雨の日は音楽を

雨の日は音楽を

2020年08月31日
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カテゴリ: 言葉全般 日本
人種を理由に差別なんて、海外に出れば当たり前みたいにあります。

1)ある日のロンドンの劇場でのインターミッション(テネシー ウィリアムズの作品上演中)。老婦人が話しかけてきて、スイスに住んでいる英国人で芝居のために英国に来るのだそうで、多分お金持ち(以下「老婦人」)。
....
....
老婦人: この芝居おわかりになるの?(周囲の白人の観客ドン引き。喧嘩になるのではと心配そう)
私: はい。テネシー ウィリアムズは大学生の時に読んでいますから大丈夫ですよ。
老婦人: いえ、そうではなくて、この作品に出てくる悲しみとか怒りという感情は理解できるのですか?
    (周囲の白人の観客仰天)
私: はい。私も悲しみや怒りは感じますよ。


このように大変に平和的に終わったのですが、非白人には悲しみや怒りが無いのでは?と素直に思っていらっしゃったお婆さまでした。でも良く考えると人種差別よりひどいのかもね。悪気が無かったし、このやり取りを緊張していた周囲の観客もホッとしたみたいでした。やっぱり人種差別の萌芽は、相手のことを知らないので怖いという気持ちから起きるのかなと思いましたが、どうすれば良いのでしょうね。

2)ロンドンのハロッズ百貨店地下のプレイガイドの係員。
係員: お客様、このお芝居は20世紀初頭の英国の王室の物語ですし(そんなこと知ってるわいと思う)、お客様にはちょっとご理解いただけないのでは...
私: 言葉は障害になりませんから。
係員: 失礼しました。ではチケットをどうぞ。

 これが人種差別だと言い張るなら、人種差別だとなるのでしょうが、言葉の問題かしらね。実際には劇場で、アジア人の顔をしたお客が私一人(それもハロッズなんかで買うと一番良い席。センターで前から5列目くらい)。それも少し遅れて他の方が着席した後で席につくと、周囲の視線が痛い。両側の席の方々が、シェークスピアの劇が始まって、最初の笑いどころで私が笑うかどうか確かめてから、安心して芝居に集中したりなんてことがありました。これは人種差別?歌舞伎座に外国人が座っていたら同じことが起きるかしらね?

 現在アメリカ合衆国で起きていることは、人種差別ではなく、黒人差別なのでしょうね。どうも私達黄色人種に対する差別とは違って、経済、政治などと深く関係しているのではないでしょうか?貧しい黒人が集まるハーレムで暮らした教え子がいましたが、まったく怖くなかったと言いますので、理由やコツはあるのですかと訊ねたら、部屋にカギをかけない(大事なものがあるのかと押し入ってくる)、食べ物を口にしている時に目があったら、必ず呼び止めて食べ物を分ける、の2つの努力をすれば、仲間として扱われるので、自分が困ったときには食べ物が集まったりする。仲間からはカツアゲなんてできないからとのことでした。

 黒人差別には、黒人社会に対する偏見も確かにあるけれど、私達黄色人種ともっと仲良く交わって、白人社会を孤立させようとか、黒人の人数がスゴイことになっているのだから、アジア人と黒人の交流の方が手っ取り早いんではないでしょうかね。偏見って、デモしてプラカード見せて消えるものではないのにね。アピールなんて役に立たないのに。マーチン ルーサー キング牧師さまの演説でも治らないものを、プラカードで「白人も交えて」行進してもどうにかなるものでもあるまいに、と同情しています。

 次の 2 で、言葉のプロだった私の考えを述べてみたいと思います。





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Last updated  2020年08月31日 11時34分37秒
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