雨の日は音楽を

雨の日は音楽を

2020年08月31日
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カテゴリ: 言葉全般 日本
前作で書きましたが、「黒人」差別と私達黄色人種、アジア人種に対する差別は、微妙に異なります。私が最も下策だと思うのは、「黒人」を全面に出しての差別撤廃運動は、「黒人 Black」という言葉を使い続ける限り、実を結ばないことです。百歩譲って、白人全員が「悪かった。黒人差別はやめる」となって、黒人は嬉しい?問題は「黒人」差別ではなくて、差別の「意識」なのに、自分たちだけ?それで今度は誰を標的に?と心配になります。常に自分より「下」の相手を探す習性を私達は持っているからです。

 Black Lives Matter 運動は、そういう観点からすると、すぐに忘れ去られる危険を孕んでいます。"Black" ばかり強調して、黒人差別の「差別」部分が忘れられてしまいますもの。問題はお互いの表情が読みにくく、白人と黒人のコミュニケーションが取れないことなのでは無いでしょうか?日本にいる黒人の友人(とっても明治のチョコレートの包装の色に近いので、「黒」人には思えませんが)を、周囲は「黒人」としてではなく、ああ、あの面白いアメ公?みたいにしか思っていないところが、いつも面白かったのです。国に帰る前に一度、おでこをぺろりと舐めてみたいなと思っていたけれど、勿論言い出せませんでした。国に帰ったら苦労しているのかしらね。でももっと色が黒くて、笑ったかどうか分からなかったら、あんなに日本人の友人ができたかしらとも思います。

 一番の問題は、差別意識だと書きました。黒人差別はアメリカ合衆国だけといっていいくらいの問題なのです。差別意識は世界中に蔓延しています。アジアの一部の国では、白人が差別されたり、黒人が差別されたり、~国の人は嫌いだ、~教徒は許せんなども差別でしょう。この様に考えると、私達は差別意識を心に抱えながら生きているのではないでしょうか。

 私も例外ではなく、子どもたちが未婚のときには、
「結婚相手はどこの国のひとでも、肌が紫色でもまだら模様でも構わないけれど、食卓に動いている生き物を出して、そのまま口に運ぶ人、それから泳げない人はダメ」と言ってありました。勿論プールに行っていると、さり気なく付き合う相手を「偶然に」連れて、私の目の前で25メートルプールを往復させてから、「じゃあね」と言って帰っていったのには大笑い。まあ関東地方で学校に行って、泳げない人は、ヨタって体育の授業をサボりまくったか、大病をしている人だからという、私の身勝手理論でしたけれど。

 (前者は生理的に動くものを口にしない私の癖です。寿司屋でちょっと蠢く貝類などは、包丁の背で叩いてもらって、完全に動かない状態でしか食べられないし、アワビの地獄焼きで、金網の上でアワビが苦しそうに悶えるさまを見るのは金輪際ごめんです。勤務先の慰安旅行で、大広間の夕食会場に行くと、数百のアワビが火の着いた台の上で悶ていたので、仲居さんに頼んで紙ナプキンを私の分のアワビにかけてもらいましたぁ)。

 でも広い私なりの流儀で言うとこれも「差別」なのでしょう。

 もう帰国して音信不通になっていますが、チリチリヘアーのアメリカ人(中東の或る国からの移民2世つまりお父さんが初代移民)から相談を受けました。実はベンチャー投資を当てて、数億のお金が入ったので国に帰ろうと思う。でも帰国する時に、日本人の女房は置いていかなければならないのだがどう思う?ですって!理由を訊ねたら、お父さんは移民1世だから、誰よりもアメリカ人としてありたいと思っているらしく、日本人と結婚していて日本語の影響で、 "because" と言うよりも「ダカラァ」などという、英語じゃない言葉を英語での会話の中に挟む息子に激昂して電話を切ってしまう(嘘だろと思いました)そうなので、アジア人の女なんか連れて実家には連れて帰れないけれど、母親も心臓を悪くしているので、帰りたいんだ、だと!その夫婦とは私の家内も含めて一緒に食事に行ったりしていたから、余計に驚きました。

 そんなチリチリヘアーで、アングロサクソン人じゃない顔の人間から、そんなこと言われて本当にビックリしました。仕方がないから、もし奥さんを置いていくなら、十分すぎるくらいのお金を渡すように、それから非常勤講師をしている大学には、ちゃんと「母親が危篤」で会いたがっていて、なくなるまでそばに付き添いたいから、ゴメンナサイして逃げるように伝えました。でも夏休み前に逃げるかよと思いましたが、アメリカでは夏休み前は転職の季節なのかしらね?






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Last updated  2020年08月31日 12時30分12秒
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