クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

2008.06.14
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カテゴリ: これどう??
クラシックの名曲の中にも、ベースが活躍するぜ!してるぜ!というのが、

マーラー 交響曲第1番「巨人」

マーラーの代名詞的な作品になっているこの交響曲は、「巨人」となっていますが、”大きい人”という意味で作られたわけではなく、英訳でいうと”タイタン”とありますように、ギリシャ神話に出てくる巨人の神”タイタン”がモチーフになっております。元々は5楽章だったんですが、悩みぬいた結果その中から1つだけを外して4楽章となったようです。最近ではあの外された幻の2楽章である「花の章」とともに収録されているCDが増えてきました。

私にしても思い出深い曲でもあります。まったくマーラーを聴かなかった学生時代の私。(当時はプロコフィエフばかり聞いていました。)初めてこの曲に接したのは、学生時代参加させていただいた東海オーケストラ連盟(通称・オケ連)の時に演奏曲目にあったことにあります。

前半がブラームスのヴァイオリン協奏曲、後半がマーラーの「巨人」という曲目。
私は、当時マーラーの良さがわからなかったこともありますし、曲が難しかったこともわかっておりましたので、前半だけ出ることにしたんです。同級生みんなからは「出ればいいのに~」と言われましたが、違ったところからの圧力もあり、出なかったんです。

その時に正式に曲を聴きました。これは、本番の舞台裏で聞きました。
指揮者は、北原幸男さん。北原さんもコントラバス出身ということもあり、大変親しげにしていたのを思い出します。

大編成の大曲。各楽章が10分をゆうに越えるという演奏者としてもシンドイ曲目。


第3楽章

ティンパニの小さな音から始まり、何かやってくるようなコントラバスソロ。ココの分は後から聞いた話、トップ一人で弾くんですが、全員で弾くか?それとも2.3人で弾くか?というので論議があったそうですが、当日は、一人でソロをやり遂げてくれました。裏で見ている私も緊張し、ドキドキ。演奏している彼のほうがドキドキですよね。
何とかやり遂げたあとの達成感はスゴイものがあったと思います。昇天するような気持ち・・。

やっと3楽章が終わった~!と思ってもこの4楽章がシンドイわけですね。1、2、3楽章と心を、身体を音楽にぶつけないといけない、生命を奪われるかもしれないという気持ちで演奏しないといけない曲かもしれません。

裏で聞いていて、こっちも疲れてしまいました。
演奏が終わり、指揮者が各トップを立たせて、握手をしたりするんですが、後ろの方は大体握手はありません、しかし北原さんは、ベースのトップのところまでわざわざ来てくれて、抱擁をしてくれたんです。これを見て鳥肌が立ちました。何て暖かい人なんだと。それだけ我々を信用してくれていたんだと、感動的な一面でした。

舞台裏に帰ってきたときには、皆ぐったり。
泣く子もいて、どれだけ大変だったかを物語ってくれます。

それからマーラーの「巨人」を徐々に聴くようになりました。
これがなかったら、いまだにマーラーは嫌いだったでしょうね。
ベースがあってこそ成り立つ曲でもあるように感じました。


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Last updated  2008.06.14 09:55:36
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