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2004年04月03日
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MINNTON


一昔前の英国で、暮らし始めた時に、日本人のご家庭を訪問する機会が何度かありました。 
どなたのところでも客間にて素敵な陶磁器でお茶をお出しして下さるのです。
ご近所にいる日本人の方を最初に訪問したとき、ごく自然に、当たり前に陶磁器をお出し下さったのですが、私にとっては英国のボーンチャイナ、一式を使ったお紅茶のおもてなしが全く初めてでしたので、その器、ティーポット、クリーマー、シュガーボールなどの見事さにすっかり感心したものでした。
「素敵な器ですね」と私。
「ええ、ボーンチャイナです。 小林さんも徐々に揃えられたらいいでしょう」。
「ボーンチャイナって?」その頃、イギリスに着いてすぐの私には、何の知識も無かったのです。

※
中国から磁器を輸入していたイギリスでは、輸入だけではなく、自国でも作れないか試みたが、イギリスで採れる磁器の原料となる陶土の質があまりよくなく、なんど試みても中国の磁器(チャイナ)と同じように作る事はできなかった。 その末に生まれたのが、牛の骨灰 (燐酸カルシウム) を含んだ「ボーンチャイナ」です。 

透き通った独特の白さを持つ磁器(チャイナ)で、長い間製法が秘密にされ、当時の王室や貴族の間で珍重されていました。


それが英国生活に馴れるにつれ、チャイナショップ(英国陶器店)に立ち寄って見るたびに、少しずつ感心が高まっていったのでした。 
当時は1ポンド700円前後だったこともあって、日本人には、ボーンチャイナはさらに高価に感じました。
 それでも、ティーセットだけは揃えたい・・・と思った。
高価すぎないもので、好みのシェイプ、そして絵柄が落ち着いていて、飽きのこないものにしなくては。

そう考えて初めて買ったのが「MINTONのGreenwich」でした。
 ソフトな感じの淡いグリーンの葉っぱ、グレーとうす黄色の花、金で枠取りしてあるおとなしい感じの絵柄です。 
シェイプもウエーブ(凹凸の線)が入っていてシンプルで落ち着いています。 
カップを手に取ったときのつるっとした手触りと、ファイフシェイプ(シェイプの名前、形の種類)はミントンを代表する形、であり、ウエーブの凹凸が心地よくマッチして感じられました。

これならば、きっと飽きがこなくて、長く使えるだろうと思ったのです。 ティーセット、一式を買いました。 

早速、それでティーを頂いてみると、カップもソーサーも手になじんでとても扱い易いのにがっしりとして、高級感も感じられます。 
なんせヴィクトリア女王からも、「MINTONは世界で最も美しいボーンチャイナ」と称賛されたとか。 その芸術性までもが手にずっしり伝わってくるようです。
ロンドンの我が家を訪れてくださった方々と、そのチャイナを使って、皆さんで器をほめて頂いたり、お紅茶を味わってみたりのひと時です。 
皆さんそれぞれに、ボーンチャイナを持っていらして、「○○さんのところでは、ウエッジウッドよ、柄はwild strawberry 。 ウチはミントンです」、と言う具合に情報交換の場でもあります。
お互いにお茶に呼ばれて、その方のボーンチャイナを見せていただき、お茶とチャイナの鑑賞を楽しんだものです。


ショーウインドーで初めて見た時に一目惚れしてしまったかわいいブラックベリーの絵柄のものです。 「綺麗だわね。  ポットの形が変わっているかしら? 」と私。
「すてきねえ~、これは高いわよ、かわいいポットねえ」とお友達。
綺麗なチャイナを見て歩き、お友達とウィンドーショッピングするのも楽しいものです。
「欲しいなあ~、少し考えるわ」と私。


ロールケーキ(バタークリーム)
ロンドンに住んでいた時、食べたくても食べれないものがいくつかありました。  
日本でしか手に入らない魚(ぶりの切り身とか)、野菜、お菓子など今では何でもある
でしょうが当時はまだ日本人も少なかったせいか不自由したものです。  其の中の
ひとつがケーキです。  ええ、もちろんケーキは売っていました。  とても美味
しそうなケーキがウインドーにずらりと並んでいて食欲をそそります。 「今日はみ
んなでケーキを食べましょう」といっていくつか買いました。  見るからに美味し
そうなケーキ、お紅茶も入れて、しゃれたボーンチャイナで、楽しみは一層膨らみま
した。  一口食べて、私も主人も恵里子も、「ええっ! 何、この香り、この香り
強いわね! これじゃー」と言う訳でケーキは私が作ることになりました。 念のた
め申しておきますが、恵里子には、学校のディナーなどでイギリスの香り味にだんだ
んに慣れて、おいしくなっていきました。   
さて今日のケーキはバタークリームを使っています。  バナナの香りもほのかな日
本の味です。 最近はバタークリームはあまりお店で見かけませんから食べたい時は
手作りしています。 もちろん生クリームでも美味しいですよ。 くるくると巻いた
ロールケーキは持ち運びに便利でお土産、お使い物に良いです。

作り方; 1、生地(スポンジ)を作る。  
下準備をする…クッキングシートを天板に敷いて置く。 材料を計っておく。 薄力
粉はふるいにかけておく。 バターは溶かす。 オーブンを170℃に予熱する。 泡
だて器、ボール中と大を2個、へらを用意する。  
卵と砂糖をボールに入れ、一回り大きいボールに40℃のお湯を入れて其のボールで湯
煎して砂糖を溶かす。 泡だて器で泡立てる、もったりして文字がかけるくらいま
で。 バニラエッセンスを加えて混ぜる。 薄力粉を入れてさっと混ぜ、更にバター
を加えて手早くしっかり混ぜる。 クッキングシートを敷いた天板に流し、平らにし
て隅まで入れる。 予熱してあるオーブンの下段に入れる。 170℃で17分間焼く。
 焼き上げてアラ熱が取れたら、大き目のまな板などに置いてさます。 さめてから
裏返してシートをはがし、はがした方を上にしてシートの上に戻す。  
材料; 卵4個、  サトウ80g、  無塩バター20g、  薄力粉80g, 
 バニラエッセンス、  クッキングシート、
2.バタークリームを作る。
バターは室温で戻しておく。 やわらかくなったバターを白く、ねっとりするまでホ
イップする…ア
砂糖と卵をボールに入れ1.と同様に湯煎する。 1、と同じく字が書けるくらいまで泡
立てる…イ   別々にあわ立てたものを一緒にして(イをアの中に入れる)ホイッ
プする。 クリームの出来上がり。  
材料; 無塩バター100g、  砂糖60g、  卵1個、  
3.仕上げる。 
生地のシートをはがした方にクリームを平らにたっぷり塗る、向こう側2cmは残
す。 バナナの薄切りを生地のまんなかより5cm下と5cm上(間隔は10cm)に
並べておく。 手前からシートを使って巻く。 巻き終わりを下にしてシートでくる
んだまましばらく置き、なじませる。 落ち着いてから切り分ける。
材料; バナナ1本、  
※下準備を必ずする、手際よく出来るから。  
※バターの代わりに生クリームを使ってもよい。  

(続く)





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最終更新日  2004年04月11日 15時12分26秒
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