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船舶流体力学を基礎とする船舶性能に関する理論を紹介。船体の抵抗成分と船型設計の考え方、プロペラ推進に基づいた船尾形状設計法、スクリュープロペラの特性とその設計法、操縦運動を制御する操縦装置の設計、船舶に装着される省エネ装置の原理とその結果、就航後の船舶性能の解析手法などについて実例を示しながら解説した。
【まえがき】より
近年の船舶系の大学での履修状況は、造船工学に関する基本的あるいは実務的な履修に多くの時間を割くことが難しくなり、その内容は必ずしも以前のような形態がとられていません。また、船舶系の学科の卒業者数が減少し、造船産業界では、船舶系以外の卒業者を採用し造船工学の教育をしながら実務についているのが現状です。
日本船舶海洋工学会は、わが国の造船産業の将来を鑑み、そこで活躍する若い技術者の能力開発を支援する立場から、造船工学に関する基本的な教科書を整備することを企画しました。
造船工学を最も特徴づける科目のひとつに船舶流体力学を基礎とする船舶性能に関する理論があり、それに裏打ちされて船体、推進器、操縦装置等の設計法が築かれます。船舶性能設計に係る学術的知識は、これまで学会が開催するシンポジウム等で個々のテーマで発表されていますがまとまった図書がないのが現状です。本書は「船舶海洋工学シリーズ」の一環として、これから船舶性能設計を学び、実務に就こうとする技術者を対象に企画、編集されました。
その内容は、まず、第1章で船体の抵抗成分と船型設計の考え方、第2章ではプロペラ推進に基づいた船尾形状設計法について解説します。続いて、第3章ではスクリュープロペラの特性とその設計法を解説し、第4章では操縦運動を制御する操縦装置の設計について概説します。
船舶の省エネ技術に関する近年の著しい関心と発展に鑑み、第5章では船舶に装着される省エネ装置の原理とその効果について紹介します。さらに船舶による持続可能な環境負荷の低減を目的に、実海域での船舶の性能を正しくモニターすることが求められるようになり、第6章では就航後の船舶性能の解析手法について実例を示しながら解説します。
船舶性能設計に携わる若手技術者の方々には、実務を通して本書を活用されることを望みます。
2013年5月
著者代表 萩原誠功
発売日:2013年06月
著者/編集:荻原誠功, 山崎正三郎
レーベル:船舶海洋工学シリーズ
出版社:成山堂書店
発行形態:単行本
ページ数:257p
ISBNコード:9784425715312
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