LYNNのいたずら毎日

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2004年07月20日
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カテゴリ: 音楽
 あの、カルロス・クライバーが亡くなったということを、ニュースで聞いた。かなりショックである。NHKのテロップでは「最後の巨匠」と形容されていた。巨匠と言うことができる指揮者は、現役でもまだ何人かいると思うけれど、ある種の巨匠-上手に言い表すことは出来ないけれど-としては、確かに最後の巨匠なのかもしれない。

 クライバーといえば、ベートーヴェンの第7交響曲の素晴らしさ、R.シュトラウスの歌劇「薔薇の騎士」での豊かさ、程度しかわからない私だが、NHKのニュースで流れたニューイヤー・コンサートでの指揮ぶりを見て、これはまさに巨匠の指揮であると、感じた(週末のN響アワーでの、アシュケナージのあまりにも無惨な指揮を見たばかりだから余計に感じたのかもしれないが)。決してカウントだけに終始せずに、音がどこへ行くべきなの、どこへ飛ばすべきなのかを示してくれる棒。音楽家(not 演奏家)であるならば、この指揮に感じないはずはない。

 今度実家に帰ったら、クライバーのベートーヴェン7番を収録したLPを聴いてみよう。きっとまた、新たな発見があるに違いない。





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最終更新日  2004年07月20日 23時08分44秒
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Re:C. クライバーが…(07/20)  
♪ふえ♪  さん
私の中で巨匠と言うにふさわしい人が遂にいなくなってしまいました。
訃報に接し、たまたま持っていたベートーベンの4,7番、ニューイヤーコンサートのLDを見て、聞いてみました。
lynnさんの言うとおり、職人の権化と言っては失礼だけど、実に的確な指揮を行っていると同時に今で言うカリスマ、あるいはビルトーゾとしての存在感と包容力も感じさせてくれました。
勿論、その生み出される音楽は、その主張が通った極めて素晴らしいものでした。
今までの歴史と磨き上げられた音色と雰囲気に包まれたオーケストラが軽々しい流行指揮者?によって実に平凡なオケに変えさせられているのを聞くと、本当に惜しい人をなくしたものだと思っています。
合掌。 (2004年07月22日 08時28分28秒)

そうですね。  
lynn  さん
♪ふえ♪さん、こんにちは。

>lynnさんの言うとおり、職人の権化と言っては失礼だけど、実に的確な指揮を行っていると同時に今で言うカリスマ、あるいはビルトーゾとしての存在感と包容力も感じさせてくれました。

そうですね。これからはどういう「巨匠」が生まれてくるのか(正確に言うと、「育つのか」かも)、成り行きを見守ることにします。 (2004年08月04日 08時30分56秒)

そのたうり。  
RUPIN03  さん
そのたうり。
形容しがたいが、最後の巨匠だと思います。
(2004年10月23日 08時11分02秒)

Re:そのたうり。(07/20)  
lynn  さん
RUPIN03さん、書き込みありがとうございます。

形容しがたい、最後の巨匠ですね。クライバーが死去して以来、家人の粗相を責めてます。半年くらいまえに引っ越しをするとき、15年くらい溜め込んでいたテープ類を処分したらしいのですが、その中に、クライバーが来日した際のベートーヴェンの4番と7番のテープも入っていたのですって! なんてことをしてくれたのか…そう思うくらい、巨匠なクライバーでしたね。 (2004年10月23日 15時29分16秒)

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