LYNNのいたずら毎日

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2004年07月15日
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 梅干し。私の大好物である。子どものころから、梅干しを一つ手にとり、ちびちびと囓るのが何よりの楽しみだった。

 昨今の梅干しは減塩ブームにあやかってか、塩味が薄い。それだけでなく、砂糖やはちみつがまぶしてあったりするものもある。更にそれだけでなく、アミノ酸などの化学調味料を添加しているものさえある。全く嘆かわしいことだ。梅干しといえば、塩たっぷりの、しょっぱくて酸っぱいもの、と大昔から決まっているのに、これでは梅干しとは言えないではないか。

 実家では母方の祖母や親類が漬けたものが沢山あったので、私はそれを食べて育った。それらは、しょっぱくて酸っぱくて、梅干しの王道を行くものであった。だから、最近のものは、食べるだけで口が曲がってしまう。妙に甘くて、妙に味が濃くて(これは化学調味料の仕業)、妙に媚がある。昔ながらの梅干しは、今ではそこらで買えない世の中になってしまった。

 結婚するにあたって実家から持ってきた梅干しは、大切に大切に食べていたけれど、もう5分の1も残っていない。だから、今年は梅干し漬けにチャレンジすることにした。母方の祖母のレシピを頂戴し、我が家の味を私が継承する。なんと壮大な計画だ(自画自賛)。祖母は半年前に乳ガンの手術を受けて、それほど元気というわけではない。おばあちゃんの力がまだまだ必要ということをわかってもらうためにも、おばあちゃんの指導をもらうのも、悪くはなかろう。

 そうして二週間ほど前に漬けはじめた梅干し。梅酢がなかなかあがってこないので赤ジソ投入を躊躇していたら、この数日の長雨で若干カビが生えてしまった。あわてておばあちゃんに電話し、指導を仰ぐ。カビを取り除き赤ジソを漬け込んだ梅干しは、赤梅酢に浸って、なんとなく気持ちよさそうでもある。近い内に、天気の良い日を選んで、土用干しをせねばならない。かつて母や祖母が、お日様の下に梅干しを広げていた光景が、頭に浮かぶ。想像すると、なんとなく懐かしく、楽しくなるのである。





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最終更新日  2004年07月15日 21時26分25秒
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