秘密のシチュー

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2012.02.27
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この間は、東京事変の解散ライヴに、横浜アリーナまで行ってきました。

私は、林檎ちゃんのファーストアルバム、セカンドアルバムくらいまでは、CDが擦り切れるほど、当時、聴きこみました。
Mステで、ナース姿でガラス割りを生放送で披露したり、それはもう刺激と毒と色香に満ちた憧れの女性だったのです。

東京事変になってから、メンバーの名前も言えないほど知らなくなっていました。

で、ひとつ前のツアー、ディスカバリーに一回だけ行けたので、それ以来また気になって、ともかく全曲ツタヤで借りて聴きまくりました。

新しい林檎ちゃんの素晴らしさも知りました。

林檎ちゃん、イチローが好きなんですよね。
イチローの子供の頃の作文は、何歳でああなってこうなって、と計画的に決められている成功のスケジュールのような作文で、ややもすると子供らしくない、と見られてしまうかもしれない。

でも、イチローはタイム・リミットを知っていて、


林檎ちゃんの歌詞には「生」の匂いがする代わりに、必ず「死」の匂いがする。

始まりを歌えば、終わりをも歌っている。

林檎ちゃんは、最初の頃のCDとの間に、子どもももうけている。
「生」を知る代わりに、「死」がより身近にリアルになったのかもれません。

恋でも人間関係でも仕事でも、すべてには終わりがあって、その一番わかりやすい絶対的で究極の終わりが「死」で、

私が、結婚しないかもしれないぐらいの気持ちになっていたのに、
することを選んだのも、
その直前に、
崩れる砂のように亡くなった母の件が大きかったと思う。
尊厳を失って崩れて逝ってしまった。

悲しいとか寂しいではなく、死というものを実感として受け入れてしまった。

でも、私は、私に残されたタイムリミットをいつも、胸でゆっくりと、時に急かす感覚が持てていることは、いつか、私自身の為になると信じている。悲しい感覚だけれど。



うちは動物をよく飼っていて、今も猫がいるので、何歳まで生きるんだろう、
ある日不意に気づいたら息を引き取っていたとか、
そうなるんだろうな、と思う。いつになるかわからないけれど。
一人暮らしで猫を飼っていて、猫エイズで散々苦しませてしまって亡くしたときは、ペットロスに罹ったものだけれど、


七年可愛がっていたサボテンがある日ぐったりと他界していて、
最近、ミクシィでそのサボテンをトップ画にしてる方から、そのサボテンの名称と、ネットで買えることを聞いて、購入を検討している。

今からうちに来るサボテンと猫とでは、どちらが長生きするのだろう。

サボテンは傷がついたのも枯れた原因なので、今度は枯れさせないように最新の注意を払うとして、何代まで私はサボテンを飼えるのだろう。
何代までオレンジ色の花を咲かせてくれるのだろう。
花が咲かない年もあるから、
私はあと何回それを見られるのだろう。


私より遥かに若い夫より、私が先立つのは、もうよほどのことがない限り明白なので、
私はそれまで何をすればいいんだろう。

夫は、私の好きな沖縄でのんびり暮らそうと言ってくれているけど、
この都会の雑踏も、老人になっても離れられない気もする。

夫は子どもを要らないと言うが、もしかしたら、私のタイムリミットも考えてくれているのかもれない。


母のような、人の形の砂が波にさらわれて崩れていくような最期は嫌だ。

イチローまで行かなくても、凡人なりに、生活の中で、ちゃんと自分のタイムミットをわきまえた生き方がしたい。

林檎ちゃんの「生きる」は、ライブで聴くと、本当に胸に沁みて

そんなことを考えました。





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Last updated  2012.02.27 19:26:52


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