くことを意識して、
気になるフレーズや言い回しを
吸収しなければならないのだ。

私は今まで 漫然と読書をしてきた ので、
「読む技術」すら習得していない可能性がある。

今後は気をつけたいと考えてはいるが、
トシのせいでいつの間にか忘れていそうな気がする……。






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Last updated  2024.10.28 00:00:16
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