まいみ09のお買い物ダイアリ

まいみ09のお買い物ダイアリ

PR

プロフィール

maimi09

maimi09

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2019年02月13日
XML

算数・数学の芸術性、表現の手法としての価値と魅力に気づかせてくれる名著! とのことである。訳者の解説を掻い摘んでみると、算数・数学に対して苦手意識が強い人にも アートでエレガントな数学の世界を体験してもらえる内容とのことであり、また本書を読んでみて帯にあるキャッチコピーのように数学への苦手意識がある捉え方に対してΠラジアンのレボリューションを起こして豊かな感性を積み重ねてくれると良いな・・・っと思う次第である。

あなたは、算数・数学の授業が好きでしたか? 楽しんでいましたか? 訳者は、決して嫌いだったわけではありませんが、単位を得るため、卒業するために仕方なくお付き合いしていたというのが本音です。いずれにせよ、私たちはみなそれがどんな授業だったかは鮮明に覚えています。
 この本は、音楽家と画家が悪夢を見ている場面から始まります。音楽家は学校で、楽器を奏でることは一切許されず、ひたすら「ルールに従って」五線譜に記号を記す練習だけをさせられています。画家も同じように、キャンバスに絵を描くことなく、ワークシートのマス目に指定の色を塗る練習ばかりをさせられています。
 夢だと気づいた二人は、ともに次のことを確認します。「どんな社会だろうと、音楽や美術といった美しくて価値のある芸術を、くだらない作業に落とし込んだりはしないだろう。どんな社会だろうと、 音楽や美術によって極めて自然に自分を表現することができる機会を、子どもたちから取り上げるなどという残酷なことはしないだろう。もしそんなことが起こったら、狂気としかいいようがない。」と。
 しかし、本書の著者に言わせると、 私たちの知っている算数・数学は、まるっきりこうした悪夢にほかならず、その点で今の社会は狂気に陥っているのです。右の文の「音楽や美術」を、算数・数学に置き換えて読んでみて下さい。それでもピンとこないとすれば、ある種の感覚がすでに破壊されている証です。
 幸いにも音楽と美術は、音楽家と画家が見た悪夢のような状況にはなっていません。 算数・数学を音楽や美術以上にアートであると信じる著者は、本書の中で その本来の魅力を取り戻すための具体的な方法を提示しています。
この本を読めば、「狂気の授業」のせいで算数・数学嫌いになってしまった人、仕方なしにやっていた人も、きっと「今からでもやってみようか」と思うはずです(訳者がその生きた証拠です!)。生徒・学生時代から好きだった人は、さらに好きになること請け合いです。
(翻訳者 よしだ・しんいちろう による解説の辞を出版社の情報より抜粋。)

出版社の情報: http://www.shinhyoron.co.jp/978-4-7948-1035-9.html

発売日:2016年04月04日頃
著者/編集:ポール・ロックハート(作); 吉田新一郎(翻訳)
出版社:新評論
発行形態:単行本
ページ数:184p
ISBNコード:9784794810359

  • すいせんの言葉(キース・デブリン)
  • パート1 嘆き
    • 1 音楽家と画家が見た悪夢
    • 2 数学者と社会
    • 訳者コラム シンプリチオとサルヴィアチの由来
    • 3 学校の算数・数学
    • 訳者コラム 古代ギリシャの偉大な二人の数学者
    • 訳者コラム 数学ゲーム
    • 4 算数・数学のカリキュラム
    • 訳者コラム 数学でとても大切な「美のセンス」
    • 訳者コラム ドリルとテストに振り回されている漢字学習
    • 5 中学校・高校の幾何――悪魔の道具
  • パート2 喜び 105
    • 1 算数・数学の楽しさと魅力
    • 訳者コラム 射影幾何学とは
    • 2 奇数を足すと
    • 3 最短の距離は
    • 4 パーティーでの友人たち
  • 訳者あとがき 167





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年02月13日 22時12分27秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: