浦島にきーたin Italy

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ねこ級@ 2014年 あけまして おめでおとうございます かなり前にイタリアの綺麗な景色をこの ブ…
カーサン4452 @ 。゚+.謹賀新年゚+.゚(○゚∀゚)(○。_。)ペコッ お元気ですか~? 今年もよろしくお願いい…
lovetoknit @ Re[1]:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) 逃亡者38号さん♪ おにーさま、病の床か…
逃亡者38号 @ Re:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) 少々 情報を。 フィリピン人は その知…
lovetoknit @ Re[1]:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) satomama8799さん♪ おっしゃるとおりです…
satomama8799 @ Re:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) 後進国ゆえの、無知・無教養・思想・思考…
lovetoknit @ Re[1]:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) カーサン4452さん♪ なんだかね、次元を超…
カーサン4452 @ Re:あわれだよ、ここまで無知だと・・・・(05/28) もう、こうやって外国人をサポートしよう…
lovetoknit @ Re[1]:真夜中の嵐(05/12) satomama8799さん♪ 登山は楽しかったです…

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Jan 26, 2010
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カテゴリ: ひとりごと





今日はイタオヤの入院中に起きた珍事のネタで。(@_@;)




イタオヤの手術の日は朝から夕方まで、ずーーーーっと待たされた。


待ち時間の大半を、病棟がある3階の待合所で過ごした。


そこにはスナックやコーヒーの自動販売機やイスが並び、エレベーターからも近い。




晴れた日だったので、私は窓を背にするように座る。

そこでコーヒーを飲んだり、本を読んだりして時間をつぶす。



朝10時半頃で丁度医者の回診のため、私達家族や付き添い関係の人間は

このあたりでたむろする事になる。



本を読んだり閉じたりしていると、車椅子に乗ったやせたかわいらしい




それも少しずつ窓に近寄って、陽を浴びたいというような感じだった。



私のすぐ近くまで来て、おばあちゃんは

「陽は暖かいわよね。」

と言った。



丁度本も読み飽きたし、話でもしてみようかと私もおばあちゃんの話に付き合った。



おばあちゃんはなんとその日で1ヶ月も入院しているらしい。

整形外科関係の病気なのだが、病名がうまく聞き取れなかった。




「わたしね、クリスマスや元旦、そしてエピファニアもここで過ごしたの。

病院で祭日を過ごすのって、本当に嫌なものだわ。

でも今週末には退院できるかもしれないって医者が言ってた。

早くうちに帰りたい。」






もう少し付き合うことにした。



年齢も70歳ということで、札幌の母を思い出してしまったこともある。



10分くらい話していると、おばあちゃんはあたりを見回した。


待合所には15人くらいいてザワザワしている。



おばあちゃんは腰の後ろに置いてあったポーチを取り、ゆっくりと開ける。






「あのね、悪いけど、窓を開けてくれない?

私タバコが吸いたいのよ。  

窓のすぐ近くで吸うから、

そして  煙は外にふぅーーーってするから




(@_@;) (@_@;) (@_@;) (@_@;) (@_@;) (@_@;)





病院内はもちろん禁煙である。


見つかったら罰金を払わされる。


そんな事誰でも知ってるのに、それでもタバコを吸いたいおばあちゃん。




私はこう言った。

「ここ、禁煙だからやばいっすよ。

それに人もこんなに沢山・・・・」


それまで落ち着いて、きれいなイタリア語で話そうとしていた私も、

これにはどこかのアンチャンみたいな言葉になってしまった。




「そうね、もう少し待つことにするわ・・・」

とおばあちゃんは私の態度にあまり押してはいけないと悟ったのか

ここで一応引いてみる。




それからまた10分。

話をするのはいいけど、私はなんとなく落ち着かなくなってきた。



このおばあちゃんが勝手に吸ってしかられるのは構わないけれど、

巻き添えにはされたくない。




10分もたつと、辺りは4~5人くらいになったので

おばあちゃんはまた私に催促する。



仕方がないので、私はおばあちゃんを窓際にピトっとくっつけるように車椅子を動かし、

少し窓を開けた。



風が冷たい。


こんな風にパジャマを着ているおばあちゃんがあたったら

身体に良いわけないのに・・・・



そう思いながらも喜んでタバコを吸っているおばあちゃんを見ると、

どうも 「ダメ!!」 って言えない。




「おばあちゃん、それじゃ吸い終わったらそのままここを離れてね。

窓は私が後で閉めるから。」


そういって私は早速退散することにした。








イタオヤが午後4時に手術に運ばれ、それから6時半に戻ってくるまで

私はまた待合所で待機することになる。



6時を過ぎれば待合所はほとんどカラになる。



そこでゆっくり本を読んでいるとき、今朝のおばあちゃんが息子さんに

車椅子を押されてやってきた。


ほほう、息子さんはなかなかの美男だ。




会釈するようにして挨拶し、私は本を読み続けた。


おばあちゃんは息子さんとなにやら話している。




本を読みながらタバコの匂いに気がついて、顔をあげてみると

おばあちゃんが1人でのんびりとタバコをくゆらしている。


今度は窓のそばではなく、エレベーターのまん前。

辺りには誰もいないので隠れる様子もない。



息子さんはどこかに行ってしまった。



「さては、あの息子逃げたな?」



そう思いながら私は知らんふりして本を読み続ける。




おばあちゃんが吸い終わったあとも待合所にはタバコの匂いがしたのだが、

私は窓を開けたりもせず、そのままだった。




エレベーターが開き、男女の看護師2人が降りる。


そして2人ともタバコの匂いに気が付いたのか、あたりを見回している。




でもそこにいたのは、ポツンと1人で本を読んでいる東洋人(あたしさぁ)と

車椅子におとなしくネコのように座っているおばあちゃん。



2人ともイノセントに見えたのであろう、別に質問もされずに看護師は行ってしまった。





参った・・・・・


私は無実だけれど、こういうシーンに下手に巻き込まれるとろくな事がない。




その後3日間の入院の間、何回かおばあちゃんを見かけたが

私は待合所では出くわさないようにしていた。



あのおばあちゃん、無事退院できただろうか?


1ヶ月も入院してたんだもの、禁止されている喫煙も常習犯だったんだろうなぁ・・・・










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Last updated  Jan 27, 2010 04:12:56 AM
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