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2004年04月29日
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 ハムステッドのAbbots Gardenに住んでいた頃は、私ども家族は、娘も含めて、イギリス生活にも馴染み、言葉の不自由さも感じないで快適な日々となりました。
私は主婦業と、お稽古事に熱中していました。

  家事の合間を見てはイギリス式のflower arrangement(生け花)を成人学校で習い、そして英語を娘のピアノの先生から学んでいました。
ピアノの先生、フローラはロンドン大学で音楽を学ぶ学生で、恵里子のレッスンが終わると次に私の英語を見てくれました。


私は手編みで、編物を独学でやっており、アランセーターを作っていました。
まずbooklet(編み方の小冊子)を買いそのカタログを見ながらメーカーの毛糸、付属品などを揃えます。
こちらのカタログを開くと、編み方の英文の文章、だけが書かれています。
製図が描かれていないため、どんな作品が出来上がるかは表紙の写真でしかわかりません。
まず、指定されたゲージに自分のテンションを合わせます。  大抵の作品にはサイズが2~5種類くらいは表示されてあるので、その中の、自分のサイズを選び編み始めます。

作品は常にバック(背中側)から編みます。 
例えば、次のように書いてあります。 

『何号の編み棒を使用し目をいくつ、いくつ作りなさい。
1段目;表目2回、次に、裏目1回、表目1回、裏目1回、これを終わりまで繰り返す。
2段目;表目1回、裏目1回、これを繰り返し、裏目2回で終わる。
3段目;1段目と同じ。
これを繰り返して2インチ編みなさい。』
と、ゆう具合です
書かれた文の通りに編み終えると、何のことは無い、1目ゴム編みができていました。初めから1目ゴム編み2インチって書いてくれれば済むのに・・・。
すべてがこの調子で、込み入った模様もその指図の通りに1つ1つ編み進んで行きさえすれば、きちんと編めて来るのですから、初心者には逆に親切になるのかも知れません。  編み進むにつれて、やっと、どんな模様かが解る次第です。
日本式の製図ならまさに一目瞭然なのに、と思いますが英国式の文章も、初めて編み物を学ぶ方、にはとても分かり易かったでしょう。



日本では、先生が毎回、その日のお花を用意して下さり、生徒皆の分まで持参して下さいました。
ところがロンドンの成人学校での、フラワーアレンヂメント、ではお花は自分で用意し教室へ持参するのです。

初回のレッスンではコンテェイナー(お水盤や花瓶など)の説明とその種類、大きさなど、使用方法と目的、そして付属品についてのお話をして頂きました。

それらが終わると「次回いける作品は」と言いながら、黒板に「トライアングル、シェイプは三角形にまとめ上げて作る」と書いて、生徒の前で、お花を先生が自分でいけ始めました。
先生は、さし方の順序、全体のまとめ方、花の特徴などを簡単に説明しながら、作品をあっという間に完成させたのです。

「次回はこの作品と同じようにいけますが、好きなお花を自分で準備して持ってきてください」とおっしゃったのです。 

そして2回目の授業で、お花と道具を持って教室に入って行くと、すでに他の人達はそれぞれのお花とコンテェイナーで既に、いけ始めていました。
私も前回の説明のノートを見ながらいけ始めます。
しばらくして先生がみえると、一人一人にアドバイスをして回り、手を添えながら見て回るのです。
全員の作品が出来上がると、花の種類、色の使い方、その作品がどの方向から見られているか、などのアドバイスを、生徒たちを前にして、改めて指導してくれます。

それから、次回の作品についての説明になります。
前回の時と同様に、黒板に、‘ランドシェイプ’と書き、
「次はラウンド シェイプです、この形は、テーブルの中央に置きます」と説明しながら、見本の作品を完成させて、見せてくれます。

お花は各自が準備してきますから、生徒の数だけさまざまな作品と花の使い方があります。
他人のアレンジメントをお互いに見せ合いながら学習していくのです。
生徒の人数だけお花の、選び方、使い方があり、とても勉強になります。
特に花の選び方や配色の仕方が大切だということを私はここで学びました。

アレンジメントには、庭にあるグリーン(木や草花の緑)がとても役に立ちました。
私が日本で学んでいた時のように、先生から与えられたお花と材料をそのまま使う、やり方は楽ですが、それは、ただの過保護でしかない、と思えました。






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最終更新日  2004年04月29日 17時37分08秒
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