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楓が中学を卒業してから、そろそろ2週間になろうとしている。今回は仕事の都合がうまく合ったこともあり、旦那も一緒に出席したのもあって、あちらさんは早々と日記に書いている。コチラ私は、というと、体調不良でダメダメの状態が続いたり、酷い肩こりの為に長い時間PCの前に座れなかったりしたあと、次々と出かける用事が続いたりで、ここまできてしまった。(毎回毎回、言い訳三昧でゴメンなさい。m(__)m)楓の卒業式(3月14日)は、何度となく涙ぐむことはあっても、覚悟していたほど号泣するような場面はなかった。式の最中も、「なんでかな~?」と考えていたんだけれど、旦那も一緒で一人じゃなかったのも大きかったかな?というよりも、学校へ行けなくなったことで柳の時ほどの心労をしないで済んでいたということかも。柳の場合、ODかも?と判明したのは、中学を卒業直後のことだったし、もちろんAliceのような親の会に参加したこともなかったから、自分と家族だけで不登校という状態と向き合ってきた為に、色々な思いが頭をよぎって涙腺も相当弱くなってたんだろうと思う。卒業式には参加できたけれど、決して体調は良くなっているわけではなく、途中で倒れやしないかとハラハラしながらだったりもしたしね。今回の楓の場合は、3月になってから数回休んだだけで登校できたし、帰ってきてからも友達とも頻繁に遊んだりして、とても楽しそうな日々を過ごしてこれた。(本人曰く、「俺はちゃんと筋トレなどの努力をしてきた。何もしていない兄ちゃんとは違う」だそうである。)そして、何よりも彼自身がようやく待ちに待った卒業式だったので、実に晴れ晴れとした気持ちで見ていられたというのも大きいかもしれない。何にせよ、不登校児(この言葉を使うと、楓には「違う」と怒られるのだけれども。笑)の卒業式も、二人目になると度胸も据わってくるのかもね。ただ柳の時と大きく違っていたのは、楓の他にも数人の不登校生がいたこと。柳の学年は彼一人だったので、彼が出席できたことで証書授与の呼称で返事がない、ということがなかったのだけれど、今回は各クラス少なくとも1名は欠席者がいたのがとても印象に残った。以前、楓から「俺の他にも来ていない奴が何人かいるようだ」というのは聞いていたけれど、これほどまでとは思ってもいなかった。卒業式の2日ほど前に、担任の先生から「最近は登校できているので、大丈夫だとは思いますが、もし当日出席できそうになかったら、午後2時から校長室で特別に卒業式を行いますので、そちらに出席してください」という電話があったのは、こういうことだったんだなぁ~たった2年しか違わないのに、これほどまで学校へ行けなくなっている生徒さんが増えているということは、今の子供たちを取り巻く状況の難しさを示しているのかもしれないね。さて、教室での様子も旦那が書いているけれど、後から楓に聞いたところによると・・・最後のホームルームは、保護者ナシで行う予定だったのを「廊下で待っているのでは、見られなくて可哀そう」というある女子の言葉から、扉を開けて入れてくれたんだそうだ。だから、「まさか親に見られるとは思わなかった~」と予定していたギャグを飛ばせなかった男子もいたようである。(結構シャイなのね。笑)ほとんどの人が「このクラスでよかったです。どうもありがとう」「それぞれの道で頑張って下さい」などと言う中「このクラスで行事に参加出来たことは、良かったです。皆と進む道は違っちゃうけど、お互い頑張りましょう!」と言った楓は、とってもかっこよかった友達がとても多い楓それは、元気で学校へ通えていた頃と今でも、ちっとも変わっていない。「そうなるように付き合ってからだ。」と、本人は言うけれど、彼を囲む仲間がどの子も皆いい奴ばかりだったのはとてもラッキーだっただけではなく、彼らの暖かい気持ちがあったからこそだと思う。そして、楓にいつでも暖かい言葉をかけて見守ってくれた先生方も同じ。決して楽しいことばかりではなかった中学校生活だったけれど、今となってはどれもみないい思い出ばかりになっているような気がしてならない。先生方、友達、その保護者の皆さんすべてに感謝して、卒業の記事を締めくくりたいと思う。ということで、柳の卒業式の時に某ブログで書いた記事も、フリーページに公開しておきました。一部修正はしてありますが、ほぼ当時の記事のままです。当時の私の思いも、ちょっと垣間見れるので、よかったら読んでみてください。フリーページ”卒業式”
2009年03月26日
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いよいよ明日は楓の卒業式だけど、天気予報は「横殴りの雨になります。午前中は外に出ないほうがいいかもしれません」だって~午後からは晴れるっていうから、午後からに変更してくれないかな~さて、今日は柳の近況などなど・・・今年に入ってから、週2日のペースでまずまず出席日数を積み重ねてきた柳まだまだ体調は決して良いとはいえない日ばかりだけど、自分なりに動けるときに登校し、無理なら休む。の繰り返しで何とかやっていた。1月後半からは、2月の全日制の発表会(芸術祭)の為、友達たちの手伝いで、登校した日は10時過ぎになり、翌日は疲れて起きられない、という悪循環。親としてはやっぱり体のことが心配だから、ついつい「もっと早く帰ってこいよ~」と言うけど、本人は好きでやっているから聞く耳を持たない。ハラハラしながら見守っているうちにようやく本番前日になったが、疲れはピークに達していたようで、動けず。夜は一睡もできないまま当日を迎え、ちょうど休みだった旦那に会場まで車で送ってもらい会場へ。「あっちで寝ればいいよ」なんて言ってたけど、結局は最初から最後まで裏方で機械の設定や操作をしていたらしい。休む暇どころか、昼食も食べる時間がなかったとか。今年は、自分の発表はなかったのにもかかわらず、よくこれだけ頑張ったなぁ~と感心したよ。しかし、先生方はどこまで分かっていてくれるやら。何しろ、当日は生徒に任せて自分たちは会場を抜け出して、食事に行ってしまったというくらいだからね・・・2月始めの発表会も終わり、2~3日は疲れと風邪のために動けなかったが、徐々に登校のペースが上がってきた。週2だったのが週3になり、熱を出した翌日にも出席するという今までやらなかったことまでやってのけるという快挙(大げさ~)まで見せてくれて、何だかキツネにつままれたような気持ちになってきた私。普通の高校生ならなんてことのないことなんだけど、とうとう週4日をフルコンボ(*)した日には、半分冗談でケーキを買ってきてお祝いもどきなんぞしてしまったくらい驚いたのなんのって!!今月に入ってからの学年末テストも提出課題も無事クリアし、あとは出席だけになった。9日には来年度について全日制の先生(男性)との三者面談をし、本人の希望で「全日制の元のコースに戻りたい」ということを話してきた。体調を心配した先生が色々と折衷案を考えてくれたけれど、とりあえずコースに戻って進学を目指したいことを伝え、もしものときはまた方法を考えることにして、様子を見ることに。翌日のテスト返しは赤点もなく無事クリア!だったのだが、出席日数の確認の時に、今のコースの先生(若い女性)とやりあっちゃったらしいのだ。なぜって?何しろ、出席日数を積み重ねてきたと言っても、正規の時間に間に合ったのはほんの数日だけ。それも、ちょっと遅れただけならまだしも、最近では終了ギリギリに行って出席確認をし、あとは全日制の友達と話しをしている状態なので、「なぜ遅くなったの?」と聞かれて「コースがつまらないから、時間調整して来る」な~んて言ってしまったんだって!お若い先生は、きっとそれで頭にきてしまったんだろうね~「いくら規定の2時間在校してても、遊んでいるだけなら認められない。出席日数を2日プラスする」なんて話になっちゃったんだそうな。言い合いになってしまった時に、それまで溜まったストレスがはじけて不覚にも涙なんぞ流してしまったらしい柳それで、あわてて先生が家に電話してきたので、事の次第が分かったってワケ。そんなことを言うなら、始めから「登校時間が遅くても、規定の時間コースで勉強したらOK!」って言ってくれたらよかったのに、とも思ったけど、甘く見ていた柳にも悪いところがあるし、何より「いくら本当のことだからって、こんなときにハッキリ言わなくたってさ~」ってところもあるから、まあ2日くらいのペナルティーならかえっていいお灸かも?なんて思って「わかりました」って電話を切ったんだけどね~・・・ちょっと早めに帰って来た柳曰く、「高校生相手に、ムキになって切れるなんてまったく子供だよな~途中から俺が冷めてきて演技していたなんてちっともわかっちゃいないんだぜ、絶対!」などと、妙に冷静に分析してる。「まあね~あちらにも落ち度があるだろうけど、一応お前は生徒だし立場はあっちのほうが強いんだから、あまりたてつくなよ~」って言えば「いや!あいつに分からしてやらなきゃ」なんて言ってるから、きっとまだまだ目が離せないんだろうなぁ~まあ、あと2日クリアすれば無事進級だし、来週末には修了式だから、それまでの辛抱かな?順調にクリアできそうだな~って思ってたところだったけど、最後の最後にまたハラハラしたことにしやがって~~って、結構楽しんでるお気楽な私なのでございます~さてさて、柳君のエピソードもまだまだたっぷりありますが、明日は楓の卒業式!では、今日はこの辺で・・・*(音ゲー用語。音を出すキーを全部叩いてクリアすること)
2009年03月13日
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2月に入って間もなくの頃、思わぬ贈り物が届いたそれは、手書きのメッセージカードと合格祈願のパッケージのチョコ味のカール差出人は、以前から書いているブログを通じて仲良くなった友人。嬉しい思いと同時に、「あら~何だか悪いことしたなぁ~」という思いが沸いた。合格祈願のお菓子ということは、きっと楓が中3だからだ。「何だか悪いなぁ~」と私が思ったのは、楓は高校受験をしない選択をしたから。3年になったばかりの頃には、まだ進学の希望も持っていたように思えた楓。夏休みには、昼夜定時制高校の説明会にも参加した。家からも遠くないし、自分の興味ある科目を選んで勉強できるといったシステムもなかなか面白そうだと思ったけれど、楓本人はどうもあまりいい反応を示さない。そこがイヤなら柳のような通信制高校はどうか?と聞いてみても、「行くなら技術系の高校へ行く」などと言うが、学校へ行かなくなってからは全く勉強をしていないし、これから勉強しようという気もサラサラない。やがて、楓の高校進学に対しての意欲は、時間が経つにつれ迷いに変わっているような気がしていたが、こちらから働きかけることはせずにいた。なぜなら、楓の性格を考えると「こうすれば?」「こんなのもあるよ」などとこちらからアドバイスすればするほど意固地になって、絶対にいう事を聞かないのはわかっていたから。そんな訳で、最終的な決断は楓自身に任せることにした。秋になって三者面談が本格的になってきたころ、ようやく楓の気持ちも固まってきたようだった。そして、11月の終わりの三者面談の時のこと。「進路についてどう考えていますか?」と先生に聞かれ私のほうをチラっと見た楓に、「お前の思うとおりにしていいよ」と言ったとき、ほんの少し嬉しそうな表情を浮かべながら、堂々と胸を張って彼は言った。「高校受験はしません!体を治しながら働きます!」そのときの横顔は、晴れ晴れとして逞しくさえ思えた。二度の職業体験で体を動かして働く充実感を体験したあと、「やっぱりオレは体を動かして働くのが好き、うちの仕事をやるのもいいかな~」という言葉は何度も聞いていた。父親の事が大好きで尊敬している楓にとって、一緒に働くことが出来るということはとてもうれしいことなのかもしれない。実は、柳が中学を不登校になった頃から色々と我慢してきたという気持ちがあった楓は、できるだけ早く自分の力で自立したいと考えていたらしいのだ。それもあって、高校へ行くよりも一日も早く働きたいという思いを徐々に募らせていたようだ。「すぐには無理だろうけど、いつかは一人暮らしをして自分の力を試してみたい」最近では、私と2人で車に乗っている時に、時々そんな話をしてくれる。その後の楓は受験の苦労はせずに済んでラクになったのか、自分なりのペースで体作りや資格の勉強もしつつ、相変わらずのPCやゲーム三昧。3学期には、始業式に行ったきり登校せず。彼曰く、「同級生たちが受験!受験!で戦々恐々としている雰囲気の中には、行きたくないよ~」だって。笑そして、先週ようやく公立の後期入試が終わり(結果は今週末)、心待ちにしていたように今週から学校へ行き始めた月曜日はテストだったので、イヤイヤながらも「友達と約束してしまったから」と言いながらでも出かけていく様子をみると、やっぱり友達が好きなんだなぁ~と思う。もちろん勉強なんてこれっぽちもしていなかったんだから、テストはまじめにやるはずもなく、いい加減な答えをテキトーに書き込んできたらしい。オイオイ帰宅後は、我が家に友達が集合!夕方まで楓の部屋でじっくりゲームを楽しんでたみたい。火曜日は、さすがに疲れたようで睡眠リズムが整わずに休み。そして今日は、帰宅するとすぐに友達の家に遊びにあとは卒業式まではできるだけ登校したいらしいので、自分で考えてやっていってちょうだいね~。というわけで、友達よりも一足早く社会に出る決心をした楓。一日も早く元気になって父の元で修行を積み、一人前になるもヨシ途中でやりたいことを見つけたら、それに向かって挑戦するもヨシ15の春を迎えて、これからは敷かれたレールではなく、自分の足で歩き始めようとしている楓を、つかず離れず見守っていけるよう、私も踏ん張らないといけないな。と思う、今日この頃なのだ。
2009年03月04日
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