
一
方でわが国古来の「田舎」はその対極にあって、「お節介の塊り」のようなものだ。
然
かるに、こういう生活は貨幣経済との縁が切れた途端に破綻するのである。
恐
らくは、こういう気持ちは、単一民族の社会が経済的に大きく発展する過程で、その渦中に置かれた、それも知的に社会の上層部位置する世代の一部に共通するものなのかもしれない。
と
ころで、僕も教授と同じく、別荘であれ終の棲家であれ、そのあるべき場所として山か海かを選べといわれれば山を選ぶ。もっと云えば、海だけではない。広大な開水面は、そのほとりで住むには何となく好きになれない。
そ
れに較べれば山は重力に逆らうものである。