マックの文弊録

マックの文弊録

2005.08.05
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◇金曜日:旧暦七月一日 辛酉(かのと とり) 塩竈みなと祭、久留米祭
雄大積雲

今日は新月だ。つまり朔。今日から旧暦の七月が始まる。
七月は文月。七月七日は七夕だ。

短冊に願い事を書いて笹竹の枝に吊るすのが、今の七夕のありようだけれど、その昔は短冊には詩を書いた。そして、書道の上達を願ったというのが七夕の本来だ。

文字を書いて披露し字の上達を願うということで「文披月」。それで七月の事を文月というようになったという説がある。

その一方で、この時期になると田圃では稲の穂に実が入って膨らんでくるというので「穂見月」。それが転じて文月になったのだという説もある。

やはり七夕との関連で文月という方が自然な気がするのだが。

ところで、この七夕は「たなばた」と読む。
ところが、七の字は他にタナとは読まないし、夕もバタ或いはハタと読む例は他に見ない。七夕は五節句の一つで、古くから宮中で祝われていた行事だが、宮中では七夕を「しちせき」と呼んでいた。


お互いに慕いあう牛飼いと織姫が、天の川で隔てられているのが、七月七日の宵だけは逢瀬を許されるという伝説だ。

織女のことは昔は「棚機つ女(たなばたつめ)」といった。だから、七夕に「たなばた」という読みをあてるようになったのだそうだ。

七夕は文字の通り、文月の朔から数えて七日目の宵に行われる。だから、空には必ず上弦の月が掛かっていなければならないのだ!
昔の風俗画などを見ると、笹の葉の揺れる先の西空に上弦の月が描かれているのが多い。

これが新暦では、完全にずれてしまう。実際今年の新暦七月七日は朔の翌日で、月などは見えなかった。
暦の新旧の差は、こういうところに齟齬を残すのだ。

因みに、牽牛星はわし座の一等星アルタイルで、織女星は白鳥座の一等星デネブである。今の季節、やっと暗くなった中天近くに、天の川を背景にデネブとアルタイル、そしてこと座の一等星ベガが、雄大な直角三角形を形成して、夜空を切り取る。夏の大三角形である。





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最終更新日  2005.08.06 22:49:22
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