マックの文弊録

マックの文弊録

2005.06.10
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◇金曜日:旧暦五月四日 乙丑(きのと うし) 時の記念日

今年の時の記念日は東京では午後になって本格的な、梅雨模様の雨となった。

本邦最初の本格的な歴史書「日本書紀」には、斉明天皇が息子の中大兄皇子(後の天智天皇)の進言によって宮中に漏刻を創設したのが、我が国での公式時計の始まりとされる。
ところが、この日付が日本書紀には記録されていない。

天智天皇の治世になって改めて漏刻が設置されたが、この日付はちゃんと記録されていて、天智十年四月二十五日である。現在の暦に換算するとこれが六月十日になるので、この日を時の記念日としたのだ。大正九年のことである。

制定したのが、東京天文台と生活改善同盟という物々しい名前の団体だ。
なにやら如何にも「時間も守らない旧態依然、原始的な民草の蒙を啓いて、欧米先進国のようにしてあげよう」という、上つ方から下を見下ろす姿勢が露骨に見えるお節介集団だったようだ。

漏刻というのは、要するに水時計だ。
木組みの水路をやぐらのように組上げ、途中に小さな「貯水池」を作る。てっぺんに置かれた「水源」から流れ出た水は、最初の貯水池に水を貯め、やがてある水位を超えると、次の水路へと流れ出る。そういう仕組みだったようだ。


このお役目、居眠りなどは出来ないしから、単調で退屈な仕事だったろうな。
退屈を紛らすために本などを読んだりしたら、ついのめりこんで目印を見逃す恐れがある。文字通り気の抜けない不寝番だったろう。

鐘や太鼓の時報といっても、報せる範囲は宮中に限られており、民草は時刻などに煩わされたりせかされたりすることもなく、のどかに暮らしていたようではある。

>・・・・・・・・・・・・
さてさて、
今の時期街を歩いているとモミジの木に実がついているのに気が付く。
花の形からは想像も出来ないスマートな形をしている。
これは自然のグライダーなのだ。

秋になって実が熟すると、枝から離れ、気流に乗って滑空しながら根を降ろす場所まで飛んでいく。
最新型の無尾翼機のような洗練されたデザインで、如何にも軽やかに飛びそうだ。
バルサ材を使って、自分でもこの姿を真似たグライダーを作ってみたい気になる。






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最終更新日  2005.06.10 16:56:07
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