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2012.01.14
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カテゴリ: 巡検
2012年1月8日に日帰りで八丈島に行ってきました。伊豆諸島へ行くのは 2010年12月の伊豆大島巡検

八丈島へは羽田発のジェット便を利用しました。羽田からわずか1時間弱で到着です。幸い私は羽田の近くに住んでいますので、玄関を出てからたった2時間の、約300kmも離れているとは思えないほど大変便利な南の島です。

八丈島はひょうたん型の島で、北西部に八丈富士(伊豆諸島の最高峰で標高854m)という円錐型の新しい火山があり、南東部には三原山というカルデラを持つ古い火山があります。空港や役場など町の中心地はこの2つの山に挟まれた低地にあります。

島内の移動手段としてはレンタカーが一番便利とは思いますが、今回は自然を感じたくて電動アシスト自転車をレンタルしました。八丈島では「島チャリ」の愛称で呼ばれ、風力発電機で充電するというエコで健康的な乗り物です。なお、島チャリは役場の敷地内に保管されていますが、レンタルは島内の業者が行っています(観光協会に問い合わせると連絡先を教えてくれます)。島内は結構起伏が多く、上り坂では大活躍でした。

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今回は南東部の海岸沿いを中心にサイクリングしました。役場を出発し、島の南東部の海岸を反時計回りに進みます。坂を上り始めるところにある大里地区には、玉石という石でできた垣(玉石垣)が多く見られます。これは流人が近くの浜から運んできたと言われ歴史的価値のあるものだそうですが、自然にある石でこんなに丸いものは本土ではあまり見たことがないので、どういうふうにしてできたのか興味深いところです(波でできたと言われていますが)。

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南国ムードたっぷりの植物を眺めつつ、爽やかな潮風に吹かれながら坂を登っていくと、トンネルの手前で八丈富士や西の八丈小島がきれいに見える場所に着きます。

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役場を出発してから1時間ちょっとで、島の最東端の末吉地区、八丈島灯台の近くにある石積ヶ鼻に着きます。排水溝のような道を伝って降りていくと、左側に崖があります。ここが観察ポイントです。ここは釣りスポットのようで、海岸には数人の釣り人がいらっしゃいました。かなり危険なようなので、海にはなるべく近づかない方が無難です。

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崖を観察すると、下の方は黒い玄武岩で、上の方は白っぽい軽石の層になっています。軽石の層の途中に黒くへこんだ薄い層がありますが、これは2万5000年前に鹿児島の姶良カルデラから噴出し、九州から関東まで広く降り積もった有名な火山灰の層です(姶良Tn火山灰という名前が付けられています)。このように広く分布し年代の推定に役立つ層を鍵層と呼びます。ちなみにへこんでいるのはまわりの層より風化しやすいためのようです(某書籍には採集でへこんだとありますが明らかに変です)。リュック(高さ約55cm)はスケール代わりです。

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次に石積ヶ鼻の南西にある汐間海岸に行きます。ここはすごく波が高く、真冬にもかかわらず大勢のサーファーの方がいらっしゃいました。海岸のすぐ後ろの崖から何本も滝が流れており、素晴らしい景色です。

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ここで来た道を引き返し、島の南部の中之郷地区まで戻ります。ここにも「裏見の滝」という滝があり、その名の通りハングオーバーした崖の裏側に回りこんで滝を見ることができます。

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この辺りには温泉がいくつかあり、そのうちの1つに入りました。その温泉は1回入っても、周囲の別の温泉にも入れるフリーパスを買っても同じ700円という、不思議な価格設定でした(もちろんフリーパスを買いました)。最初は1人でのんびり入っていたのですが、ちょうど出るときに大勢のスポーツウェアの方々が入ってきました。実はこの日は島でロードレース大会が開催されていたそうで、参加者の皆さんが汗を流しに来られていたのでした。

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温泉を出て少し行ったあたりから、島チャリのバッテリーが切れ始め、その先の起伏の多い道でちょっと疲れました。そこで早速、隣の樫立地区の温泉に例のフリーパスで2度目の入浴です。ありがたいことです。

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八丈島の温泉は南東部に集中しています。泉質はナトリウム-塩化物泉(すなわち食塩水)が多いようで、たまたま口に入ったときには確かに塩辛かったです。ここでなぜ新しい火山のある北西部ではなく、古い火山の南東部なのか、という疑問が浮かびます。これはどうやら、南東部の硅酸塩成分の多い岩石の方が、玄武岩質の岩石よりも冷めにくく、地下で熱を持っているためらしいです。

そこから先はほとんど下り坂でしたので、幸いあまり困ったことにはなりませんでした。最後に、島の中央部の西側の海岸に、南原千畳岩という八丈富士の噴火によってできた溶岩地形を見に行きます。これは典型的なパホイホイ溶岩と呼ばれる、滑らかな表面をもつ溶岩の形状です。昔ハワイ島で見たような光景です。

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帰りに島のお土産としてムロアジの焼くさやを買いました。真空パックされているので機内で臭う心配はありません。焼いてあるのでそのまま食べられ、臭いも予想していた程にはきつくなく、味は普通の干物よりもむしろ淡白で美味しく頂きました。

次はもっと暖かい季節に来て、八丈富士や三原山にも登ってみたいと思います。


島チャリさん、お疲れ様でした。

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Last updated  2012.01.15 00:53:49
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