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算数・数学の芸術性、表現の手法としての価値と魅力に気づかせてくれる名著!
とのことである。訳者の解説を掻い摘んでみると、算数・数学に対して苦手意識が強い人にも アートでエレガントな数学の世界を体験してもらえる内容とのことであり、また本書を読んでみて帯にあるキャッチコピーのように数学への苦手意識がある捉え方に対してΠラジアンのレボリューションを起こして豊かな感性を積み重ねてくれると良いな・・・っと思う次第である。
あなたは、算数・数学の授業が好きでしたか? 楽しんでいましたか? 訳者は、決して嫌いだったわけではありませんが、単位を得るため、卒業するために仕方なくお付き合いしていたというのが本音です。いずれにせよ、私たちはみなそれがどんな授業だったかは鮮明に覚えています。
この本は、音楽家と画家が悪夢を見ている場面から始まります。音楽家は学校で、楽器を奏でることは一切許されず、ひたすら「ルールに従って」五線譜に記号を記す練習だけをさせられています。画家も同じように、キャンバスに絵を描くことなく、ワークシートのマス目に指定の色を塗る練習ばかりをさせられています。
夢だと気づいた二人は、ともに次のことを確認します。「どんな社会だろうと、音楽や美術といった美しくて価値のある芸術を、くだらない作業に落とし込んだりはしないだろう。どんな社会だろうと、 音楽や美術によって極めて自然に自分を表現することができる機会を、子どもたちから取り上げるなどという残酷なことはしないだろう。もしそんなことが起こったら、狂気としかいいようがない。」と。
しかし、本書の著者に言わせると、 私たちの知っている算数・数学は、まるっきりこうした悪夢にほかならず、その点で今の社会は狂気に陥っているのです。右の文の「音楽や美術」を、算数・数学に置き換えて読んでみて下さい。それでもピンとこないとすれば、ある種の感覚がすでに破壊されている証です。
幸いにも音楽と美術は、音楽家と画家が見た悪夢のような状況にはなっていません。 算数・数学を音楽や美術以上にアートであると信じる著者は、本書の中で その本来の魅力を取り戻すための具体的な方法を提示しています。
この本を読めば、「狂気の授業」のせいで算数・数学嫌いになってしまった人、仕方なしにやっていた人も、きっと「今からでもやってみようか」と思うはずです(訳者がその生きた証拠です!)。生徒・学生時代から好きだった人は、さらに好きになること請け合いです。
(翻訳者 よしだ・しんいちろう による解説の辞を出版社の情報より抜粋。)
出版社の情報: http://www.shinhyoron.co.jp/978-4-7948-1035-9.html
発売日:2016年04月04日頃
著者/編集:ポール・ロックハート(作); 吉田新一郎(翻訳)
出版社:新評論
発行形態:単行本
ページ数:184p
ISBNコード:9784794810359
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