マックの文弊録

マックの文弊録

2005.09.12
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カテゴリ: 小言こうべえ
◇月曜日:旧暦八月九日 己亥(つちのと ゐ)、福岡筥崎宮 放生会 ほうじょうや
合掌造り

今 日から18日までは、博多の筥崎宮で日本三大八幡宮のひとつ 放生会 ほうじょうや の祭礼が執り行われる。放生会は、仏教の「殺生戒」に由来するもので、人間共が殺生の対象にしてしまった生き物を悼み、鳥や魚等を解き放って供養する。
八幡とは元々は 八幡神 やわたのかみ であったが、これが仏教と融合して「八幡大菩薩」として崇められるようになった。
いわば神仏習合の元祖のようなものだ。筥崎宮の放生会も、その起源は延喜19(919)年、つまり千百年程も以前にまで遡れるそうである。


今 回の選挙は、自由民主党の「圧倒的な大勝利」として決着した。
不思議なのは、投票所が閉鎖されたのが午後八時なのに、その時間に前後して始まった各テレビ局の速報が、一様に且つ即座に自民党の空前の勝利を予測した事だ。それも結果的にかなり正確な議席数を挙げていた。
今回ばかりでなく、選挙になると開票率が0%なのに当確が出てしまうなど、いつも不思議に思う。


僕の場合、投票所は近くの泉小学校の体育館になるけれど、今回も含めて金輪際出口調査というものに行き会った事がない。どうなっているんだろう。ウチの選挙区は余程マイナーなんだろうか?

そ れにしても、今回は本当に「自民党圧勝」と言えるのだろうか?どう考えてもそうじゃないな。

今回百名以上の「新人」が候補者としてリクルートされ、その内のかなりの数が当選した。自民党の前議員で、今回公認され当選したのは「郵政民営化」の踏絵を踏んだものばかりである。
つまりは、今回「郵政民営化」→「改革推進」という旗印の下に、旧来の自民党という会社はは清算され、それまでの幹部や取締役は放逐された。そして同じ名前ではあるが、新入社員や現トップに忠実な新鋭幹部で構成される新会社が設立された。云ってみれば「純ちゃんのクーデター」が、衆議院選挙の名の下に実行されたのだ。要するに「自民党という保守党に、自民党という野党が挑んだ。」もっと云えば、「田中角栄以来の自民党に、小泉新自民党が挑んで、旧勢力を叩き潰した。」そういうことだ。
だから「自民党が圧勝」といっても、通常どおりの感覚では受け止められない。

通 常ならば選挙の最大争点になるべき「与野党の対立構図」は、今回に限り自民党の中だけで完結することになってしまった。だから、岡田民主党も、社民党・共産党も、それ以外の勢力も、そして公明党すらも、最初から基本的には外野、或は部外者でしかあり得なかったのだ。
つまりは始めから出る幕は無かった事になる。

そういう目で見ると、自分の会社のクーデターを、国政の場にまで持ち上げて、国民の税金を費やして実行した事になるから、純ちゃんもさるものである。
岡田君も「自民党のコップの中の戦いに巻き込まれてはならない」と散々おっしゃってはいたけれど、今回の選挙自体は「政権交代の場」として認めてしまった。つまりは、「 私闘の公式戦化 」に加担する形になってしまった。
だから、何だか迫力は無いし、選挙民には相対的に分かりづらかった。


極 論すれば、今回自民党以外は全部選挙をボイコットしたらどうだったろう?
上に述べたことが正しければ、自民党以外は実質的に「蚊帳の外」又は「仲間外れ」にされていたのだから、理屈としてはボイコットも正論である。
そうすると、コトの本質は実に明瞭に見えたのではあるまいか?

一夜明けて、「自民党大勝」の活字が躍っているのを見ても、なんとなく釈然としない気分なのは、(恐らくは、有権者の相当数の方々も同様の雰囲気だと思う)、苛烈な私闘を垣間見て、それに何となく巻き込まれてしまったという後味の悪さがあるのではなかろうか?





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最終更新日  2005.09.12 15:20:13 コメントを書く
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